〜よっしぃの独り言                   医者として10年程仕事をしてきました。 医療関係者と一般の方々の間に大きな隔たりがある事も実感しました。 これは、お互いにとって不幸なことです。 このすきまに橋を架けれたらと思いブログを始めました。
患者さんからの電話 
2008/08/27 Wed 12:18
m3のブログに今年の2月13日エントリーした記事です。




患者さんから電話が入ることがあります。

ほとんどが、病状に関することでどうしたらいいのか?もしくは、受診してよいかと言うような内容なのですが。

中には、ビックリするような電話がかかってきます。

『こないだ預けた診断書できていますか?』

申し訳ないですけど、誰の診断書を書き上げて誰の診断書がまだ書いていないかは理解していません。(覚えていません。)
今まで、勤務した病院は、外来の時に未記入の診断書が回ってきて外来が終わってから書くことが多いのです。

ですから、私の場合、1週間たつと手違いのない限り診断書はできています。

って言うか、その質問は、医師にではなく、書類を預けた部署(外来や事務)に問い合わせてください。
そんなことで時間をとられたくないですし、上記の理由で正確にお答えできません。

患者さんの中には、何でも医者に尋ねる人がいます。

医者ならすべてを知ってると思っているのかも知れませんが、実際はそうではありません。

とくに、お金に関する事は医者はあまり知りません。

たとえば、『アレルギーの血液検査したらいくらかかりますか?』とか『CT撮ったらいくらになりますか?』とかは、会計もしくは、医療相談窓口で聞いてください。
医者に聞いても答えられないか、答えられても不正確である場合が多いです。

ですので、病院に電話する際は、自分で『○○先生につないでください。』とは言わないで『○○という用件で電話したのですが。』と交換に伝え適切な場所につないでもらうようにしてください。

よろしくお願いします。

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他にも、『調子悪いから今から診てもらえますか?』と電話があることがあります。

これは、全然いいのですが中には、
『行ったら、すぐ診てもらえますか?』と付け加える人がいます。

外来診察以外は他の仕事が入っていることが多いのですぐに見れないかも知れないとの説明をします。(医者の仕事をみてください。)

それならいいです。と来ない患者さんがいました。

医者の仕事は、緊急性のある仕事が最優先です。
ときには、外来を中断して処置に当たることもあります。

ですので、待ってもらわないと診察できない場合当然あるのですがね。




ちょっぴり、愚痴っぽいエントリーでしたね。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

病院評価機構いらない 
2008/08/26 Tue 13:12
いろんなところで、病院評価機構の話が話題になっています。

春野ことり先生の『医療の評価 ああ、勘違い』

Yosyan先生の『がんばってネ♪』

skyteam先生の『Ver6☆地球環境にやさしい病院・・・汗』

あかがま先生の『なんだかなーな病院評価機構』

あかがま先生が泥棒なら、このエントリーは、大泥棒?

まあ、大泥棒におつきあいください。

遅ればせながら病院評価機構についての私の意見を。

上記のブログでもふれられているように病院を評価します。

合格すると病院評価機構の認定が得られてHPに認定病院として載せてもらえます。

機構が期待する『効果と利点』があります。

・現状の客観的把握
・改善のきっかけづくり
・効果的で具体的な改善目標の設定
・職員の自覚と改善意欲の醸成
・改善の方向の明示
・認定証による患者の信頼

結局、病院側は一番最後『認定証による患者の信頼』を高めて他の病院との差をつけたい。もしくは、差をつけられたくない。

ということだと思います。

以前、初評価を受けた病院にいました。

みんな合格をめざして、病院の幹部、とくに事務長や院長が頑張ります。

多分、自分のときに初めて合格したりするととても名誉なことなのでしょう。

最初は私も、そのような評価があるならば是非とも合格するように協力しようと思っていました。

現実は、マニュアル作れとか、説明した証拠に承諾書の数が増えただけだったりします。

確か、カルテの記載も最低2行以上記載しなくてはならない。とかも言われましたね。

何だか、ファミレスなどの新人さんが、マニュアルを覚えたりするのに必死で細かい心配りが出来ず、お客さんを不愉快にしてしまうように感じました。

もちろん、合格したら合格したでうれしかったのですが。

知ってるとは思いますが、治療内容が高度とかいいとか悪いとかの証ではないですよ。

医療レベルを測る物差しではありません。
ことり先生のブログをみると当時よりもさらに悪い方向に向かっている印象を受けました。

正直、こんな機構評価なんてなくなればいいのに。

現場のメリットは、ほとんどないと思います。

マニュアル的になりすぎてデメリットすらあると思います。

どうせ、天下り機構なんですよね。

こんなところにお金を使う病院と純粋な医療にお金をかけている病院とならどっちがいいでしょうか?
 

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病院評価を受けるために純粋な医療以外に労力をとられているとの声が多く聞かれます。

本当に、純粋な医療に労力とお金をかけるようにして欲しいです。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

最期の迎え方 
2008/08/25 Mon 19:42
m3に去年の11月29日エントリーした記事です。




最近アクセス数が増えてきました。昔も似たような話題を書いたのですが、新しく読んで頂いている方へ一度、元気なうちに考えてみてください。

人間いつかは、死にます。

昔からそうです。

しかし、最期の迎え方を自分で選択する事は難しいです。

いろいろな最期の迎え方があります。

事故によるもの。

病気によるもの。

病気によるものでも慢性の病気でだんだん悪くなるもの。

急性の病気であっけないもの。


普段、健康な人は死ぬ事を意識して生活を送っていません。

ですので、最期の迎え方なんかほとんど考えたりしません。

もし、したとしても漠然となんとなく考えているだけだと思います。

現実問題として、多くの方が『死』を意識するのなんらかの病気になったときだろうと思います。

急性期の病気でここ数日を乗り切れば回復する見込みの高い病気から、慢性の病気で基本的には徐々に悪化していく病気までいろいろでしょう。

急性期の病気は事故と同じようになかなか心の準備もできないし、身の回りの事もできない事がほとんどです。

人が最期の迎え方を考え始めた時から、予想される最期を迎えるまでの期間と実際に最期を迎えるまでの期間が非常に大事だなと思います。

そのスパンは、病状によりかわってきます。

数週間だったり、数ヶ月だったり、数年だったりします。

その期間がその人の人生にとって大切です。

最期の迎え方を考える時間になります。

どれくらいの期間が一番いいかは人それぞれだと思いますが、1年から2年くらいが適当な期間じゃないかなって思います。

やはり、数ヶ月は短いような気がするし、3年以上あったら長すぎてうまい事コントロールできないかも。

そのような考え方をすると悪性疾患で最期を迎えるのも悪くはないかなって思います。

日本人の3人に1人は、がんに罹患する時代です。

自分ががんになったなら、悲観的になるのは当然の事ですが、こんな事でも考えながら少しでも前向きに考えていきたいと思っております。

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医者になってなかったら、こんな事考えもしなかったと思います。




少し、少し、考えることが大切でしょうね。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

2008/08/24 Sun 12:45
CATEGORY【診療】
m3のブログに今年の2月23日にエントリーした記事です。




医療現場においてミスが起こることがあります。(ミスと合併症は違うのですけど。)

もっと多いミスは、いわゆるヒューマンエラーでしょう。


ヒューマンエラーとは、人間の注意力には限界があり、どんなに注意深い慎重な人であっても、疲労や錯覚などでヒューマンエラーを起こす場合がある。



様々な職種において、経験を重ねたベテランやルーチンワークでも起こりえる事である。

経験で学んだ事により、スムーズに業務を全うする為に、業務に支障をきたさない範囲での基本的な確認・操作を省略し、積み重ねてきた事により「問題ない」という自己確信(思い込み)が生じる。

そのような状態下で、確認・操作を怠ったまま業務を進行させると、非常時に結びついた場合、重大な問題・被害に発展する可能性がある。(Wikipediaより引用)


それを防ぐために二人で確認(ダブルチェック)したりしてるのですが、それでも必ず防ぐことはできません。

医療現場で起こりやすいヒューマンエラーは、患者さんの取り違えや書き写しの間違いなどでしょう。

もちろん、手術などにおけると取り違えは、非常に大きな問題となり新聞などにも出るわけですが。

だからといって、ビシビシ厳しく指導したからといって、いくら熱心な上司だからと言って部下のヒューマンエラーをなくすことはできません。

もし、出来る方法があるならぜひ教えて欲しいです。

やはり、人間である以上ヒューマンエラーをゼロにする事は、できないでしょう。

しかし、ヒューマンエラーの起こる確率を下げる努力はしなければいけませんが。

ほかには、ヒューマンエラーが起こりにくくする環境を整えることも大事だと思います。

例えば、疲労した状態での仕事を禁じるとか(当直明けの仕事免除して欲しいですよね。)、ダブルチェック(人手がかかるんですけど。)をするとかですね。

筑波学園病院では、顔写真入りの診察券を用いて、ヒューマンエラーをなくそうと努力しています。

日経メディカルに
本人であることを確認するには顔を見るのが一番との理由で顔写真付き診察券を導入した筑波学園病院の記事がありました。


初診の受付後に写真を撮りカルテと診察券に貼るようです。

院内を移動するときに首からぶら下げてもらって採血などの本人確認に使用しているようです。

コストは、1枚40円ほどです。

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名前の確認も重要ですけど、同姓同名もいるし。
ご高齢の方は、難聴の方多いですしね。

顔の確認は、いいですよね。




顔写真、いい方法ですよね。

うちの病院も取り入れて欲しいです。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

タグ : ミス エラー

グリーフケア 
2008/08/23 Sat 17:15
いつものブログの内容にもどると宣言したのですが、もうひとつだけ。

日本の医療からみれば、福島大野事件における裁判の結果は非常に納得のいくもの、と言うかごく当然であろうと思えるのです。

しかし、遺族にとっては納得の出来ないもののようです。

できれば、納得していただきたいのですけど。

ただ、その納得しがたい気持ちというのを理解はできます。

その気持ちをなんとかする方法のひとつにグリーフケアがあります。

他のブログなどでもグリーフケアが必要といっているブログが多数有りました。

全くその通りだと思います。

グリーフケアとはグリーフワークや悲嘆のケアともいわれ、死別後に残された家族、友人などへの専門家による心のケアのことです。

今回の家族の心境の変化を予想してみました。
(もちろん、私が予想したことで正しいかどうかはわかりません。)

あの日から、やり場のない怒りを持ち続けている状況。

加藤医師に非があるかの報告書が作成された。
(これは、保険会社からの保険金を引き出すためと言われています。これで家族が救われるならと減給を加藤医師が受け入れたそうです。)

その報告書を検察が信じて、逮捕された。

逮捕されたから、間違いなく医師が悪いと家族は確信した。

自身に刑事罰が下りそうであれば、そんなもの納得できるはずもなく、自分の行った行為は正しいと主張する。

そして、今までの説明と違う、真実を知りたいと思うようになった。

それから、2年以上の歳月が流れ、無罪判決。

家族からしたらなんでだよ。って思っても不思議ではないと思います。

無罪で、加藤医師に落ち度がないので、保険金さえ下りない状況になるのかも知れません。

やはり、この裁判は、関わる人を傷つけることしかしていませんね。(検察、警察、医療関係者までも)


そこで、必要なのがグリーフケアです。

地震や事故などで突然大切な人をなくしたとき、がんで大切な人をなくしたときなどにグリーフケアは行われることが多いのですけど。

今回、これだけ多くの方が関心を持って注目された裁判です。

グリーフケアの専門家が登場して欲しいです。

すべての人が少しでも幸せになれるように。


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もう一ひとつの希望は、過失がない場合の補償制度早く何とかならないかな。

それがあれば、こんな事起こらなかったんじゃないかな。

もうこれ以上、不幸な出来事がこれ以上おこらないように。
無罪確定のために 
2008/08/22 Fri 11:49
加藤医師の無罪確定のために、我々にもできることがあります。

小さな事ですけど。

それは、署名です。

春野ことり先生のブログでも取り上げられましたけど。

また、常連コメンテーターの方も宣伝されています。

小さな事からコツコツと。

少しでも、多くの方に知ってもらって、少しでも多くの方に力を分けていただきたいと思います。

よろしくお願いします。





周産期医療の崩壊をくい止める会
http://perinate.umin.jp/

控訴取りやめ要望署名募集 (2008.8.20)

検察庁が本件判決に控訴しないことを要請するために、
本会は署名活動を再開します。
署名は総理大臣、官房長官、法務大臣、検察庁長官、
国家公安委員会、厚生労働省など関係 各位に提出予定です。
この1週間が勝負です。ご協力お願い申し上げます。

医療関係者の方でご賛同頂ける方は、お名前、御所属、専門分野を
mailto:perinate-admin@umin.ac.jp までご連絡下さいませ。
医療関係者以外の方は、その旨ご記載の上、
ご氏名のみをご連絡賜れれば幸いです。




別にこれが大きな力にならなくてもいいのです。

加藤医師の心の支えになれば。

少なくとも心の支えにはなりえるものだと。

無罪が妥当だと考える方は、是非、よろしくお願いします。

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ネットの反応は、テレビと全然違って、無罪に対して好意的ですよね。

YAHOO!ニュース

YAHOO!ニュース(魚拓)

また、このネタでごめんなさい。

次からは、いつもの話題に戻る予定です。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

タグ : 大野事件

無罪でしたね。 
2008/08/21 Thu 13:35
昨日、お伝えしましたが、無罪でしたね。

とりあえず、ほっ。

冷静に考えれば、当然無罪。

っていうか、なぜ、逮捕されたのかが疑問です。

日本の医療においての最悪のシナリオではなくなりました。

でも、まだ、医療を取り巻く環境は決してよろしくありません。

崩壊しつつある医療。

この裁判が無罪であったから崩壊しないわけではありません。

ただ、医療がよくなるひとつの光かも知れません。

医療は、患者さんと医者が力を合わせて行うものです。

医者にとって一番大切なものは、病気をよくすること。

患者さんにとっても一番大切なことは病気をよくすることですよね。

ですから、お互いに歩み寄って、いい関係を築いていくのが理想です。

ただし、お互いに持っている知識には圧倒的な差があります。

その差を埋めるために、病状説明や手術の前の説明などが行われます。

この説明は非常に大切なものであると思います。

場合によっては、1回に1時間以上かかることもあります。

医者の方も気合いをいれて行うことが多いです。

そこで、十分に理解することが大切です。

ただ、残念なことに現在の医療制度ではこの説明に対する診療報酬はありません。

これは、考えていって欲しいと思いますね。

今回、『真実がわからなかった』とか『納得のいく説明がなかった。』との報道もありましたが、医師からみれば、非常に納得のいく経過であったと思います。

もちろん、知識だけの問題でなく、やり場のない気持ちやその時の精神状態などで納得できない状態が続くことはあるかと思います。

ですので、十分な説明と納得のいく説明は同じではないはずです。

もちろん、同じであることが理想だと思いますが。


あと、あれほど真摯な態度の加藤先生でも不信感を持たれると、信じてもらえないんだ。って思いました。

でも、マスコミは何で公平な報道をしてくれないのでしょう。

悲しくなります。

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去年の終わりくらいから少しずつ光が差してきていると思います。

壊れないで、日本の医療。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

タグ : 大野病院 福島

速報 
2008/08/20 Wed 10:56
加藤先生

無罪判決でました。

おめでとうございます。

まだまだ、医療の現場には、いろいろ問題が転がっていますが、急速な崩壊は、ひとまず避けられそうですね。
医療行為と犯罪 
2008/08/19 Tue 13:08
医療行為とは、合法的な犯罪とも言えます。

例えば、手術。

これは、合法的に人の体を傷つけています。

医療行為でなかったとすれば、傷害罪となります。

採血などでも同じ事が言えますよね。

ほかにも、聴診や触診などは、わいせつな行為に勘違いされる場合もあります。
(丁寧に学校検診をしたがためにセクハラと言われた先生もいましたよね。)

既往歴(今までかかった病気)、手術歴、家族歴(家族の病気)、喫煙歴、飲酒歴、場合によっては、妊娠歴、出産歴、月経の有無、性生活の状況なども尋ねることがあります。

医療行為でなければ明らかにプライバシーの侵害となりますよね。

もちろん、これらの行為は医療行為として行う上では犯罪とはなりません。

当たり前ですけどね。

しかも、これらの問診などの診察で診断に結びつけば医療経済的にも安いですし、患者さんの身体への侵襲(負担も少ないのです。)

手術も患者さんをよくしようと思って傷をつけるわけです。

問診(いろんな事を患者さんに尋ねること)も病気に近づこうとして詳しく聞くのです。

きっちりした問診をとれば80%の病気が診断できるともいわれています。

診察も当然ですがより丁寧に行った方がいいわけです。

ただ、若い女性で重症感がないとセクハラまがいと思われそうな診察はなるべく避けたいと思います。
(どうしても必要なときは、女性ナースと一緒に行います。)

ただ、医者がそう思うだけでもしかしたら重大な情報を拾うことが出来なくなっている可能性があります。

それは、お互いに不幸なことだと思うのです。

確かに、医療にはサービス業の一面もあるかと思います。

ただし、サービス業だけではありません。
上に述べたような、医療でなければ犯罪行為となるような危険を冒しているわけですから。

メリットデメリットを常に考えながら。

最近の先生を見ていると昔の横柄な医者のイメージの先生はほとんど見なくなりましたけどね。

医療者と非医療者の理解が十分に出来る世界はいつ来るのでしょうか?


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医者は、こんな事を考えながら仕事をしています。

自分が治療した患者さんが悪くなれば、治療しなかったらよかったかもなどと考えてしまいます。

どんな防ぎようのない場合でも。


明日、判決が出ますね。

どんな判決にせよ、重要なターニングポイントになるでしょう。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

外科医と腫瘍内科医 
2008/08/18 Mon 12:01
m3のブログに今年の1月26日エントリーした記事です。




以前頂いたコメントに対する答えです。

>外科医と腫瘍内科医、チーム医療、標準治療に関する記事を載せて欲しいのですが。

>外科医と腫瘍内科医は研修時代の経験が違うのですか?
術後のイニシアチブは?
>国際学会で決定した標準治療は、日本人に適用になるのか?
知りたい事満載なんです。

まず、最初にお断りしなければならないことは腫瘍内科医がほとんどいないという現実です。
日本において、外科医と腫瘍内科医がいる病院というのは極めて稀でしょう。

多くの病院は、消化器がんの場合は主に消化器外科が対応する場合がほとんどだと思います。なぜなら、手術する可能性が高いからです。
そして、術後も外科の主治医が担当患者さんの治療を行うことが多いのです。

最近では、抗がん剤治療が複雑化してきており外科の先生が手術の合間に片手間で抗がん剤治療を行うことが難しく、リスクの高いこととなってきています。

そこで、米国では腫瘍内科医が抗がん剤治療を行っている現実をみて日本でも腫瘍内科医を作ろうとし始めたところなのです。


>外科医と腫瘍内科医は研修時代の経験が違うのですか?

腫瘍内科を最初から志して研修をしている医者は現在ほとんどいないと思われます。
血液腫瘍、消化器腫瘍、呼吸器腫瘍などを専門としているもしくは、専門としようとしている医師が腫瘍内科に鞍替え(と言ってもする事はほとんど一緒と思われます。)

最近は、大学の講座にも腫瘍内科部門ができてますのであと、5年10年すれば最初から腫瘍内科を志す医師が中堅となるのではないでしょうか。

外科医の研修は、ハッキリとした上下関係のもと術後管理などを中心として、手術の助手などをこなします。

>術後のイニシアチブは?

もちろん、外科医です。

>国際学会で決定した標準治療は、日本人に適用になるのか?

適応になることもありますし、ならないこともあります。

既存の抗がん剤(分子標的薬でない)の効果は、あまり人種差はないようです。
最近は、2種、3種のどの組合せが一番成績がいいのか。を比べる場合が多く各々の薬剤で日本人でも欧米人でも成績が出ているものであれば、そのまま、日本の標準治療となることもあります。

しかし、イレッサ、タルセバなどのように人種間で明らかに効果や副作用の発現率に差がある場合は、そのままあてはめることはできません。(当然ですよね。)

中には、日本で標準治療となっているが海外ではなっていない治療法もあります。
それは、日本人の方が重篤な副作用が少ないためとも言われています。

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読者の滞在時間が見れるよ


現実問題として、外科の先生はやはり手術をする事が主な仕事なので抗がん剤治療は内科医がやるべきだろうと思います。
実際何人かの外科の先生に聞いたところ、腫瘍内科医が普及して抗がん剤治療を引き受けてくれるのはありがたいとのことでした。


しかし、医師不足の現在新たな分野にどれほどの医者が腫瘍内科の分野に集まってくるのか不明です。





放射線治療医も忘れてはいけないですよね。


また、薬剤師、看護師、そのほかコメディカルも重要な役割をします。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

タグ : がん チーム医療


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