〜よっしぃの独り言                   医者として10年程仕事をしてきました。 医療関係者と一般の方々の間に大きな隔たりがある事も実感しました。 これは、お互いにとって不幸なことです。 このすきまに橋を架けれたらと思いブログを始めました。
センターの今後 
2008/11/19 Wed 12:43
たいそうなタイトルをつけてしまいました。

たいそうなタイトルついでに偉そうなことを書いてみます。

この病院は元々外科系中心の病院です。

オープン当初は、患者さんがなかなか紹介されなくて困っていたようです。

多くは自分の出身大学に紹介していたためです。

医局制度のためですね。

ただ、この病院は代々のレジデントが巣立ったあと様々な分野で活躍をしていきました。(なんと今年で40期だそうです。)

そうすることで、徐々に患者数も増え、名実ともに日本のがん治療をにぎる存在に育っていきました。

そして、この病院の各診療科自体が、だんだんと医局の要素を持ち出したのではないでしょうか?

しかも、白い巨塔の時代のような。

ただ、急に麻酔科医が半減してなかなかうまくいかない状況。

そんで、小さなほころびがだんだんと大きくなりやめる人間が出だしたんじゃないでしょうか。

やっぱり、外科医にとって手術件数が大事です。

やっぱり外科系は技術を盗まないといけませんからね。

麻酔科医を確保してこなかった病院の上層部の責任は大きいんじゃないでしょうか?

どうせ、困ったらレジデントにさせておけばいいなんて思っていたんじゃないでしょうか。

しかも、院長先生は病院にほとんどいなくて、他のスタッフから大ブーイングだとの記事が週刊誌に載っていました。

いっそ、これを機会に内科中心の病院に生まれ変わるのがいいんじゃないかと思います。

内科系なら手術件数が減ってもあまりダメージは受けませんから。

内科系でも技術も必要ですが、論文を読んだりして知識でカバーできる部分はかなりあります。

若くてもいい論文があれば一躍有名になるチャンスもあります。

まあ、部外者の私が考えても仕方のないことですけどね。

ただ、やっぱり、最高峰の施設であって欲しいと思うので。

正直、今は癌研有明の方がいいんじゃないかと思っています。

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上記の話は、伝聞での話と勝手な推測な話と混じっております。

もし、間違いがあれば訂正させていただきますのでご連絡ください。

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がんのセンター 
2008/11/15 Sat 11:33
また、続きです。

手術件数が減って、どんな弊害が出たかですが

・病院が赤字になる。
・外科医のモチベーションが下がる。

のふたつをあげましたが、今日はモチベーションがさがったらどうなるかです。
手術が減ると選りすぐって手術をしているみたいです。

やっぱり、がんの手術をしたいので直接がんの手術でないもの、例えば、人工肛門増設とか術前の腹腔鏡などは他の施設に頼んでいるそうです。

ただ、他の施設に頼んでおいて、カンファレンスなどで信頼できないかも。などというようなこともあるそうです。

また、話がそれましたが手術件数が減ると外科の腕をあげるチャンスがなくなります。

術後の管理も減ります。

要するに暇になります。

この病院に来るような医師はあわよくば、日本のもしくは世界のトップをとろうとしてやってきている人間も多いのです。

そんな気持ちでやってきて、手術できないとなればモチベーションはさがります。

今までは多少しんどくても、勉強なるから、また、理不尽なことを言われても自分を磨くためとか考えられたのですけど。

現実に、ある外科のトップの先生が別の病院にいったりとか、シニアレジデント(卒後5年目以降)の先生が年度の途中で辞めたりとかしているそうです。(ひとりではないそうです。)

今までレジデントが募集して集まらなかったことはないそうなのですが、今年は、まだ定員埋まらずに募集期間を延長しているようです。

レジデント2次募集

まだ、14名も空きがあるんですね。

若い先生には、こんな情報もう出回ってるからでしょうね。

どうなるんでしょう?

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中央の病院 
2008/11/13 Thu 13:15
センター病院の続きです。

手術件数が減って、どんな弊害が出たかですが

・病院が赤字になる。
・外科医のモチベーションが下がる。

と言うようなふたつがあげられるでしょうか。

まず、病院が赤字になる。

内部でみてわかることは手術が少ないとベットががらがら、稼ぎ頭である有料個室もがらがらだそうです。

さらに、術後ICUなんて半分程度しか埋まってないそうです。

まあ、手術が半分程度ならそうでしょうけどね。

それに付随する検査、病理検査、画像検査などが減っている。

多くの部署で仕事が減っているとのことです。

逆に、内科系は以前はベットを探すのが大変だったようですが今は入院させ放題だそうです。

そんな感じでなんと1ヶ月で数千万円の赤字だそうです。

年間になおすと数億円以上の赤字ですよね。

恐ろしいです。

そんなこんなで、院長が必死に麻酔科医を探したらしいのですが、なかなか決まらず10月からようやく新しい麻酔科の部長が決まったらしいです。

ただし、今のところ、麻酔科医の数自体は増えていないそうです。

まあ、こんなんだったら、モチベーションも下がりますわね。

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国立のセンター 
2008/11/11 Tue 12:38
がんのセンター病院の記事が週刊誌などによく出ます。

がんセンターの役割は、がんの予防、研究、診療、教育、情報発信などが役割としてあり、病院ですが、研究機関の側面もあります。

普通に考えれば、『新しい治療法がすごい。』とか『世紀の発見をした。』などの記事かと思うのですがもっと低俗な記事です。

例えば、今年の4月に麻酔科医の数が約半分になったとの報じられました。

そういえば、去年か一昨年に国立循環器病センターのICUの医師が一斉に退職したことも報じられましたよね。

そちらは、どうなったのでしょうか?

知ってる方教えてください。

最初に聞いたときは、給料安いし、他の科のスタッフだと講演会の収入やセンターのスタッフという地位があるだけでもありがたいのかもしれませんが、麻酔科医にとって、がんセンターの肩書きは逆に合併症のない症例が多いため、下手したらよくないのかも知れない、だからやめたんだろうなと思いました。

実は、名古屋でがんに関する学会がありまして何人かのセンターに勤める知人に聞いてみました。

麻酔科の話は、週刊誌の話でほぼ間違いないらしいです。

根底に金銭が安いこともあるでしょうけど、内部にいざこざがあったことは確かなようです。

非常勤でも人を探していたらしいのですが噂によると時給3000円とのことでこの条件で麻酔をかける非常勤医は皆無に近いことは容易に想像ができます。

ただ、高齢の麻酔科医が4月以降にひとり増えたらしいのですが。

もちろん、麻酔科医の数が減って手術件数が去年までの約60%となったようです。

手術件数を増やすためにレジデントに麻酔科(CCMと言うらしい)を強制的に回らせて手術件数の確保をしていたらしいのですが、レジデント(特に内科系)の反対をうけている状況らしいです。

まあ、内科系のレジデントとしたら麻酔科をまわるよりも緩和医療(麻酔科医が中心になっていることが多い)などを研修したいと思うのは当然でしょう。

ちなみにレジデント何人いるか調べてみました。

・レジデント30名(3年)
・シニアレジデント20名(2年)
・短期レジデント10名(6ヶ月)

合計、60名もいます。

ちなみに、医者の数は300名程度いるそうです。(研究所も含めてだそうですが。)

中央病院だけでの話です。

彼らは、時給2000円程度の非常勤職員扱いで残業はつかない(つけられない)ようです。

もちろん、休日などに必ず来なくてはいけない用事があっても残業は基本的にないそうです。

ですので手取りは、約20万円から24万円程度だそうです。

きっと、すべての残業をきちんとつければ倍近くになりそうですが。

今は、1年目の研修医よりも少ないです。

話がそれてしまいましたね。

長くなりそうなので、続きは今度にしたいと思います。

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アスベストと肺がん 
2008/11/09 Sun 13:48
アスベストと悪性胸膜中皮腫という病気の関連は非常に強いことがわかっています。

ですので、悪性胸膜中皮腫であると組織学的(顕微鏡で見て)に診断がつくと労災が認められます。

以前は、それだけではダメだったんですけど。

しかし、アスベストと肺がんの関連は言われていますが、そんなに(中皮腫ほどは)強くはありません。

もちろん、関係ないわけではありません。

報告にもよりますが石綿肺の中で肺がんを合併する割合は10-20%と言われています。

石綿肺とは、アスベストにより肺が線維化を引き起こし(肺がガチガチに硬くなる状態)た病気です。

ひどくなると息苦しくなったりします。

特発性間質性肺炎という病気と似ています。

ちなみに、特発性間質性肺炎も肺がんを合併する割合も10-30%との報告があります。

また、面白い報告もあります。

A:アスベスト歴なし、喫煙歴なし
B:アスベスト歴あり、喫煙歴なし
C:アスベスト歴なし、喫煙歴あり
D:アスベスト歴あり、喫煙歴あり

この4を群観察していってで肺がんでの死亡率の割合はどうかというと。

A:B:C:D=1:5:10:50だそうです。

アスベストも肺がんの死亡を5倍にしますが、喫煙は10倍にしています。

両方あるとかけ算になってますね。

また、別の報告では、環境曝露程度(普通に生活している程度)では肺がんを引き起こすことはないとも言われています。

つまり、石綿肺にならない程度のアスベスト曝露では肺がんの発生頻度は高くならないと。

ですので、アスベストの職業歴がある方が肺がんになっても全員が労災を認められるわけではないんですね。

難しいところです。

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