~よっしぃの独り言                   医者として10年程仕事をしてきました。 医療関係者と一般の方々の間に大きな隔たりがある事も実感しました。 これは、お互いにとって不幸なことです。 このすきまに橋を架けれたらと思いブログを始めました。
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2008年4月 
2008/04/30 Wed 12:22
CATEGORY【目次】
4月も終わりです。
ゴールデンウィークまっただ中です。

いかがお過ごしでしょうか?

おかげさまでアクセスカウンターが10000を超えました。

ありがとうございます。

また、目次を作りたいと思います。

分子標的薬の分類   4月1日
エイプリルフールなのにすんごい真面目な話しをしてしまいました。

危険な患者   4月2日
たまにですけど、いますよね。こんな方は。。困りますわ。

   4月3日
今年の桜は早かったですね。
桜とうつについて書いてるブログはめずらしいですよね。

人生いろいろ(口の悪い姉)   4月4日
うーん、本当にいろいろです。
この様な経験をさせてもらって本当に勉強になります。

がん細胞   4月5日
病理組織検査だけをとっても医学の不確実さってわかりますよね。
みんな、この不確実さをできるだけゼロに近づけようと頑張っています。

白衣って汚い!?   4月6日
白衣って医療関係者はみんなきたない物と考えていますよ。

両極端な日本人   4月7日
ほんとうに全てお任せしますというタイプと凄くいろいろ調べているタイプと真っ二つに分けられると思いますね。

よくある質問   4月8日
コメントからの記事ができました。
こんな事もしていきたいので皆さんなんでもコメント入れてくださいね。

P医院は今日も大繁盛   4月9日
残念ながら、自分のペースでしか医療を行わない医者います。(稀ですけどね。)でも、信者となっている患者さんもいます。

緩和ケアも進化   4月10日
医療はどんどん進化します。だから、日々勉強しなければなりません。

新しい抗がん剤の誕生   4月11日
こんな試験を経て抗がん剤が生まれます。

ずっとは効かないの?分子標的薬   4月12日
ずいぶん、細かいところまでわかってきました。
まだ、まだ詳しくわかってくるでしょう。

東京にて   4月13日
この日はイベント目白押しで忙しかったです。


大学病院での医者の仕事   4月14日
こんな事もありましたねぇ。

御神輿(おみこし)理論    4月15日
やっぱり、御神輿はかついでなんぼです。
ぶら下がったらいけません。

ギアチェンジ   4月16日
今、もっとも難しい問題だと考えています。
何か、良い方法ないでしょうか?

非常識な人   4月17日
本当に心が折れそうになります。

今まであった先生(そこまでするか)    4月18日
もちろん、医者にも非常識な人はいます。

少しずつかわるよね?   4月19日

大学病院での医者の仕事   4月20日
えーと、1週間ほど前に出したところでしたね。少し、ぼけてきたようです。すみません。

チームバチスタの栄光   4月21日
面白かったですね。

抗癌剤について   4月22日
抗癌剤のお勉強の時間でした。

分子標的薬の副作用   4月23日
もっと、お勉強です。

抗癌剤の標準治療   4月24日
そろそろ、勉強飽きてきましたか?

焼き肉屋でもらった幸せ
   4月25日
息抜きの時間でした。

あっちの医者?車の中に    4月26日
話をふくらませると映画化できそうです。

人生いろいろ(小学生に、、)
   4月27日
そのときは、どうして良いかわかりませんでした。後で、いろいろと考えさせられました。非常に勉強させてもらいました。

がんが自然治癒するなら
   4月28日
よく、ネタが持つと思いますね。

ジェネリック推進
   4月29日

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もう、5月なんですね。

半袖の季節になりますね。
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テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

タグ : 目次

ジェネリック推進 
2008/04/29 Tue 10:30
いろんなブログで批判しているので知っていると思いますけど。

生活保護を受けている方は、医薬品は全部ジェネリックにしろ、しかも、調べて使ってなかったら生活保護を打ち切るかもしれません。

となっています。

かなり過激な意見ですね。

本当に、効果が同じならいいと思うのですけど。
 
 

あかがま先生のブログ『コピー商品』

新、眠らない医者の人生探求劇場『生活保護者はジェネリック強制:奨励はよいが、罰則を設けるな』

地方眼科医の『掲示板の代わりにブログ始めてみます』『またまた後発品について語ろう』

転がるイシは苔むさず『ゼニの亡者』

毒とるMIHIの何言ってんだか『厚生労働省の品格の問題?そこの小役人、ワシはキレるで!』

医療審査の独り言『こんなのおかしい?』

開業したて整形外科院長の野望(無謀)日記。『生活保護は後発品へ指導?!』

博士の散財日記『医療費』

kameのいい味出してね『ブランドの価値』
 
 

先発品には、適応があるがジェネリックには適応のない病気もあるのです。

そんな場合にジェネリックにかえてしまったらどうなるのでしょうね。

別に国としては安くなればそれでいいのでしょうか?

まず、大前提としてほんとうに先発品とすべてのジェネリックが同等なのでしょうか?

もしかしたら、効果が先発品の8割あれば同等としているのかもしれませんよね。

製薬会社の数も星の数ほどあります。

大手のジェネリックだと信頼性もあるのですが。。

何か問題があった場合でもきちんと対応してくれそうですし。

弱小メーカーだと、どうなるんでしょう?

あなたは、ジェネリックでほんとうにいいですか?

私は、信頼できる会社のジェネリックは悪くないと思います。

あかがま先生の言うところの精度の高いコピー商品ならいいです。

ただし、精度の悪いコピー商品はイヤです。

みなさんもそう思いませんか?

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本当にこの国は、医療費を削減するためにはなりふり構いませんね。

と思ったら、あかがま先生のブログ『コピードラッグの恐怖』がエントリーされていました。

ぜひ、読んでくださいませ。


テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

2008/04/28 Mon 12:10
m3のブログの去年の9月10日にエントリーした記事です。




がんが自然治癒するならいいですよね。

だって、自然に治癒するんでしょ。

と言うことは、普通にしとけば治っちゃうんでしょ。

じゃあ、放ったらかしにしとけば治るんですよね。

まさか、自然治癒するために何らかのほどこし、行為、など必要ないですよね。

なんかやって治ったとしたら自然に治ったんじゃないですよね。

自然に治癒するんでしょ。

間違っても、自然に治癒するものにお金なんてかかんないですよね。

間違っても。

それなら、いいです。主張することは自由ですから。

うっとおしいと思いますけど。

しかし、癌は自然治癒するとの説を主張してお金儲けしている人がもし、いらっしゃるなら即刻やめていただきたい。

だって、自然治癒するんですしょ。

やっぱり、がんは自然治癒しないよと思う方『人気ブログランキング』へ←ポチッとお願いします。
 


確かに、がん細胞は顕微鏡で病理医が肉眼的に見てがんか否かを判断します。境界領域で、病理医ががんと考えてもがんでなかった事もあるかと思います。
そう言う意味では自然治癒する事もあるのかもしれません。



しかし、がんは、自然治癒しないから、患者さんとともに悩み、苦しみ、考えます。できるだけ、いい生活を送れるように。




この頃、ブログランキングが面白いことになっていましたね。

今でも、ブログ自体は続いていますよね。

新小児科医のつぶやきのこのエントリーをみてください。
http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20070909

ちなみにm3のコメントも。
http://blog.m3.com/yosshi/20070910/2#comments


テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

2008/04/26 Sat 12:45
CATEGORY【診療】
m3のブログに去年の8月16日にエントリーした記事です。



もうずいぶん前のことです。

Q医師がRさんと出会ったのは。

Rさんは、手術をするために入院し、Q先生が担当する事となりました。

入院時の診察でQ先生はRさんと初めて出会いました。
Rさんの診察をするために上の服を脱いでもらいました。
肌の上には立派な脱げない服を着られていました。銭湯やプールでは断られてしまいそうな服です。中途半端なものではなく本当に立派なものでした。

Q先生とRさんの関係は良好でした。無事に手術も終わました。
とくに大きな合併症もなく、退院が近づいてきました。
Rさんは、Q先生に厚い信頼を寄せていたようです。

Rさんは、Q先生に言いました。
『こっちの医者になれへんか?』
Q先生は一瞬何かわかりませんでした。
こっちの医者って?Q先生は少し考えて怖くなりました。
そして、むげに断ることもできず、少し考えておきます。と返事をしたそうです。

退院当日、Rさんは、Q先生に言いました。
『ありがとうな。先生の車、黒のワーゲンやんな。驚かんといてや。ほんで、例のこと考えといてや。悪いようにはせえへんから。』
そう言ってRさんは、退院しました。

Rさんの言葉が気になったQ先生は自分の車を見に行きました。
外観は何も変化がありません。
のぞき込んでみます。何やら、中に入っています。
『鍵をかけ忘れたのか?』ドアを触ってみますが鍵はちゃんと施錠されています。
鍵を開け中の荷物を取ってみるとお礼と書かれた箱が入っており、開けてみると、その中には、いかにも高級そうなメロンが入っていました。

Q先生はRさんの言葉を思い出します。

『こっちの医者になれへんか?』

もし、yesと答えていたらどんな世界がまってたのでしょうか?

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Rさんは、あっちの世界ではかなり偉い人だそうです。
Q先生は、まだこっちの医者です。



しかし、どうやって、車を見つけて、しかも開けたんですかね。




ほんとうにあっちの医者ってあるんでしょうか?

どんなのか知りたいって興味はありますけど。

行きたくはないですね。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

2008/04/25 Fri 12:09
先日、焼き肉屋に行ってきました。

とある有名店だそうです。

噂では、焼き方を指導されたりとか怒られたりすることもあるらしいのです。

でも、味の方はかなりのものだそうです。

そんな、初めて有名店に行くとき私の鉄則があります。

それは、早めにいく事です。

店の状況もわかりません。
どんだけ混んでるかわかりませんので早めにいくことにしているのです。

ちなみに、ときどき行く有名店は、土日は5時から待ちが入っています。

その日も、夕方の6時に店に到着しました。

怒られたらイヤだなと少し緊張して店のドアを開けます。

『いらっしゃいませ。』少したどたどしい日本語で迎えてくれます。

見回すと、店にまだはゆとりがあります。

メニューを見て、注文します。

しばらくして、肉がやってきました。

焼き始めます。
牛タンからです。

噂の通りに焼き方の教育的指導が入ります。

そんなに不快には感じませんでした。

紹介者のお薦めは、タン塩でした。

しかし、個人的にこの店の一押しは、『上ロース』なんです。

旨いんです。(もちろんタン塩も美味しかったですよ。)

店によって得意な肉と得意でない肉がありますよね。

私は、普通ハラミが好きなのですが、この店では、ハラミより上ロースが最高でした。

また、幸いなことにその日はそんなに忙しくないようでした。

終盤になり、冷麺を頼みシメに入りました。

店長が、にこにこしてテーブルにやってきます。

『タンあげようか?』とビニール袋に牛タンが500g程度は入っています。

『料理できる?やり方教えたげる。』
はやり少したどたどしい日本語です。

まず、牛タンをさっとゆがいて、缶詰のデミグラソースとトマトピューレをいれて煮込んで塩、コショウで味付けしたら出来るから。

隠し味に、バター、ウスターソースとか赤ワインとかいれたらええよ。

野菜は、タマネギとジャガイモ、ニンジンでOK。余裕があったらブロッコリーをゆがいていれて、食べる直前にクリームをかけたらええで。

なるほど、これなら出来そうです。

普段は、料理などしないので、自分ではもって帰らないのですが、自分でもできそうと分けてもらいました。
 
 
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酔っぱらった勢いで帰りにスーパーによりデミグラソースのカンカンとトマトピューレを探しだし、言われたように作ってみました。

さらに、赤ワインを入れようとワインを飲みながら作ってみました。

塩コショウを適当に放り込み、バター、ウスターソースを入れました。

そういえば、牛タンの赤ワイン煮を食べたことがあるなぁと思い出し、赤ワインも半分くらい入れてみました。
 
 
翌日、食してみると
 
 
『う、うまい!』
 
 
自分で作ったとは思えません。

幸せなひとときでした。

 
 
われながら、売れると思いました。

ただ、素材が最高なだけだったんですけどね。

なんで、店長は、くれる気になったんだろう?

気になります。

でも、おいしかったから、そんなことどうでもいいです。




どうでもいい話でした。
分子標的薬の副作用 
2008/04/23 Wed 12:29
以前
分子標的薬とは分子標的薬をごく簡単に説明しました。
先日は、分類について説明しました。

今回はその続きです。
おおざっぱな分子標的薬の概念がわかってないと難しいのでわからない方は、さきに分子標的薬とは?をお読みください。

がんが増殖や浸潤、転移するのにいろいろなシグナル(信号)を介していることがわかってきました。

そうした、チロシンキナーゼなどを阻害して抗腫瘍効果を発揮しますので、副作用も今までの、殺細胞性の抗がん剤と比較するとプロフィールの異なる副作用が多く見受けられます。

例えば、ゲフィチニブ(イレッサ)やエルロチニブ(タルセバ)は、皮疹、肝障害、下痢、そして薬剤性の肺炎が有名ですよね。
ちなみにタルセバの皮疹はほぼ全員に出ると言われています。

中には、膵炎や気胸(肺に穴が開いて空気が肺の外に漏れて肺がしぼむ)などもイレッサとの関係が疑われています。

トラスツズマブ(ハーセプチン)は、アレルギー反応(抗体薬品にはよくある)や心毒性。

ベバシヅマブ(アバスチン)は、高血圧や尿タンパク、そして出血関連事象(下血、喀血など)が有名です。

今後活躍の期待できるスニチニブは、心不全や全身倦怠感が有名です。全身倦怠感は甲状腺機能が低下して起こるとも言われています。

予想通り、殺細胞性の抗がん剤とは全く違う副作用が問題になってます。

吐き気もほとんどないし、白血球や血小板、貧血というような副作用もほどんどありません。
 
まだ、新しい分子標的薬(今までの分子標的薬の作用する場所とは異なる部位に作用するもの)がどんどん出てきますので効果も楽しみですが、未知なる副作用にも目をひからせておかないといけません。
 
 

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イレッサとタルセバの効果の差が話題になっていますけど。
イレッサの効果の低い方(イレッサであまり大きさの変わらない方)にタルセバが効果を発揮することがあるようです。

イレッサが今まで効いていて、だんだん効かなくなった方は、タルセバの効果は薄いようです。

あくまで、この話は象なだけです。
今後どういう使い方になるかはまだわかっていません。

詳細については、主治医とご相談ください。

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タグ : 分子標的薬

チームバチスタの栄光 
2008/04/21 Mon 13:01
遅ればせながら映画『チームバチスタの栄光』観ました。

本では読んでたんですけど。

面白かったです。

初めて、この本に出会ったのは、もう2年ほど前のことです。

ネットで本を検索していると『チームバチスタの栄光』なる本が出版されていました。

学生の時にバチスタという術式を知り学生ながらに感動したものでした。
どう感動したか。

なんて、強引な手術なんだろう。って。

しかも、それが意外とそのあと順調な人もいる。

すごいなぁって感動です。

そして、注文して読んでみました。

面白い!

没頭してしまい、夜中の2時頃までかかって一気に読み切ってしまいました。
 
 
ここから下は、ネタばれあるかも知れません。
知りたくない人は読まないでください。
 
 
映画を見てまず驚いたのが、田口先生が女医として登場していたことです。

確かに、映画に少し華やかさを出すためには女医さんの方がよかったのでしょう。

話しは進んでいきます。

ストーリーも自然です。

医者にありがちだと思うのですが、テレビドラマなど医療ものを見るときに
『そんなのありえねぇ。』とか『そんな奴おれへんで。』とかつっこみを入れてしまう事が多いのです。

しかし、チームバチスタの栄光は、すんなりと受け入れられました。

ただ、ひとつ問題点をあげるとすれば、故意の殺人を起こすという方向で物語を終わらせなくても他の終わらせ方があったのではと思うのですが。。。。

その前で、十分オチてると思ったので。。。

まあ、本で読んで他ので結末は知ってたのですが、どうやったらそのあと結末までいくかハラハラしてしまいますた。

最後、ちょっと、強引でとってつけたような展開かなって個人的に思っちゃいました。

それ以外は、十分楽しめる内容でした。
 
 
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他の本も面白いです。

同じ登場人物が出てきたりして微妙に話しがかぶってますけど。
 
海堂先生の本です。楽天にとびます。

『チームバチスタの栄光』


『チームバチスタの栄光文庫本(上)』


『チームバチスタの栄光文庫本(下)』


個人的には海堂尊先生の中で一番好きな


『螺鈿迷宮』


ミステリーではないですが面白いです。


『ブラックペアン1988』


海堂先生のブログ『死因不明でいいんですか?』

 

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

タグ : 映画 バチスタ 海堂尊

2008/04/20 Sun 12:28
m3のブログに去年の8月31日にエントリーした記事です。





大学病院と一般病院で、医者の仕事内容はかなり異なります。

何が違うかというと、大学病院の医者の仕事の中には明らかに雑用というか『医者の仕事ではない』と思われるようなものが含まれています。(今はどうか知りません。私が大学病院研修医だった頃の話です。)

もちろん、大学病院には、研修医を研修するという役割もありますのでいたしかたない面もあります。しかし、『えー、こんな事してるの』みたいな事も多いです。

大学病院ならではの医者の仕事は、朝の採血です。
一般病院ではありえません。

朝食前に7時頃から、各患者さんのベットで採血をします。

前日の3時までにコンピューターに採血のオーダーを入力しておけば、採血用のスピッツ(血液を入れる容器)が検査室よりあがってくるのですが、それ以降のオーダーですと自分でラベルを発行してペタペタとスピッツに貼らないといけません。

点滴も一度ルートを取っていると、新しいボトルにかえるのはしてくれるんですけど、点滴が漏れたりしたら呼ばれます。

また、新しい薬を始めるときも朝晩の定期であがってくるまでに(ベルトコンベアみたいなので朝夕に薬局から届く)始めたいときは、自分で薬局に今から○○を取りに行くからと電話をしてから、自分で取りに行かないと行けません。

土日にレントゲンなど撮ろうものなら、
『先生、自分で患者さん連れて行ってくださいね。』
とナースに釘をさされます。

もちろん、撮った写真(レントゲンやCTなど)早く見たいときは自分で。

挙げ句の果てには、ナースコールも長い間鳴ってるときは取ってくださいとまで言われました。(ナース用のPHS持ってるんですけどね。)

他にも、いろいろ何のために医者になったんだろうと思う事のオンパレードです。

確かに、そのような雑用をこなす事で、ナースの苦労や病院の備品の扱い方とかわかるようになったんですけどね。

今、上にあげたような環境で働けと言われたら拒否しますね。間違いなくね。

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どこの大学病院も似たようなようなもんみたいです。


一般病院で研修しているひよこ先生達、何でも1回はやってみた方がいいと思います。
何回もは、しなくていいですけどね。




http://blog.m3.com/yosshi/20070831/3#comments

みんな似たような経験をしています。

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タグ : 大学病院 研修医

少しずつ変わるよね? 
2008/04/19 Sat 17:12
神奈川県が公共施設での全面禁煙を検討しているようです。

今年度内に罰則もある条例を成立させたいようです。

居酒屋やパチンコ屋なども含まれるようです。

当然、居酒屋、パチンコ屋の関係者から反対の声が挙がっています。

そう言えば、イギリスでも去年の7月から同様の法律ができましたよね。
こちらは、国全体なので神奈川県と比べると影響力が凄いですが。

イギリスでは、当初会員制クラブや食事を出さないパブは規制外との抜け道も検討されましたが、結局抜け道はなくなりました。

その後、どうなっているのでしょうか?

日本では、20年前にようやく電車の駅などでも禁煙(分煙)が言われ出しました。

その頃はまだ飛行機の中でタバコが吸えたはずです。

職場でも平気で自分の机でタバコは吸われていたはずです。
もちろん、会議中も。

嫌煙権などが叫ばれるようになり、だんだんと喫煙できる範囲が狭くなってきました。

実は、私が医者になった頃は、各病棟に喫煙所が存在してる病院ありました。(10年前の話しです。)

そして、5年ほど前から職場で禁煙当たり前、屋内では吸えませんって言うのが一般的になってきました。

そして、現在、日本でもとうとう例外なく屋内禁煙を検討するようになっています。

20年前、10年前と比べると信じられません。

医療の現場もそうです。

20年前、がんの告知さえタブー視されていました。

その頃、友人に『がんの告知はするべきだ。』と主張しましたが、友人は、『絶対イヤ。』との意見だったのを今でも覚えています。

それが、10年ほど前から、がんの告知が徐々に一般的なものとなり、現在では、病名はすくなくとも伝えることがほとんどです。

ギアチェンジまで伝えることも多いのです。

少しでも運動を続けていけば、だんだんと変わるような気がします。

現在の医療崩壊の状況も少しずつ、少しずつ変わっていくのでしょうか?

よくなっていくのでしょうか?
 
楽観的な見方をするとよくなるような気がします。
何の根拠もないですけど。

いろいろなところで医療崩壊が知れ渡ってきてますし。

マスコミの報道姿勢も少しずつ変わってきてますし。
 
 
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本当に変わって欲しいですね。

変わらないと、医療はボロボロになります。

もう、すでに一部はボロボロですけど。



イギリス在住の方に確認するとちなみに、パブの前の道路に愛煙家がいるようです

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2008/04/18 Fri 14:00
m3のブログに去年の8月29日にエントリーした記事です。




もうずいぶん前のことです。V先生と一緒に働いていたのは。

V先生は、内科医でしたが、普通ではありませんでした。
何が、普通ではないのか?一言で言うと『セコイ』のです。

例えば、医局(医者の机がある部屋)に共同の冷蔵庫があるのですが、名前のないものは気にせず食べたり飲んだりするのです。

V先生は『あ、名前ないやんこれ』とか言ってもう口の中へ。。。。
どきどき、名前の書いてあるものも。。。。。

その部屋は私とV先生を含め10名ほどの部屋で年代も同じくらいでしたので上の先生に文句を言われる事もなく、V先生の信じられない態度は、猛威をふるっていました。

また、上の先生を見つけると
『先生、ご飯食べに行きましょうよ。』とか『飲みに連れて行ってくださいよ。』とかたかります。自腹とわかると、行かないようです。

しかし、こんなV先生も患者さんにはやさしくていい先生でした。

ある朝、病棟のそばでV先生を見かけたのです。
V先生は、朝食が引き上げられた誰もいない配膳車に近づいていきます。

何をするんだ。と思いながら私は、見ていました。V先生は私の存在に気づきません。

V先生は、きょろきょろと辺りを見回し、配膳車から何かを取り、白衣のポケットに押し込みました。そして、立ち去っていきました。

『何や?』気になった私は、配膳車に近づいて配膳車をのぞき込みました。朝食の残飯しかないけどな。

『……!』

ガザガザとビニールの袋がすれるような音がしたよな。
きっと、未開封のパンをポケットに、、、、

医局に戻ってみると、V先生はパンをほおばっているところでした。

『先生、それどうしたん?』

V先生は、少し動揺したように見えました。そして、
『患者さんにもらってん。』

う゛~、言葉がありませんでした。

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そんな、V先生も結婚したようです。おめでとう。



でも、厳密にいったら窃盗ですよね。





実話です。

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非常識な人 
2008/04/17 Thu 12:05
非常識な人はときどきいます。
日常の診察においてもいます。

『危険な患者』『救急車な男、逃げた』であるような人もいます。

さすがにひとつのエントリーとするには弱いけれども、こんな事普通しないよね。って事をする方がたまにいらっしゃいます。

ホント、ごくタマなのですけどね。

たとえば、病状説明に病院に来た家族の方がいすの上であぐらをかいていたとき、正直びっくりしました。

あと、当直の時に自分が主治医でもない患者さんの家族から病状説明を求められました。

『一度は、主治医でないので細かいことわからないからできれば主治医からしてもらってください。』と返事をしたのですが、納得されなくて病状説明に行きました。

もちろん、安定した状態ですよ。

病状説明に行った後も、なんだか説明に納得されていない様子で。もちろん、主治医でないし、その患者さんの事はカルテと当日の様子からしか読み取れません。

やはり、断って主治医からしてもらうべきだったと思っているとPHSがなって救急車がくるとの連絡がきました。

そこで、家族に『もうこれ以上の説明は主治医でないと無理です。』と言い席を立とうとしました。

すると、『逃げるのか?』

『・・・』

本当にへこみました。

『救急車くるんでそっちがもちろん優先なので』
とその場を離れました。

後で病棟に連絡するとその家族はすでに帰られていました。

本当に何を考えているのでしょうか?
 
 
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もちろん、そんな方はごく1部ですけどね。

常識のない医者もいるんですけど。


外来で、他の病院にかかっている病状を話されそれでいいか聞かれる事があります。

私の専門外の病気の事をわたしに聞いてもその先生以上の事がいえるわけないですよ。

しかも、患者さんの話だけでアドバイスすることは非常に困難です。
それに対する返事はできかねると返事をしたら、えらくご立腹されました。

なんだかなぁ。と思ってしまいました。

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2008/04/15 Tue 12:29
御神輿(おみこし)理論と言うのがあります。
おそらく、金出武雄先生なる工学者が考えたようです。

見ていきましょう。こんな理論です。 

1. 御神輿をみんなで担いでいると、
2. たまに自分が力を出していなくても、御神輿は倒れないことに気付く。
3. ずっと自分が力を出さなくても、まだ倒れない。
4. ぶら下がる奴まで出てくるが、倒れない。
5. やがて限界に達して、御神輿は倒れる。

人間の組織はこうなりやすい。御神輿のような崩壊経路をふさいでいない組織は、危険で短命である。

非常に理解しやすいですね。

医療崩壊にも当てはまるのかもしれません。

病気になったときに病院にすぐかかることができるのは当たり前でした。

わたしが、医者になったときも医者不足という状況はわかっていませんでした。

その状況の中で、行政はもう少し医療費を減らせるだろうと増やさない方向でやってきました。

患者さんの意識も少しずつかわってきました。
昼間忙しいから、夜に病院に行けばいいと考える人が以前より増えました。

医者も少しずつしんどくなってきたのですがみんながんばってるしがんばりました。

中には、しんどさに耐えられなくなって勤務医をやめ開業する医師も多くなってきました。

それが、さらに勤務医の負担を増やし、つぶれる病院が出てきました。(特に産科や小児科)

病院が閉鎖すると近隣の病院へ患者さんが集中して近隣の病院が疲弊してきます。

若干、おみこし理論とは異なるかもしれませんが、非常に似ていると思いませんか?
 
 
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あと、どれだけの御輿(病院)がつぶれるでしょうか?
悲惨な状況になる前に、よくなるのでしょうか?

まだまだ、医療に無関心の方も多いですからね。

結構、未収金の問題も深刻らしいですよ。
確信犯的な方もいるようですし。


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タグ : 御神輿理論 医療崩壊

2008/04/14 Mon 12:13
m3のブログに去年の8月31日にエントリーした記事です。





大学病院と一般病院で、医者の仕事内容はかなり異なります。

何が違うかというと、大学病院の医者の仕事の中には明らかに雑用というか『医者の仕事ではない』と思われるようなものが含まれています。(今はどうか知りません。私が大学病院研修医だった頃の話です。)

もちろん、大学病院には、研修医を研修するという役割もありますのでいたしかたない面もあります。しかし、『えー、こんな事してるの』みたいな事も多いです。

大学病院ならではの医者の仕事は、朝の採血です。
一般病院ではありえません。

朝食前に7時頃から、各患者さんのベットで採血をします。

前日の3時までにコンピューターに採血のオーダーを入力しておけば、採血用のスピッツ(血液を入れる容器)が検査室よりあがってくるのですが、それ以降のオーダーですと自分でラベルを発行してペタペタとスピッツに貼らないといけません。

点滴も一度ルートを取っていると、新しいボトルにかえるのはしてくれるんですけど、点滴が漏れたりしたら呼ばれます。

また、新しい薬を始めるときも朝晩の定期であがってくるまでに(ベルトコンベアみたいなので朝夕に薬局から届く)始めたいときは、自分で薬局に今から○○を取りに行くからと電話をしてから、自分で取りに行かないと行けません。

土日にレントゲンなど撮ろうものなら、
『先生、自分で患者さん連れて行ってくださいね。』
とナースに釘をさされます。

もちろん、撮った写真(レントゲンやCTなど)早く見たいときは自分で。

挙げ句の果てには、ナースコールも長い間鳴ってるときは取ってくださいとまで言われました。(ナース用のPHS持ってるんですけどね。)

他にも、いろいろ何のために医者になったんだろうと思う事のオンパレードです。

確かに、そのような雑用をこなす事で、ナースの苦労や病院の備品の扱い方とかわかるようになったんですけどね。

今、上にあげたような環境で働けと言われたら拒否しますね。間違いなくね。

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どこの大学病院も似たようなようなもんみたいです。



一般病院で研修しているひよこ先生達、何でも1回はやってみた方がいいと思います。
何回もは、しなくていいですけどね。




よければ、m3のコメント欄もご覧ください。
http://blog.m3.com/yosshi/20070831/3#comments

ただし、最近は、大学病院も研修医が自分の科だけの研修医ではありませんので以前のように働きません。
3ヵ月だけとかなので。

ですので、ナースも少しは仕事をするようになってきたとの噂です。

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タグ : 大学病院 研修医

東京にて 
2008/04/13 Sun 11:36
内科学会総会にやってきました。

東京国際フォーラムです。

内科学会は、正直おもしろくありません。

やはり、呼吸器学会であったり、肺癌学会であったりと自分の専門分野の学会がおもしろいです。

じゃあ、何で行くのか?

あんまり言いたくないのですが、内科の認定医を更新するための点数稼ぎです。

内科学会が内科認定医、内科専門医を認定しています。
私は、内科専門医ではありませんので、5年で25単位をとればいいのですが、専門医は5年で75単位とらなければなりません。

ちなみに、内科学会総会の参加は10単位もらえます。

多くの参加者は10単位を得るために参加しているような気がします。

なぜなら、多くの内科医は自分の専門の専門医を持っています。
わたしなら、呼吸器専門医の資格があります。

呼吸器専門医であり続けるためには内科認定医であり続けなければなりません。

そのためには、内科学会総会へ出席することが近道なのです。
参加費は1万円です。

まあ、それよりも例のシンポジウムにも参加してきました。

医療現場の危機打開と再建をめざす国会議員連盟のシンポジウムです。

国会議員、勤務医(臨床現場の最前線で働いている)、大学病院の教授クラス、日本医師会の理事、
看護協会会長、患者団体の方などが提言者として招かれていました。

そして『勤務医の医師会誕生?』で紹介した全国医師連盟設立にあたっている先生や
さらに驚くべきことに『お医者さんを守ろう』で紹介した県立柏原病院の小児科を守る会の代表も招かれていました。

産婦人科の先生の発言や守る会の代表の発言には胸をうたれ涙がこぼれそうになりました。

今まで、医療崩壊の現状が議員さんに伝わったと思います。

みんなの主張は少しずつ違いましたが全員の意見が一致したのが医療費を増やさないとダメだよ。ってことですね。
 
 
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あと、マスコミ関係の方や、有名ブロガーなど様々な方とお話する機会に恵まれました。

非常に勉強になり楽しいひとときを過ごすことができました。

お会いした皆様にこの場をかりてお礼申し上げます。





超党派議員の会なので議員さん同士のやりとりもおもしろかったです。(自民党と共産党の意見が一致したりとか)

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2008/04/12 Sat 09:39
今日は、分子標的薬のお話です。『分子標的薬とは』もご参照ください。

分子標的薬は、効果のある方と効果のない方が検査にてある程度予測できるものがあります。

たとえば、イマチニブ(グリベック)は、フィラデルフィア染色体が陽性であれば効果が認められています。(例外もあるので詳細は主治医に確認してください。)

トラスツズマブ(ハーセプチン)は、HER2と言うタンパク質が過剰にある方に適応が認められています。

以下、イレッサタルセバに関しての話とします。

ゲフィチニブ(イレッサ)やエルロチニブ(タルセバ)は、上の薬剤ほど明確ではないですが、腫瘍細胞のEGFR遺伝子の変異がある場合によく効きます。(EGFR変異があれば、70%から90%効果があるとの報告があります。)

しかし、イレッサタルセバは、EGFR変異があっても100%効果があるわけではなく、また、なくても効果のある場合もあります。(せいぜい10%ほどですけど。)

今のところ、分子標的薬はずっと効果があるわけではなさそうだ。と考えられています。

ちなみに、イレッサの場合効果があっても1年程度で効果のなくなる方が多いことを実感しています。
よく効いていても2から3年です。
それ以上効果が持続している方はほとんどいないと思われます。
その理由もだいぶとわかってきました。

まず、EGFR変異(主にエクソン19や21)があるとなぜイレッサタルセバが効きやすいか?

まず、薬剤が変異の無い場合と比べるとEGFRと結合しやすいから効果があるという話があります。

もうひとつは、変異があるとEGFRは、変異のない場合と比べてシグナル伝達が活性化していると言われています。
つまり、がんの増殖や転移などの作用がEGFRに多く依存している。ですので、そこを押さえるイレッサタルセバが効果的と言うわけです。

では、なぜ効果がなくなるのか?

エクソン19や21の変異がなくなったのか?

そうではないようです。
エクソン20と言う場所に新たな変異ができるとイレッサやタルセバの効果がなくなるようです。

どうも20に新たな変異ができるとEGFRの作用がより活性化してイレッサやタルセバでは押さえきれなくなるようです。

イレッサやタルセバは、可逆的(EGFRにくっついたり離れたりする。離れると効果なくなる。)な阻害なので、非可逆的な阻害薬であればこのような事はおこらないだろうと現在EGFRの非可逆的な阻害剤が開発中です。
 
 
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エクソン19とか21とかは、どこが変異してるかの場所の話なので一般の方はあまり気にしないでください。
 
グリベックも効かなくなったときに新たな変異ができてるようですよ。

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タグ : 分子標的薬 イレッサ タルセバ

新しい抗がん剤の誕生 
2008/04/11 Fri 13:05
m3に去年の8月23日にエントリーした記事です。



できることなら、がんを克服したい。それが、がんと向き合ってる医者の願いです。がん克服の一つの選択肢として抗がん剤があります。

抗がん剤ってどのようにしてできるのでしょうか?

いろいろな物質から抗がん活性のあるものを選び出して候補となる物質を絞り込みます。(最近は、特定の場所に作用する物質を作り出すようになってきましたが。)

試験管の中で抗がん活性のある物質は星の数ほど認められています。
その中で、体内でがんを縮小させかつ、体にあまり害をおよぼさない物質を動物実験などで絞り込みます。

副作用もある程度許容できる範囲内で、今の標準的な治療よりも効果のありそうな物質が最終候補として残ってきます。

臨床試験とは、主に薬嫌い、健康食品好きで述べた、第一相試験、第二相試験や第三相試験の事です。
抗癌剤の場合、第一相試験でも健常人には投与しません。(当たり前です。)

そこで、順番に第一相試験、第二相試験、第三相試験と進んでいきます。各試験1年以上かかることがほどんどです。

もちろん、各相の試験で動物実験ではない副作用が出ることがあります。動物たちは、味覚が変わったとか、手足がしびれるとかは言いませんし、動物の種により出現する副作用も変わってきます。

重篤な副作用だともちろん、試験終了で世に出ることはない薬になりますし、副作用が起こりやすい人は除外して試験を進めていくこともあります。

と言うことは、動物実験で効果が認められた薬が実際に発売されて使用できるようになるまでには最低で5年くらいかかります。

そして、最終試験をクリアした薬剤が新しい抗癌剤として発売されます。もちろん、発売されてからも重篤な副作用が頻発した場合は、発売取り消しとなります。

このように、新たな抗がん剤ができるまでには、かなりの年月を費やします。
様々な関門をくぐり抜けてきた薬剤が現在抗癌剤として使用されています。

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抗がん効果のあるといわれている健康食品は、試験管の中だけの効果しか確認されていないもしくは、まったく効果が検証されていないものがほとんどなのですよ。





昔は、いい加減な試験も多く、欧米からは、日本の試験は相手にされていなかったのですが、ここ10年は、かなりきっちしした試験をしていますよ。

ただし、試験をデザインする統計家の先生が圧倒的に不足しています。

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緩和ケアも進化 
2008/04/10 Thu 12:42
CATEGORY【緩和】
こないだ、緩和ケアの研究会に行ってきました。

もう、ずいぶん前に緩和ケアはいつからで述べたときより緩和の概念は、進化していました。

前回は、積極的治療と緩和医療の2本立てだったのですが、現在は、緩和医療がさらに2つに分かれて一般的緩和医療と専門的緩和医療に分かれています。

一般的緩和医療とは、医師であれば誰でもできる緩和医療。
専門的緩和医療とは、緩和に関わる専門医でないと難しい医療です。

患者さんの苦痛は身体的苦痛(痛みなど)と社会的苦痛(仕事ができないなど)と精神的苦痛など複合的に組み合わさってつらさを感じます。

それに対して、主治医、緩和チーム(看護師、薬剤師、緩和専門医)、放射線治療医、心理療法士、精神科医師(サイコオンコロジー)、栄養士、ソーシャルワーカーなど様々な職種がかかわり患者さんの苦痛をとる方向へ努力していきます。

精神的なフォローは精神科の医師でないと難しいことも多々あります。

がん患者さんはうつ状態などに陥りやすいようです。
しかし、主治医も看護師も、がん患者さんだからそれくらいは落ち込んでも普通じゃないかと考えるようです。

タイミングよく、精神科の医者に紹介するのが難しいようです。

その中で、抑うつ状態など精神科に紹介するための目安があるようです。
『つらさと支障の寒暖計』があります。

この寒暖計を用いつらさが4点以上、支障が3点以上であれば精神科的な疾患が隠れている可能性が高いようです。

これなら、すぐできますよね。
 
 
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私も、1年前はサイコオンコロジーにそんなに興味なかったですからね。

このブログを読んでる人は勘違いしていないと思いますが、もう一度。

モルヒネを適切に使用すれば
『麻薬中毒にはなりません。』
『寿命を縮めたりしません。』
『最後の手段ではありません。』
『痛みが和らげば、やめることが出来る場合があります。』

決して、麻薬をこわがらないでください。

うまく使えば非常に有用な薬です。



宣伝です。

医療現場の危機打開と再建をめざす国会議員連盟の、「国民的な議論の喚起と必要な政策の実現を図る」との設立趣旨に則り、医療現場の皆様(医療提供者、患者)から、それぞれの現場における医療崩壊の現状と課題を率直に語っていただき、危機的状況を打開する為の施策を、我々国会議員と現場の皆様とで一緒に創っていくきっかけとすべく、当シンポジウムを開催致します。
4月12日東京です。
こちらからお願いします。

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タグ : 緩和

2008/04/09 Wed 12:29
CATEGORY【診療】
m3のブログに去年の8月10日にエントリーした記事です。



P内科医院のP先生は患者さんに人気の評判のいい先生でした。

なぜって?

患者さんの話をよく聞いてくれると評判の先生だからです。
しかも、他の病院の他の科にかかってる患者さんの薬も長期に出してくれるよい先生です。
さらに、電話で薬出しておいてと連絡すると出してくれる患者さんからしたら非常にいい先生です。(電話だけで薬を出すのは法律違反です。)

ますます、患者さんの評判はあがります。

残念ながら、医療関係者からの評判はよくありませんでした。
噂が流れてきます。

P先生の出す薬は、同じ作用を持った薬が重複して出されていたり、禁忌(飲みあわせが悪くて普通は一緒に出してはいけない薬、「きんき」と読みます。)の薬も平気で出されているようです。

近くの薬局が禁忌なので問い合わせをするとP先生は、
『今まで、大丈夫やったから』との返事。

どうも医学的な知識は低いようです。(というか医者としての常識がないようです。)
医師会でも問題となっているようですが、なすすべはないようです。

それでも、患者さんの言う事をよく聞く、患者さんにとって都合のいいP先生の医院は今日も繁盛しているのでした。

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こんな、医者に診てもらいたいですか?





こんな先生、残念ながらときどきいるみたいですよ。

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両極端な日本人 
2008/04/07 Mon 14:01
CATEGORY【診療】
m3のブログに去年の8月4日にエントリーした記事です。



悪性腫瘍の患者さんの病状説明には、かなりの時間をさきます。

病状説明のとき、病名、病期(病期のひろがり)、治療方法(効果のある割合、副作用の出現頻度なども含めて)などを説明します。

すると、このときの反応が両極端である事が多い事に気づきます。
どんな人なのか?

パターン1
『わたしら、素人なので先生に全部お任せします。』
今までの日本人の典型的なタイプだと思います。

パターン2
メモを取りながら、質問もいろいろしてくるタイプ、自分でもいろいろ調べています。

私たち医師はこのパターンに対応して病状説明をしなければなりません。パターン1とパターン2の人にまったく同じ事を話しても理解度、満足度ともに全然違います。

基本的にはパターン2の方がよいと思いますが、極端すぎる人も多いです。例えば、かなり細かい情報まで知ってるんですが根本的な事がわかっていないとか。。。。

知識を得ようとする姿勢は非常に評価できるのですが、担当医が言った事を聞かないで、『こんな、治療はどうですか?』と聞いてきます。そこまでは、いいんですけど。
『○○さんの病状では、その治療はこんな理由でできないですよね。』って説明しても納得がいかない。

実際にその治療をしてるところに受診したい。プロが見たら絶対ダメな事もあるんですけどね。

しかし、実際に行ってもらった方が主治医としてはいい場合が多いです。(わだかまりを持ったまま治療に入るよりも)

パターン1の方は、ホントに自分で考えてなくて丸投げしてお任せしますなのか。よく考えて任せますなのかで、医師の対応は変わらざるおえません。

よく考えて任せた人は自分なりにメリットとデメリットが理解できていますので医師としてはうれしいんです。

丸投げの人は、本当のリスクを理解していない可能性があるわけですから医師としては非常にこわい。再度説得してしまいます。

昔は、何でも『任せときなさい。』でよかったんですけど。。。。。



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仕事をしていて実感したことを書いてみました。

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白衣って汚い!? 
2008/04/06 Sun 11:07
CATEGORY【診療】

汚いシリーズ第3弾です。

白衣は汚いかという問題です。

白衣が汚いにもいろいろありまして、医学的に不潔な場合と一般的に不潔な場合があります。

医学的に不潔な場合とは、血液、その他体液、排泄物などで汚染されている場合です。

一般的に不潔とは、もちろん長い間洗っていない場合です。

普通、医療関係者は血液などをすごく汚い物として扱いますので早めに白衣を取り替えようとします。

あまり、血の付いた白衣を長いこと着る医者やナースはいません。

では、一般的に不潔なのでしょうか?

以前、知り合いの医者に聞いてみたことがあります。

いったい、同じ白衣をどの位の期間着続けるのか?
 
 
どれくらいだと思われますか?

1週間と答えた先生が多かったですね。

理由、わかりますか?

だいたい、どこの病院でも白衣のクリーニングを出したら帰ってくるのに1週間程度かかるんですよ。

だから、1週間間隔で白衣を替える先生が多いと思います。

もちろん、2から3日で着替える先生もいますし1週間以上来ている先生もいるようです。
 
 
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ちなみに、白衣にカレーが付くと非常に焦りますね。

だって、う○○がついてるのと区別がつかないですから。
 
でも、カレーだからまあいいかってそのまま着続けること多いです。

もちろん、本物のう○○がついたらすぐに着替えますけど。
  
 

ナースには、聞いてないです。
同じような結果じゃないでしょうか?
 

ホントは、毎日着替えた方がいいのは、わかったますよ。

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タグ : 白衣 洗濯

 
2008/04/03 Thu 12:10
CATEGORY【診療】
今、、満開です。

至るところで、咲き乱れています。
今週末がギリギリですよね。

雨が降れば終わってるかも知れません。

天気予報では、土曜日は大丈夫そうですが日曜日は微妙ですよね。

、はかないところがの良さをさらに引き立てているのかもしれません。

以前、講演会で春野季節にうつ状態かどうかを見分ける簡単な方法があると聞きました。

その方法とは、の花の色を尋ねるのだそうです。

の色を『ピンク』と答えたら普通なのだそうです。(当たり前ですよね。)

うつ状態の人は、『灰色』と答えるとうつの気があるのだそうです。

私は、今まではピンク、桜色としかとらえたことがありあせんでした。
 
 
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それから、ちょこちょこと桜の花って何色?
と患者さんとかに聞くようにしています。

たまに、灰色と答える方いらっしゃいますよ。

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タグ : うつ

危険な患者 
2008/04/02 Wed 12:42
CATEGORY【診療】
m3のブログに去年の8月2日にエントリーした記事です。





もう、ずいぶん前のことです。

N医師のところへO氏は咳をなんとかしてくれとやってきました。
喘息があるとの事です。

喫煙歴、職歴、粉塵吸入歴、アレルギー歴、ペット飼育歴などを問診します。

どうも、ペットのそばによると咳がひどくなるようです。

なるほど、聴診で喘息に特有の音が聴こえます。
呼吸機能検査をしても、喘息と矛盾しません。
β刺激薬(気管支を拡げる薬)吸入したら、呼吸機能は少し良くなります。ここまで来たら気管支喘息間違いありません。

今まで、薬は飲んでいないとの事ですので
長時間型のβ刺激薬吸入、ステロイド吸入とテオフィリン製剤で様子を見てと処方を出します。このとき、吸入薬の使い方と動悸、指先の振るえ、嗄声(声がしわがれる事)など副作用についても説明します。

帰り際にO氏は、診断書が欲しいとのこと。

内容を尋ねると『ペットにより喘息になったと書いてくれ』
『ペットにより喘息発作が誘発された可能性がある。』程度しか書けないと説明しその日は帰宅しました。

1週間後にO氏はやってきました。
診察室で怒鳴られます。
『あの薬飲んだら手が振るえるやんけ。』
『先週説明しましたよね。』
『聞いてないわ。』

水掛け論です。喘息の患者さんと接する事が多いので特に初めて処方する患者さんには丁寧に説明をします。

O氏は、だんだんと気持ちが高ぶってきたようです。
N医師の座っている椅子を蹴りました。
N医師もビビリましたが、毅然として対応します。

振るえの副作用のない薬に変更して帰って頂きました。
約1時間の時間が過ぎていました。

翌日の当直時間帯にO氏は、再びやってきました。
当直医が点滴の指示をだし点滴を始めました。
O氏は、気に入らない事があったらしく当直医を殴ってしまいました。

警察に連れて行かれたそうです。

それから、O氏は受診しなくなりました。
N医師とO氏との関わりはほんの1週間ほどでした。

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日本の病院の警備に対する概念は甘いと言わざるおえません。
医師、看護師、入院中の患者さんが刃物で刺されたりする事件も起こっています。
病院の警備に関して、日本は遅れていると思います。





http://blog.m3.com/yosshi/20070802/1#comments
m3のエントリーのコメント欄も見てください。
多くの医療者は、1度や2度は、実際に被害にあったり、もしくは、職場の人間が被害にあってるのです。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

タグ : モンスターペーシェント 副作用

分子標的薬の分類 
2008/04/01 Tue 12:27
久々に真面目なお勉強の時間です。
今日は分子標的薬の分類のお話です。分子標的薬とはもご参照ください。

分子標的薬の分類にはおもに2通りの分類があります。

ひとつは、薬の大きさの分類。

小分子化合物と言われる薬と大分子化合物いわゆる抗体とにわけられます。

小分子には、ゲフィチニブ(イレッサ)やエルロチニブ(タルセバ)、イマチニブ(グリベック)、ソラフェニブ(ネクサバール)、スニチニブなどが含まれます。
分子量が小さいので細胞の中まで入ってそこで作用を発揮する薬剤です。

抗体には、ベバシズマブ(アバスチン)、トラスツズマブ(ハーセプチン)、リツキシマブ(リツキサン)セツキシマブなどが含まれます。
抗体は、ある特定のレセプター(受容体)や情報伝達物質にくっついてその働きを阻害したりして効果を発揮します。
ひとつは、作用する場所の違い分類。

もうひとつの分類は、どのようにして抗がん作用を示すかという分類です。

今、注目を集めているのはチロシンキナーゼを阻害する(働きにくくする)薬に代表されるシグナル伝達系阻害剤です。

ゲフィチニブ(イレッサ)やエルロチニブ(タルセバ)は、EGFRという場所で効果を発揮します。

イマチニブ(グリベック)は、Bcr-Ablやc-Kitと言う場所で効果を発揮します。

これらの薬剤は、ともに場所は異なりますがチロシンキナーゼを阻害して効果をもたらすのです。

別の作用のもう一つの横綱は、新生血管阻害薬です。

代表選手としてベバシズマブ(アバスチン)があげられます。
これは、腫瘍の血管新生に必要な因子であるVEGFに特異的にくっついて、腫瘍の血管新生をできなくします。

そうすることによって腫瘍が増殖するのを防ぎます。

イレッサやタルセバ、グリベックは単独で腫瘍を縮小させる効果があるのに対しアバスチンは単独での腫瘍縮小効果はないようです。

いわゆる、殺細胞性の抗がん剤と併用することによって抗腫瘍効果の上乗せが得られます。
これは、腫瘍の新生血管を抑えて正常化させて、抗がん剤が腫瘍に行きやすくなるためとも言われています。

また、現在いろいろな場所に作用するような分子標的薬がたくさん開発されています。(マルチターゲットドラッグ)

今、抗がん剤の中で分子標的薬が非常にあつい分野である事わかりましたよね。


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ソラフェニブ(ネクサバール)が4月から腎癌で認められるようですね。

ちなみに、1錠5500円ほどで1日に4錠飲むみたいです。
1日約21700円かかるようです。

腎癌は、今までいい薬なかったですから素晴らしいことなんですけどね。

1ヵ月で65万円を超えますね。3割負担だとソラフェニブ代だけで20万円弱もかかります!

やっぱり、医療費削減無理でしょう。

混合診療限定解禁!?ではないですが、これが自費だと恐ろしいですね。

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タグ : 抗がん剤 分子標的薬


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