~よっしぃの独り言                   医者として10年程仕事をしてきました。 医療関係者と一般の方々の間に大きな隔たりがある事も実感しました。 これは、お互いにとって不幸なことです。 このすきまに橋を架けれたらと思いブログを始めました。
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専門医のお値段 
2008/06/29 Sun 10:47
CATEGORY【診療】
m3に去年の11月25日エントリーした記事です。




専門医になるには自分が専門とする分野での経験、知識が必要である事は当然必要です。

学会での発表や論文なども必要となります。(それぞれの専門医により異なるのですが。)

あと、お金も必要なんです。

例えば、肺癌学会だと肺癌学会総会参加費が15000円です。
年会費が10000円必要です。

他の学会も似たようなものです。(年会費が10000円から20000円程度)

呼吸器学会専門医の受験料が20000円かかります。
合格すれば登録料20000円程かかったような気がします。

また、専門医の上に指導医という資格もあり同じく受験料と登録料が発生します。

また、各学会の総会だけでなくセミナーなどを開いている場合もあり資格更新のために、総会やセミナーへの出席が必須となっております。
もちろん、無料ではありません。

ですので、各学会とも年間10000円以上は必要です。総会、セミナーに参加すれば50000円くらいかかる事もあります。
遠隔地であれば交通費や宿泊費も発生します。

ちなみに、私の所属する学会は内科学会、呼吸器学会、肺癌学会、臨床腫瘍学会、呼吸器内視鏡学会、緩和医療学会に入っていますので
年会費だけで50000円は軽く超えます。

ほかにも、学会ではない臨床研究グループにも属しており、年会費などのお金がかかります。

もちろん、これらのお金は基本的には医師個人の負担です。
(交通費宿泊費は出張費で出る事が多いですが)

おそらく、専門医制度や自身の勉強のために1年で少なく見ても10万円以上の自己負担はしていると思います。

専門医がいると病院としては、患者さんを集める力になると思われます。

それが、医師にどのように還元されるかは、病院により異なりますが多くの場合、専門医手当などと称して月に数千円程度の手当を出している病院が多いと思います。

正直、それだけですかって感じです。

まあ、そういった手当は当然として、学会関連の出費を病院負担もしくは必要経費に認めて欲しいと思います。

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やっぱり、高いと思いますよね。

3月末や4月にまとめてきますからつらいです。
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テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

2008/06/28 Sat 12:21
CATEGORY【診療】
退院前によく患者さんから聞かれることです。

『何をしたらいいですか?』

ほとんどの場合に病気によって、してはいけないことは退院前にお伝えしています。

例えば、
『お酒を飲んではダメですよ。』とか

『激しい運動はやめてください。』とかです。

基本、言われてないことはだいたい普段通りでいいと思います。

同じく

『何か、食べた方がいいものありますか?』

とかもよく聞かれます。

基本は、まんべんなくいろんなものを食べることが大切なことだと思います。

まあ、避けた方がいい食べ物は病気によってはありますので指導するなら、

『○○は、食べないようにしてください。』

と言うようなことになります。

普通は聞かれる前に言いますけど。

何も言われないならば、普段通りの生活で普段通りの食事をして

少し気をつけるなら

『あまり、無理をしないことだと思います。』

ほんの少し、体をいたわる気持ちを持つだけでいいと思います。

まあ、具体的に

『いついつに旅行に行っていいか?』とか決まってる場合は聞い
てもらったらいいですけどね。

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テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

名古屋だがや 
2008/06/27 Fri 13:03
m3に去年の11月8日にエントリーした記事です。




ただいま、秋の学会シーズンです。

今度は、肺癌学会です。中日優勝で沸く名古屋であります。

名古屋は久しぶりです。

学会では初めてかも知れません。

前は確かセミナーか何かで愛知がんセンターは言って以来でしょうね。

名古屋と言えば?

実は、あまり知らないんでいろいろ聞いてみました。

きしめん、ういろう、ひつまぶし、手羽先、エビフライいろいろありますね。

まあ、この辺は知っていました。

ところが、食べ物だけでもないようです。

名古屋の誇る待ち合わせ名所『ナナちゃん』です。

今日のナナちゃんのページもあります。

身長は6mを超えるようです。年齢は33歳。出身はスイスだそうです。

名鉄セブン館の1周年を記念して作られたようです。

ナース姿から水着姿まで本来のマネキンとしても大活躍だそうです。
ところで、食べ物関係で恐ろしいものを見つけました。

喫茶、『マウンテン』です。

テレビなどで取り上げられたりしているのでご存じの方も多いでしょうが、初めて見たら度肝を抜かれます。

おしるこスパ、甘口メロンスパ、甘口抹茶小倉スパ喫茶マウンテン公式Blogによると甘口イチゴスパが開発されているようです。

メニューレポートがあるので参照にしてください。

他にも喫茶マウンテンの紹介など、マウンテンを愛する方々のHPもありました。

名古屋、恐るべしです。

うーーん、行ってみたいような、みたくないような。
間違いなく、遭難しそうです。

いろいろ缶詰は、食してもいいと思いましたがマウンテンのメニューは、恐いもの見たさで、見たいけど。。。。って感じです。

って言うか、マウンテンじゃなくって、学会に行ってきまぁす。

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ます。


こないだ、マウンテンで『元祖でぶや』の取材があったそうです。


名古屋の人には当たり前ですよね。




今度は、いきなり黄金伝説で取り上げられたそうです。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

医者の仕事 
2008/06/25 Wed 12:09
m3に去年の11月10日エントリーした記事です。




ときたま、『外来してないときは何してるんですか?』って質問を受ける事があります。

そんな質問を受けるといろいろ忙しいのにって思っちゃいます。

なかには、暇そうって思ってる方もいらっしゃるかも知れません。
そんな事ないですよ。

では、実態を説明します。

まず、誰にでもわかりやすいのが外来ですよね。
私の場合、週に2.5回(1回は隔週です。)午前中に行っています。
これで、月から金までの午前中の半分はつぶれます。場合によっては午後にもかかります。

検査(気管支鏡など)が週に3回あります。(午前1回、午後2回)
検査は、ないときもありますが多いときは、3時間ぐらいつぶれます。
平均すると2時間くらいでしょうか。

カンファレンスと言って患者さんの治療方針を決定する会議が週に2回あります。夕方です。だいたい1時間くらいとられます。

そして、医局会と言って病院全体の医者が参加する会議が週1回あります。これは、短いときは15分ぐらい、長いときで1時間くらい。

あとは、自分が自由に使っていい時間です。
さて、どれだけ残っているでしょう?

週のうち1日中あらかじめ予定のない日は、2週間に1日しかまわってきません。

残された時間でしなければならない事は、検査データのチェック、入院患者さんの診察(ちなみに平均10から15名ほどです。)、処置(体に管を入れるような事など)、病状説明(1時間かかる事もざらです。)、書類作成(診断書、病歴要約など)があります。

また、院内の各種会議に出席を求められたり、研究会、学会発表の準備など自分のための勉強も仕事のうちです。

どうですか?決して暇じゃないですよね。

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あと、外来の予習もね。




いろんな仕事ありますよ。

医療秘書なんかが今後出てきそうな雰囲気ですね。

少しでも雑用が減ってくれたらありがたいです。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

ある病院の事務 
2008/06/24 Tue 12:55
CATEGORY【診療】
公立系の病院の事務も最近はかわってきたのですが、昔は本当にひどいと思うことが多々ありました。

なんせ、仕事が遅い。

しかも、ちゃんとできてない。

出張費の請求なんかちゃんと出しているのに、仕事をちゃんとせずに、結局未払いになったこともあります。

本人に文句を言いに行くと

『もう、年度がかわったから無理です。』

なんて、平気でおっしゃったりしました。

今は、そんな事はないと思いますが。。。

他にもありました。

転勤になったときに事務からいろいろと言われます。

医師免許を出してください。とか

実は、医師免許を提出するのを忘れていたのです。

転勤して、1ヶ月を超えようとしても麻薬免許がきません。

担当の事務に連絡しました。すると。。。

『もうすぐできますから、待っててください。』

それから、1週間、2週間と過ぎました。

まだ、麻薬免許は届きません。

ちなみに、麻薬免許がないと麻薬の処方箋がかけません。

つまり、麻薬を処方しなければならないときに誰かに頼まないといけないので、他の先生に迷惑がかかるのです。

いらいらしながら、再度、担当の事務にまだか聞いてみました。

すると、

『先生、医師免許提出してませんよね。提出されてないから手続きが滞ってるんです。』

『???』

前回、「もうすぐできる。」と言うのは確認もせずにそう言ったのか?

医師免許を提出すると、1週間も経たないうちに麻薬免許がきました。

何か釈然としませんでした。
 

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私の友人は、麻薬免許がきたと言われて免許をみたら、なんと3週間前から有効となっていました。

その間、眠っていたのか麻薬免許。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

2008/06/23 Mon 12:10
先日、呼吸器学会に行ってきました。

その中で、私の興味があるのはやはり、肺がん関連の話です。

肺がんのガイドラインについてのセッションがありました。

その中で???な話が。。。

ガイドラインとは、これをみながら治療したら普通の治療が出来ますよ。ってものです。

ヨーロッパのガイドラインとアメリカのガイドライン(ASCO)の比較がありました。

その中でヨーロッパのガイドラインは、一般的な臨床医向けに作られていて、アメリカのASCOのガイドラインは、オンコロジスト向けに作られている。とのこと。

オンコロジストとって何でしょう?

日本語にすると腫瘍内科医でしょうか。

ガイドラインもいろいろあって、オンコロジスト向けのガイドライン、呼吸器を専門にする先生向けのガイドライン、一般臨床医向けのガイドラインとあるそうです。

しかし、呼吸器専門医向けの肺がんガイドラインとオンコロジスト向けのガイドラインとどう違うのでしょうか?

演者の先生は、オンコロジスト向けのガイドラインは、エビデンスレベルが高いものを採用しているとのこと。

それから、呼吸器専門医向けは少しエビデンスレベルを落としても日常臨床で使いやすいものにしているそうです。

じゃあ、オンコロジスト向けのガイドラインは日常診療で使いにくいものなの?

じゃあ、何のためのガイドライン?

オンコロジストのための自己満足のガイドラインなの?

まあ、一般臨床医向けのガイドラインの価値は十分理解できます。

肺がんを専門としない医者でもガイドラインに沿って治療すれば標準的な治療ができるのですからね。

オンコロジストも呼吸器専門医も肺がんの専門家と言っていいでしょう。

それをそれぞれ向けのガイドライン!?

専門家だから、そんなの見なくても治療できるんじゃないですか?

知識のおさらいにはいいですけどね。

本当の専門家だったらガイドラインに書いてあることも自分自身で消化して、目の前の患者さんによりよい方法を選択するんじゃないですかね。

じゃあ、一般の肺がんの専門ではない医者向けのガイドラインが必要なのではないでしょうか?

ガイドラインって、あれば便利なものだとは思いますが、専門家向けのガイドラインって必要ないような気がします。


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医学は、学問なんですけど、大事なのは目の前の患者さんのためにどう用いるかって事だと思うのですが。

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10年後の医療 
2008/06/21 Sat 09:32
今日はまたご紹介です。

春野ことり先生の本

『天国へのビザ』

でも近未来の医療制度、医療情勢についての予測がなされています。

これもかなり、リアリティの高いものなのですけど。

また、別の視点の、別のリアルさが伝わってくる話を見つけましたので紹介したいと思います。

地中海病院と菊花病院です。

作者は、どちらも同じって言うか話の流れも同じです。

かたや、非常に高度な医療を速やかに提供してくれる地中海病院(もちろん、高額です。)

もう一方は、少し前のイギリス医療、公的な保険でまかなわれるのですが、待ち時間が非常に長い。もちろん一刻を争うときでも待たされる可能性がある状態です。

とつぜん、やってきた状況、母が倒れるという。

同じ状況になった場合どちらの病院に連れて行くかという話です。

二つを読んで考えさせられることは、人の命は二つないことです。

どちらの選択をしても、後悔は残るのだろうなと言うことです。

2018年 地中海病院



2018年 菊花病院

一度目を通してください。

非常に極端な二つの例ですが考えさせられます。

イギリス型の医療崩壊が進んでぼろぼろになって救急でさえすぐにみれない医療、ゆったりとしっかりとみてもらえるが非常にお金がかかる医療との両極端な医療しかなくなった世界がいいわけないですよね。

今の医療制度、問題あるけど、真だましだと思う方『人気ブログランキング』へ←ポチッとお願いします。

こんな世の中にならないように何をしていけばよいのでしょうか?

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薬って誰のもの? 
2008/06/20 Fri 12:13
m3に去年の10月27日エントリーした記事です。



よく、外来で風邪引いたから家にあったPLを飲んだとかは、よくある話しだと思います。

本当はダメなんですよ。医師の処方はその時の患者さんの状態をみて決めているので。(実際、問題ない事が多いのですが。)

外来中でも、たまに
『うちの家内が眠れないので睡眠薬あげていいですか?』
とか言われたりします。

そんな事しちゃダメですよ。
聞かれたら、いいって言えるわけないじゃないですか。

医師が診察しないと処方できないのが薬なんですから。(薬局の店頭で売ってる薬はいいんですよ。)

受診した方に、健康保険をつかってで出しているんですよ。
それを、他の方が使用するのは法律違反です。

あと、お年を召された方はよく薬を落としてしまいます。
ナースからときどき、誰々さんが薬を1個落としたので処方してください。とか言われます。

もちろん、出すんですが、これも厳密に言うとダメじゃないかと思います。
一度、健康保険で出した薬です。落としたのは本人の責任なのでもう一度健康保険で出してはいけないんじゃないかと。

しかし、現在混合診療(保険診療と自費診療とを同時に行う事)は、認められておりませんので、全額自費になるような。。。。

どうしたらいいんでしょうね。

のんびりした話題でした。

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混合診療に関するコメントが多かったです。

http://blog.m3.com/yosshi/20071027/7#comments


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医者を増やす政策 
2008/06/19 Thu 12:51
ようやく、医者を増やそうと国も動き出したようですね。




舛添氏はまた「(政府は従来)医師数は十分だ、偏在が問題だと言ってきたが、現実はそうではない。週80-90時間の医師の勤務を普通の労働時間に戻すだけで、勤務医は倍必要だ」として、医師の増員を目指す考えを表明した。




まず、ひとついい方向に動き出したようです。

しかも今の倍必要だって、今更って気はしますけど。

評価はします。

今までは、『医師は不足していない。偏在している。』でしたからね。

しかし、この認識の間違いを政策の転換で認めたのですから、国民に謝って欲しいですね。

根拠もないデータ(定年の医師や仕事をしていない医師なども含めている。)で医師数を抑制しましたからね。

医療崩壊を引き起こしたのは間違いなく政策の失敗も原因のひとつなのですから。

ただ、医者を増やすといっても増えるのは、10年ほど先であり、その医者が一人前になるのは、15年から20年ほど先の話です。

その間どうしろと言うのでしょうか。

今は、医学部の中の女性の割合が高いです。

どんなに低く見積もっても30%を超えます。

実は、私の学年も30%ほど女性でした。

医者の世界は、女性にとって非常に働きにくい世界です。

まず、産休をとることで第一線から離れます。

しかも、復帰しても子供を預ける場所を探すのに一苦労です。

仮に、院内に保育所があったとしても熱を出せば引き取りに行かなければなりません。

それをよしとしてくれる職場がどんだけあるでしょうか?

医学部の定員を増やすことは評価しますが、それだけではダメです。

一番手っ取り早いのは、今仕事をしていない医者を少しでも働けるようにする事が手っ取り早いと思うのですが。

他にもまだまだ問題はあります。

ただ、今年に入ってよい兆し少しずつ出てきているような気がします。

しかも、




政府の社会保障費抑制方針との関連については「改革や効率化の努力はしていくが、それでも足りなければ新たな財源を用意しなければいけない」と述べ、増税も視野に議論していくべきだとの認識を示した。




医療費削減の方針からの転換も考えているようです。


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医者の数だけではなく医療費も増やさないと手詰まりになるのは目に見えています。

医療費亡国論、医療費の増大が国を滅ぼすとのことですが、今のままなら、医療が先につぶれますから。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

AEDの使い方 
2008/06/17 Tue 12:06
CATEGORY【診療】
先日、秋葉原で通り魔事件がありました。

折しも、池田の小学生の事件と同じ日です。

亡くなられた方にはご冥福をお祈り申し上げます。

その中の報道で、ふと疑問に思ったことが、

『現場に居合わせた医師も救助に奔走 AED抱え』
『現場に居合わせた医師も救助に奔走 AED抱え』(魚拓)

少し引用します。

『現場に居合わせて救助に当たった男性医師は、頭から血を流して倒れいた男性を助けるため、AED(自動体外式除細動器)を取りに走ったが、「戻ってきたら、ほとんど呼吸が止まっていた」』とあります。

何が、疑問かわかりますかね。

医者ならわかるんですけど。

出血にAEDって、おかしいですよね。

AEDは、除細動器なので除細動の適応のある状態しか意味がありません。

胸にボールが当たって心臓振盪を起こした場合とかはよい適応です。

除細動の適応は、VTやVFなどの特殊な不整脈の時であり、心停止している状態では適応になりません。

その判断はAED本体がしてくれますのでご安心を。

一般的に失血により死に至る場合、心臓は動いているけども送り出す血液が少なすぎるために、血圧が落ちてきたりしてだんだんと脳にまで送る血液すらなくなり死に至ります。

ですので、基本的に不整脈が起こっている可能性が低いと考えられます。

ただし、心臓自体が失血によって酸素不足に陥るとAEDの適応となる不整脈が出ることはあります。

そのような場合AEDも必要ですが、失血を止めると同時に輸血(輸血がなければ輸液)をしなければ、すぐに同じ状態になってしまいます。

失血の場合、出血を止めることが出来なければ医者がそばに居合わせてもどうしようもありません。

この先生もAEDなど意味がないとわかっていながら他に何もできないので取りに行ったのではないでしょうか?

最近、AEDがあれば大丈夫みたいに思ってる方多いようですが万能ではありませんよ。

例えば、脳梗塞で倒れた人にAEDを使用しようとしても除細動の適応のない時は動きませんから。

AEDのWikipediaです。

解説と使い方が載っています。

動画で見たい方、You Tubeで検索してみてください。(AEDで検索かけるとでてきます。)


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誰でも使えるように作られていますので、簡単に使えると思いますよ。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

2008/06/16 Mon 12:28
m3に去年の7月19日にエントリーした記事です。




28(にっぱち)の法則ってご存じですか?

物事の本質を見極める法則です。

『物事の本質の8割は、2割を見ればわかる。』と言うものです。

例えば、ここに一冊の本があったとします。

この本の内容で筆者が読者に伝えたい事の8割がこの本全体の2割の範囲に書いているというのです。

わかりにくいですかね。

100ページの本なら20ページ読んだらその本の伝えたい事のほとんど(8割)がわかる。と言う事です。

例えば、明日試験がある。100枚のプリントを勉強しないといけない。実際は20枚勉強したら80点ぐらい取れますよ。って話です。

医者も一緒ですよね。患者さんを診て、大事なところを見つけて診断し治療し治癒に導く。(たまに、意外なところに大事なところがあり苦労するのですが。)

この法則を適応すると、何事でも大事なところを押さえていけば大きく困る事態にはならないのではないでしょうか。

しかし、この法則には大きな問題があります。

どこが、大事、大切な部分かは自分で判断しないといけないのです。

みなさん、大切な部分を見つける能力を鍛えましょう。

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わかりやすい法則だと思います。
たまには、医療以外の話題でした。

テーマ:自己啓発 - ジャンル:心と身体

ねぎ焼き 
2008/06/15 Sun 19:45
久々にどうでもいい話です。

ねぎ焼きって知ってますか?

お好み焼きのようなものなんですけど、ちょっと違うんです。

関西には、いわゆる『粉もん』がたくさんあります。

お好み焼き、たこ焼きを代表としますが、イカ焼き(イカの姿焼きではありません、阪神百貨店の地下で売ってるのが有名)、明石焼き(地元ではたまご焼きと言うらしい。)も美味しいですし、今日とりあげた『ねぎ焼き』もサイコーです。

以前から、時々行くねぎ焼きの店が十三にありました。

先日、なにげにねぎ焼きをWikipedia調べてみました。

すると、行ってた店は、『やまもと』はなんとねぎ焼き発祥の店だったようです。

どおりで美味しいはずです。

まず、基本は、牛すじのねぎ焼きです。

あとは、焼きそばやとんぺいが定番です。

ビールとよく合います。

HPの写真を見てると食べたくなってきました。

粉もん万歳!!

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ただし、有名店なので少し待つ事が多いです。

でも、大丈夫!回転速いですから、しかも、待ってる間に注文をきいてくれて、席についたら結構すぐ出てきます。

カウンターだけだし。

1時間もいないでしょうね。

梅田にも支店があるようです。

大阪にきたら一度食べてみてくださいね。

あと、十三の街並みも見学する価値ありますから。

女の子一人ではオススメしませんよ。


実は、この店のお好み焼きも結構いけてます。

他にも十三は名店多いです。(安くてうまい。)
ブログから出た本 
2008/06/14 Sat 09:56
CATEGORY【診療】
ここでも、たびたび取り上げたブログ『日々是よろずER診療』を書いている『なんちゃって救急医』先生は、ご存じですか?

実は、直接お目にかかったことのある先生の一人なのです。

修羅場をくぐり抜けてきた感じがあるのと、さらなる向上心を持ったすばらしいと感じる先生です。

まねをしようと思っても正直まねできないと思ってしまいます。

その先生が、ブログの内容を本にまとめられました。

基本は、われわれ一般診療に携わる医者向けの内容です。

特に、研修医には役立つ内容だと思われます。

一般の方には、少し難しい面もあるのかも知れません。

しかし、一般の方からすると医療の限界や医者がどんなことを考えながら救急外来をこなしているのかわかると思います。

また、実際の症例だけでなく、患者さんとの関わり方などについてのお考えもまとめています。

医療関係者もそうでない方も、決して損はしないと思いますので一度読んでみてください。



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『日々是よろずER診療』
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この出版を機にブログは休止するようです。

個人的には、続けていってほしいですけどね。

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私の好きなエントリー
『医者と患者関係を考える 前編』
『医者と患者関係を考える 後編』
『昨今の救急報道に関する私見』
『病気、死は悪か?』
『死の意味を考える』
『日本人の「死生観」と私の思い』
『診療関連死の理念に異を唱える』
『リスクを認め付き合うこと』
『遺族の納得はどうしたら得られるのか?』
『わすれられないおくりもの』
『生と死は対立ではない』
『「死」に対するコミュニケーションについて考える』
『五輪旗で医療崩壊を語る(その1)』
『五輪旗で医療崩壊を語る(その2)』



どうでしたか、読み応えもあるし、内容がいいですよね。

読んでいただいたらわかると思いますが、私が言いたいことも結構言ってくれています。

しかも、私よりも本質を突くような感じで。

いつも、負けたって気がしてたんですよね。

これからも不定期でいいので少しは更新して欲しいものです。

お願いしますね。

今後とも応援しております。



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アガリクスで臨床試験 
2008/06/13 Fri 12:05
m3のブログに去年の11月7日エントリーした記事です。




『アガリクス:今月から臨床試験 安全性評価目的に 厚労省』なる記事が出てました。

代替医療の代表格である(一番多く使われている)アガリクスの安全性の評価を行おうと言う試験のようです。

安全性以外にQOLや免疫機能の評価も行うようです。

安全性に問題なければ抗がん作用や抗がん剤の副作用軽減作用がないかなどを調べるそうです。

まあ、非常にまっとうな事ですよね。

今まで、科学的な根拠がないまま使用されてきますからね。

何度も言いますが、『なんらかの治療をしている』と言うこころのよりどころには十分なり得ます。(安全性が確認できればですが)

実は、去年アガリクス製品の一部に発がん促進する作用が認められました。(通常の摂取量よりかなり多い量でですけど。)

アガリクス(カワリハラタケ)を含む製品に関するQ&Aを参照ください。

また、本などでの劇的にがんに効いたとの内容の体験談が出版されており一部社会問題化となっています。

じゃあ、アガリクスって何でしょう?

アガリクスとは、ヒメマツタケといい1965年にブラジルより入ったとされています。
「抗がん効果がある」、「免疫力を高める」などといわれており、アガリクスと名のつく健康食品も数多くあります。

ヒトでの有効性と安全性については信頼できるデータは、あるのでしょうか?

まあ、ないから臨床試験をするわけなんですけどね。

文献検索をかけてみると人でのデータは、糖尿病や肥満に関する論文がありました。

がんに関する論文はなく、免疫力に関するものはありました。
『摂取前と比較してK562細胞に対するNK活性が増加した。』との論文ですが被験者が8名での論文であり信頼性に欠けます。

安全性に対する論文ですが、肝障害の報告が最も多く中には死亡例の報告もありました。(どれだけの方に使用したかの分母がないため頻度は不明。)
あとは、皮疹、薬剤性肺炎などの報告がありました。

中には、健常人11名に使用して有害な副作用はなかったなんて論文もありました。
11名で何もないから大丈夫っていくら何でも言い過ぎですよね。

まあ、結果がどうであれ個人的には非常に興味を持っています。


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実際問題、肝障害の原因が健康食品でありそうな事は1年に1回は経験しますしね。




いつ結果が出るのでしょうかね。楽しみです。

銀座に『えっ!?』と思うクリニックがありました。

PETよりも10年も早くがんがわかる検査があるようです。

ホントだったら、広めてくれたらいいのに。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

生存中央値の読み方 
2008/06/12 Thu 12:49
とある方から面白いHPを教えてもらいました。

『平均中央値は神のお告げじゃない――進化学者が不治の癌から生還したストーリー』

わかりやすくまとめてみます。

ある進化学者が悪性腹膜中皮腫と言う非常にまれながんにかかってしまった。

学者なので、病気についていろいろ知りたくなって文献を自分でいろいろ検索しました。

すると、生存中央値(中央値)が8ヶ月であることを知ります。

要するに診断から8ヶ月までに半数の方が命を落とされるのです。

この事実を多くの方は、『あと8ヶ月も生きられない。』と思ってしまう方が多いと思います。

しかし、この方は『半分は8ヶ月以上生きる。』と考えたそうです。

非常に、目からウロコでした。


>怒り狂った苛立ちの一時間を文献読みに過ごし、やがて安堵とともに得た結論はすばらしいものでした。

>より長く生きる可能性をあたえる特性のひとつひとつを、そのすべてをわたしは備えていたのです。

>若年であること

>比較的早期に発見されたこと

>この国で最高の治療を受けられること

>生きるべき世界を持っていること

>データを的確に読む方法を知っていること

>そして絶望していないこと。


学者であり統計学の知識も持ち合わせていたのでいろいろとこの生存の分布を分析しました。

すると、分布は右方偏位していたのです。

右方偏位とは、8ヶ月よりも前の方の分布が密であり8ヶ月より後ろの分布があまり密ではないと言うことです。

難しいですかね。

つまり、数年生きる可能性も十分あると考えたのです。


>従来型の治療下における生存率、ということになります。

>付帯条件が変われば分布も変わるでしょう。

>わたしは治療の実験的プロトコールにわが身を委ねました、運が良ければ、新しい分布、すなわち高い中央値をもつ右方偏移の、老衰による自然死まで延長されたテイルの最初のグループの一員になることもあり得るのです。


つまり、新しい治療法の試験に参加しさらによい可能性に期待を込めたのでした。

すごいですね。

さすがにここまで考えている患者さんはあまりいないように思います。

やはり、絶望感を伴っていては、人生楽しくないですからね。

尊敬してしまいました。


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2008/06/11 Wed 12:10
CATEGORY【診療】
m3に去年の11月12日にエントリーした記事です。




もうずいぶん前の事です。

外来診察をしていました。

初診の患者さんがやってきました。

紹介状を持たない患者さんでした。
私の元へは、カルテと問診票が回ってきます。

私は、問診票を読んでみました。

①どうして来院されましたか?
『たん せき』
と書いてあります。

②いつからですか?
『だいぶ、まえから』

ほかにも、喫煙歴や既往歴など質問事項が問診票には書いてあるのですが、他の質問に答えは書いてありません。

私は、『なんか、ようわからんな。とりあえず、入ってもらおう。』とつぶやき、患者さんを診察室へ呼びました。

『今日はどうされましたか?』

患者さんは、言いました。
『前に、胆石がある言われたけど、しばらく診てもらってなかったから来た。』

私『…………』

『ここ、呼吸器の診察室だから、消化器にまわってもらいますね。』

『何か、おかしいと思ってましてん。』と患者さん。

大きな問題にはならなかったのですが。。。

問診票で、外来を振り分けていたのは外来のナースでした。
あとで、さんざん文句を言ってあげました。

まあ、たんとせきの間が微妙に開いていたのも事実ですけどね。

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小ネタでした。




小ネタの割には、結構コメつきました。

http://blog.m3.com/yosshi/20071112/1#comments

今回はどうでしょうか?

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発足!全医連 
2008/06/10 Tue 12:04
今日は、報告です。

『全国医師連盟』ついに、正式発足です。

ここでも、何度か取り上げましたけどようやく生まれました。

主に、ネット上で意見交換をして、準備設立委員会ができいろいろな紆余曲折があったようですが、ついに誕生です。

やはり、正式に発足と準備団体とは全然違いますからね。

中には、既存の医療組織や学会とは異なる『第3の機軸』と言う期待を込めた報道から『絶望の中の希望』なんて表現もありましたね。

まあ、一番の問題は『医療崩壊』をくい止められるかにつきるのでしょうね。

医療崩壊から医療再生の道筋へなんてありますが、その起爆剤となっていただけたら最高です。

もちろん、医師の労働条件改善も大切なことでありますが、医療の方向性を主張していくことも大切だと思います。

私は、その組織とは直接は関わり合いはないんであんまり外野がごちゃごちゃいっても仕方ありませんが。

そんなことを言いながら、やはり、期待してしまいます。

今までの日本医師会は、いったい何の団体だろうって思います。

新しい団体に命が吹き込まれました。

これからも、認められる団体になるには、さまざまな困難が待ち受けていると思いますが、執行部の方々、頑張ってください。

1日約300人から500人のこのブログ(m3を含め)を読んでくださっている方々へ伝えることはできますので微力ながら応援させていただきます。

 

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しかし、絶望の中の希望とは言い得てますよね。

事故調も今国会の成立は無理になったみたいですし。

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外来の予習 
2008/06/09 Mon 12:21
m3に去年の10月18日エントリーした記事です。




医者も予習するって知ってましたか?
何の予習かって、タイトルにもあるように外来の予習です。

何のために?
外来業務をできるだけスムーズにこなせるようにです。

どんな事するの?
かえってきた検査結果をみて、あらたな検査が必要ならオーダーを書いてみたり、絶対に伝えないといけない事をカルテに記載したりします。

いつするの?
だいたい、前日の夕方ですが、朝早く来てする先生もいるようです。

他にいい事あるの?
予習してると、気になる事や自信のない事を他の先生に事前に聞いたり、本で調べたりする時間があります。

実は、わたし今外来の予習をしていません。

なぜ?
特に、予習なしで不自由していないからです。

以前の病院では、まだ若かった(医師として未熟だった)事もあり、予習して困った事があれば調べたり、上の先生に確認したりしてました。
今は、あまり、調べないと困る事態がない事もあります。

この間、外来を終えてふと昔は外来の予習をしてたなって思い出しました。

気になったので、他の先生にも聞いてみました。
内科系の先生はやった事あるかどうかは別にして知ってると思ってたんですが、知らない先生もいました。

外科系の先生は知ってるかもしれないけど、やった事はないんじゃないかと思ってたんですが、予習してる先生もいらっしゃいました。

もしかしたら、地域差などもあるのかも知れません。

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電子カルテは、予習できるのかな。きっと、できるよね。




医者でも、外来の予習知らない人がいました。

内科医でも知らない人がいました。

地域差とかがありそうでした。


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国の方針との乖離 
2008/06/08 Sun 09:53
Yahooのニュースに『「最期まで自宅」は1割、国の目標と乖離』とありました。
『「最期まで自宅」は1割、国の目標と乖離』魚拓

簡単にまとめると

国は、自宅を希望している国民が約6割いると発表していましたが、神奈川県保険医協会が実施した県民意識調査では、「最期まで自宅を望む」と答えた人が1割程度しかいなかった。また、昨年の青森県保険医協会が昨年行った調査でも、同様の結果が示されいた。

と言うことです。

これもアンケートの取り方で結果は変わってくると思います。

漠然と、元気な方に
『あなたは最期をどこでむかえたいですか?』
と問いかければ

『病院より自宅がいいなぁ。』
と言う方が半数以上いても不思議ではないでしょう。

しかし、実際に最期の時期がある程度迫った方や家族にアンケートをとれば、介護のこと、病院との距離、そのたいろいろ考慮して10%程度の答えが出たのでしょうね。

以前、『最期はどこで』『在宅医療推進!?』で述べましたけど元気なうちから最期をどこで迎えるかをしっかりと考えとかないと思い通りにならないのかも知れません。

いくら国の方針でも、最期どこで迎えるかの希望は叶えて欲しいですね。

事故などで急にその時がやってくるのでなければ。

私も『ある美しい国の物語』でも後期高齢者医療制度の話しを簡単にしました。

こんなにわかりやすいブログもありました。

『75歳を迎えられる皆様へ』

他にも、その制度はよくないんじゃないみたいな事を多くの医師はブログで伝えました。

みんな、あまり関心を持ちませんでした。

もちろん、マスコミもなんの反応もしませんでした。

そして、今、痛い思いをしてみんなが騒いで、マスコミも騒いで廃止の方向で動いています。

今の医療制度や医療政策は、医療費を抑えることがありきなので無茶苦茶なことが行われているように思います。

例えば、在宅死を推し進めようとしているのに低賃金のためにヘルパーのなり手がないくらいですからね。

私たちも、医療制度おかしいことは、ブログなどで意見を述べていきますので、納得されたら大きく広めていくお手伝いをしてください。

お願い致します。

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この国の医療が少しでもよくなりますように。

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変な飲み会 
2008/06/07 Sat 12:57
m3に去年の10月29日エントリーした記事です。




ときどき、医者になって間もない頃を想い出します。
また、どうでもいい事を想い出してしまいました。

医者になって、すぐという時期はみんな期待と不安が入り交じっています。

そして、少し働いてみると日常生活でも医学的な事を考えたりします。
とくに、最初のうちは。

ホントにあった飲み会でのひとコマです。

その飲み会とは、大学病院での1年間の研修を終えて一般病院に旅立つ2年目の医者と大学病院で研修を始めたばかりの医者の飲み会でした。

やはり、経験上1年経験してる方が圧倒的に強いです。

1年目のC先生が少し飲み過ぎました。

気分が悪いようで横になってます。

すると、2年目の先生が
『仰向けに寝ちゃダメだ。右側臥位だ。どんな感じや?』

『ほんとに右側臥位でよかった?』などと横槍も入りながら

『先生、vertigo(回転性めまい)です。dizziness(ふわっとしたなど非回転性めまい)ではありません。』とC先生が。

こんな感じで酔っぱらっているにもかかわらず専門的な言葉が飛び交っています。

最初のうちはこんな会話が楽しいようでした。

『何かあっても、こんだけ医者おるから大丈夫や。』
とか
『いや、経験が少ないから大丈夫じゃないやん。』
とか、医者としてのちょっとした自信と大きな不安が入り交じった会話が繰り広げられています。

そのうち、飲みに行ってもこんな会話はしなくなります。
って言うか気分悪くなるまで飲まなくなりますわ。

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こんな飲み会参加したいですか?





懐かしい思い出です。

書いた当時よりさらに懐かしい!

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既往歴の問診 
2008/06/05 Thu 12:44
CATEGORY【診療】
m3に去年の10月12日にエントリーした記事です。




既往歴ってきちんと問診するのは難しいですよね。

既往歴って、一般の方は何の事かピンとこないですよね。
今までかかった病気の事です。

ある研修医の先生は、患者さんに
『既往歴は何ですか?』って質問してこっちが固まった事がありますけど。そんなきき方は、論外ですよね。

普通は、『今までかかった病気について教えてください。』みたいに聞きますけど。

意外と大切な事が多いんです。
でも、患者さんは言ってくれない事が多いんです。

『今まで何か病気した事ありますか。』
『ありません。』

『じゃあ、定期的に飲んでる薬ありますか?』
『はい、血圧の、、、、』

『さっきから、それを聞いとるんじゃー!』と心で叫びながら

『手術とかした事ないですよね?』
『学生時代に、盲腸の手術を、、』

『さっきから、それを聞いとるんじゃー!』と再び心で叫びながら

既往歴は、大切です。ある既往歴がないと起こらない病気とかありますし。

他にも、大事な事があります。喫煙歴、飲酒歴、職業歴、居住歴、渡航歴、ペット飼育歴などです。

例えば、鳥類を飼っていればなりやすい病気とか、南国出身の方がなりやすい病気とか。
最近有名になりましたが、アスベスト(石綿)の吸入歴には、職業歴と居住歴が重要です。

病院にかかるときは、できるだけの情報を正確に担当医に伝えましょう。そうする事によって、病気の診断に少しでも近づく事ができます。
それにより、ムダな検査などを省く事ができたりするんで。

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テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

2008/06/04 Wed 12:45
新研修医制度と言うのもはばかられるくらい新しいものではなくなってきました。

ですので、研修医制度としておきます。

研修医制度が始まって、いろいろな変化が起こりました。

医局の力が弱くなったこと、特に内科、外科系はそうでしょう。

ただし、マイナー系はあまり変わってないのかも知れません。

そして、有名研修病院に研修医が殺到するようになったことでしょう。

まあ、この様な話しは、今までさんざんいろいろな方が述べられているので、もっと、ちっぽけな話題を考えたいと思います。

医者の中には、医者としてどうしようもないやつがいます。

医者としてというか社会人としてもどうしようもないのかもしれません。

例えば、

『朝9時にも病院に来ることができない。』

『昼間に無断で病院を離れて連絡がつかない。』

『人と目をあわせてしゃべることができない。』

『急に休んでしばらく病院に来ない。』

などなどです。

まあ、ここまでひどいのはマレですけどね。

それが、医局派遣だと医局でどんな人物かわかってるので、関連病院にそのような人物を派遣するとき、抱き合わせをするのです。

しっかりした医者とそのような人物を一緒に派遣します。

派遣された病院もできる医者と使い物にならない医者が来ることがあらかじめわかっているのでトータルとして病院の戦力になるのです。

それが、今の研修医制度だと医局人事でない研修医、レジデントなどがやってきます。

『3人来る。』そこで、3人前の労働力を期待してもどんな人物かわからないのです。

少人数のところに外れが来ればズタボロとなります。

これが、短所です。

まあ、ひどすぎれば研修を続けていくことはできないのでこのような人物は医者になれないかも知れません。

まあ、医療全体からみればこのような人物が医者にならない方がいいのでしょう。

これが、長所ですよね。

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でも、このような人物でも写真(CTなど)を読む能力に長けていたり、顕微鏡で組織をみる能力に秀でていたりする場合があります。

こんな人物でも重宝されているときもあります。

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5年生存率の読み方 
2008/06/03 Tue 12:30
m3に去年の10月7日にエントリーした記事です。



『がん生存率、施設別に初公表 患者の要望に応え』や『病院別がん生存率が公表に 施設ごとに大きな差 』などの記事が報道されています。

様々なブログで5年生存率に関する記事の内容に対する批判的な事が述べられております。

「がん治療成績公表」(がんになっても、あわてない)
がん5年生存率を公表…(うろうろドクター)
がんの5年生存率を公表(「やぶ医師のつぶやき」~健康、病気なし、医者いらずを目指して)
病院別がん生存率が公表に 施設ごとに大きな差 (東京日和@元勤務医の日々)
朝はか新聞の陰謀-1(さあ 立ち上がろうー「美しい日本」にふさわしい外科医とは)

当たり前です。こんな、単純に比較するものではありません。

全がん協生存率(1997年~1999年)を見ることができます。これは、部位別、臨床病期別に分類されています。

1期と4期では、どのがん腫でも大きく違うことが分かると思います。
胃がんなら1期が99.0%、4期が6.2%
乳がんなら1期が98.5%、4期が29.4%
前立腺がんなら1期が100.0%、4期が47.8%
肺がんなら1期が76.5%、4期が3.1%

上に挙げたブログに書かれているように、新聞などで報道されている記事の内容は、全く意味のないものです。

1期と4期が混在しているデータを比較すること自体無意味です。
また、症例数が少ないとばらつきが大きくなりがちです。
国立がんセンターには、比較的若い患者さんが多く地方の病院では、高齢者の割合が多いと思われます。(北海道がんセンターの肺がんの5年生存率のページのコメントに『手術症例数が少なく、高齢者、重複癌が多いため、5年生存率が悪かった。』とあります。)

全がん協のHPへ行くと臨床病期別5年生存率を閲覧することができます。

肺がんの場合10施設が公表しております。
1期に関しては58.5%から84.9%までのばらつきがあります。
ちなみに1a期と1b期とがありで5年生存率は、約20%異なります。もちろん、1a期と1b期両方合わせたデータです。
これも、あまり比較する意味が無くなっています。
しかも、国立がんセンター中央病院は、臨床病期別のデータを出していません。

2期に関しては、症例数が少ないため(不正確なため)データを出していません。

3期に関しては、7.5%から34.6%までばらついております。
3期の症例については、診断とくにリンパ節の転移の状態が画像診断だけでは非常に難しい面があると言うこと。
手術と内科的治療(抗癌剤や放射線治療)の境界領域であり施設によって基準が異なり単純に比較できません。

少なくとも、肺がんに関してはすべてのデータを見ても専門家からしたら『ふーん』と言うぐらいでどの施設がいいかなどと比べる気も起こらない程度のデータしか公表されていないと言うことです。

国立がんセンター中央病院が臨床病期別のデータを出していなかった事が一番の驚きです。

肺がんに関してしか見てませんからね。他のがん腫はわかりません。このようなデータは専門家が見て解説しないと意味のないものだと思います。

マスコミの方は、医療関係の記事を書くときは専門家にチェックしてもらってから書くようにしてはいかがですかね。個人のブログで書くならまだしも、影響力が大きいんですから。

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臨床病期分類はローマ数字を用いるのですが、文字化けを防ぐため使用しておりません。




何の記事かわからなくなってますね。
リンクブログを読んでもらうと記事も引用されているのでどうぞ。

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何しに病院に来たの? 
2008/06/02 Mon 16:08
CATEGORY【診療】
たまに何しに病院に来たの?
と思う患者さんがいらっしゃいます。

いろんな理由で病院に来るのですが、たまにいつもかかってる先生が『この病院へ行け』と言った。
だから、来た。

紹介状の内容、画像を見ると紹介状に書いてあるように肺がんが疑われます。

『肺がんの疑いもあるので入院して調べましょう。検査だけで1週間程度かかります。』
と説明します。(本当は、もっと詳しくしますよ。)

『あ、先生、入院できません。』

『えっ。入院して、気管支鏡検査や全身調べるような検査をした方がいいですよ。
外来でできるだけ検査してもいいですけど。
入院の方が早く調べ終えることができますし。
外来ではできない検査もありますから。
今すぐ検査でなくても2週間後とかならできますか?』

『できません。』

まあ、すぐに入院できないのはわかるのですが、2週間後でもダメなら正直なんで病院に来たの?って思いますよね。

外来で出来ることは結構限界があります。

入院したら1週間でけりのつくことが外来では場合によっては1ヶ月程度かかることもあります。

医者としても必要ないなら入院を勧めたりしませんよ。

だって、普通は入院させたら自分が主治医になること多いですからね。

まあ、肺がんの疑いの場合は緊急性はないのですが、中には緊急性のある場合でも入院を拒否する方もいらっしゃいます。

以前も、気胸(肺に穴が開いて肺がしぼんでしまう病気)で紹介された患者さんが入院を拒否されました。

たしかに息切れなどはないのですが、いつから起こったかわからないですし、夜中に息苦しくなってしまう可能性もあります。

そこまで説明しても、2週間後からなら入院できるなどと悠長なことをおっしゃられます。

気胸なら2週間経ったら自然に治癒しているかも知れません。
2週間後の入院は、入院すら意味のないことの可能性があります。

どうしても納得されずに帰られました。

翌日、紹介医と相談しそこでも入院を強く勧められ病院に入院すると来られました。

まあ、いいのですけど。。
 
 
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医者が、今日入院しないといけないと言うのはよっぽどのことですよ。

だって、ベットを探さなければなりませんし、病棟のナースから文句を言われるかも知れませんし、入院主治医も予定外の患者さんを診ないといけないので心の準備が出来てませんし。

医者が好んで緊急入院させたいわけないのはわかりますよね。

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2008年5月 
2008/06/01 Sun 11:05
CATEGORY【目次】
とうとう、6月になりました。

しばらくうっとうしい天気が続いてから、あっつい季節になるのでしょうね。

最近、モチベーション落ちてきたんでこのへんで、5月の目次です。

休み前の仕事   5月1日

臨床試験とは   5月2日

喫煙と肺がん   5月3日

臨床試験の現実   5月4日

人生いろいろ(楽しい入院生活1)    5月5日

繰り返したくないなら   5月6日

人生いろいろ(楽しい入院生活2)   5月7日

医者の寝床   5月8日

人生いろいろ(楽しい入院生活3)   5月9日

患者アタマと患者力   5月10日

医者の考えること   5月11日

悪性腫瘍遺伝子検査   5月12日

臨床試験の裏側   5月13日

医者の食事(夕)   5月14日

そんなん飲みますか?2   5月15日

そんなん飲みますか?2   5月16日

画像診断の限界   5月17日

清潔と不潔   5月18日

うなぎ   5月19日

ボールペンと福島大野病院事件   5月20日

家族への病状説明   5月21日

医療は必要ですか?   5月22日

事務長、餓死寸前!   5月23日

病理解剖   5月24日

分子標的薬とは?   5月25日

医者になってよかったこと   5月26日

がんの専門家   5月27日

ピンクリボンだけじゃない   5月28日

人生いろいろ(逃げないで)   5月29日

人生いろいろ(おれは、治るんや)   5月30日

専門医の取り方   5月31日

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燃え尽きない程度に続けていきます。

また、来月をお楽しみに。。。


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