〜よっしぃの独り言                   医者として10年程仕事をしてきました。 医療関係者と一般の方々の間に大きな隔たりがある事も実感しました。 これは、お互いにとって不幸なことです。 このすきまに橋を架けれたらと思いブログを始めました。
2008年7月 
2008/07/31 Thu 12:01
CATEGORY【目次】
みなさん、夏真っ盛りですが、元気に過ごしていまか?

私は、元気です。

このブログももうすぐ2万アクセスです。

ありがとうございます。

では、7月の目次いってみます。

『2008年6月』   7月1日

初っぱなは、目次でした。


『人生いろいろ(マジメすぎたEさん)』   7月2日

人生いろいろの続き物をひとつにまとめてみました。


『丸山ワクチンなど』   7月3日

やっぱり、丸山ワクチンは、有償治験をはやくやめて欲しいと切に願います。


『死ってこわい』   7月4日

医者でもめちゃくちゃこわいと感じている先生がいることがわかりました。



『勇気を持って飲んでみますた。』   7月5日

B級グルメネタでした。


『病院のヘリポート』   7月6日

これが、コードブルーにつながるとは誰も思ってなかったでしょう。


『ジェネリックって安い?』   7月7日

ジェネリックの方が安くなるときがあるって医療制度の矛盾でしょうね。


『お笑いの話』   7月8日

どうでもいい話でした。


『ぬいぐるみ大集合』   7月9日

実話ですよ。写真をアップしようと思ったのですが、病院ばれそうで。。。。


『毎日新聞があつい』   7月10日

本当にこれは、ひどい話ですね。
医療系の記事もめちゃくちゃな新聞だし!


『エビデンスレベル』   7月11日

いろんなエビデンスがあります。それをうまく使うことが大切です。


『医療ドラマが人気らしい』   7月12日

見たことないけど、記事にしちゃいました。


『N95のマスク』   7月13日

本当に息苦しくてずっとつけるのは嫌いです。


『続、医療ドラマが人気らしい』   7月14日

調子に乗ってまたまた矛盾点など書いてみました。


『日本教』   7月15日

日本教を自分なりに理解してみました。


『漁業ストライキと医療』   7月16日

一見、関係なさそうでしたけど、問題の根源が一般に広まっていない意味では同じだなと感じましたので記事にしました。
何事も、知らないことはいいことないですね。


『患者と医者のギャップを埋める』   7月17日

完全に埋まることはないでしょうけど、少しでもお互い歩み寄りたいですね。


『メリット、デメリット』   7月18日

似たようなことは何度か書いていると思うのですが、メインのテーマでは初めてでした。


『人生いろいろ(受診したけど)』   7月19日

最近、人生いろいろ減ってますね。実は、一番書いてみたいネタはまだ書いてないんですよ。そろそろかな。


『尿検査でがんがわかれば』   7月20日

患者さんをだましてお金儲けを企む人たちにはホントに強い憤りを感じます。
いい加減な情報を信じないようにしてくださいね。

『聴診器のお話』   7月21日

しかし、聴診器、本屋で売れたみたいですね。


『忙しすぎるとがんにならない』   7月22日

紹介しといたんですけど、ホントかなって思いますね。信じられないような。


『医者より占い師』   7月23日

何かこの時は本当に悲しくなったんです。


『患者様への権利とお願い』   7月24日

こんな事をお願いしなくても、わかって欲しいんですけどね。


『今まであった先生(金ぴかの)』   7月25日

金ぴかの聴診器はG先生以外見たことないです。


『人生いろいろ(結婚式1)』   7月26日

久々の2部作でした。


『医療を取り巻く最近の状況』   7月27日

去年の年末の頃の話です。


『人生いろいろ(結婚式2)』   7月28日

聞いた話ですが、とってもいい話だと思ったので紹介しました。


『二度と繰り返したくないこと』   7月29日

本当に繰り返したくないです。
でも、忘れて欲しくもありません。


『がんと自殺』   7月30日

最後の最後で重たい話題になりました。ごめんなさい。


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そろそろ、m3ブログのストックがなくなってきたので毎日更新はなくなると思います。

もう少し、頑張ってみますのでよろしくお願いします。

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タグ : 目次

がんと自殺 
2008/07/30 Wed 12:13
今日は、重たい話です。

気が滅入ってる方は、読み進めないようにしてください。

この間、ある研究会に参加してきたのですが、がんと自殺の話でした。

幸い、私の医者人生で自分の担当患者さんが自殺したことはありません。

しかし、知人の医者の患者さんが病院内で飛び降りたりとかしたことは何回かあります。

研修医の頃はがんの病名を伝えるだけで、その方の自殺には気をつけるようにと教えられました。

今は、あまりそのような事を細かく言わなくなったと思いますが。

しかし、がん患者さんの0.2%の方が自殺で命を落としているそうです。

その頻度は、がんでない方と比べると約2倍高いそうです。

がんと診断されて1年以内であることが多いそうです。

そして、男性、進行がんに多いようです。

何となく理解は出来ますね。

終末期であれば、痛みが出現したりして、精神的にも落ち込んでまた、周りのサポートの薄い方が『死にたい。』と周囲にもらすようです。(希死念慮と言います。)

この『希死念慮』の意味ですが、多彩な意味が含まれているようです。

『「生きたい」と言うことに対する逆説的表現。』であったり、

『今現在や将来起こりうるであろう耐え難い苦痛に対する援助の求めや対処法。』であったり、

『自身をコントロールするための主張。』であったり、

『自分のことに関心をいだいて欲しい。』や『家族から見捨てられる不安』であったり、

『悲嘆や苦悩』や『だんだん状況が悪くなっていく過程のつらさ。』などを意味していることが多いそうです。

希死念慮は、進行がんにおいて、身体的な機能が低下していて、痛みなどの症状があり、うつ状態になっている場合に多いのです。

ただ、『死にたい。』と口に出す方のほとんどは、生きる事への援助を求めていることが多いのです。

ですので、サポートが必要なのです。

家族の方の支えでもいいですし、心理カウンセラーや場合によってはナースや主治医が支えることもできます。

そして、過去に自殺企図があったかや、若くしてお亡くなりになった家族はいないかの確認をしなければなりません。

希死念慮の患者さんに対しては、自殺することは悪いことと批判するのではなく、なぜ、そう考えたのかなどありのままの心をさらけ出してもらうことが大切です。

と同時に希死念慮の強さや計画性を持っているかなども評価していかねばならないでしょう。


人の心は、難しいですよね。『人気ブログランキング』へ←ポチッとお願いします。



万が一、自殺してしまった場合は、家族、医療スタッフへの対応(心のケア)が一番肝心です。

決して、個人を責めてはいけません。

無念な気持ちは誰もが同じなのですから。

何が悪かったかを話し合ってはいけません。

いろんな行為が悪かったことに思えてくるからです。

『この経験を次に生かすようにする。』を第一に考えなければなりません。

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タグ : がん 自殺

2008/07/29 Tue 12:07
CATEGORY【診療】
m3に去年の11月21日エントリーした記事です。




私の好きなブログの中に『ななのつぶやき』
というブログがあります。

最近のエントリーで『犠牲』という記事がありました。

なな先生は、30代の先輩医師、友人医師の二人も失ってしまったのです。

実は、私も40代後半の先生で同様の経験をした事があるのです。本当にショックな出来事でした。

それを、2度も経験されたのですからなな先生のショックも相当なものと思われます。

詳しくは記事を読んで頂けたらと思うのですが、原因は明らかに過労ですよね。

それ以外の理由は見あたらないような気がします。

私の働いている病院は比較的当直の少ない病院です。

それでも、月に3回程度の当直がまわってきます。

正直、当直なんてしたくない。

当直に規定されてる範囲ならいいですよ。

実際は、日常業務以上に忙しい事が多いのですから。

夜勤でなくて当直なんですよ。


当直業務に関しては、Yosyan先生の『新小児科医のつぶやき』で取り上げられてる
病院当直の法律的解釈をご覧ください。

そして、次の日は通常業務です。

『当直明けの日、休めるようにする。』

これは、すべての医師が望むところだと思います。

しかし、現状ではできていません。

当直明けに休む制度がある病院にいた事もありますが、外来であったり、自分が入らないといけない検査があったりで誰も活用できていませんでした。

他から、代理の医師をよそから引っ張ってくる事は現在難しい状況です。

休むと同僚達に負担がかかります。

ですので、みんなしてるので、当直明けも働きます。

若いうちは、大丈夫だろう。なんてみんな考えていたのですが。

現実は、なな先生のブログのような話しになってしまいます。

若くても大丈夫ではないようです。

産婦人科の先生の話を聞くと3連続当直は当たり前。5連続当直まであるらしいです。

頭、おかしくなりますよね。

それで、正確な判断をしろと言う方がおかしいですよね。

みなさん、寝不足のパイロットの飛行機に乗りたくないですよね。

寝不足のドライバーに車の運転をまかせますか?

車の運転手が今にも眠そうなら、パーキングで休むか、運転かわりますよね。

でも、今の日本において医者の仕事はそれが難しいのです。

医者がしっかりとスッキリした頭で仕事できる環境を作るようにしませんか?

今のままなら、本当の医療の崩壊は近いのかもしれません。

医者がいなくなったら、困ります。

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なな先生の『犠牲』の記事にはトラックバックが13も入っています。(この記事をエントリーした時点で)

ほとんどが、医師のブログです。

おそらく、ほとんどの医師の周りで同様の状況がおこるかも知れないと危機感を持っているからこれほど多くのトラックバックがあるのだろうと思います。

特殊な例では、ないのです。




トラックバック36、コメント179になっています。

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2008/07/28 Mon 13:01
前回の続きです。

娘の結婚式に出たいけれども、がんによって命が幾ばくもない状態のNさん。

しかも、だんだん状態は悪くなってきていました。

それでも、Nさんの家族、O医師をはじめ医療スタッフもNさんが結婚式に出れるように、少なくても会場には行けるように努力していました。

傾眠傾向の状態からはあまり変化なくとうとう前日になりました。

ただ、結婚式の話の時は目をしっかりと開いて話をするそうです。

寝台タクシーに乗れば、何とか結婚式場にたどり着くことはできそうです。

いよいよ、結婚式の日の朝です。

状態はかわりません。

O医師は、Nさんに尋ねます。

『大丈夫?行けそう?』

Nさんは、こくりとうなずきます。

寝台タクシーでNさんは、O医師とともに結婚式場に行きました。

リクライニングのきく車いすでしたけども。

そして、結婚式だけでなく、親族の写真、披露宴まで参加されたそうです。

Nさんは、何事もなく病院に帰ってきました。

まさに、一生ものの結婚式だったようです。

結婚式場で、O医師はつぶやいたそうです。


『エビデンスなんてわずかなもんだな。』


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この話は、友人からの伝聞を基づいて作成しました。

よって、フィクションかも知れません。

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2008/07/27 Sun 09:55
m3に去年の12月15日にエントリーした記事です。




最近、医療を取り巻く状況がよくないことが広く知れ渡ってきました。

ですので、それに対応しようといろいろな案が出てきていますが、中にはあまり現場の状況をわかっていないような制度もあります。

まず、大きな問題は混合診療に関するものこれは、アンフェタミン先生が『混合診療全面解禁!?』で詳しく書かれています。

私も、『混合診療解禁となれば』で最悪のシナリオについて書きました。

ここ数日の話題は、看護師に処方権を持たせるような話しがでてきました。

これに関しては、春野ことり先生が『内科廃業か?』で詳しく述べられています。

以前、産科の内診問題で『看護師が妊婦の内診をしてはいけない。』との見解を示した厚労省の意見とは正反対の方向性です。

まったく、政府としての一貫性が見えません。

春野ことり先生のブログを読んで頂ければわかると思いますが妊婦の内診と処方権とを比較すれば処方権の方がはるかに重要な事です。

初期に風邪症状だけだったけど、重篤な疾患が隠れていた場合どうするのでしょうか?

看護師のレベルのピンキリです。

医者からみてこの看護師に任しておけば大丈夫だと思える看護師から、信頼の全くおけない看護師まで様々です。

個人的には、心から信頼できると感じる看護師は10人に1人程度です。彼女(彼)らになら薬の処方をしてもらってもいいと思います。

しかし、この線引きをどうするつもりなのでしょう?

まさか、看護師全員に処方権を考えているんじゃないでしょうね。

それなら、本当にビックリします。

次に最後の話題を、CT検査を行う事による発がんのリスクの話しです。
bamboo先生の『どちらにしても訴えられそう』に詳細は書かれています。

要するに『検査をした場合のメリットとデメリット』それと『検査をしなかった場合のメリットとデメリット』を考慮して検査をしなければなりません。

今までの医療裁判などの判決をみるとCTを撮らないとミスとされる世の中になっていますので、医者側としてもすぐにCTを撮りたがる傾向があります。

本当は自分で診察して、必要な人だけに検査はしたいのですが。。。

また、ゆうあいクリニック理事長日記に『肺がんCT検診で早期治療、10年後の生存率9割』と言う記事があります。

CTにて早期癌が発見できる可能性は増えます。しかし、その裏には発がんのリスクもある。
また、肺の1cmに満たない小さな陰影は、手術でないと診断つかない事もよくあります。ですので、小さな影はあるけど、手術イヤなら経過観察をせざるおえない場合もあります。

これも、人間ドックでCT検査を行うメリットとデメリットを考えなければなりません。

医者がメリットとデメリットを考えるのは当然なのですが、受診された患者さんも考えないといけない事です。

基本は医者が指示したようにすればいいのですが、医者が選択肢を提示してきた場合は、どちらもいい方法だけどもその人の考え方によってより良い選択がかわる場合が多いと思います。

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最近の話題に関して私の考えを綴ってみました。




あれから、半年以上が立ちました。

あまり状況は変わらないですね。

後期高齢者医療制度がはじまり、そして終わりそうですけどね。

2008/07/26 Sat 10:31
もうずいぶん前のことです。

Nさんは、全身にがんが転移した状態で入院していました。

Nさんにとって残された時間はあと1ヶ月程度であろうと予測されました。

ただ、Nさんは最低1ヶ月は頑張らないといけなかったのです。

なんとしてもあと1ヶ月。

1ヶ月先には、娘の結婚式が控えているのです。

Nさんは、どうしても娘の結婚式に出たかったのです。

もちろん、とうの娘さんを始めNさんの家族もNさんが結婚式に出れるように積極的に動いていました。

Nさんの主治医は、O医師でした。

O医師は、その道では有名な先生でした。

非常に論理的な考えの持ち主で、いわゆるエビデンスを大事にするのです。

O医師もNさんが結婚式に参加したいことを知っていました。

そして、Nさんと約束をしました。

『僕が、結婚式に連れて行くから大丈夫。』と
 
 
結婚式まであと2週間と近づきましたが、病状は少しずつ悪くなっていきました。

結婚式に参加するのははたから見ていても厳しいと思われました。

食事もほとんどとらなくなってきました。

結婚式まで、あと、1週間となりました。

Nさんは、ほとんどベットの上で寝ているような状態だったそうです。

正直、結婚式の時まで命がもつかが危ぶまれました。

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この話は、友人からの伝聞を基づいて作成しました。

よって、フィクションかも知れません。

2008/07/25 Fri 11:51
CATEGORY【診療】
m3に去年の12月9日にエントリーした記事です。




もうずいぶん前の事です。

F先生は、G病院の内科の部長でした。

G病院に転勤してきた先生は、一度見ればF先生を忘れる事はありません。
いつもネクタイを着用しており、金ぴかの眼鏡をかけています。
さらに、金ぴかの聴診器が首からぶら下がっており、ゴールドを主張しているからです。

聴診器にもピンからキリまでありまして、主にナースが血圧測定用に持っているものは2000円ほどですが、医者が持ってるのはだいたい安くて1万円ほど高級品だと3万円くらいします。
(この差は、音が聞こえやすいという事で見栄のためではありません。)

中には、電子聴診器なるものがあり5万円から10万円近いものあるようです。(あまり興味がないので詳しくは知りませんが、録音できたりするようです。)

ネットとかで探してみても金属部が金ぴかの聴診器は引っかかってきませんでした。

いったいいくらするのでしょう?謎です。

話しが、それてしまいましたね。

要するにF先生は見るからに嫌みったらしい先生なのですが、『今度来る新しい先生は、○○という雑誌に論文を載せた事があるからすばらしい先生だ。うちの病院もアカデミックになるよ。』
などと、発言も嫌みったらしいのです。

一般病院にとって医者が、アカデミックな才能にあふれている事も大切な要素の一つですが、どれだけ患者さんを診れて臨床ができるかと言う事がもっともっと大切です。
頭がよくても手が動かなければ臨床医として良い医者とは言いかねます。

しかも、F先生が当直したときは、次の日後始末が大変でした。
自分の専門以外の事はもういったいいつの治療法みたいな古い治療をされたりして困りました。

急性腸炎の時は、下痢症状があってもとめない方がいい事が多いのですが、ロペミン(下痢止め)3C毎食後みたいな処方を平気でだしてくれます。

決して好きな先生ではなかったのですが、インパクトは強かったのでたまに想い出してしまいます。

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しかし、金ぴかの聴診器はどこで売ってたんだろう?
金メッキなのか、純金なのか非常に興味があります。



もう、F先生は定年退職してますよね。




実は、m3のブログを書いてる先生もこのF先生のこと直接ご存じだったんですね。

びっくりしました。

世間は狭い。

もしかしたら、コメンテーターの方もどこかでお会いしているかも!?

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タグ : 聴診器

2008/07/24 Thu 12:40
CATEGORY【診療】
とある医療系サイトを見ているとHP上に患者さんの責務や要請内容を明記している病院が増えてきているようです。

一部引用します。




ホームページ上に患者の責務や要請事項を明記する病院が増えている。
特定機能病院ではほぼ半数、都市部の病院でも3割が明示している。
患者の権利意識の高揚や病院評価の厳格化などが背景とみられ、病院側でも患者の責務や義務を明示することで、診療現場の秩序や安全を守りたいとの認識が強まっていることが明らかだ




その中で、かなりつっこんだ内容をかいているのが『名古屋共立病院』だそうです。

病院のHPの『病院のご案内』の上から2個目に『患者様への権利とお願い』を見ることが出来ます。

一部引用します。




①人権を尊重される権利

疾病の種類、社会的な立場等に関わらず、すべての人には良質な医療を平等かつ公平に受ける権利があります。患者さま個々の人格や価値観などを尊重され、自らの意見を述べる権利があります。

病院の職員や他の患者さまの人権を脅かす行為(暴力、暴言、脅迫等)を行なう方は歓迎しません。

②最善の医療を安全に受けられる権利

最善の医療を安全に受けるために、患者さまご自身の健康に関する情報をできる限り正確にお話しください。


快適で安全な療養環境を保つため、病院内での規則や病院職員の指示を守れない方は歓迎しません。
   
⑤理解し納得できるまで説明を受ける権利

治療や検査の必要性や効果、危険性、他の治療方法の有無などについて、わかりやすい言葉や方法での説明を求めることができます。


予想される重大な合併症については説明しますが、すべての可能性を説明することはできません。疑問があれば何度でも質問してください。


⑥医療行為を選択する権利

自分の意思で主体的に治療方法等を決定することができます。また、複数の専門医等の意見を求めたり、他の医療機関へ移動することもできます。(必要な資料は提供します)してほしくない治療を断ることもできます。
他の医師の意見を求めることで不利な扱いを受けることはありません。

当院での医療行為を希望された場合でも、入院費や診療費等を遅滞なくお支払いいただけない方は歓迎しません。

名古屋共立病院 平成20年1月




結構、びしっと書いてますね。

①②⑥は、一般常識と言うか当たり前のことですよね。

⑤に関しては、医療関係者の間では当たり前のことなんですけどね。

なんて言うかここまで書かなくちゃいけないのかなぁと正直思います。

でも、実際このような患者さんがいるから(ホンのごくごく一握りの方なんですけど)、医療関係者や他の患者さんが迷惑する場面も何度も遭遇してきたから仕方ない面もあるのかも知れません。

おそらく、この文面をHPに出す前にはどのような表現にするか考えに考えたあげく出したようです。

患者さんを『協働する“クライアント”』と考えて上の文言を作ったそうです。

そうような発想から『患者さんに求めることは求め、自己責任を自覚してもらう努力』をしてもらえるようにしたみたいです。

また、この病院は未収金対策として

○外来時に保険証を持たない患者は前金(3万円)の用意を求める。
○保険証を忘れた患者にはクレジットカードのコピーを求める。
○未収金者の再診には応じない。

などの原則をつくって運用しているそうです。

今のところ、歓迎しない患者さんは激減しているとのことなので一定の効果をあげているようです。

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タグ : 医療

医者より占い師 
2008/07/23 Wed 12:09
m3に去年の12月10日エントリーした記事です。




先日、テレビを見ておりました。

よくあたると評判の占い師が出ています。

某お笑い芸人を占うようです。

その芸人は、千円札を何枚も握りしめています。

お笑い芸人は、カリスマ占い師に何やらたずねています。

すると、有名占い師は

『あんた、占ってもらいに来たんでしょ。黙って占いの結果を聞いとけばいいの。手相をみればわかるから。』

私は、我に返りました。

外来診察の場面がフラッシュバックしてきました。

一度、同じ事を患者様に言ってみたい。


『私の言う事を聞いていればいいんですよ。』って


ちなみに、医者になってから一度たりとも言った事のない言葉です。

患者さんが病院で支払う金額は占い師に払ったお金より明らかに安い。

しかも、占い師の言う事はあたってもあたらなくても問題にならない。

それだけで、番組の内容より占い師がうらやましくなってしまいました。

普通の医者とカリスマ占い師を比較しようとした事が間違いかも知れません。

でも、今より悪い医療情勢になるんだったら、占い師になろうかと本気で考える医者がたくさん出てきそうです。

まあ、有名占い師になれるのは一握りですけどね。

責任がないのがいいですよね。

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『僻地医療崩壊を歌う』をみた直後だったんで余計に。。。



愚痴ネタでした。




しかし、僻地医療崩壊を歌うは、よくできてますね。

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2008/07/22 Tue 12:15
『よく動く人、がん遠ざける 厚労省研究班が調査』
『よく動く人、がん遠ざける 厚労省研究班が調査』魚拓
なる記事がありました。
 
 
激しいスポーツをした時間や、歩いたり立ったりした時間、睡眠時間などをアンケートし、対象者の平均身体活動量を算出。
その量の多さによって4グループに分け、がんとの関連を分析した。
その結果、身体活動量が最多のグループは最少グループに比べ、がんになるリスクが男性で13%、女性で16%低かった。
男性は大腸、肝臓、膵臓のがんで、女性では胃がんでそうした傾向が目立った。
詳しい原因は解明されていないが、研究班は、運動で肥満が改善されたり、免疫機能が高まったりすることなどが関係しているのではないか、と推測している。

どうも、仕事でも休日でも動き回る方が当てはまるみたいですね。

すべてのがん種においてではなく一部のがん種のみですけどね。

どう評価していいのか難しいですね。

じゃあ、医者はがんになりにくいような。。。

特に、産婦人科、小児科、外科はなりにくいような。

でも、ストレスが多いから。。。。。

 

また、こんなページもありました。

『生活習慣改善によるがん予防法開発に関わる研究』

その中に、表があり、どのような行為ががんのリスクをあげるか下げるかが書いてあります。

それを見ると喫煙は当たり前として、飲酒もかなりのリスクファクターですね。

一時期、緑茶ががん予防にいいなんて話もありましたけど。

実は、コーヒーの方がエビデンス的にはあるんですね。

そして、運動によって大腸がんのリスクが下がることが書いてあります。

また、大豆が乳がんや前立腺がんのリスクを減らす可能性がありそうと書いてあります。

でも、乳製品や魚類ではハッキリしたものはないみたいですね。

前々から言ってることですけど、明らかに悪いものはなるべく避けて、あとは、バランスよく食べて、適度に運動する生活が一番だと思います。

何事も偏りすぎてはいけないと思います。

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よくないとわかっていても、アルコールは飲んでしまいますね。

どうしましょう。

その分、動き回っていれば大丈夫!?

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タグ : がん予防

聴診器のお話 
2008/07/21 Mon 11:17
CATEGORY【診療】
m3に去年の12月20日にエントリーした記事です。




先日、金ぴかの聴診器を持っている先生の話しをエントリーしました。
その中で、聴診器の値段や性能について少し書きました。

ある方からコメントを頂き、実際に聴診器の性能と音の聞こえ方はどうなのか知りたいとの意見を頂きました。

まず、お願いなのですが、聴診器を体に当てられたとき、声を出さないようにしてください。

特に、胸部の聴診の時など、耳が痛いくらいの音が聞こえます。

これは、是非覚えておいてください。

ですので、絶対に聴診中はしゃべらないようにしてください。


はじめに、聴診器で何の音を聴くのか?から始めます。

まず、一般的には、心音、呼吸音を聴きます。

それだけではなくて、血管雑音や消化管の音も聴きます。

ですので、胸だけではなくて、首やお腹に聴診器を当てる事もあります。


消化器の音は聴診器なしでもみなさんもよく聴いてますね。

そう、お腹がグルグルとかキュルーとか鳴る音です。

首やお腹に聴診器を当てたときはそんなに細かい音まで聴く必要性はないので高級聴診器は必要ありません。

ついで、肺に関しての聴診です。

主に呼吸音を聴きます。

左右比べてみて、だいたい同じ大きさで聴こえてるかどうか?

どっか詰まったり(無気肺)とか肺がしぼんだり(気胸)とかしてると呼吸音がほとんど聴こえなくなります。

そして、変な音は聴こえないか?

喘息、肺炎、間質性肺炎などでは特殊な音が聴こえます。

肺に関してはレントゲン検査がすぐに出来る事が多いので聴診で病気をみつけた事はあまりありません。

しかし、聴診器だけでおかしいからレントゲン撮ってと患者さんに説明して病気が見付かったときは非常に感謝されました、自身としても嬉しいかったです。


まあ、肺の聴診も高級聴診器の方が良いと思われます。

最も高級聴診器が役立つのは心音を聴くときです。

正常な心音は大きく4個の音に分類されており、どんな聴診器でもきこえる2音と血圧測定用の聴診器ではまず、聴こえない2音にわかれます。

また、異常があるときのみにきこえる雑音と呼ばれるものもあります。

これを音の大きさによって分類します。

レバイン鵯度 極めて微弱で注意深い聴診で聴こえる雑音
レバイン鵺度 弱いが聴診器を当てるとすぐに聴こえる雑音
レバイン鶚度 振戦を伴わない高度の雑音
レバイン鶤度 振戦を伴う高度の雑音
レバイン鶩度 聴診器の端を当てただけで聴こえる雑音
レバイン鶲度 聴診器を胸壁に近づけただけで聴こえる雑音

と言うような極めて主観的な判断をします。

もちろん、聴診器の性能によってかわってくるものと思われます。(高齢の医者と若年の医者でももちろん、、、、、)

じゃあ、安物聴診器と高級聴診器と何が違うか?

まあ、通販のHPでも見てください。

作りが違いますわ。

安物聴診器は、つなぎ目などから音が漏れてどんどん減弱していくような感じです。

高級聴診器は、肌に当ててる部分から耳までほとんど音が減弱しないのではないでしょうか。

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あと、やせすぎてる方は、聴診器の肌に当てる部分が肌に密着しないので非常に音がわかりにくくなります。




ドクターには全く面白くもない話だったでしょうね。

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タグ : 聴診器

尿検査でがんがわれば 
2008/07/20 Sun 14:30
尿検査でがんがわかればどんだけいいでしょう。

ちなみに、一部のがんは、尿中の特殊なたんぱく質(ベンズジョーンズ蛋白)を検出して診断します。(多発性骨髄腫)

もし、早期のがんが尿検査で本当にわかるなら体に侵襲もないし(負担もないし)いいことずくめです。

先日、『「尿でがん」ニセ検査キット摘発、「陰性」信じ死亡例も 』
『「尿でがん」ニセ検査キット摘発、「陰性」信じ死亡例も 』魚拓
なるニュースを見つけました。

 
尿検査

 
この検査結果を信じて死亡例があったようです。

この記事の中には、あまり詳しくかかれていませんが他のニュースでは、

『この検査キットを使って陰性の検査結果が出たため、手術を受けなかった患者2人が、がんで死亡したケースもあったという。』

などと報道されています。

許し難いですね。

人の弱みにつけ込んで。。。

本当にそんなことが出来るなら細々としないで大々的に臨床試験をくんで特許を取って全世界的に発売する方向に持って行くのが普通なんです。

だって、その方がお金になるでしょう。

やってるほうも、あやしげな商法だと自覚していたから細々としていたのではないでしょうか?

しかも、この社長は看護師のようです。

『ニューロケアセミナー2007』で講師をしていたようです。

『ニューロケアセミナー2007』魚拓

しかし、看護師さん何を間違ってこんな事をしちゃったんでしょうかね。

今まで、多くの患者さんと関わってきたらこんな事はできないと思うのですが。


他にも、あやしげな尿検査のHPを見つけました。

『CANCER MEDICAL DOCK』
『CANCER MEDICAL DOCK』魚拓

高原クリニックにて医者の指導の下、お勧めしております。
2008年7月18日『無承認がん検査試薬』事件とはまったく関係ありません。
安心ください!

などと書いてありますが、掲載されている検査キットの写真、上の写真と似ていますよね。

判定の方法もね。

また、ここのセミナーのページに『がんSTOP音頭』
が載っています。

一応、『がんSTOP音頭』魚拓

あまりにも、医療をバカにしてますよね。

正直、腹が立ちます。

このような方とは話をしてもかみ合わないでしょうけどね。



人間としてやっちゃダメですよね。『人気ブログランキング』へ←ポチッとお願いします。



また、とあるクリニックですけど。

『DNA癌検査』でこのDNA検査では、PET検査で癌だと診断される10年前に、将来癌が起こるか否かわかります。

だそうです。

本当にそうならすばらしいことです。

癌抑制遺伝子に異常があってがんになりやすいかどうかはわかるでしょうけど。

微少ながん細胞を見つける方法は、世界中で現在研究中です。

私が調べた限り、未だ信頼される検査法にはなっていません。

何度も言いますが、新しい医療は、臨床試験に基づいて科学的に検証されて、世間に認められます。

科学的に検証されていなければ、やはり信じるに値しないものと私は考えます。

『DNA癌検査』魚拓

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

タグ : 尿検査 がん

2008/07/19 Sat 11:15
m3に去年の12月24日エントリーした記事です。




受診したのに検査や治療を拒否する患者さんがときどきいらっしゃいます。

もう、ずいぶん前の事です。

Hさんは、70代の男性でしたが、会社の経営にかかわっており精力的に仕事をこなしていました。

健康診断で胸部レントゲン上異常陰影を指摘され紹介されてきました。写真を見ただけで肺がんを強く疑うものでした。

Hさんに、肺がんが疑われる事を説明し、『検査入院をしましょう。』と説明をしました。

すると、Hさんは、『入院は出来ません。仕事がありますから。』

『Hさん、もし肺がんだったら早いほうがいいんじゃないですか?』

Hさん『肺がんだとしても、後3ヵ月は忙しいから無理です。3ヵ月経ったら考えます。』

ここで、Hさんの主張をまとめると肺がんであったとしても仕事の方が大切なので少なくとも3ヵ月は、仕事を休む気はない。と言う事です。

しかし、Hさんが肺がんの事をどれだけ理解しているか。おそらく、あまり理解していないのでしょう。

『できれば、来週の外来に家族と一緒に来てください。もう一度、説明をさせて頂きます。』

Hさん『無理です。忙しいので。』

『じゃあ、今から詳細な説明をします。厳しい話しをしなければならないかも知れませんがよろしいですか?また、紹介されたI先生とは長いつきあいですか?』

Hさん『はい、話してください。I先生とは、10年以上診てもらっています。』

『おそらく、画像を見る限りリンパ節も腫れていますので3期以降の肺がんの可能性が高いです。
治療は、おそらく手術は難しいと考えられますがもっと詳しい検査をしないと手術できるかどうかは不明です。
手術不能肺がんの場合無治療ならば6ヵ月から10ヵ月でおなくなりになる方が多いです。ですので、3ヵ月後に検査を行う事はおすすめできません。』

Hさん『わかりました。I先生と相談します。』

その日は、上記の内容を記載した紹介状の返事とともに帰られました。

翌日、I先生から電話がかかってきました。

Hさんの意志は固いらしく、3ヵ月は入院できないとの事でした。

それから、半年以上経ってI先生から一通の封筒が届きました。

正直、Hさんの事を忘れかけていました。

Hさんは、あれほど入院をすすめられたのに拒否したためうちの病院を再受診する事をためらわれたそうです。そこで3ヵ月後に少し離れた病院を受診したそうです。

その病院では、多発肝転移の肺がんと診断され、抗癌剤治療をすすめられたそうですが、結局抗がん剤治療を拒否されたそうです。

そして、対症療法、緩和医療を中心とした治療を受けられ先日永眠されたと書かれていました。

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Hさんも最初からがんでも抗がん剤や手術は断るつもりだったんだなあと思いました。
本当に人生いろいろです。




いろんな生き様があります。

ここまですれば『あっぱれ』でしょう。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

メリット、デメリット 
2008/07/18 Fri 12:06
CATEGORY【診療】
最近、あまり医療と関係のうすい話題が多かったので今日は、ピュアな医療の話を。

『Sさん、血糖高いですね。ヘモグロビンA1c7%を超えていますね。内服治療を開始した方がいいですね。』

『先生、なるべく薬は飲みたくないんです。副作用恐いし。』

Sさんが糖尿病の治療薬を開始するときの話しです。

この様な会話は診察室でよく繰り広げられます。

あまり、薬を飲みたくない気持ちはわかるのですけどね。

何のための内服薬かというと血糖を上がらないようにする目的なんですけど、最終目標は、糖尿病による合併症をなくすことなんです。

わかりやすく言えば、糖尿病によって、目が見えなくなったり、腎臓が悪くなって人工透析が必要になったりとかを予防するために薬を使うんですね。

もちろん、副作用もあります。

『あります。』って言っても、ほとんどの方は、何も出ないことがほとんどです。

出たとしても、多くは、内服開始後3ヵ月以内に出ます。

副作用が出ても重篤でなければいいわけです。何種類も薬はありますし、その患者さんにとって副作用の出にくい薬を見つければいいのです。

糖尿病によって、視力を奪われたり、透析をしなければならなくなるのを回避するメリットと副作用のデメリットを天秤にかけると圧倒的に糖尿の治療をした方がいいわけなんですね。

ただし、数%の方は副作用で薬の種類をかえないといけない場合があります。

また、稀に命にかかわるような副作用が出ることがあります。
稀でなければ、その薬は発売中止になります。

10年ほども前も発売してしばらくして発売中止になった糖尿病治療薬がありました。

がん治療の場合はどうかというと、もっと強い副作用でも許容されるんですね。

なぜなら、がんは治療しないと命を落とす可能性が非常に高いのです。

治療にリスクがあってもベネフィットがリスクを上回れば薬となります。

たとえ死亡率が1%ある薬であったとしても。

高血圧や糖尿の薬で死亡率が1%なら当然薬になりませんが。

医療行為がリスクを伴う点、そのリスクを医療を受ける側が理解しないとお互いにいつまで経っても理解し合えることはないのです。

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医療行為とは、常にメリット、デメリットを天秤にかけながら行われています。

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2008/07/17 Thu 12:11
m3に去年の12月22日エントリーした記事です。




「患者と医療従事者のコミュニケーションギャップを減らし、双方の満足度を向上させること」を研究している先生方とディスカッションする機会がありました。

いろいろ考えてみましたが、やはり、患者さんへの教育だろうと思います。


今の日本人は、死に関する情報が極端に不足している事実。

病気になっても病院に行けば治ると思いこんでいる人が多いと実感します。

ですので、正しい知識を患者さんや家族に知ってもらう事が大切かなって思います。


①から⑤は、私の個人的な意見です。

①人間の体はすべて異なっている事。(まったく同じ人間は、いない。)

同じ名前のついた病気でも病態は、個々に異なる事実。(がんでも出来る場所が悪いと早期でも手術が難しい。など)

なので、同じ病名でも治療法が異なる事があります。


②病気を良くするためには、医師の力だけで良くならない事も多く、患者さん自身の努力が必要となる事もあります。

医者は、患者さんが良くなるためのお手伝い程度しか出来ない事も多いです。


③病状によっては、どんな治療を受けても良くならない事がある。


④人間は必ず死ぬという事実。


⑤どんな治療(行為)にもメリットとデメリットがあるという事。



なぜ、このような事を考えるかというと最近ときどき私の感覚からしたら信じられない患者さんがいらっしゃいます。

そのような方々の特徴は、

身体をデジタル器械のように考えており、人体に関する不確定要素を理解できない方々。

根本的治療より、姑息的な症状消失を強く求める方々。

自身の都合(仕事など)を最優先とし、治療の必要性や経過観察の大切さを理解しない方々。

などのタイプが代表的です。(他の先生の意見も参考にしました。)


=============================

1)説明を聞いたらば、可能な限り、自分たちでも、勉強して欲しい。
がんセンターなどのサイトもあり、自分たちでも学習ができる。ある程度の基礎知識を持ってもらえると、その後の、話を進めやすく、誤解も少なくなるような。時々、とんでもないサイトをみている方もいますけど。

2)経過観察 という事を理解してほしい。
診断をするのに、時間軸が必要な疾患が多数あります。即時診断が不可能な疾患がある、という事を知ってほしい。焦る気持ちもわかりますが、必要な時間です。

3)待つ という事を学習してほしい。
経過観察とも似ているかもしれません。待つ、時間がかかる事は、すなわち悪い事、、という概念ができてしまっています、今の日本。外来でも、自分は時間をかけてほしいくせに、他の方の診察に時間がかかるのは、許せない人が多々。特に初診外来で見かけます。体調が悪ければ別ですが、、。待つ事を覚えてほしい。

4)不可抗力 がある事をしって欲しい。
どれだけ気をつけても、予想外のことが起こりえます。誰かが悪い事をしたのではなく、本人の体質、病気の性質などによる事も大きいのですが、、。

=============================

上の1)から4)は、血液内科の先生の意見でした。


私の意見ともかぶっている所もありますよね。

医師側からの意見としては、だいたいこの辺りだろうと思います。

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http://blog.m3.com/yosshi/20071222/2#comments

コメント盛りだくさんでした。

読んでみてくださいね。

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タグ : 医療崩壊

漁業ストライキと医療 
2008/07/16 Wed 12:11
『一斉休漁で魚値上げも? 寿司店は困惑』

『一斉休漁で魚値上げも? 寿司店は困惑』魚拓

要約すると

漁船の燃油が5年前の約3倍近くにまで高騰しているとして、政府・与党に高騰分の直接補填(ほてん)などを求めると同時に、傘下の漁船に対して15日に休漁するよう呼びかけた。

とのことです。

このニュースを見て疑問だったのは、2点あります。

①燃油が高騰しても市場のセリで赤字にならない値段設定ができてるんじゃないの?

②政府に補填を求める?燃料の高騰は、漁業だけじゃないよ。

全漁連の全国一斉休漁にご理解をお願いします。

を見てみました。

確かに大変そうなんですけど。

政府に補填を求めるのはおかしくない?と感じました。

医療なんかは、国に値段を決められて、材料費なんかはすべて込み込みの値段です。

新たな、サービスを行えば、その分お金がかかります。

しかも、医療に消費税はかかりませんが、病院は原料の消費税を負担しています。

どこの業種も燃料の高騰なんか同じじゃないの?

魚って市場のセリで自由経済で赤字にはなりにくい体質じゃないの?

医療の方が、不利じゃん。


もう少し、調べてみました。


「なぜコスト高を転嫁できないのか」

の答えがありました。

特に魚の場合、価格形成のパワーが大手流通業者に握られているという傾向がとくに強いそうです。
大手流通は、「来週、カツオでセールを打つから、キロ800円で千パック用意できるところは手をあげてください」といった形で、取引業者に声をかけるのです。実際、その日になって、浜値が上がっていれば、そのリスクは参入業者が負う仕組みです。

なるほど、だから、もっと高く買ってもらう事が難しいから補填を求める方向になったのでしょう。

自由経済が壊れていますよね。

医療は、自由経済でないので仕方ないと思っていたのですが、漁業まで自由経済でなかったとは驚きでした。


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この本質が伝わればストライキをした意味は十分あると思います。

医療の状況ももっと広く伝わるようにできたらいいな。

ストライキは、出来ないですけどね。
日本教 
2008/07/15 Tue 12:14
m3に去年の12月3日にエントリーした記事です。



以前、ブログの中で個人的にホスピスは好きではない。と述べました。

なぜなら、キリスト教の精神が根底に流れているから。

ですので、一般的な日本人の感覚とは少し異なるような気がするからです。


現代の多くの日本人は基本的に無宗教である(自身も含めて)と私は思っていました。


仏教、神道、キリスト教などの一部を生活の中に取り入れています。

クリスマスを祝って、初詣に行くような行動様式は、クリスチャンである欧米人には非常に理解しがたいのではないでしょうか?


いろいろなものをごちゃ混ぜにする時点で、無宗教に近いのだろうと。


最近、『日本教』などと言う言葉を耳にしました。

山本七平なる人物が提唱したようです。

彼の本を読んだわけではないので間違っているかも知れませんが、日本人であれば『日本教』の内容が何となくわかるのではないでしょうか?

実は、日本にきた外国人の方が日本教の存在を感じる事が多いそうです。

価値観、秩序などの潜在的に日本人なら信じているもの(礼儀なども含む)があるようです。

おそらく、電話で思わずお辞儀をしたりとかなのでしょうね。

死を間近に控えた状態で『あの世で誰に会いたいか?』と尋ねられたら日本人なら、すでにこの世にいない両親であったり、配偶者であったり自然と出てくるでしょう。

日本人ならば、クリスチャンであったとしても。


この話、個人的に非常に納得できます。

理屈じゃないですよね。


『あー、日本人だ。』って心から思える事自体が日本教なのかも知れません。


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この日本教を利用した心の緩和ができればと思います。

山本七平が提唱した日本教とは少しずれてるかも知れません。
『日本教』と聞いた私のイメージを述べてみました。




最近は、ホスピスと言うよりも緩和ケア病棟などと呼ぶことが増えてきてますね。

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タグ : 日本教

2008/07/14 Mon 12:13
CATEGORY【診療】
相変わらず、番組は見ていないのですが。

ネットを見ていると現実は、あり得ない内容満載のようです。


○まず、20代の医者がそんなにエキスパートであるはずがない。

特に今の研修制度だと最短で24歳で卒業、2年のローテーションを行ってそれから専門分野へ進みます。

専門分野にはいるのが26歳。

どんなに出来る医者でも30くらいにならないと一人前とはいえないでしょう。


○閉所恐怖症の患者を狭いトイレに閉じ込めて馴れさせてMRIを撮影するとか普通はありえません。

MRIは、最低15分は時間がかかりますから(場合によっては30分以上)閉所恐怖症の人は無理です。

普通は、他の検査法を考える。

CTも同じように狭いですが、時間が数分なので可能なことも多いのです。

どうしても必要ならば、鎮静剤などで眠っている間に検査を行うのではないでしょうか?


○看護師が気管切開。

ありえないし、その状況でそのようなことが出来る看護師は皆無でしょう。


○『お前が殺しかけた患者』とかフリーズしてると『患者、死ぬよ。』とかあり得ない言葉ですね。

万が一発言したとしてもあとで、医局なり別の場所で怒ったりする可能性はありますが、その場所でそんなことは言わないでしょう。

普通は、言わないと思いますけど。

いわなくても、その医者の心の中にずっと残ってますよ。


○患者さんに八つ当たりする場面があるらしいですが、あり得ないでしょう。あるならばこれは後から、完全に説教ですね。

部長、場合によっては、院長から説教もんですわ。


○一番あり得ないのが外科医が帝王切開の手術を行うことですね。

何かあったら、患者さんは外科医を訴えるの?

その責任は外科医にとれるの?


○鼻骨骨折で救急車を利用これは、あり得るかも知れませんが医療関係者からしたらNGですね。


あー、やっぱり医療ドラマは静かに見ることはできそうにありません。

見ないようにします。



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最後にブログ本を出版したなんちゃって救急医先生の『コード・ブルー 第二話をみて』も是非読んでみてください。

なんちゃって救急医先生のおっしゃるようにドラマなどでも医療のことを少しでもわかってもらえるような番組を作っていただきたいものです。






そう言えば、ERは、ちょうど学生の時にやっていてERを見ることが勉強になりました。

学生の時に、ERの内容で『いや、ちがうやろ。』とつっこみを入れたことがあるのですが、あとで調べたらERの内容の方が正しかったです。

ER恐るべしです。

ER6までは、見てたんですけどね。

どこまで続いたのでしょう?

N95のマスク 
2008/07/13 Sun 11:24
CATEGORY【診療】
m3に去年の12月5日にエントリーした記事です。




N95のマスクって知っていますか?

N95とは、1995年にNIOSH*(米国労働安全衛生研究所)が定めた、レスピレーター型マスクのフィルター規格(42CFR84)の一つです。

同規格は9つのカテゴリーに分かれていますが、N95は0.075μmのNacl(塩化ナトリウム)を95%以上濾過できるフィルター性能と定められています。(最大濾過量200mg)

わかりましたね。

難しいですよね。


まあ、簡単に言うと非常に小さいものも通しにくいマスクの事です。


一時期SARSが流行ったときにもてはやされたマスクです。

当時は、品薄になりました。

SARSにいいって言われても極めて稀ですよね。


普通の医療機関では結核の感染予防によく使われています。

結核患者さんにしても意味はありません。

結核患者さんと接触する医療関係者に使用する事が多いです。

聞いた話ですが、ある病院の結核病棟では以前はナースやドクターでも数年に1人程度の感染が報告されていたらしいのですが
N95のマスクを導入してから、スタッフの結核発症はなくなったらしいです。

それ程までに、有用なマスクなのですが、問題点があります。

かなり細かいものでも通さないので顔にもぴったりフィットさせないと意味がないという事です。

鼻の周りなどフィッティングが不十分であれば、せっかくのマスクの意味が全くありません。

きっちりフィットできてるかどうかの簡単な判断はN95マスクをつけて息苦しくなるかどうかです。

実際つけてみると、息をする事を意識するほど空気を吸いにくく感じます。

そう感じればフィットは、OKです。

そうでなければ、鼻の周りをもう一度フィットしてるか確かめてください。


今後もいつ未知の感染症が発生するかもしれません。

そのようなときは、N95のマスクの出番です。


少しでも、医療関係者のリスクを減らすために。


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N95の出番があまりないことを期待しますね。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

タグ : N95 感染予防

2008/07/12 Sat 13:05
CATEGORY【診療】
医療ドラマが人気らしいです。

『夏の連ドラ、コード・ブルー、Tomorrowなど医療系社会派ドラマが人気』

『夏の連ドラ、コード・ブルー、Tomorrowなど医療系社会派ドラマが人気』魚拓

実は、こんなネタを振っておいてどちらも見たことがありません。

なぜなら、医療ドラマは見ていても現場と違う部分があるとテレビにつっこみをいれるからです。


『なんでやねん。』

『そんなやつ、おれへんわ。』なんてね。

それで、だんだん見れなくなっていくのです。

いままで、そんなつっこみなしで見れたのは『ER』だけです。

ERは、ホントにリアルに作っていましたね。

まあ、そんな話はおいといて。


この二つは対照的な作品のようです。

ひとつは、医療の先端の話。

先端と言っても医療の内容が先端ではなくて、ヘリコプターを使った救急という分野の話みたいです。

『想像超すヘリパワー』という記事が巧緻新聞にありました。
『想像超すヘリパワー』魚拓

具体的にどんだけお金がかかるかわからなかったですが、1回に70万円もかかるようですね。

たまたま、病院ヘリポートの記事をエントリーしましたが、今日につながるとは思っていませんでしたけど。

そんでもってもう一つが赤字自治体病院を建て直すような話だそう