〜よっしぃの独り言                   医者として10年程仕事をしてきました。 医療関係者と一般の方々の間に大きな隔たりがある事も実感しました。 これは、お互いにとって不幸なことです。 このすきまに橋を架けれたらと思いブログを始めました。
手洗いの研究 
2009/11/07 Sat 11:26
CATEGORY【診療】
今日は小ネタです。

読めない人が多いと思うので。。。

手洗いには不潔感を与える理由を

手洗いの研究: 男性は不潔感、女性は知識に反応する

Miranda Hitti


【10月22日】男性に手を洗ってもらうには、あからさまに気持ち悪いメッセージを出すといい。

このフレーズはどうだろう---「せっけんで洗わないと口に入ります」。『American Journal of Public Health』に最近発表された研究で、これは男性に手を洗わせるのに最も有効なメッセージのひとつだった。

同研究は、様々な年齢層の旅行者で道路が込む夏休み中、イギリスの高速道路サービスエリア内にあるトイレで行われた。

研究者らは男性と女性のトイレに大文字が点滅する電光掲示板を設置した。メッセージはすべてせっけんで手を洗うことの重要性を伝えるものだった。しかしメッセージの口調は異なっていた。

「水では殺菌できません。せっけんならできます」というように、いくつかのメッセージは手を洗わないことのリスクをうたった。

別のメッセージは「隣の人はせっけんで手を洗っていますか?」と社会的規範を利用したものだった。さらに「トイレを口に入れないで---せっけんで手を洗おう」というような、研究者らが「不潔ファクター」と呼ぶメッセージもあった。

比較のため、掲示板は時々消しておいた。トイレのソープディスペンサーに付けたセンサーで何人がせっけんを使ったか記録した。

様々なタイプのメッセージがせっけん使用の動機になっていた。

「男性は嫌悪感にかなり反応したが、女性は有意な反応を示さなかった」とロンドン大学衛生熱帯医学大学院のGaby Judah, BAらは書く。

女性は手を洗わないことのリスクを知らせるメッセージに反応した。

「男女両方の反応が良かったメッセージは“隣の人はせっけんで手を洗っていますか”と規範に訴えるメッセージだけだった」という。

Judah氏らがトイレから出てきた人をインタビューした結果、ほとんどの人が手洗いメッセージを全く覚えていなかった。また、手洗いに十分時間をかけたかどうかも同研究では分からない。

しかし、人に手を洗わせるには様々なメッセージが有効なようだ、とJudah氏らは記している。

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男性と女性でこんなに違うものなのですね。

やっぱり、男女だけでなく個人個人によって手を洗いたくなるメッセージは違うような気がしますね。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

『看病用心鈔』 後編 
2009/11/05 Thu 11:49
CATEGORY【緩和】
ではでは、早速続きに参りましょう。




第11条 病人への接し方

 1 人は喜怒哀楽を常とし、腹を立てるなど、知らずと悪を重ねてしまうものです。まして病に苦しむ病人については、そうしたたしなみに欠けていると誤解したり、偏見や差別の目で見てしまうものです。ですが、ここは病の仕業と思い、たとえ、病人の態度が悪かったとしても、腹を立てて怒らないように気をつけてください。そういう時こそ親切で優しい心で接してあげるべきでありましょう。
 2 物事の善悪について直接言葉で表現するよりも、目配(めくば)せによって行なう方が好ましい時もあります。できる限り、良いことも悪いことも、病人の思いに沿ってさしあげられるようお努めください。
 3 病人が言うことを聞かなくとも、無理に聞かそうとしたり、怒ったり、恨んではいけません。
 4 このことは何も病人に限ってのことではなく、日頃の自分達の生き方とも深く関わります。生涯にわたって身を慎むべきことでしょう。
 5 いずれにせよ、心が乱れることによって再び迷いの世界(この世)に戻ることのないよう、そうした原因を的確に取り除いて、死を安らかに迎えられますよう接することが肝心かと存じます。

>環境をよくしてせん妄などを起こりにくくしようということでしょうね。

第12条 守秘義務

 1 常に病人は夢で見たことや現実に思ったことを隠さず看病人に話す方がよいでしょう。また、病人から話さないのなら、こちらから丁寧に尋ね聞くことをおすすめいたします。
 2 その話の内容が悪いときには一緒にお念佛などでし懺悔し、慰め、勇気付けてさしあげます。あるいは良い話のときは、一緒に喜びを共有なさってください。
 3 善悪を問わず、他言しないよう心掛けてください。

>この時代から守秘義務の話があるとは、ビックリです。

第13〜15条 死の準備教育 念佛のありかた

 4 その他には、『浄土三部経』や先ほど紹介した善導大師の『五部九巻』の中に示された臨終に関する言葉なども、常に耳元でお念佛するとともにお聞かせするようにして、心乱れる原因を取り除いて、死を安らかに迎えられますよう接してください。

 2 いずれにしても、「まさにこの時にこそ、この苦しみが一切なくなり、み佛のお迎えによってこの上もない素晴らしい死後の世界が訪れるのだと心から念じ、そこに往きて生まれるのだと信じるべきです。だから決してそのことを忘れて、心乱してはいけないのです。今日まで信仰してきたお念佛の功(功徳)はここでまさに発揮されるのです。み佛は決してあなた1人を漏らすことなく、極楽浄土へ導くために迎えに来てくださいます」と言って、どれほどの苦しみがあろうとも病人を常に励まし、勇気付けてさしあげてください。

 1 病人に訪れる臨終の時の心掛けは、み佛による「今まさに臨終を迎えようとなさるお方のもとに、慈しみの心をもって来て下さる」というお誓いをひたすら頼みとし、信じ、仰ぎ願うことでございます。すなわち、「日頃から積み重ねてきた信仰によって臨終の枕辺には必ずみ佛が姿を現され、迎えに来てくださり、やがて静かに心安らかなうちに息を引き取れます」と、お心得おきください。ですから、日頃からそうした事柄をしっかり願い描いておくことが大切でありましょう。お互いこのことをよく話し合うなどして忘れないようにしたいものです。
 2 私達が往生するには、み佛のお救いのお力を借りなければならず、でなければ永遠に苦しみを繰り返してしまうことになりかねません。ですから、こうしたみ佛の救いの力を日々信じられるよう努めたいものであります。
 3 その上で病人を常に励まし、勇気づけてさしあげてください。

>さすが、このあたりは宗教の一番得意とするところでしょうか。

第16〜17条 急変、苦痛時における看病人の対応

 もし何かの原因で激痛に見舞われ、責められて心乱れだしたりした時には、これから往く世界の様子が思い描かれるような言葉を耳元でささやき、また、お念佛などして、心を穏やかに静まるようにおとりはからいください。

 1 激痛に見舞われて気を失うなど、手に負えそうにもない時、「どうにもならない」と言って、見捨てるようなことをなさらないようにしてください。
 2 どのような悪人も、時として出会いによっては改心して、生まれ変わることがあります。まして日頃からまじめに勤めを果たし生きてこられた方には、そのような場合、いつにもまして、いよいよ親切心、真心をもって包み込むように接してさしあげてください。もし、あなたが落ち着いてそのような行動をとられたなら、それは誠に尊いことであります。
 3 最期を安らかにして息を引き取られますよう病人の願いをかなえてさしあげてください。

>患者さんが取り乱しても周りはとりみだすことなく、患者さんが落ち着くようにと言うことでしょうね。

第18条 臨終の看取り

 1 病人の息耐える瞬間を見届けることは最も大切なことでございます。決して気を許してできることではありません。くれぐれもお気をつけください。
 2 息絶える直前というものは人によって様々ではありますが、よく、苦痛がなくなり病状が回復したような錯覚をいたします。また、呼吸に変化があったり、意識がはっきりしてよく話すようになったりもします。時には、病人自身が「まさか、今、死ぬことはあるまい」などと言うことすらあります。特に病状が回復してきたととれるような変化については、勝手な解釈で看病を怠らないようになさってください。決して息絶える瞬間を見逃さないようにお努めください。
 3 どこまでも安らかに息を引き取れるよう、また、み佛のお迎えがありますよう祈り、看護ってさしあげてください。

>本当に、医療を知らない人にでも理解しやすくなってますね。(当たり前ですけど)

第19条 死後の処置

 1 病人の臨終が目前になろうとしている時、決して病人に触れたり、動かすことのないようになさってください。人生にとって最も大切な時を迎えているからです。わずかな空気の動きでも、心をかき乱してしまいます。ただ、「み佛が迎えに来てくださるのだ」という落ち着いた雰囲気で、より心が澄み渡るようにご配慮ください。
 2 また、臨終の後もできるだけ同様にし、2〜4時間といったしばらくの間は、騒がしくしないようになさってください。
 3 その間、この世界から次の世界である極楽浄土に往きて生まれるのでございます。さらに病人を静かに看護り続けてください。




読んだ感想は、本当に看護マニュアルだということです。

もちろん、仏教ですので宗教的な要素も入っており医学的なところから考えると違和感を覚える部分もあるのですが大きくは同意します。

本当に、500年以上前にこのようなマニュアルが存在したことに驚きを覚えます。

これを読んで落ち着いて看病が出来た方は多数いると思います。

すごく参考になりました。

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『看病用心鈔』 
2009/11/03 Tue 09:03
CATEGORY【緩和】
最近、『看病用心鈔』なるものがあるのを知りました。

病気になった人を看病するときの心得だそうです。

原文は知りませんが、平成訳がありましたので紹介させていただきます。




はじめに

病人となった時は看病してくださる方を慈悲ある御佛のように思い、また、看病人は子を思うような親心をもって、お側(そば)にいてさしあげるべきでありましょう。
この鈔では、知識ある看病人は、病人の心の動きをしっかりと把握できるようお努めになって、発病(とくに死に至る病)より命終わらんとする最期の日までの間の、看病人としての心得ておくべき事柄を記し申し上げます。

第1条 病室の設え(しつらえ)

人の部屋は日常生活の場とは別の所に設けるのがよいでしょう。もしできないときは、日常生活の場を病人のために改善したらよいでしょう。

>今でも当然当てはまりますよね。

第2条 病人を取り巻く環境

1 病室は常に清潔さを保ち、花などを飾り、ときにはお香を焚くなどして明るく落ち着いた雰囲気作りが必要です。ですから、あまり病人の心を刺激するようなものは避けてください。
2 看病人も時間をみはからって交替に休息することも必要です。その際、病状が軽いからといって、おろそかにしてはなりません。
3 人の命が終わるのは、ほんの一瞬のことなので眼を離さないようにしてください。休息するときも病人の息が聞こえるぐらいの所にいて、あまり離れないようになさってください。
4 夜になると病状が急変することがありますので、病人の顔色が確認出来るようにしてください。また、暗がりの中でもご本尊を拝めるようにご配慮ください。

燃え尽き症候群にご用心!

>なるほど、なるほど、勉強になりますって感じですね。

第3条 病人に近づく人

 1 多くの経典や善導大師などは「酒肉五辛(しゅにくごしん)」=酒や肉、ニラ・ラッキョウ・ネギ・ニンニク・ショウガなどのニオイのする食べ物=を食した人を病人の近くに寄せてはなりません。
  きっとニオイが元で、病人は苦しみ、心が乱れるでしょう」と、各所で悪しき事例を示してくださっておられます。よくよく慎んでください。
 2 看病人は2、3人がほどよく、それ以外は妻子はおろか親疎を問わずあまり近づけないようにしてください。

>表現が古かったり仏教なので宗教的なところもありますが的を射ていることは確かですね。

第4条 看病人の役割

 1 看病人は3人が適当で、1人は枕元で念佛をおすすめし、1人は近くで病人の様子を看護り、1人は端にいて雑事を受け持つようにします。大勢であると騒がしくなるので、あまり好ましくありませんが、長く患い、病状によっては4、5人でもよいでしょう。もし1人であれば、特に病人の目の様子や息の出入りをじっと看護ることが大切です。
 2 常に病人の心が落ち着くようなお話をしたり、日頃から信仰なさっておられるお念佛をとなえるなど、これらをおすすめします。それらの声は高からず、低からずで、早さも病人の呼吸に合わせてほどよくなさってください。
 3 看病人は心得た者(善知識)ならば、どなたでもかまいません。が、決して不心得な者を中に入れて、騒がしくならないようにしてください。
 4 見舞いに来た人については、看病人が病室の外で品良く病状などを説明して対応し、病人に会わせないようお努めください。

>現代においてもここまでうまく看病できる人はなかなかいないのではないでしょうか。
>すごすぎます。

第5条 祈祷と治療

 1 祈祷などはなさらない方がよろしい。単に延命のための治療・与薬(よやく)はできるだけ控えてください。たとえ、日頃から信仰するお念佛をとなえるためだとは言え、強いて用いるべきではありません。なぜなら、命終の時、だれもが我が身を一層愛し、命を惜しんで苦しみを増すことになるからです。つまり、極楽に往生するという「ここ一番」の時に、生を貪(むさぼ)り、死を恐れてしまうからです。
  2 治療や与薬はその苦痛を取り除くように見えるけれども、充分その方法を吟味してから行なってください。安易に考えると、病人が死を恐れるあまり、極楽往生という本懐(ほんかい)は、そうした愛着によって妨げられますので注意が必要です。
  3 これらのことについては、善導大師の『臨終正念訣(りんじゅうしょうねんけつ)』などをよく読んで心得ておくとよいでしょう。また、看病人自身もこの看病を通じて、いのちの尊厳を輝かせる機会として悦ばれるように接してさしあげてください。日頃から、死についていろいろ考えをめぐらせておくことをおすすめいたします。

>病気に倒れた人間の心の葛藤に対してどう対処するかですね。

第6条 死を覚悟するということ

 1 どのような病気や事故で、どのように命が終わってしまうかなど分かりません。あまり私達の知る余地のない死や、死にゆく様についてあれこれと悩み、考え込んで心が乱れるようなことのないようにしたいものです。なぜなら、思い通りの死は決して訪れないからです。戦争・火事や水害などにみまわれ命を失ったり、突然死などがありえるからです。
 2 日頃から持つべき信仰を持ち、生きる目的をしっかり持って、これらの備えとしたいものです。そしてその上で、心安らかにして、日頃からの信仰によって、自らが憧れ願う世界へ旅立ちたいものです。
 3 ともかく、できるだけ日頃の生活の中で後悔が少なくなるように心掛けて、自然に死を覚悟できる(受け入れることができる)ようにしたいものです。
 4 いつ訪れるか知れない重病や、耐えられない苦痛に襲われたとしても、様々な苦しみは、命終わるときにすべて解消されるのだと信じて、心乱れぬよう余命を大切に過ごしたいものです。

>このようなことに昔から言及されていたのですね。

>治らないことが多かったからこそ必要だったのかも知れません。

第7条 病人の食事

 1 病人が欲しがるといって魚、肉などをあまり食べさせないほうがよろしい。もともと佛教では殺生を禁じているのですから、臨終という特別な時だとしても許されないことだとご承知おきください。上手に制止するよう努めてください。ですから、こちら側からあえて何か食べたいものはないかと尋ねるようなことは控えるべきでありましょう。なぜなら、死を間近にしながら、かなわぬ願いに心が奪われ乱されてしまう原因となりかねないからです。
 2 病人の近くでこのような欲心をかき立てる言動は避けるべきです。特に、世間話や噂などは軽々しく口にしないように心掛けてください。
 3 とにかく、残りわずかとなった時間を少しでも後悔しないで過ごせるよう、また死を覚悟できるようにしてさしあげてください。

>う〜ん、これに関しては、好きなものを食べさせてあげたいと思うのですが。。。

>仏教的な立場上ダメだったのでしょうか?

第8条 遺言

 1 死後のことについては数多くの経典に説かれておりますので、これらをよくご参考ください。
 2 何といっても命終には念佛をとなえながら静かにみ佛が迎えに来られるのを待つことが大切であります。
 3 そのためには病の身となっても、意識のはっきりしている間に「遺言などはないか」と、尋ねておくことをお勧めいたします。ただし、病人自身の意志でしたら差し支えありませんが、こちら側から強要しないように加減してください。もし、その加減を損ないますと、心乱れる原因となります。できる限り死を覚悟できるようご配慮ください。

>遺言を尋ねるのはいいが、強要しないこと。大切なことですよね。

第9条 大・小便

 1 病人が大・小便をするとき、強いて便所へ連れて行く必要はありません。そのようなときには、寝たままできるよう、おむつなどを用紙して楽な環境を整えてさしあげてください。
 2 常に床は清潔にし、汚物を取り除く際も充分気をつけて行なうよう心掛けてください。

>当たり前のことですよね。

>昔のエントリーの『ラップポン』なんかがよさそうですね。

第10条 臨終間際

 1 大・小便などの不浄時(用便中)、ご本尊との間を一時、屏風(びょうぶ)や障子(しょうじ)などで仕切るということをしますが、急変して臨終が近くなってきたら、そのような対応も気にしないでよいかと存じます。なぜなら、いちいちこのようなことをしていたら、その場が騒がしくなってしまうからです。ご本尊を常に静かに拝むことのできるように配慮なさってください。
 2 常に喉の渇きには充分注意なさって、心落ち着くようお念佛などをおすすめください。

>まさに、看護人の心得ですね。





長くなってきたので次回に。

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是非、HPもみてください。

絵も趣があってよいですよ。

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よい医療 
2009/10/31 Sat 08:54
よい医療を提供しようとすれば、当然お金がかかります。

でも、今の医療制度はどんな医療を提供していても報酬は、どの医療機関でも同じです。

DPCを採用している医療機関と出来高払いの医療機関で差はありますけど。

DPCなら同じ病気を治療する治療費は、DPC対象病院であればどこでも値段は同じなのです。

出来高払いの病院であれば、同じ事をすれば同じ料金なのです。

ごくごく当たり前のように思えるかも知れませんが、当たり前のことではないのです。

例えば、採血などの前に消毒をしたりします。

その消毒はアルコール綿を用いて消毒する事が多いのですが昔は綿にアルコールを混ぜて消毒用のアルコールをナースステーションなどで作っていました。

そして、蓋付きの瓶などに保管して必要分だけ使っていました。

ただし、不潔になりやすいので滅菌された工場で作られるようになってきました。

100回分くらい入っていたでしょうか?

最近では1回使用する分だけがきちんと包装されています。

小さいことかも知れませんが、コストは当然かさみます。

今でも、ナースが手作りで作っているところもあるそうです。

けちるところをけちって少しでも儲けが出るようにすることは可能ですが患者さんの不利益になるところでけちるのは感心しません。

また、処置などのコストも材料費込みで設定されている場合が多く材料費を増えれば処置をしても赤字になることさえあります。

もちろん、高額な材料の方が患者さんにとってメリットが多い事がほとんどです。

患者さんの事を考えて感染予防にマスクや消毒薬などを医療従事者のみならず患者さんや家族、お見舞いの方が自由に使えるようにしたとするならばその分の金銭は病院の持ち出しになるのです。

他にも患者さんのアメニティを高めるために絵画を掛けたりとか高級なソファーを置いたりとかもです。

アメニティは省いても医療の質は落ちないからまだいいのですけどね。

逆に、個人経営のお金のことを第1に考える病院であれば、できるだけそのような診療報酬が請求できないところにはお金をかけないようにするのです。

昔と比べて、患者さんの要求レベルは確実に上がっていると実感します。

昔の商店などは気に入らない客には、『売らない。』といって本当に売らなかったりとかもあったようですから。

今は、コンビニ、スーパー、ファミレスなどの接客態度は全国どこでも同じようなものです。

そういったのに慣れてしまって医療機関でもそれと同程度の接客態度を望むのでしょう。

もちろん、医者が偉そうである必要性はないですが接客業と同じ態度も必要ないと思います。

なんだか、話がそれてしまいましたがいい医療を提供するにはそれなりのコストがかかります。

これは、誰が考えても理解できると思います。

ただ、医療機関の収入はいい医療を提供しようと努力してもそうでなくて最低限の医療を提供しても変わらない事は事実なのです。

だから、私立の病院の一部は個室ばかりで個室料をとって経営している病院もあります。

そんなところは、アメニティとか凄いのは当然ですけどね。

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もちろん、多くの患者さんが来れば収入増えますけどね。

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座右の銘 
2009/10/29 Thu 12:24
aruga先生のブログで知ったのですが、『座右の銘メーカー』なんてのがあります。

こんなん出ましたけど。

よっしぃ

いいですね。

うれしくなったので。

つい。

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名前でやると

『なんだかんだ言って、自分が一番かわいい』

でした。m(_ _)m


超小ネタですみません

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HAL 
2009/10/27 Tue 12:50
CATEGORY【診療】
ロボットスーツHALをご存じですか?

自立支援ロボットだそうです。

>にロボットスーツHALは、脚に障がいを持つ方々や脚力が弱くなった高齢の方々の脚力・歩行機能をサポートし、歩くことの素晴らしさを取り戻していただくことを願って誕生した、革新的な自立支援ロボットです。

>ロボットスーツHALは、筋肉を動かそうとする脳からの電気信号を皮膚表面で検出し、コンピュータ制御により各部モータを動作させて人の動きをアシストする、画期的なスーツ型ロボットです。

>人が身体を動かそうとする際、脳は筋肉に神経信号を伝え筋骨格系を動かしますが、その瞬間、皮膚表面には微弱な生体電位信号が流れます。
ロボットスーツHALに搭載された生体電位センサはその電位信号を検出・増幅し、コントロールユニットに内蔵されたコンピュータに送信します。
コンピュータは解析データに応じて各パワーユニットを制御し、装着されている方の動作をアシストします。一連の処理は筋肉が動きだすより速く行われるため、装着されている方は時間差による違和感を感じることはなく、意思のままに下肢を動かすことが可能なのです。

すげー!

こんな感想しか出てきません。

仕組みの解説ページはここです。

サイズもS,M,Lと3種類あります。

ただし、値段は

>リース料金は単脚タイプが月額15万円、両脚タイプが月額22万円(いずれも5年リースの場合)。

とかなりいい値段がします。

是非動画も見てください。



どうみても介護の道具には見えませんね。

世の中、どんどん進化していくんですね。

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実際、さわったり使ったりした人の話を聞いてみたいものです。

素朴な疑問

>HALを装着して重くないのですか?
>HALは、HAL自体が重量を支えているので装着者が重たく感じる事はございません。

これまた、すげー。

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まんがでわかる医学 
2009/10/24 Sat 11:47
おもしろい漫画をみつけました。

『がん免疫療法はまだ臨床研究の段階です』

すごくわかりやすく書かれています。

漫画ですから当然でしょうか。

内容も現実に即したものになっており、がんの専門家が読んでもおかしいところは見あたりません。

7ページにある

>手術、抗がん剤、放射線に続くがんの第4治療法ですか……!?

>それは、持ち上げすぎですね!

などのくだりは、実際患者さんと話していてよくあることなのでこの漫画すごいと思ってしまいました。

他にもこれも秀逸です。

『研究段階の治療は受けるなら臨床試験で』

3ページの

>もしかして先進医療は「高級」で標準治療は「並」だと思っているでしょう?

>違うんですか?

以下その説明は非常に理解しやすく考えられています。

また、6ページの

>治る可能性の高い患者さんに効くかどうかわからない治療の臨床試験を受けてもらうのは倫理的に問題があります!

まさにその通りなのですが、多くの患者さんはそのあたりがよくわかっていません。

最後のページ

>ワラにしては、高すぎますよね…
>臨床試験なら医学の進歩に貢献できますが…

標準治療でない治療を受ける場合は、ぜひ臨床試験で受けるようにして欲しいと思います。

私が興味をそそられたものとしては

『痛みは上手に伝えよう』

『苦しいときはいつでも緩和ケア』

などがあります。

ただ、『苦しいときはいつでも緩和ケア』の最後のオチは若干やり過ぎなような感じですけどね。

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christmasさんも何か書いてみませんか?

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人生いろいろ・特別編 
2009/10/22 Thu 11:50
とある、知り合いの先生の経験談です。

多くの方に読んで欲しい話でした。

ブログ掲載の許可をいただきましたので掲載いたします。

『mad, sad death』

 男性は、病室を訪れた私に開口一番言いました。
「癌やろ。分かってんねん。で、どれぐらい生きられるんや?」
私は病名を告げ、治療の選択肢(ほとんどありませんでした)を告げ、余命を告げました。
「そうか、抗がん剤は使わんでええわ。」
会話はそれで終了し、あとはそっぽを向いてしまわれました。

 15〜16年前、まだ、「緩和ケア」の言葉は無く、「ターミナルケア」の時代です。モルヒネの使用法を熟知していなかった為 文献を繰り、病棟看護師達がターミナルケアの看護方針をレポートにする。そんな、時代。緩和の主役は医療でなく看護者にあり、主治医にあまり出番はなかった。

 輸血の効果あり倦怠感が薄れました。痛みは無いのか我慢されているのか、訪室した私に、「もう、なんも治療せんでええしな。このまま死ぬ覚悟できてるしな。」と、いつも憮然とした怒った顔で念押しされるのでした。

 当然、日に日に衰弱は進みます。勢いのついた癌の進行は止める術がありません。ある日、まだ若かった(かつ青臭い)内科主治医であった私の提案
「何か、して欲しいこと、したいことはありますか?」
(つまり、遣り残したことはないか、もう日がありませんよという意味ですね、残酷ですが、必要であったと思います)。

しばらく考え、
「家に、いっぺん、帰りたいな。」

 院長に上申し、許可を取り、その数日後に、私と、病棟の担当看護師一人付き添い、病院からタクシーで15分ほどの彼の自宅を訪れたのは、その当時の私にできる、精一杯の「ターミナルケア」でした。
歩いて病院に来られたのに、もう足腰は立たず、タクシーを降りると細い路地を両方から支えて家に歩き着きました。

 60台独身男性の一人暮らし。こぢんまりとした2階建ての一戸建ての家屋で、意外なことにとても片付いておりました。自分で掃除されていたという。家につくと、彼はダイニングテーブルの上の手紙の束を取り、2階へ連れて行ってくれ、と言いました。
2階も整頓され、必要最低限の家具しかない部屋はガランとしていました。押入れの上の段に、手紙を置く所定の位置が決まっていたようで、封も開けずに手紙の束をその場所に置くと、彼はそれですっかり満足したように、見えました。
 部屋の中をぐるりと見回し、

「ありがとうな。もう、ええわ。」

と。(それが初めての「ありがとう。」!!)顔は怒ったままだったのですが。
それだけ、たった、それだけの外出が、彼の最後の望みだったようです。

 帰途の忘れられない風景。車の通る道までは細い路地で、来た時と同じように両側から身体を支え歩いているときに、少し離れた場所から近所の人たちが数人、こちらを見て、何かひそひそ話しています。
軽く会釈をすると、その全員が、眉をひそめ、いかにも何か汚いものでも見たかのような表情で、顔を背けたのです。
私は、他人の、こういう態度をあまり経験したことが それまで無くて。
驚きました。衝撃を受けるくらい、驚いたのです。
この、末期癌に侵された男性は、今までの人生、一体何を重ねてきて、どのように生きてきて、どんなに悪いことをしてきて、その結果、どれだけの人々に疎まれてきたのだろうか、と 考えを巡らし、悲しい暗い気持ちになったのでした。

 さて、その希望外出から死まで 1週間、も、無かったかもしれません。
彼の死に様は壮絶でした。本当に、苦しまれたのです。
「ありがとう。」を口にしていただいた時、ほんの微かに垣間見られた穏やかな表情は微塵も無くなり、痛い、苦しいと叫ばれながら医師を看護師を罵倒されます。
「苦しいんや!なんとかしろ ヤブ医者!」
・・・sedationをかける必要は、ありませんでした。準備をする短時間のうちに、昏睡に入られたのです。
昏睡の直前、薄目を開けて私を認め、彼が言った言葉が
「先生、治してくれ。」 でした。
「治せ、死にたくないんや。治してくれ・・・・。」


 数日間の昏睡から 死前喘鳴、下顎呼吸に至り、呼吸停止 心停止をベッドサイドで看取ったのは、私 独りでした。
白く四角い病室で、その男性は たった独りで 死んでいかれた。

しばらく 私の耳には「死にたくないんや。」と言った彼の言葉が残っていました。
こういう、死も、ある。あったのです。

そして私は今日も、何か。を、考え続けているのです。

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H先生もいろいろ考えて出来うる限りの支援をこの男性にしたと思います

それにしても、人生の最期に近い状態になると医療関係者はその方と深くつきあわざるおえないことがあります。

家族が来なかったり、いなかったりする場合、医療関係者が家族のような存在となることを何度か経験してきました。

なんとコメントしていいかわかりませんが、非常に考えさせられる話でしたので紹介させていただきました。

最後にこの話もまさに人生いろいろシリーズだと思うのですが、書き手が違うとこうも違う印象になるのかと思いました。

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ワクチン政策 
2009/10/20 Tue 13:09
以前、『日本医師会と予防接種法』というエントリーをあげました。

日本のワクチンや感染症などの政策が世界から見れば異質なものかがわかります。

そんな中こんな記事がありました。

『肺炎球菌ワクチンの再接種認める…厚労省』

>厚生労働省は18日、肺炎の重症化を予防する肺炎球菌ワクチンについて、1回目の接種から5年程度経ていれば再接種を認めることを決めた。
>同ワクチンは従来、再接種すると強い副作用が出るとして、接種は一生に1度とされていた。
>だが、同ワクチンの効果は5年以上たつと低下する。
>海外などで4年以上の間隔を置けば、再接種は問題ないとの報告が出され、現在では欧米の多くの国で再接種が認められている

今まで一度しか打つことはできなかったんですよね。

だから、慢性呼吸不全の本当に必要な患者さんは、いつ打つか悩んだんですよね。

打ってもおよそ5年しか効果がないといわれているので。

打って5年経ったらさらに呼吸機能は落ちてるだろうし。。。

でも、もうこれで大丈夫ですね。

また、最後の一文がこれ。

>同省はインフルエンザワクチンとの同時接種も認めた。

インフルエンザワクチンと同時に打てるんですね。

一回の受診で完了したら楽ですね。

ところで、ひとつ疑問があります。

なんで、今の時期にこんな事を言い出したのかと言うこと。

実は、有名な話ですが肺炎球菌ワクチンは今品薄でありません。

その状況で、こんなニュースが流れると品薄がさらに品薄になるでしょう。

それなのになぜ?

厚労省の考えることはよくわかりません。

まあ、いいことなのでいいんですけど。

タイミングとしてはねぇ。

私の予想としては、今回のインフルエンザの騒動で広く日本のワクチン事情がおかしいことが多くの人に広まったからいろいろ検討して認められたんじゃないかなぁ。と思うんですけどね。



子宮頚癌のワクチンも認可されましたね。

『厚労省が子宮頸がん予防ワクチンを正式承認』

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また、こんな記事もありました。

『小児用肺炎球菌ワクチンを国内初承認』

>厚生労働省は10月16日、ワイスの小児用肺炎球菌結合型ワクチン「プレベナー」を正式承認した。小児用肺炎球菌結合型ワクチンの承認は国内で初めてで、同社は2010年春までに販売を開始する予定だ。

小児科医ではないので知らなかったのですが。

おそらくいいことなのでしょう。
2009/10/18 Sun 00:58
CATEGORY【診療】
またまた、インフルエンザ関連の話題です。

『新型インフルエンザ−春に流行した都市では秋の流行が小さい』

アメリカのお話です。

>ニューヨークではこの春 10〜20%の人が新型インフルエンザを発症したとされるが、最大40%の人がウイルスに曝露して免疫を獲得した可能性があり、これによって現在の流行が抑えられていると考えられる。

>ニューヨークでは、春には市内で60校が学校閉鎖となり、生徒の18%が欠席したのに対して、現在インフルエンザの症状を訴えて救急治療室(ER)を受診する人は1日150〜250人にとどまり、公立学校の出席率は91%だという。

>ボストンでは、春にはティーンエイジャーの11%が新型インフルエンザに罹患したが、この秋はほとんど報告されていない。

>シアトル、コネチカット、ユタでも同様の現象が認められていると、ニューヨークタイムズ紙は報じている。

>しかし、流行の小さい地域でもワクチン接種を受けることが重要であるとSiegel氏はいう。今回の現象では免疫が極めて大きな役割を演じていると思われ、このことがワクチンを推奨するさらに有力な根拠となると同氏は述べている。

>米国疾病管理予防センター(CDC)によると、他の地域では現在インフルエンザの大流行が認められており、特にジョージア州、アーカンソー州などの米国南東部では多数の重症例や死亡例が報告されている。

なるほどと思う記事です。

日本なら大阪、神戸はそれほどなのでしょうかね。

春と比べて、、、う〜ん。

同じくらいのような気がしますが。。。

同様の現象は 1918年のスペイン風邪でもみられたそうです。

まあ、予想されていた結果ですけど。

免疫をつけたいけど罹らずにつけたいと思うのが人間ですよね。

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そろそろ、新型インフルエンザワクチン接種が始まりますね。

当院の呼吸器科での最優先の患者さんは気管支喘息、酸素吸入が必要なCOPDの患者さんが最優先となるようです。

その他の呼吸器疾患は最優先の患者さんに接種終了後となるようです。

また、1回打ちに決まったようですね。

打てる人数が倍になるから効果が期待できるなら当然そうすべきですよね。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体


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