~よっしぃの独り言                   医者として10年程仕事をしてきました。 医療関係者と一般の方々の間に大きな隔たりがある事も実感しました。 これは、お互いにとって不幸なことです。 このすきまに橋を架けれたらと思いブログを始めました。
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『看病用心鈔』 後編 
2009/11/05 Thu 11:49
CATEGORY【緩和】
ではでは、早速続きに参りましょう。




第11条 病人への接し方

 1 人は喜怒哀楽を常とし、腹を立てるなど、知らずと悪を重ねてしまうものです。まして病に苦しむ病人については、そうしたたしなみに欠けていると誤解したり、偏見や差別の目で見てしまうものです。ですが、ここは病の仕業と思い、たとえ、病人の態度が悪かったとしても、腹を立てて怒らないように気をつけてください。そういう時こそ親切で優しい心で接してあげるべきでありましょう。
 2 物事の善悪について直接言葉で表現するよりも、目配(めくば)せによって行なう方が好ましい時もあります。できる限り、良いことも悪いことも、病人の思いに沿ってさしあげられるようお努めください。
 3 病人が言うことを聞かなくとも、無理に聞かそうとしたり、怒ったり、恨んではいけません。
 4 このことは何も病人に限ってのことではなく、日頃の自分達の生き方とも深く関わります。生涯にわたって身を慎むべきことでしょう。
 5 いずれにせよ、心が乱れることによって再び迷いの世界(この世)に戻ることのないよう、そうした原因を的確に取り除いて、死を安らかに迎えられますよう接することが肝心かと存じます。

>環境をよくしてせん妄などを起こりにくくしようということでしょうね。

第12条 守秘義務

 1 常に病人は夢で見たことや現実に思ったことを隠さず看病人に話す方がよいでしょう。また、病人から話さないのなら、こちらから丁寧に尋ね聞くことをおすすめいたします。
 2 その話の内容が悪いときには一緒にお念佛などでし懺悔し、慰め、勇気付けてさしあげます。あるいは良い話のときは、一緒に喜びを共有なさってください。
 3 善悪を問わず、他言しないよう心掛けてください。

>この時代から守秘義務の話があるとは、ビックリです。

第13~15条 死の準備教育 念佛のありかた

 4 その他には、『浄土三部経』や先ほど紹介した善導大師の『五部九巻』の中に示された臨終に関する言葉なども、常に耳元でお念佛するとともにお聞かせするようにして、心乱れる原因を取り除いて、死を安らかに迎えられますよう接してください。

 2 いずれにしても、「まさにこの時にこそ、この苦しみが一切なくなり、み佛のお迎えによってこの上もない素晴らしい死後の世界が訪れるのだと心から念じ、そこに往きて生まれるのだと信じるべきです。だから決してそのことを忘れて、心乱してはいけないのです。今日まで信仰してきたお念佛の功(功徳)はここでまさに発揮されるのです。み佛は決してあなた1人を漏らすことなく、極楽浄土へ導くために迎えに来てくださいます」と言って、どれほどの苦しみがあろうとも病人を常に励まし、勇気付けてさしあげてください。

 1 病人に訪れる臨終の時の心掛けは、み佛による「今まさに臨終を迎えようとなさるお方のもとに、慈しみの心をもって来て下さる」というお誓いをひたすら頼みとし、信じ、仰ぎ願うことでございます。すなわち、「日頃から積み重ねてきた信仰によって臨終の枕辺には必ずみ佛が姿を現され、迎えに来てくださり、やがて静かに心安らかなうちに息を引き取れます」と、お心得おきください。ですから、日頃からそうした事柄をしっかり願い描いておくことが大切でありましょう。お互いこのことをよく話し合うなどして忘れないようにしたいものです。
 2 私達が往生するには、み佛のお救いのお力を借りなければならず、でなければ永遠に苦しみを繰り返してしまうことになりかねません。ですから、こうしたみ佛の救いの力を日々信じられるよう努めたいものであります。
 3 その上で病人を常に励まし、勇気づけてさしあげてください。

>さすが、このあたりは宗教の一番得意とするところでしょうか。

第16~17条 急変、苦痛時における看病人の対応

 もし何かの原因で激痛に見舞われ、責められて心乱れだしたりした時には、これから往く世界の様子が思い描かれるような言葉を耳元でささやき、また、お念佛などして、心を穏やかに静まるようにおとりはからいください。

 1 激痛に見舞われて気を失うなど、手に負えそうにもない時、「どうにもならない」と言って、見捨てるようなことをなさらないようにしてください。
 2 どのような悪人も、時として出会いによっては改心して、生まれ変わることがあります。まして日頃からまじめに勤めを果たし生きてこられた方には、そのような場合、いつにもまして、いよいよ親切心、真心をもって包み込むように接してさしあげてください。もし、あなたが落ち着いてそのような行動をとられたなら、それは誠に尊いことであります。
 3 最期を安らかにして息を引き取られますよう病人の願いをかなえてさしあげてください。

>患者さんが取り乱しても周りはとりみだすことなく、患者さんが落ち着くようにと言うことでしょうね。

第18条 臨終の看取り

 1 病人の息耐える瞬間を見届けることは最も大切なことでございます。決して気を許してできることではありません。くれぐれもお気をつけください。
 2 息絶える直前というものは人によって様々ではありますが、よく、苦痛がなくなり病状が回復したような錯覚をいたします。また、呼吸に変化があったり、意識がはっきりしてよく話すようになったりもします。時には、病人自身が「まさか、今、死ぬことはあるまい」などと言うことすらあります。特に病状が回復してきたととれるような変化については、勝手な解釈で看病を怠らないようになさってください。決して息絶える瞬間を見逃さないようにお努めください。
 3 どこまでも安らかに息を引き取れるよう、また、み佛のお迎えがありますよう祈り、看護ってさしあげてください。

>本当に、医療を知らない人にでも理解しやすくなってますね。(当たり前ですけど)

第19条 死後の処置

 1 病人の臨終が目前になろうとしている時、決して病人に触れたり、動かすことのないようになさってください。人生にとって最も大切な時を迎えているからです。わずかな空気の動きでも、心をかき乱してしまいます。ただ、「み佛が迎えに来てくださるのだ」という落ち着いた雰囲気で、より心が澄み渡るようにご配慮ください。
 2 また、臨終の後もできるだけ同様にし、2~4時間といったしばらくの間は、騒がしくしないようになさってください。
 3 その間、この世界から次の世界である極楽浄土に往きて生まれるのでございます。さらに病人を静かに看護り続けてください。




読んだ感想は、本当に看護マニュアルだということです。

もちろん、仏教ですので宗教的な要素も入っており医学的なところから考えると違和感を覚える部分もあるのですが大きくは同意します。

本当に、500年以上前にこのようなマニュアルが存在したことに驚きを覚えます。

これを読んで落ち着いて看病が出来た方は多数いると思います。

すごく参考になりました。

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『看病用心鈔』 
2009/11/03 Tue 09:03
CATEGORY【緩和】
最近、『看病用心鈔』なるものがあるのを知りました。

病気になった人を看病するときの心得だそうです。

原文は知りませんが、平成訳がありましたので紹介させていただきます。




はじめに

病人となった時は看病してくださる方を慈悲ある御佛のように思い、また、看病人は子を思うような親心をもって、お側(そば)にいてさしあげるべきでありましょう。
この鈔では、知識ある看病人は、病人の心の動きをしっかりと把握できるようお努めになって、発病(とくに死に至る病)より命終わらんとする最期の日までの間の、看病人としての心得ておくべき事柄を記し申し上げます。

第1条 病室の設え(しつらえ)

人の部屋は日常生活の場とは別の所に設けるのがよいでしょう。もしできないときは、日常生活の場を病人のために改善したらよいでしょう。

>今でも当然当てはまりますよね。

第2条 病人を取り巻く環境

1 病室は常に清潔さを保ち、花などを飾り、ときにはお香を焚くなどして明るく落ち着いた雰囲気作りが必要です。ですから、あまり病人の心を刺激するようなものは避けてください。
2 看病人も時間をみはからって交替に休息することも必要です。その際、病状が軽いからといって、おろそかにしてはなりません。
3 人の命が終わるのは、ほんの一瞬のことなので眼を離さないようにしてください。休息するときも病人の息が聞こえるぐらいの所にいて、あまり離れないようになさってください。
4 夜になると病状が急変することがありますので、病人の顔色が確認出来るようにしてください。また、暗がりの中でもご本尊を拝めるようにご配慮ください。

燃え尽き症候群にご用心!

>なるほど、なるほど、勉強になりますって感じですね。

第3条 病人に近づく人

 1 多くの経典や善導大師などは「酒肉五辛(しゅにくごしん)」=酒や肉、ニラ・ラッキョウ・ネギ・ニンニク・ショウガなどのニオイのする食べ物=を食した人を病人の近くに寄せてはなりません。
  きっとニオイが元で、病人は苦しみ、心が乱れるでしょう」と、各所で悪しき事例を示してくださっておられます。よくよく慎んでください。
 2 看病人は2、3人がほどよく、それ以外は妻子はおろか親疎を問わずあまり近づけないようにしてください。

>表現が古かったり仏教なので宗教的なところもありますが的を射ていることは確かですね。

第4条 看病人の役割

 1 看病人は3人が適当で、1人は枕元で念佛をおすすめし、1人は近くで病人の様子を看護り、1人は端にいて雑事を受け持つようにします。大勢であると騒がしくなるので、あまり好ましくありませんが、長く患い、病状によっては4、5人でもよいでしょう。もし1人であれば、特に病人の目の様子や息の出入りをじっと看護ることが大切です。
 2 常に病人の心が落ち着くようなお話をしたり、日頃から信仰なさっておられるお念佛をとなえるなど、これらをおすすめします。それらの声は高からず、低からずで、早さも病人の呼吸に合わせてほどよくなさってください。
 3 看病人は心得た者(善知識)ならば、どなたでもかまいません。が、決して不心得な者を中に入れて、騒がしくならないようにしてください。
 4 見舞いに来た人については、看病人が病室の外で品良く病状などを説明して対応し、病人に会わせないようお努めください。

>現代においてもここまでうまく看病できる人はなかなかいないのではないでしょうか。
>すごすぎます。

第5条 祈祷と治療

 1 祈祷などはなさらない方がよろしい。単に延命のための治療・与薬(よやく)はできるだけ控えてください。たとえ、日頃から信仰するお念佛をとなえるためだとは言え、強いて用いるべきではありません。なぜなら、命終の時、だれもが我が身を一層愛し、命を惜しんで苦しみを増すことになるからです。つまり、極楽に往生するという「ここ一番」の時に、生を貪(むさぼ)り、死を恐れてしまうからです。
  2 治療や与薬はその苦痛を取り除くように見えるけれども、充分その方法を吟味してから行なってください。安易に考えると、病人が死を恐れるあまり、極楽往生という本懐(ほんかい)は、そうした愛着によって妨げられますので注意が必要です。
  3 これらのことについては、善導大師の『臨終正念訣(りんじゅうしょうねんけつ)』などをよく読んで心得ておくとよいでしょう。また、看病人自身もこの看病を通じて、いのちの尊厳を輝かせる機会として悦ばれるように接してさしあげてください。日頃から、死についていろいろ考えをめぐらせておくことをおすすめいたします。

>病気に倒れた人間の心の葛藤に対してどう対処するかですね。

第6条 死を覚悟するということ

 1 どのような病気や事故で、どのように命が終わってしまうかなど分かりません。あまり私達の知る余地のない死や、死にゆく様についてあれこれと悩み、考え込んで心が乱れるようなことのないようにしたいものです。なぜなら、思い通りの死は決して訪れないからです。戦争・火事や水害などにみまわれ命を失ったり、突然死などがありえるからです。
 2 日頃から持つべき信仰を持ち、生きる目的をしっかり持って、これらの備えとしたいものです。そしてその上で、心安らかにして、日頃からの信仰によって、自らが憧れ願う世界へ旅立ちたいものです。
 3 ともかく、できるだけ日頃の生活の中で後悔が少なくなるように心掛けて、自然に死を覚悟できる(受け入れることができる)ようにしたいものです。
 4 いつ訪れるか知れない重病や、耐えられない苦痛に襲われたとしても、様々な苦しみは、命終わるときにすべて解消されるのだと信じて、心乱れぬよう余命を大切に過ごしたいものです。

>このようなことに昔から言及されていたのですね。

>治らないことが多かったからこそ必要だったのかも知れません。

第7条 病人の食事

 1 病人が欲しがるといって魚、肉などをあまり食べさせないほうがよろしい。もともと佛教では殺生を禁じているのですから、臨終という特別な時だとしても許されないことだとご承知おきください。上手に制止するよう努めてください。ですから、こちら側からあえて何か食べたいものはないかと尋ねるようなことは控えるべきでありましょう。なぜなら、死を間近にしながら、かなわぬ願いに心が奪われ乱されてしまう原因となりかねないからです。
 2 病人の近くでこのような欲心をかき立てる言動は避けるべきです。特に、世間話や噂などは軽々しく口にしないように心掛けてください。
 3 とにかく、残りわずかとなった時間を少しでも後悔しないで過ごせるよう、また死を覚悟できるようにしてさしあげてください。

>う~ん、これに関しては、好きなものを食べさせてあげたいと思うのですが。。。

>仏教的な立場上ダメだったのでしょうか?

第8条 遺言

 1 死後のことについては数多くの経典に説かれておりますので、これらをよくご参考ください。
 2 何といっても命終には念佛をとなえながら静かにみ佛が迎えに来られるのを待つことが大切であります。
 3 そのためには病の身となっても、意識のはっきりしている間に「遺言などはないか」と、尋ねておくことをお勧めいたします。ただし、病人自身の意志でしたら差し支えありませんが、こちら側から強要しないように加減してください。もし、その加減を損ないますと、心乱れる原因となります。できる限り死を覚悟できるようご配慮ください。

>遺言を尋ねるのはいいが、強要しないこと。大切なことですよね。

第9条 大・小便

 1 病人が大・小便をするとき、強いて便所へ連れて行く必要はありません。そのようなときには、寝たままできるよう、おむつなどを用紙して楽な環境を整えてさしあげてください。
 2 常に床は清潔にし、汚物を取り除く際も充分気をつけて行なうよう心掛けてください。

>当たり前のことですよね。

>昔のエントリーの『ラップポン』なんかがよさそうですね。

第10条 臨終間際

 1 大・小便などの不浄時(用便中)、ご本尊との間を一時、屏風(びょうぶ)や障子(しょうじ)などで仕切るということをしますが、急変して臨終が近くなってきたら、そのような対応も気にしないでよいかと存じます。なぜなら、いちいちこのようなことをしていたら、その場が騒がしくなってしまうからです。ご本尊を常に静かに拝むことのできるように配慮なさってください。
 2 常に喉の渇きには充分注意なさって、心落ち着くようお念佛などをおすすめください。

>まさに、看護人の心得ですね。





長くなってきたので次回に。

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是非、HPもみてください。

絵も趣があってよいですよ。

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緩和ケアのイメージ 
2009/10/14 Wed 12:00
CATEGORY【緩和】
なんだか、緩和の話題は久しぶりにような気がします。

とある知り合い(Nさんとしておきます)とホスピス、緩和医療などについての話をしたことがあります。

Nさんは、医療関係者ではありません。

ホスピスや緩和ケア、ボランティアなどにも興味を持たれている方です。

そんなNさんからプレゼントをいただきました。

ホスピスのイメージを詩にしたものだそうです。





いすになりたい

いすになりたい かぐわしきいすに

ただ あるだけでうつくしく

いつだって はだざわりがよく

やがて あなたがやってきて

こしかけたとたんに かいてきを

さしだせるのをまっている

くうせきでさえ ほほえみあふれ

ゆうがなそんざいである いす

すわって よりかかり やすむからだを

みえないうでで だきしめる

わたしは いすになりたい





なんだか、誰もが安心するスペースって感じですね。

ふらついた人を、ふわっと包んで守ってくれる。

そんなイメージでしょうか。

たまには、こんなエントリーもいいかと思いアップしました。

この詩は皆さんの心に響いたでしょうか?

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もらったのは、自筆ですいた紙に書かれていました。

もっと、かっこいいんだけどな。

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PEACEでの出来事 
2009/06/05 Fri 12:07
CATEGORY【緩和】
先日、PEACEプログラムに参加したエントリーを挙げました。先日、PEACEプログラムに参加したエントリーを挙げました。

先日、PEACEプログラムに参加したエントリーを挙げました。
そのときある参加者がで非常に面白かったと言うか、核心に迫った質問をしました。

その参加者は、開業医のN先生です。

N先生
『緩和医療、緩和ケアの必要性が最近特に言われており、このような研修会も多く開かれていますが、多くの研修会の対象疾患は、がんなどの悪性腫瘍であることがほとんどです。

緩和医療、緩和ケアとは、がん患者さんのみを対象にしているのですか?』

主催者側も少し困ったようです。

前回のエントリーを読んでいただければわかるのですがPEACEプログラムの趣旨は

がん対策基本法に基づくがん対策推進基本計画(平成19年6月15日閣議決定)において、「すべてのがん診療に携わる医師が研修等により、緩和ケアについての基本的な知識を習得する」ことを目標としているのです。

もちろん本来の緩和医療、緩和ケアとは、症状を和らげるために行う医療やケアを指しますので、がん以外の疾患にも適応されるわけです。

さらにN先生は続けます。

『慢性疾患、神経筋疾患(筋ジストロフィーなど)や慢性呼吸不全その他の疾患はほとんど想定していないのではないでしょうか?』

主催者側も切り返します。
『みなさんは、緩和ケアの定義をどのように考えますか?』

と質問を返してきました。

その後に、

『がんにかかる患者さんの割合が高く緩和ケアが必要な患者さんの中でも多くを占めるがん患者さんについての知識を広めるのがPEACEプロジェクトの意味なのでどうしてもがん患者さんしか対象としていないように感じるのでしょう。』

わかりましたか?難しかったですかね。『人気ブログランキング』へ←ポチッとお願いします。

個人的な意見ですが、広義の緩和医療、緩和ケアとは

『症状を和らげるための医療、ケアすべてを指す』

と考えています。

病気の根本を治すための治療と症状をとるための治療とに分けられ、症状をとるための治療はこの概念に含まれるのではないと思っています。

極端な話、熱が出たときに使う解熱鎮痛薬などもそうなんじゃないかなぁ。

少なくとも、終末期だけのものではありません。

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続・PEACEの中身 
2009/05/30 Sat 12:13
CATEGORY【緩和】
PEACEのエントリーの続きでPEACEの中身の2回目です。

今回は、『消化器症状(嘔気・嘔吐)』からです。

STEP1:原因の究明、治療・制吐剤の頓用
STEP2:病態にあわした制吐剤の定期投与
STEP3:制吐剤の変更、併用

STEPに関わらず考えることと
胃管挿入、消化管ドレナージ

・効果判定は、3から7日で行う
・治療目標は嘔気、嘔吐の消失だが達成できない場合は、持続する嘔気がないや患者が許容できると目標を変更することとかかれています。

また、アカシジアという制吐剤で起こりうるけど経験がないとなかなか気がつかない副作用にも言及されています。

もちろん、専門家への相談のタイミングやケアの具体的な方法もかかれています。

今日のメインは、『せん妄』です。

STEP1:原因の治療・抗精神薬の頓用
STEP2:抗精神薬の定期投与
STEP3:抗精神薬の変更、併用

とあります。

せん妄は、一般の医師なら必ず経験したことのある病態なのですが多くは抗精神薬を用いることが多くせん妄の治療が得意という内科医はあまりいないと思います。

私も苦手です。

簡単に言うと、しんどさ、つらさなどで今自分はなぜ入院治療しているかわからなくなり、急に家に帰ろうとしたりすることです。

時には、点滴などのルート類もなぜ必要か離解できなくなり抜いてしまったりします。

終末期のがん患者さんの4割程度はせん妄の状態になるそうです。

原因としたら、薬物が原因のこともあるし、がんが原因のこともあるしで複合した原因で起こっていることが多いのです。

薬物以外の対応としては、
・照明の調整(昼夜の区別をきっちり)
・日付、時間の手がかりを(時計、カレンダーを置く)
・眼鏡や補聴器の使用
・親しみやすい環境(例えば愛用のコップなど)

せん妄は患者さんへの対応だけでなく家族への対応も重要で家族には予想される原因を説明して家族にもケアの手伝いをしてもらうのがせん妄がよくなるのひとつなのです。

せん妄に関しては苦手なので自分の勉強のためにも少し詳しく書いてしまいました。

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ほかには、ロールプレイといって参加者(ほとんど医師)が医師役、患者役などをシナリオに沿って演じるというようなこともプログラムの中に組み込まれています。

なにせ2日間にもわたるプログラムですからね。

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