~よっしぃの独り言                   医者として10年程仕事をしてきました。 医療関係者と一般の方々の間に大きな隔たりがある事も実感しました。 これは、お互いにとって不幸なことです。 このすきまに橋を架けれたらと思いブログを始めました。
スポンサーサイト 
--/--/-- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
TRACKBACK --  |  COMMENT --  | 編集
2011/08/12 Fri 12:48
皆様、お久しぶりです。

私は元気にしており以前と変わらず、主に肺がんの患者さんの診療に当たっています。

このブログを参考にされる方にお願いがあります。

このブログは、2008年あたりの最新の知識をもとに書いておりました。

その時はまだ治験段階の薬も発売されるようになったりもしました。

それに伴い、ブログの内容が少し古くなっている部分も出始めました。

もちろん、人生いろいろのエントリーが古くなることはないのですが。。。

物事の考え方などのエントリーはいいのですが、標準治療の話などはブログの更新日を確認してください。

そして、その当時の標準治療や当時の専門家のコンセンサスだと理解してください。

将来的には古くて全く参考にならない事も出てくるかと思いますので。

久しぶりの更新が面白く無い話ですみません。
スポンサーサイト

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

震災被害者の方々へ 
2011/03/15 Tue 12:07
震災により多くの方の尊い命が失われたことに、深い哀悼の意を捧げます。同時に被災された皆様に対し、心よりお見舞いを申し上げます。

私も学生時代に阪神大震災に遭遇しました。

幸い、自宅も無事でライフラインも保たれていたのですが多くの知人が避難生活をしたいたことを思い出しました。

被災地では多くのけが人がいて医療機関は緊急を要する患者さんに対応せざる終えない状況となります。

そうすると、抗がん剤治療中のがん患者さんたちの優先度は落ちます。

震災に伴うがん難民が発生する可能性が高いのです。

もちろん、今はそれどころでないと思いますが。

食事などの心配がなくなった時点でがん治療についての不安が出てくるだろうと思います。



そんな中、がん薬物療法専門医達がメーリングリストを用いて被災地での治療継続が難しくなった患者さんを受け入れる病院を公表しています。

http://oncology.umin.jp/jisinenjo.html

もうすぐ、臨床腫瘍学会HPでもアップされるそうです。

北は、北海道から九州までの様々な医療機関が名乗りを上げています。

被災者の方は親戚のいるところであったり自分の行きやすいところでいいと思います。

同じ病院に大勢の患者さんが集中しなければ対応は可能だと思います。



透析が必要であったり、酸素吸入が必要であったりすればすぐに対応しなければならないことは誰でもわかります。

しかし、がん患者さんの多くは外見からがん治療中ということが判らない方もたくさんいますし、緊急度からしたらどうしても優先度は低くなりがちです。

ですので情報だけで結構です。

多くの方に、被災地以外でもがん治療が続けられることをひろめてください。

お願いします。


長いですが転載させていただきます。

===============================================
3月11日の「東北地方太平洋沖地震」におきまして、 被害にあわれた皆様に心よりお見舞い申し上げるとともに、 犠牲になられた方々とご遺族の皆様に対し、深くお悔やみを申し上げます。
被災地におかれましては、一日も早く普段の生活に戻れますよう皆様のご無事を心よりお祈り申し上げます。

日本臨床腫瘍学会専門医会におきましては、抗がん剤治療の継続、あるいは新規治療が必要な患者さんで、被災地をはなれ親戚や知人を頼られる方、自治体等の公営住宅緊急施設に移られた方に適切ながん化学療法(抗がん剤治療)を提供すべく、多くの専門医が受け入れを申し出ています。

被災者の方で、転地先で、がん化学療法(抗がん剤治療)を希望される患者さんがおられましたら、担当される医師は、受け入れ先の検討に下記リストを参考にしていただければと存じます。

 また被災者の方で、転地先で、がん化学療法(抗がん剤治療)を希望される方は、現在の主治医に相談し、希望される受け入れ病院に連絡・連携を手配してもらってください。受け入れに際しては、可能な限り紹介状・レントゲンなどの資料をお持ちいただいたほうが、より適切な治療が可能となります。なお、かかりつけ病院自体が被災し、資料が失われている場合は、この限りではありませんので、受け入れ先にお尋ねください。

 ここで申し出ている専門医は、がん専門医としての責任感と医療者としてのプロ意識に基づいて3月14日時点で意思表示した医師を掲載しています。

受け入れ可能状況は、刻々と変化しておりますので、問い合わせいただいた時点で病床満床等の理由により御希望に添えない場合もありますのでご了承ください。

平成23年3月14日

日本臨床腫瘍学会専門医会



●○●○●MLで対応可能の連絡を頂いた病院のリスト●○●○●

国立病院機構東名古屋病院血液・腫瘍内科,神谷悦功 先生,血液疾患と固形癌の薬物療法

聖隷浜松病院・化学療法科, 金容壱 先生,固形がんの外来化学療法

大阪府立成人病センター,井岡達也 先生、外来化学療法および短期入院

新潟県立がんセンター 内科(血液腫瘍担当),張 高明 先生,造血幹細胞移植その他

東海大学医学部付属病院,齋藤 雄紀 (サイトウ ユウキ)先生,乳癌外来化学療法

産業医科大学 化学療法センター・血液科,塚田 順一 先生,外来化学療法

自治医科大学臨床腫瘍科,長瀬通? 先生,消化器癌(その他も対応)

大阪府八尾市立病院 化学療法科,烏野隆博 先生,血液疾患・固形癌

兵庫県立がんセンター腫瘍内科,松本光史 先生,乳癌・婦人科癌・消化器癌その他固形癌

大垣市民病院,亀井桂太郎 先生,外来化学療法

北海道大学病院第三内科,結城敏志 先生,全ての癌腫

順天堂大学 乳腺内分泌外科,三浦弘善 先生,外来・入院での薬物療法

聖マリアンナ医科大学臨床腫瘍学,中島貴子 先生,固形癌

日赤医療センター化学療法科,宮本信吾 先生,固形癌外来および入院

昭和大学,佐藤 温 先生,固形癌の外来化学療法

三重県JA鈴鹿中央総合病院 血液・腫瘍内科,川上恵基 先生,血液疾患および固形癌の化学療法、緩和も

国立がん研究センター中央病院,田村研治 先生,外来化学療法

国立病院機構 南岡山医療センター血液内科,竹内 誠 先生,血液腫瘍、固形腫瘍(肺癌、消化器癌など)の化学療法

金沢大学病院,矢野聖二 先生,外来化学療法や入院

国立病院機構 山口宇部医療センター腫瘍内科,青江 啓介 先生,肺癌

島根大学医学部附属病院腫瘍センター,鈴宮淳司 先生,外来および入院

高知医療センター 腫瘍内科,辻 晃仁 先生,固形腫瘍(消化器癌、肺癌など)血液腫瘍の化学療法

国立病院機構 近畿中央胸部疾患センター内科,川口 知哉 先生,肺癌の化学療法

横浜市立大学附属病院 臨床腫瘍科・乳腺外科,市川靖史 先生,消化器および乳癌

江戸川病院,大澤 浩 先生,外来化学療法

信州大学附属病院がん総合医療センター 臨床腫瘍部,小泉知展 先生,入院および外来

富山県立中央病院 外来化学療法科 / 内科(消化器),堀田洋介,奥村寛和,固形がん・血液化学療法 入院および外来

金田病院 内科, 海野正俊, 血液(移植を除く)/固形腫瘍全般(小児腫瘍・一部の婦人科腫瘍を除く), 入院および外来

KKR札幌医療センター斗南病院腫瘍内科,辻靖,固形がん全般,入院及び外来化学療法,PCUはありませんが,症状緩和の入院も可です

鳥取県立中央病院内科,陶山久司,固形癌,血液悪性腫瘍も対応可能

国立病院機構刀根山病院呼吸器腫瘍科,灘波良信,肺癌など呼吸器腫瘍

奈良県立医科大学附属病院腫瘍センター,神野正敏,血液・固形腫瘍全般の化学療法,入院および外来

九州大学病院 血液・腫瘍内科, 馬場英司,消化器癌,外来および入院

佐賀県立病院好生館腫瘍内科,嬉野紀夫,成人固形腫瘍,外来入院化学療法可

群馬大学医学部附属病院腫瘍センター,塚本憲史,外来化学療法

名古屋第一赤十字病院化学療法科,河田健司,全がん腫,入院および外来

慈泉会相澤病院 がん集学治療センター,中村将人,固形癌化学療法,入院および外来

浜松医科大学附属病院腫瘍センター,大西一功,竹下明裕,入院および外来化学療法

京都医療センター腫瘍内科,安井久晃,固形腫瘍全般・緩和ケア

千葉大学附属病院臨床腫瘍部,滝口裕一,全がん種,通院(場合によっては入院も検討)

岡山赤十字病院総合内科,藤井総一郎,血液疾患,各種がん患者さんの受け入れ可能

九州大学病院 血液・腫瘍内科, 馬場英司, 竹中克斗,消化器癌, 外来および入院

杏雲堂病院(お茶の水)腫瘍内科, 河野 勤, 固形がん化学療法 緩和ケア入院および外来

富山赤十字病院血液内科, 黒川敏郎, 小児癌を除く全ての癌腫, 外来および入院

旭川医科大学 血液・腫瘍内科,生田 克哉,進藤 基博,鳥本 悦宏,血液腫瘍および消化器癌,入院および外来

北九州市立医療センター 外来化学療法センター,若松 信一,固形腫瘍,入院および外来

静岡がんセンター,釼持広知,外来・入院でのがん治療

静岡県立総合病院 腫瘍内科,多久佳成,入院および外来

久留米大学 呼吸器内科,山田一彦,東公一,成人固形がん、入院および外来

国立国際医療研究センター病院(東京・新宿),平野聡,固形腫瘍全般・血液疾患,入院および外来

岩手県立中央病院 がん化学療法科(固形腫瘍全般),加藤誠之,血液内科(血液腫瘍)和野雅治,外来化学療法も入院も受け入れ可能

恵佑会札幌病院 腫瘍内科,奥田博介,消化器がん,外来・入院とも受け入れ可能

岡山大学病院 血液・腫瘍・呼吸器内科,堀田勝幸・瀧川奈義夫・前田嘉信,固形がん・血液腫瘍の化学療法(外来、入院も検討)

神戸大学 腫瘍・血液内科,藤原豊,固形がん:入院および外来、血液腫瘍:骨髄幹細胞移植、骨髄採取

武蔵野赤十字病院 血液腫瘍内科,中根実,成人固形がんとリンパ腫、外来、入院(DPC. PCUなし)

国立病院機構岩国医療センター 呼吸器内科,久山彰一,肺癌の化学療法,外来および入院

慶應義塾大学病院 腫瘍センター,猶木克彦,高石 官均,呼吸器腫瘍および消化器腫瘍 その他応相談,外来化学療法可,入院は応相談

国立病院機構岩国医療センター 呼吸器内科,久山彰一,肺癌の化学療法,外来および入院

国立病院機構九州医療センター 腫瘍内科,内野慶太,固形腫瘍・血液腫瘍,外来化学療法

県立広島病院 臨床腫瘍科,篠崎勝則,固形がん化学療法など 外来・入院

岐阜県総合医療センター 化学療法部,國枝副院長,高橋義人,山田俊樹,血液疾患と固形癌の薬物療法

佐賀大学医学部附属病院 産科婦人科,相原 聡美,固形腫瘍および血液腫瘍,外来および入院

九州大学病院 消化器・総合外科, 掛地吉弘,消化器癌,外来および入院

和歌山県立医科大学附属病院 腫瘍センター化学療法部門,上田弘樹,外来化学療法

愛知医科大学 呼吸器・アレルギー内科,久保昭仁,呼吸器腫瘍の薬物療法

神戸赤十字病院 呼吸器内科,藤井昌学・杉本啓介,肺癌,入院・外来(応相談)

名古屋記念病院, 化学療法内科, 伊奈 研次, 消化器がん(胃癌・大腸癌)および泌尿器系悪性腫瘍, 入院および外来化学療法

昭和大学横浜市北部病院内科,伊東友弘,消化器癌,乳がん,入院および外来化学療法

京都桂病院 呼吸器センター呼吸器内科,市川靖子,呼吸器腫瘍 消化器腫瘍 血液腫瘍 小児癌 泌尿器癌その他相談,外来及び入院

京都府立医科大学 消化器内科,吉田直久,消化器癌,外来および入院化学療法

札幌医科大学付属病院第4内科腫瘍診療センター化学療法管理室(外来化学療法部門),瀧本理修,加藤淳二,外来化学療法,入院加療ともに,消化器癌(固形癌),造血器腫瘍(移植を含む)のがん薬物療法

九州がんセンター 消化管・腫瘍内科,江崎泰斗,消化器癌,肺癌受け入れ可能(入院、外来とも可)

金沢大学附属病院 呼吸器内科,笠原寿郎,呼吸器腫瘍 血液腫瘍も調整いたします,外来化学療法可,入院何とかしたいと思います

淀川キリスト教病院化学療法科, 重岡靖, 固形腫瘍・造血器腫瘍の化学療法と緩和医療(小児がんを除く), 外来・入院とも可

久留米大学 血液・腫瘍内科,長藤宏司,血液疾患、入院および外来可能

大分大学医学部腫瘍内科学講座,平島詳典,消化器がん、呼吸器がん患者に対し、可能な限り受け入れ

岡山労災病院 呼吸器内科,藤本伸一,固形腫瘍 血液腫瘍,外来 入院とも可

国立病院機構九州がんセンター 消化管・腫瘍内科 江崎泰斗, 消化器癌、肺癌、原発不明癌, 入院および外来での化学療法

NTT東日本関東病院 呼吸器科,棚井千春,肺癌・婦人科癌,外来入院とも可

国立病院機構 金沢医療センター呼吸器科,北 俊之,肺癌,外来 入院とも可

長岡赤十字病院 呼吸器内科,佐藤和弘,肺癌などの固形腫瘍を中心に患者様の受け入れが可能

藤沢市民病院 呼吸器科,西川正憲 草野暢子,肺癌,他癌腫も相談いただければ可

大阪市立総合医療センター 臨床腫瘍科,武田晃司, 固形腫瘍の化学療法,外来および入院

愛知県がんセンター中央病院,堀尾芳嗣,血液腫瘍、消化器がん、乳がん、婦人科がん、肺がん、その他も含め可能な限り対応

香川労災病院 滝本秀隆 血液腫瘍 固形腫瘍,外来 入院とも可

市立札幌病院消化器内科,中村路夫,消化器癌その他の癌腫もなんとかします

大阪府立 呼吸器・アレルギー医療センター 肺腫瘍内科,平島智徳

国立病院機構名古屋医療センター 名古屋がんセンター臨床腫瘍科・呼吸器科,坂 英雄,全ての腫瘍の受け入れ可能

群馬県立がんセンター 呼吸器内科,湊 浩一,肺癌を中心に外来・入院ともに対応可能,他の癌腫も可能なかぎり対応

大阪府立病院機構大阪府立成人病センター 臨床腫瘍科 消化管内科,杉本 直俊,成人消化管がん(食道、胃、大腸)の対応は入院、外来とも可能、乳癌、肺癌、血液(要確認)など主要な癌に対しては化学療法の対応可能

神奈川県立循環器呼吸器病センター 呼吸器内科,加藤晃史,肺癌の入院・外来に対応

厚生連高岡病院 腫瘍内科,柴田 和彦,固形腫瘍・血液腫瘍とも外来・入院とも対応可

徳島大学病院 消化器内科,岡本耕一 木村哲夫 高山哲治,消化器癌に関して入院外来

市立豊中病院 内科(呼吸器),滝本 宜之 (たきもと たかゆき),肺癌は外来・入院ともに対応可能 他の癌腫も当該科に相談可能

長崎市立市民病院,福田実,がん化学療法

福井大学 血液・腫瘍内科,山内高弘,専門医の常駐している福井大学附属病院、福井県立病院 福井県済生会病院の3病院合同で受け入れ可能

市立泉佐野病院耳鼻科,硲田,固形癌

四国がんセンター, 野上尚之 仁科智裕 原 文堅 吉田 功,呼吸器、血液、乳腺、その他対応可(入院、外来とも)

国立がん研究センター東病院 呼吸器腫瘍科,葉 清隆,呼吸器・消化器・乳癌の外来化学療法(計画停電などのため少数の受け入れが可能)

北海道大学 腫瘍内科,清水 康 竹内 啓,固形癌 外来入院可

福山市民病院 腫瘍内科, 遠藤 久之, 消化器、呼吸器、乳癌、血液(要確認)などの化学療法、外来および入院とも可

倉敷中央病院,吉岡弘鎮 上田恭典,肺癌 血液腫瘍(移殖を含む),外来入院可

武蔵野赤十字病院 血液腫瘍内科、中根実、成人固形がんとリンパ腫、外来、入院(DPC. PCUなし)

岐阜市民病院 呼吸器科・腫瘍内科 澤 祥幸、吉田勉、石黒崇 肺癌化学療法(短期入院も可)

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

タグ : #311care #gan

あれ、はじめました。 
2011/02/21 Mon 18:43
はやりのあれ、はじめています。

http://twitter.com/dryos

興味のある方はどうぞ。

ツイッターで得た個人的に興味津々な情報

病気の人をターゲットにした商売についてのまとめ

ダーゼンの自主回収について

などなど勉強になることも多いです。


あと、ブログの記事ですがそろそろ一部古い情報となり今の最新の情報と異なる記事もあり余すのでご了承ください。

ブログの更新日をよく確認してくださいね。

広告消します 
2011/01/23 Sun 09:53
皆様、お元気ですか?

私は元気です。

なんか、放置しておくと広告が出るので、それを消すためにエントリーしました。

普通の広告ならいいんですけど。

怪しすぎる広告が出るもんで。

TMN分類 
2009/12/12 Sat 14:46
久しぶりにがんの話題です。

多くのがん種にTMN分類が用いられています。

がん診療で大切なことは、診断です。

診断にもいろいろありまして、まずがんかそうでないかを判断しないといけません。

がんと判断できたら確定診断がついたといいます。

肺がんをはじめ多くのがん種では、組織や細胞をとってきて染色をして顕微鏡でみて悪性細胞であればがんと診断されます。

確定診断がついてもすぐに治療にはいるわけではありません。

どこにあるのかや、どこまで広がっているのか、遠隔転移はあるのかなどを考慮しなければ最適な治療方針はたちません。

ある程度経験を積んだ医者なら、同じ状態の患者さんなら同じような治療方針をたてたれる必要があります。

その為にTMN分類があります。

その分類に従うことによって、日本のどこでも同じような治療が可能になるのです。

Tは、腫瘍(原発巣)のひろがり

Nは、リンパ節へのひろがり

Mは、遠隔転移

を表してそれらを組み合わせることによって病期分類がなされます。

1期の肺がんとか3期とか4期とかに分類されるわけです。

肺がんなら2期までが手術、3期は抗がん剤と放射線を組み合わせた治療、4期は抗がん剤治療が標準的な治療です。

もちろん、分類が微妙なケースや施設によって若干の方針が異なる場合もありますが、多くの場合は同じです。

その分類が来年からかわります。

詳しくは『肺癌取り扱い規約』なるものがありそれに詳細が書いてあります。

ちなみに第6版は200頁を超える厚さです。

来年からは第7版ということになります。

どう変わるかというと大きさでの分類が細かくなります。

今までは、T因子(腫瘍本体)の大きさが3cm未満と3cm以上で分類していたのが2cm未満、2cmから3cm未満、3cmから5cm未満、5cmから7cm未満、7cm以上と従来、2ランクに分類されていたのが5ランクに分けられるようになるのです。

この変更によって今まで1期だったものが2期になったり、2期だったものが3期になったりします。

もちろん、多くは今までと同じ分類なのですが。。。

また、今までは悪性細胞を伴う胸水を認めても遠隔転移がなければ3期だったのですが、4期に分類されるようになりました。

それと大きな違いがリンパ節の番号が変わることです。

今までよく3番とか7番リンパ節がといっていたのですが、3番リンパ節がなくなりました。(正確には3pとかで残っているのですが頻度が非常に低くなります。)

今まで3番だったところは4番になって4Rとか4Lとか(RLは右、左という意味です)になってしまいます。

ややこしいんですけど、世界で統一されたのでいいことなのでしょうね。

今までよりもかなり細かく分類されるようになるように感じます。

どうしてこのような変更が行われるのかおわかりですか?

これは、今の病期分類でのデータを解析して同じような予後の見通しがもてるグループに分類しなおしたのです。

もちろん、今までも同じような予後のグループとして病期分類が行われていたのですがそれがさらに的確にするために細かく分類されたと理解するのが正しいでしょうか。

ちなみに、日本を含む19カ国、10万人の患者さんのデータをもとに作られたそうです。

どうです。

良さそうに感じるでしょう。

でも、実際に新しい分類で診断して、治療をしてみてそれで新しい分類が優れているかどうかの評価をしなければなりません。

そうしているうちに新しい事実が判明してもっと優れた分類法がみつかったりすることもあります。

そうすれば、第8版が作られるでしょう。

ただ、あまりに細かくまた、先進的すぎる分類だと困ることがあります。

基本的には、世界共通ですので医療資源が豊富にある地域は分類が簡単に行えるけれども、そうでない地域では正確な病期分類が難しくなる可能性があります。

そうすれば、各国同士の比較が困難になるのです。

もちろん、好ましいことではありません。

それと、もう一点。

このブログでも分子標的薬について何度か説明しています。

分子標的薬は、効果のない患者さんと効果のある患者さんが特定の検査でわかることがあります。

非小細胞肺がんのEGFR遺伝子変異や乳癌のハーセプテストなどのバイオマーカーといいます。

それがわかることにより治療方針が変わることがあるので今後は、そのような情報が病期分類に取り入れられていくでしょう。

さらに進んでいけば、病気のひろがりよりもバイオマーカーが病期分類の中心となってくる可能性さえあります。

いやー、こんな話題も久しぶりでしたね。

『人気ブログランキング』へ←ポチッとお願いします。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体


copyright © 患者と医者をつなぐもの all rights reserved.


template by http://flaw.blog80.fc2.com
Powered by FC2ブログ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。