〜よっしぃの独り言                   医者として10年程仕事をしてきました。 医療関係者と一般の方々の間に大きな隔たりがある事も実感しました。 これは、お互いにとって不幸なことです。 このすきまに橋を架けれたらと思いブログを始めました。
2008年8月 
2008/08/31 Sun 18:05
CATEGORY【目次】
えっと、とうとう8月も終わりです。

この時期にしては珍しく雨が続きましたね。

このまま涼しくなっちゃうんでしょうか?

今月の話題は、やはり大野病院の裁判の判決でしょうか。

エントリーもこの裁判に関するモノが多かったですね。

では、目次を

『救急隊と酸素投与』   8月1日

救急隊へのささやかなお願いでした。


『今の仕事をしている理由』   8月2日

強い意志があって今の仕事をしているわけではありません。


『電子カルテ』   8月3日

電子カルテも良し悪しです。
字が汚いのがばれないのはいいですけど。


『字の汚い人たち』   8月4日

すべての病院が、電子カルテになったらこのエントリーの意味がなくなりますね。
あり得なさそうですけど。

『長いものが好きな人たち』   8月5日

医療にかかわらず、長いものが好きな人いますよね。


『放射線治療について』   8月6日

タイトルまんまのエントリーです。


『福島大野事件の教訓』   8月7日

野村先生、かっこよすぎです。


『今年を振り返って』   8月8日

8月に似合わないエントリーでした。m(_ _)m


『ジェネリック普及のために』   8月9日

ジェネリック普及は品質の向上にあると思います。
安くていいものなら使いますよ。


『メールを送ろう!緊急告知!』   8月10日

加藤先生に声が届きました。


『人生いろいろ(半分、半分)』   8月11日

よくばらない、けど、あきらめない言葉でした。


『サザン最後の曲?』   8月12日

完全に、趣味系のエントリーでした。
コンサート行きたかったな。


『受動喫煙と腺がん』   8月13日

腺がんと喫煙の関係は扁平上皮がんや小細胞がんと比べるとうすいんですけどね。


『分子標的薬の相互作用』   8月14日

久々のお勉強でしたね。


『人生いろいろ(自由奔放な)』   8月15日

見事な、生きっぷりだと思います。


『アンケート』   8月16日

アンケートの結果は、まだきません。


『外科医と腫瘍内科医』   8月18日

思いつきから出たエントリーです。


『医療行為と犯罪』   8月19日

このことを理解していただければ、いいかと思います。
もちろん、どんな医者がみてもそれは、ミスだろってのは、ダメですけどね。


『速報』   8月20日

ほっとしました。


『無罪でしたね。』   8月21日

しばらくは、この話題で持ちきりでしたね。


『無罪確定のために』   8月22日

また、この話題です。
無罪確定したようで。さらに、ほっ。


『グリーフケア』   8月23日

グリーフケアの意味わかりましたか?
広まるといいなって思います。


『ヒューマンエラーをなくす方法』   8月24日

実は、ヒューマンエラーは、私の責任です。と言う方がいらっしゃいました。
私の責任なのでもっと厳しくします。みたいな事を言われたので。。。。
ヒューマンエラーは、ゼロに近づける事は出来てもゼロにはできません。
だから、起こったときのことも考えて行動しないといけないのに。。。


『最期の迎え方』   8月25日

このブログでこの話題は何回も出ましたね。


『病院評価機構いらない』   8月26日

本気でいらんと思います。


『患者さんからの電話』   8月27日

どのレベルで医師に電話が回ってくるかは、病院によって全然違います。


『病気ってイヤですよね』   8月28日

この話題も、多いですね。


『医者としてのツキ』   8月29日

医者なら『ある、ある』って思ってくれました?


『人生いろいろ(お酒、飲めません)』   8月30日

たまに、仕事中に楽しいことあります。『居酒屋ベット、営業中』みたいな。



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しかし、ほっとする判決だったわけですが、今後の医療どんな方向へ行くのでしょうかね。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

タグ : 目次

2008/08/30 Sat 12:52
もう、ずいぶん前のことです。

Bさんは、非常にきまじめな人でした。

お酒にも弱く、お酒で憂さなど晴らせそうにもありません。

奈良漬けを食べただけで顔が真っ赤になるらしいです。

そんなBさんの治療に携わってきました。

結構、吐き気の強い抗がん剤で治療したときのことです。

Bさんは、抗がん剤治療の日からほぼ毎日吐いていました。

2回目の治療の時に吐き気を押さえるお薬を多めにつかってみたのですが、なかなかBさんの吐き気を押さえるのは難しかったのです。

吐き気を押さえるには、いろいろな薬があり、向精神薬などを用いることもあります。

Bさんにもそのような薬を試すのですが、なかなかうまくいかなかったのです。

そうです、Bさんの吐き気は抗がん剤治療してから、5日間ほど続くのでした。

しばらくして、Bさんの吐き気が抗がん剤治療の前にも起こることに気がつきました。

もしかして。。。。

わかる人なら、わかりますが、Bさんの吐き気は精神的な要因も結構あったのです。

Bさんは、抗がん剤治療をすると気持ち悪くなるのではと信じています。

すると、今日から抗がん剤治療をはじめると考えるだけで、抗がん剤を使っていないのに吐き気がしたり、場合によっては吐いてしまったりするのです。

Bさんは、抗がん剤治療前に吐いています。

精神的な要因が大きいことがわかりました。

そんな、Bさんですが、抗がん剤の種類をかえて治療を行うこととなりました。

パクリタキセル(タキソール)というお薬を使うこととなりました。

実は、このお薬、なかなか水に溶けにくい性質のお薬で、溶かすためにアルコールが入っているのです。

Bさんに再度確認しました。

『Bさん、お酒あまり飲めないんですよね。』

『はい、飲めません。すぐに顔が赤くなります。』

『パクリタキセルには、アルコールが入っていてしんどくなるかも知れません。

もし、ドキドキが強かったり、いつもと違う感じがしたらナースコールを遠慮せずに押してください。』
と説明して治療を始めました。

もちろん、他にもアレルギー症状が出やすいことや、手足のしびれが出やすい薬であること、脱毛の頻度が高いことも説明しました。

そうこうするうちに、Bさんへのパクリタキセルの点滴が始まりました。

Bさんは、少し顔が赤くなっていましたが、大きな問題なく点滴が終わりました。

あー、よかったと思いながら、Bさんのベットサイドに行きました。

すると、なんか様子が変です。

いつもは、生真面目なBさんが、ヘンなんです。

どう、ヘンかって?

まず、目が笑っています。

生真面目さのかけらもありません。

そんな、Bさんがしゃべります。

『せんせー、なんか酔っばらったみたい。へへっ。

ベットの上でね。

こないだ、居酒屋タクシーってあったけど、

そんな感じやわ。

居酒屋ベットっ!ねー、せんせー!』

ミョーに陽気なBさんでした。

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しかし、居酒屋タクシーとは全然違うと思うんですが。

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タグ : 人生いろいろ

医者としてのツキ 
2008/08/29 Fri 12:23
CATEGORY【診療】
m3のブログに今年の2月11日エントリーした記事です。




どこの世界でもそうだと思いますが『ツキ』というものがあります。

医者の世界でもツキがあります。

例えば、普段は1年に1回ほどしか見ない病気の患者さんが2週間に3、4人もやってくるであるとか。
自分の担当患者さんがどんどんお亡くなりになる時期というのは誰にでもあります。

これらは、主に短期間のツキなのですが、そうでない一生もののツキというのもあります。

それは、何かというと、M先生が当直すると忙しい。とかM先生が当直してると患者さんが亡くなる。とかいうものです。

それとは、逆のツキもあります。
N先生が当直してると病院は平和で何も起こらない。などです。

これは、必ずしも毎回あてはまるわけではないのですが、なぜかだいたいそうなのです。
(もちろん、ほとんどの先生は、どちらでもなく中間なのですが。)

M先生とN先生の差は何なのか?

誰にもわかりません。

しかし、ほとんどの場合ある特定の時期からそうなったのではなくて、初めての当直からそうであるこが多いそうです。

まあ、どうでもいい話しでしたね。


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ちなみに、私は、忙しいときもあれば、暇なときもあります。
普通のタイプです。
M先生パターンじゃなくほんとによかったと思います。




どう考えても説明できない事実です。

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タグ : 医者 仕事 ツキ

病気ってイヤですよね 
2008/08/28 Thu 13:06
CATEGORY【診療】
病気ってイヤですよね。

病気が好きな人はいません。

だれでも、熱を出して寝込んだりとか、入院が必要になったりとか、急に手術が必要になったりする可能性があります。

多くの方は、風邪を引いたときに寝込む程度なんですけど。

病気になるとしんどいし、生活のペースやプランが狂うしイヤに決まってるんですけど、よい面もあるんですよ。

病気になったときいろんな事に気がつきます。

普段、気にかけないこと、気にしないことを。

みなさんもそんな経験ないですか?

だから、病気で寝込むのはイヤなんですけど。

たまには、自分を見つめ直したり、健康っていいなって考える時間としていいんじゃないかと思います。

人間は、当たり前のものがなくなって初めて必要かどうかわかりますからね。

普段車に乗ってる人が、急に車なくなるとすんごい不便だなと思うのと同じじゃないでしょうか?

だから、病気になっても腹をたてずにゆっくり考える時間が出来た。と考えてみてください。

そうすれば、病気もプラスになると思いますよ。
 
 
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私も、普段はなかなか気づかないですけどね。

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患者さんからの電話 
2008/08/27 Wed 12:18
CATEGORY【診療】
m3のブログに今年の2月13日エントリーした記事です。




患者さんから電話が入ることがあります。

ほとんどが、病状に関することでどうしたらいいのか?もしくは、受診してよいかと言うような内容なのですが。

中には、ビックリするような電話がかかってきます。

『こないだ預けた診断書できていますか?』

申し訳ないですけど、誰の診断書を書き上げて誰の診断書がまだ書いていないかは理解していません。(覚えていません。)
今まで、勤務した病院は、外来の時に未記入の診断書が回ってきて外来が終わってから書くことが多いのです。

ですから、私の場合、1週間たつと手違いのない限り診断書はできています。

って言うか、その質問は、医師にではなく、書類を預けた部署(外来や事務)に問い合わせてください。
そんなことで時間をとられたくないですし、上記の理由で正確にお答えできません。

患者さんの中には、何でも医者に尋ねる人がいます。

医者ならすべてを知ってると思っているのかも知れませんが、実際はそうではありません。

とくに、お金に関する事は医者はあまり知りません。

たとえば、『アレルギーの血液検査したらいくらかかりますか?』とか『CT撮ったらいくらになりますか?』とかは、会計もしくは、医療相談窓口で聞いてください。
医者に聞いても答えられないか、答えられても不正確である場合が多いです。

ですので、病院に電話する際は、自分で『○○先生につないでください。』とは言わないで『○○という用件で電話したのですが。』と交換に伝え適切な場所につないでもらうようにしてください。

よろしくお願いします。

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他にも、『調子悪いから今から診てもらえますか?』と電話があることがあります。

これは、全然いいのですが中には、
『行ったら、すぐ診てもらえますか?』と付け加える人がいます。

外来診察以外は他の仕事が入っていることが多いのですぐに見れないかも知れないとの説明をします。(医者の仕事をみてください。)

それならいいです。と来ない患者さんがいました。

医者の仕事は、緊急性のある仕事が最優先です。
ときには、外来を中断して処置に当たることもあります。

ですので、待ってもらわないと診察できない場合当然あるのですがね。




ちょっぴり、愚痴っぽいエントリーでしたね。

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病院評価機構いらない 
2008/08/26 Tue 13:12
いろんなところで、病院評価機構の話が話題になっています。

春野ことり先生の『医療の評価 ああ、勘違い』

Yosyan先生の『がんばってネ♪』

skyteam先生の『Ver6☆地球環境にやさしい病院・・・汗』

あかがま先生の『なんだかなーな病院評価機構』

あかがま先生が泥棒なら、このエントリーは、大泥棒?

まあ、大泥棒におつきあいください。

遅ればせながら病院評価機構についての私の意見を。

上記のブログでもふれられているように病院を評価します。

合格すると病院評価機構の認定が得られてHPに認定病院として載せてもらえます。

機構が期待する『効果と利点』があります。

・現状の客観的把握
・改善のきっかけづくり
・効果的で具体的な改善目標の設定
・職員の自覚と改善意欲の醸成
・改善の方向の明示
・認定証による患者の信頼

結局、病院側は一番最後『認定証による患者の信頼』を高めて他の病院との差をつけたい。もしくは、差をつけられたくない。

ということだと思います。

以前、初評価を受けた病院にいました。

みんな合格をめざして、病院の幹部、とくに事務長や院長が頑張ります。

多分、自分のときに初めて合格したりするととても名誉なことなのでしょう。

最初は私も、そのような評価があるならば是非とも合格するように協力しようと思っていました。

現実は、マニュアル作れとか、説明した証拠に承諾書の数が増えただけだったりします。

確か、カルテの記載も最低2行以上記載しなくてはならない。とかも言われましたね。

何だか、ファミレスなどの新人さんが、マニュアルを覚えたりするのに必死で細かい心配りが出来ず、お客さんを不愉快にしてしまうように感じました。

もちろん、合格したら合格したでうれしかったのですが。

知ってるとは思いますが、治療内容が高度とかいいとか悪いとかの証ではないですよ。

医療レベルを測る物差しではありません。
ことり先生のブログをみると当時よりもさらに悪い方向に向かっている印象を受けました。

正直、こんな機構評価なんてなくなればいいのに。

現場のメリットは、ほとんどないと思います。

マニュアル的になりすぎてデメリットすらあると思います。

どうせ、天下り機構なんですよね。

こんなところにお金を使う病院と純粋な医療にお金をかけている病院とならどっちがいいでしょうか?
 

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病院評価を受けるために純粋な医療以外に労力をとられているとの声が多く聞かれます。

本当に、純粋な医療に労力とお金をかけるようにして欲しいです。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

最期の迎え方 
2008/08/25 Mon 19:42
m3に去年の11月29日エントリーした記事です。




最近アクセス数が増えてきました。昔も似たような話題を書いたのですが、新しく読んで頂いている方へ一度、元気なうちに考えてみてください。

人間いつかは、死にます。

昔からそうです。

しかし、最期の迎え方を自分で選択する事は難しいです。

いろいろな最期の迎え方があります。

事故によるもの。

病気によるもの。

病気によるものでも慢性の病気でだんだん悪くなるもの。

急性の病気であっけないもの。


普段、健康な人は死ぬ事を意識して生活を送っていません。

ですので、最期の迎え方なんかほとんど考えたりしません。

もし、したとしても漠然となんとなく考えているだけだと思います。

現実問題として、多くの方が『死』を意識するのなんらかの病気になったときだろうと思います。

急性期の病気でここ数日を乗り切れば回復する見込みの高い病気から、慢性の病気で基本的には徐々に悪化していく病気までいろいろでしょう。

急性期の病気は事故と同じようになかなか心の準備もできないし、身の回りの事もできない事がほとんどです。

人が最期の迎え方を考え始めた時から、予想される最期を迎えるまでの期間と実際に最期を迎えるまでの期間が非常に大事だなと思います。

そのスパンは、病状によりかわってきます。

数週間だったり、数ヶ月だったり、数年だったりします。

その期間がその人の人生にとって大切です。

最期の迎え方を考える時間になります。

どれくらいの期間が一番いいかは人それぞれだと思いますが、1年から2年くらいが適当な期間じゃないかなって思います。

やはり、数ヶ月は短いような気がするし、3年以上あったら長すぎてうまい事コントロールできないかも。

そのような考え方をすると悪性疾患で最期を迎えるのも悪くはないかなって思います。

日本人の3人に1人は、がんに罹患する時代です。

自分ががんになったなら、悲観的になるのは当然の事ですが、こんな事でも考えながら少しでも前向きに考えていきたいと思っております。

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医者になってなかったら、こんな事考えもしなかったと思います。




少し、少し、考えることが大切でしょうね。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

2008/08/24 Sun 12:45
CATEGORY【診療】
m3のブログに今年の2月23日にエントリーした記事です。




医療現場においてミスが起こることがあります。(ミスと合併症は違うのですけど。)

もっと多いミスは、いわゆるヒューマンエラーでしょう。


ヒューマンエラーとは、人間の注意力には限界があり、どんなに注意深い慎重な人であっても、疲労や錯覚などでヒューマンエラーを起こす場合がある。



様々な職種において、経験を重ねたベテランやルーチンワークでも起こりえる事である。

経験で学んだ事により、スムーズに業務を全うする為に、業務に支障をきたさない範囲での基本的な確認・操作を省略し、積み重ねてきた事により「問題ない」という自己確信(思い込み)が生じる。

そのような状態下で、確認・操作を怠ったまま業務を進行させると、非常時に結びついた場合、重大な問題・被害に発展する可能性がある。(Wikipediaより引用)


それを防ぐために二人で確認(ダブルチェック)したりしてるのですが、それでも必ず防ぐことはできません。

医療現場で起こりやすいヒューマンエラーは、患者さんの取り違えや書き写しの間違いなどでしょう。

もちろん、手術などにおけると取り違えは、非常に大きな問題となり新聞などにも出るわけですが。

だからといって、ビシビシ厳しく指導したからといって、いくら熱心な上司だからと言って部下のヒューマンエラーをなくすことはできません。

もし、出来る方法があるならぜひ教えて欲しいです。

やはり、人間である以上ヒューマンエラーをゼロにする事は、できないでしょう。

しかし、ヒューマンエラーの起こる確率を下げる努力はしなければいけませんが。

ほかには、ヒューマンエラーが起こりにくくする環境を整えることも大事だと思います。

例えば、疲労した状態での仕事を禁じるとか(当直明けの仕事免除して欲しいですよね。)、ダブルチェック(人手がかかるんですけど。)をするとかですね。

筑波学園病院では、顔写真入りの診察券を用いて、ヒューマンエラーをなくそうと努力しています。

日経メディカルに
本人であることを確認するには顔を見るのが一番との理由で顔写真付き診察券を導入した筑波学園病院の記事がありました。


初診の受付後に写真を撮りカルテと診察券に貼るようです。

院内を移動するときに首からぶら下げてもらって採血などの本人確認に使用しているようです。

コストは、1枚40円ほどです。

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名前の確認も重要ですけど、同姓同名もいるし。
ご高齢の方は、難聴の方多いですしね。

顔の確認は、いいですよね。




顔写真、いい方法ですよね。

うちの病院も取り入れて欲しいです。

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タグ : ミス エラー

グリーフケア 
2008/08/23 Sat 17:15
いつものブログの内容にもどると宣言したのですが、もうひとつだけ。

日本の医療からみれば、福島大野事件における裁判の結果は非常に納得のいくもの、と言うかごく当然であろうと思えるのです。

しかし、遺族にとっては納得の出来ないもののようです。

できれば、納得していただきたいのですけど。

ただ、その納得しがたい気持ちというのを理解はできます。

その気持ちをなんとかする方法のひとつにグリーフケアがあります。

他のブログなどでもグリーフケアが必要といっているブログが多数有りました。

全くその通りだと思います。

グリーフケアとはグリーフワークや悲嘆のケアともいわれ、死別後に残された家族、友人などへの専門家による心のケアのことです。

今回の家族の心境の変化を予想してみました。
(もちろん、私が予想したことで正しいかどうかはわかりません。)

あの日から、やり場のない怒りを持ち続けている状況。

加藤医師に非があるかの報告書が作成された。
(これは、保険会社からの保険金を引き出すためと言われています。これで家族が救われるならと減給を加藤医師が受け入れたそうです。)

その報告書を検察が信じて、逮捕された。

逮捕されたから、間違いなく医師が悪いと家族は確信した。

自身に刑事罰が下りそうであれば、そんなもの納得できるはずもなく、自分の行った行為は正しいと主張する。

そして、今までの説明と違う、真実を知りたいと思うようになった。

それから、2年以上の歳月が流れ、無罪判決。

家族からしたらなんでだよ。って思っても不思議ではないと思います。

無罪で、加藤医師に落ち度がないので、保険金さえ下りない状況になるのかも知れません。

やはり、この裁判は、関わる人を傷つけることしかしていませんね。(検察、警察、医療関係者までも)


そこで、必要なのがグリーフケアです。

地震や事故などで突然大切な人をなくしたとき、がんで大切な人をなくしたときなどにグリーフケアは行われることが多いのですけど。

今回、これだけ多くの方が関心を持って注目された裁判です。

グリーフケアの専門家が登場して欲しいです。

すべての人が少しでも幸せになれるように。


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もう一ひとつの希望は、過失がない場合の補償制度早く何とかならないかな。

それがあれば、こんな事起こらなかったんじゃないかな。

もうこれ以上、不幸な出来事がこれ以上おこらないように。
無罪確定のために 
2008/08/22 Fri 11:49
加藤医師の無罪確定のために、我々にもできることがあります。

小さな事ですけど。

それは、署名です。

春野ことり先生のブログでも取り上げられましたけど。

また、常連コメンテーターの方も宣伝されています。

小さな事からコツコツと。

少しでも、多くの方に知ってもらって、少しでも多くの方に力を分けていただきたいと思います。

よろしくお願いします。





周産期医療の崩壊をくい止める会
http://perinate.umin.jp/

控訴取りやめ要望署名募集 (2008.8.20)

検察庁が本件判決に控訴しないことを要請するために、
本会は署名活動を再開します。
署名は総理大臣、官房長官、法務大臣、検察庁長官、
国家公安委員会、厚生労働省など関係 各位に提出予定です。
この1週間が勝負です。ご協力お願い申し上げます。

医療関係者の方でご賛同頂ける方は、お名前、御所属、専門分野を
mailto:perinate-admin@umin.ac.jp までご連絡下さいませ。
医療関係者以外の方は、その旨ご記載の上、
ご氏名のみをご連絡賜れれば幸いです。




別にこれが大きな力にならなくてもいいのです。

加藤医師の心の支えになれば。

少なくとも心の支えにはなりえるものだと。

無罪が妥当だと考える方は、是非、よろしくお願いします。

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ネットの反応は、テレビと全然違って、無罪に対して好意的ですよね。

YAHOO!ニュース

YAHOO!ニュース(魚拓)

また、このネタでごめんなさい。

次からは、いつもの話題に戻る予定です。

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タグ : 大野事件

無罪でしたね。 
2008/08/21 Thu 13:35
昨日、お伝えしましたが、無罪でしたね。

とりあえず、ほっ。

冷静に考えれば、当然無罪。

っていうか、なぜ、逮捕されたのかが疑問です。

日本の医療においての最悪のシナリオではなくなりました。

でも、まだ、医療を取り巻く環境は決してよろしくありません。

崩壊しつつある医療。

この裁判が無罪であったから崩壊しないわけではありません。

ただ、医療がよくなるひとつの光かも知れません。

医療は、患者さんと医者が力を合わせて行うものです。

医者にとって一番大切なものは、病気をよくすること。

患者さんにとっても一番大切なことは病気をよくすることですよね。

ですから、お互いに歩み寄って、いい関係を築いていくのが理想です。

ただし、お互いに持っている知識には圧倒的な差があります。

その差を埋めるために、病状説明や手術の前の説明などが行われます。

この説明は非常に大切なものであると思います。

場合によっては、1回に1時間以上かかることもあります。

医者の方も気合いをいれて行うことが多いです。

そこで、十分に理解することが大切です。

ただ、残念なことに現在の医療制度ではこの説明に対する診療報酬はありません。

これは、考えていって欲しいと思いますね。

今回、『真実がわからなかった』とか『納得のいく説明がなかった。』との報道もありましたが、医師からみれば、非常に納得のいく経過であったと思います。

もちろん、知識だけの問題でなく、やり場のない気持ちやその時の精神状態などで納得できない状態が続くことはあるかと思います。

ですので、十分な説明と納得のいく説明は同じではないはずです。

もちろん、同じであることが理想だと思いますが。


あと、あれほど真摯な態度の加藤先生でも不信感を持たれると、信じてもらえないんだ。って思いました。

でも、マスコミは何で公平な報道をしてくれないのでしょう。

悲しくなります。

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去年の終わりくらいから少しずつ光が差してきていると思います。

壊れないで、日本の医療。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

タグ : 大野病院 福島

速報 
2008/08/20 Wed 10:56
加藤先生

無罪判決でました。

おめでとうございます。

まだまだ、医療の現場には、いろいろ問題が転がっていますが、急速な崩壊は、ひとまず避けられそうですね。
医療行為と犯罪 
2008/08/19 Tue 13:08
医療行為とは、合法的な犯罪とも言えます。

例えば、手術。

これは、合法的に人の体を傷つけています。

医療行為でなかったとすれば、傷害罪となります。

採血などでも同じ事が言えますよね。

ほかにも、聴診や触診などは、わいせつな行為に勘違いされる場合もあります。
(丁寧に学校検診をしたがためにセクハラと言われた先生もいましたよね。)

既往歴(今までかかった病気)、手術歴、家族歴(家族の病気)、喫煙歴、飲酒歴、場合によっては、妊娠歴、出産歴、月経の有無、性生活の状況なども尋ねることがあります。

医療行為でなければ明らかにプライバシーの侵害となりますよね。

もちろん、これらの行為は医療行為として行う上では犯罪とはなりません。

当たり前ですけどね。

しかも、これらの問診などの診察で診断に結びつけば医療経済的にも安いですし、患者さんの身体への侵襲(負担も少ないのです。)

手術も患者さんをよくしようと思って傷をつけるわけです。

問診(いろんな事を患者さんに尋ねること)も病気に近づこうとして詳しく聞くのです。

きっちりした問診をとれば80%の病気が診断できるともいわれています。

診察も当然ですがより丁寧に行った方がいいわけです。

ただ、若い女性で重症感がないとセクハラまがいと思われそうな診察はなるべく避けたいと思います。
(どうしても必要なときは、女性ナースと一緒に行います。)

ただ、医者がそう思うだけでもしかしたら重大な情報を拾うことが出来なくなっている可能性があります。

それは、お互いに不幸なことだと思うのです。

確かに、医療にはサービス業の一面もあるかと思います。

ただし、サービス業だけではありません。
上に述べたような、医療でなければ犯罪行為となるような危険を冒しているわけですから。

メリットデメリットを常に考えながら。

最近の先生を見ていると昔の横柄な医者のイメージの先生はほとんど見なくなりましたけどね。

医療者と非医療者の理解が十分に出来る世界はいつ来るのでしょうか?


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医者は、こんな事を考えながら仕事をしています。

自分が治療した患者さんが悪くなれば、治療しなかったらよかったかもなどと考えてしまいます。

どんな防ぎようのない場合でも。


明日、判決が出ますね。

どんな判決にせよ、重要なターニングポイントになるでしょう。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

外科医と腫瘍内科医 
2008/08/18 Mon 12:01
m3のブログに今年の1月26日エントリーした記事です。




以前頂いたコメントに対する答えです。

>外科医と腫瘍内科医、チーム医療、標準治療に関する記事を載せて欲しいのですが。

>外科医と腫瘍内科医は研修時代の経験が違うのですか?
術後のイニシアチブは?
>国際学会で決定した標準治療は、日本人に適用になるのか?
知りたい事満載なんです。

まず、最初にお断りしなければならないことは腫瘍内科医がほとんどいないという現実です。
日本において、外科医と腫瘍内科医がいる病院というのは極めて稀でしょう。

多くの病院は、消化器がんの場合は主に消化器外科が対応する場合がほとんどだと思います。なぜなら、手術する可能性が高いからです。
そして、術後も外科の主治医が担当患者さんの治療を行うことが多いのです。

最近では、抗がん剤治療が複雑化してきており外科の先生が手術の合間に片手間で抗がん剤治療を行うことが難しく、リスクの高いこととなってきています。

そこで、米国では腫瘍内科医が抗がん剤治療を行っている現実をみて日本でも腫瘍内科医を作ろうとし始めたところなのです。


>外科医と腫瘍内科医は研修時代の経験が違うのですか?

腫瘍内科を最初から志して研修をしている医者は現在ほとんどいないと思われます。
血液腫瘍、消化器腫瘍、呼吸器腫瘍などを専門としているもしくは、専門としようとしている医師が腫瘍内科に鞍替え(と言ってもする事はほとんど一緒と思われます。)

最近は、大学の講座にも腫瘍内科部門ができてますのであと、5年10年すれば最初から腫瘍内科を志す医師が中堅となるのではないでしょうか。

外科医の研修は、ハッキリとした上下関係のもと術後管理などを中心として、手術の助手などをこなします。

>術後のイニシアチブは?

もちろん、外科医です。

>国際学会で決定した標準治療は、日本人に適用になるのか?

適応になることもありますし、ならないこともあります。

既存の抗がん剤(分子標的薬でない)の効果は、あまり人種差はないようです。
最近は、2種、3種のどの組合せが一番成績がいいのか。を比べる場合が多く各々の薬剤で日本人でも欧米人でも成績が出ているものであれば、そのまま、日本の標準治療となることもあります。

しかし、イレッサ、タルセバなどのように人種間で明らかに効果や副作用の発現率に差がある場合は、そのままあてはめることはできません。(当然ですよね。)

中には、日本で標準治療となっているが海外ではなっていない治療法もあります。
それは、日本人の方が重篤な副作用が少ないためとも言われています。

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読者の滞在時間が見れるよ


現実問題として、外科の先生はやはり手術をする事が主な仕事なので抗がん剤治療は内科医がやるべきだろうと思います。
実際何人かの外科の先生に聞いたところ、腫瘍内科医が普及して抗がん剤治療を引き受けてくれるのはありがたいとのことでした。


しかし、医師不足の現在新たな分野にどれほどの医者が腫瘍内科の分野に集まってくるのか不明です。





放射線治療医も忘れてはいけないですよね。


また、薬剤師、看護師、そのほかコメディカルも重要な役割をします。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

タグ : がん チーム医療

アンケート 
2008/08/16 Sat 08:55
さすがに道がガラガラですね。

それは、うれしいのですが、予想外の店が閉まってたりすると悲しいです。

ところで、イヌの”かもん君”の下の方にある点数、お気付きですか?

ブログスカウターと言います。

アクセス数と滞在時間などを点数化しているようです。




ブログスカウターは、皆さんのブログの影響力を測ることができるサービスです。
ブログURLとメールアドレスをご登録いただくだけでOK!!

発行されるあなただけのタグをブログに貼り付けると、ブログスカウターが
あなたのブログに現れ、毎日あなたのBlogScouterポイントを表示します。




こんな感じのものです。

ここのブログは、だいたい200〜300点くらいです。

そこから、アンケートのお願いがきました。

ここの読者層がわかります。

よければ、お答えください。

『アンケートはこちら』からです。

今日は、これだけですが、『人気ブログランキング』へ←ポチッとお願いします。

2008/08/15 Fri 12:10
m3のブログに今年の1月24日エントリーした記事です。




Kさんは、魚屋さんでした。
見るからに明るく、大きな声でしゃべる人でした。
ざっくばらんな性格でした。

お酒も好きで日本酒を1日で一升空ける事もあるようです。

お酒を飲み過ぎてこけて、背中を打ったために近所の病院を受診しました。

そこで、レントゲンを撮ったところ肺に影がみつかり紹介されてきました。

いろいろな検査の結果、3期の肺がんでした。

Kさんに病状説明をしようと家族とともに部屋に呼びました。
するとKさんは、まず私に

『先生、正直に全部言うてや、隠したりしたら一生恨むで。』

『もちろん、全部話ししますよ。そのかわり、厳しい話しもしないといけないですけどいいですか?』

『あったりまえやん。』

口は悪いKさんでしたが、悪気がないことは伝わってきます。

病状と無治療ならあとどれくらいで亡くなられる方が多いか、抗がん剤と放射線治療の効果と副作用など説明しました。

Kさんは、淡々と聞いていらっしゃいました。

全ての説明が終わりました。

『今までお話ししたことは理解できましたか?何か質問はありませんか?』

『わかったわ、先生。任すわ。先生が一番ええと思うことをしたってや。』

本当にキチンと理解されたは、不明ですが、抗がん剤治療を受ける決意のようです。

Kさんは、言いました。
『わしな、今まで自由気ままに生きてきてん。今さら、入院生活とかめっちゃイヤやねん。できるだけ、外泊とかさせて欲しいねん。どうせ、長なるんやろ。』

『わかりました。なるべく、期待に添えるようにしたいと思います。ただし、病状的に外泊がむつかしいときはあきらめてください。』

『先生があかんって言うたら諦めるわ。』

そして、治療に入りました。

Kさんは、病院から逃げ出さそうとすることもなく約4ヵ月の治療を耐えました。

そのかいもあってか、Kさんの腫瘍は、レントゲンではわからないくらいの大きさになりました。

退院の前にKさんと話しをしました。

『Kさん、Kさんの腫瘍は、メチャメチャ小さくなってます。今後、再発しないかどうか定期的にレントゲンなどで診ていかないといけません。
再発するときは、2、3ヵ月でする事もあるし、5年以上再発しないこともある。もしかしたら、治癒してる可能性もあります。ただ、今は、どうなのかわかりません。
今、ハッキリ言えることはもとあった大きさからほとんどわからないくらい小さくなったと言うことです。』

『先生、わし今までほんまに自由奔放に生きてきましてん。だから、どんな結果であってもかまいません。
再発してら諦めるからええです。次、再発したら治りませんやろ。

わし、お酒が美味しく飲めたらそれでええんです。だから、出来るだけ長いことそうできるようにしてください。』


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Kさんは、今も美味しいお酒を飲んでいるようです。




こんな人生もありましたね。

よければアンケートに

https://cyberbuzz.jp/present/index.php?id=2&user_id=8453&t=bs

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

分子標的薬の相互作用 
2008/08/14 Thu 14:00
久しぶりに小難しい話題です。

薬には相互作用があります。

薬剤Aと薬剤Bを一緒に使うとAの薬の作用が増強される。

とか、

薬剤Aと薬剤Cを一緒に使うとAの薬の作用が減弱される。

とかです。

その中で超有名なのが『シトクロムP450 CYP3A4』です。

これは、薬物を分解する酵素の一種でこの酵素で分解される薬は多いのです。

また、この酵素を働きにくくする作用を持つ薬や、この酵素を誘導して普段以上に働くようにする作用を持つ薬があります。

薬でなくても例えば、セイヨウオトギリソウやセント・ジョーンズ・ワートなどと呼ばれる欧米でよく用いられる不眠などに使う健康食品もここに影響してこの酵素で代謝される薬の効果を減弱させます。

また、身近なところではグレープフルーツやそのジュースが有名です。

グレープフルーツもシトクロムP450 CYP3A4という酵素を分解しにくくします。

そうすることにより、薬の濃度をあげます。

ここで、薬の濃度をあげるということはどういう事か?

『より薬の効果が出る。』も正しいですし。

『より副作用が出やすくなる。』も正しいです。

一般的な薬は、効果と重篤な副作用の濃度の差が大きいのであまり問題になることはありませんが、抗がん剤では問題になります。

分子標的薬と呼ばれる抗がん剤の副作用には十分注意を払わなければなりません。

現在、日本でもいろいろな分子標的薬が認められています。

イレッサの話しも昔しましたが開発当時は予想もしなかった副作用(肺傷害など)が出ています。

最近は、イレッサよりも広い範囲で効果を出す薬(マルチターゲットドラッグ)まで認可されています。

例えば、スニチニブ(スーテント)がそうです。

腎癌やGIST(頻度の低い消化管腫瘍)で適応になっています。

この薬は、VEGFやPDGFやc-kitなどの作用して抗腫瘍効果を発揮します。
(イレッサやタルセバはEGFR一カ所だけへの効果でしたね。)

いろんなところに効くので効果もあるのですが、副作用も予期しないようなものが出ています。

例えば、皮膚毒性や下痢はイレッサやタルセバほかの分子標的薬でもよくみられたし、高血圧や出血などは、血管新生を抑えるアバスチンなどでみられました。

スニチニブは、甲状腺機能低下症や皮膚が黄色くなったりします。
また、好中球や血小板などが減少することがあります。

この副作用は、今までの殺細胞性の抗がん剤では一般に認められる副作用ですが分子標的薬ではほとんど報告がありませんでした。
(もちろん、他にも副作用ありますよ。)
ここで、話しを戻します。

このスニチニブは、例のシトクロムP450 CYP3A4で代謝されます。

つまり、グレープフルーツジュースなどで効果が増強しますし、副作用も増強するのです。

分子標的薬とはいえ抗がん剤は抗がん剤ですから、普通に使用していても致死的な副作用が出る可能性があります。

それが、グレープフルーツジュースと併用したら。。。。

恐いですね。

ちなみに、ある種の真菌薬と併用するとスニチニブの血中濃度が約1.5倍となるようです。

恐い。。。

もちろん、減弱させるものもあり、相互作用のために効果がなくなった。なんて可能性もあります。

しっかりと決められたことは守って、飲んでる薬や健康食品まで担当医や薬剤師に教えてくださいね。

そうしないと、恐いことがありますからね。

恐いと思った方『人気ブログランキング』へ←ポチッとお願いします。


よくわからなかった方は、『分子標的薬とは?』を先にお読みください。
受動喫煙と腺がん? 
2008/08/13 Wed 12:20
m3に去年の12月13日にエントリーした記事です。




夫の喫煙、妻の危険2倍に 厚労省研究班「家庭でも分煙を」なる記事がありました。

内容をみてみると、『夫が喫煙者だと、非喫煙者の妻が肺腺がんになる危険が2倍になることが厚生労働省研究班(主任研究者、津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)の大規模疫学調査で分かった。夫の喫煙本数が多いほど妻が肺腺がんになりやすい。』というものです。

一般の方は、『やっぱり。』とか『ふーん。』と言うような内容ですけど。

少し、引っかかります。

なぜなら、肺がんの中で喫煙と強い関係のあるがんは、扁平上皮がん、小細胞がんだからです。

腺がんは、どちらかと言うと喫煙との関係は強くないとされています。

ですので『何で、腺がんなの?』ってのが素直な疑問です。

記事を詳細にみるとわかってきました。

28000組の夫婦を13年間追跡調査を行い109名の女性が肺がんと診断されました。

その中で腺がんが82名いました。

ですので、腺がんに関して喫煙との関係を統計学的に処理できました。

受動喫煙により肺がん(腺がん)のリスクが増える事がわかったのです。

では、腺がん以外のがんではどうでしょうか?

109−82=27

27名の内訳はわかりませんが、腺がんの次に多いタイプは扁平上皮がんですので20名前後のの扁平上皮がんの方がいると思われます。

おそらく、受動喫煙のリスクを統計学的に処理しようとしたのですが数が少なすぎて処理できなかったのでしょう。

小細胞がんなどもっと少なければもちろんできません。

よって、腺がんのみの記事になったと思われます。

厚労省のページも見てください。

受動喫煙とたばこを吸わない女性の肺がんとの関連について ―概要―

この研究により、比較的喫煙との関連の低い肺腺がんでさえ、受動喫煙によりリスクは1.3倍になります。

という事は、扁平上皮がんや小細胞がんのリスクはもっとある事が予想されます。

しかも、重喫煙者による受動喫煙や家庭内だけでなく職場でも受動喫煙がある場合のリスクはあがります。

やっぱり、タバコやめましょうね。『人気ブログランキング』へ←ポチッとお願いします。

タバコ1箱1000円以上にすべきだと思います。


難しかったですか?




タバコ1000円説大賛成ですが、どうなるのでしょうか。

この頃から、記事を魚拓しているのでリンクにつながります。

魚拓いいですね。
サザン最後の曲? 
2008/08/12 Tue 13:14
サザンオールスターズが今年の5月に来年以降の無期限活動休止を宣言しました。

まあ今までも、何年間か活動してなくって、復活!みたいなのを繰り返してましたけどね。

ただ、わざわざ宣言したのは、解散に近い意味合いかなって思います。

私とサザンの出会いは小学生の時でした。

初めてコンサートに行った日は、夕立の激しい日でした。

サザンオールスターズの時もありましたし、KUWATA BANDの時もありました。

もちろん、ソロの時もありました。

やはり、桑田佳祐のいろんな意味での才能がすごいんでしょうね。

MCも非常に面白く、他のコンサートなどとは違いMCだけでも十分楽しめます。

あと、彼の魅力は、あまり周りを気にしないことです。

だから、紅白で三波春夫騒動で物議を醸し出したりするのでしょう。



先日、サザン最後の曲となるかも知れない曲が発表されました。

『I AM YOUR SINGER』です。

今まで、歌を聴いてくれてありがとう。

みたいな歌詞です。

>僕の生き甲斐は数え切れないその笑顔

>歌は熱い叫びか?甘い囁きなのか?この胸に響くはメロディ
それは8月末の空の花火みたいに、咲きながら散りながら、今夜こそ決めて

>夏がまた来るまでは 互い涙見せずに サヨナラは明日の為に

>遠く離ればなれの時も「大好きだよ」と

>太陽が沈むのを Let's sing along  止めて

噛めば噛むほど味が出るような歌詞になっています。

PVも宇宙旅行?に行ったと思っていたらずっと茅ヶ崎にいたというようなオチまでついているようです。

しかも、その後カップリングの『OH!!SUMMER QUEEN〜夏の女王様〜』が海岸におちていたラジオ(最初の方にも出てきています。)から流れている。

それを、男4人女1人の子供のグループが拾って海岸にかけていく、先頭を走る少年が桑田さんかな。なんて思いながら。

でも、あんな感じでサザンを引っ張ってきたんでしょうね。

なんて、少し感傷に浸ったりもしました。

歌って、そのときの思い出を心の中に閉じこめてくれるんですよね。

歌を聴くと、その歌が流行っていた時代の思い出がタイムマシンがあるかのように蘇ってきます。

想い出したい思い出も、二度と想い出したくない思い出も。



休止残念な方『人気ブログランキング』へ←ポチッとお願いします。


それでも桑田さんらしいことは、エド・はるみを出演させたり、途中でダンディ坂野のまねをしたりしています。

また、世界のナベアツの3の倍数のように歌う場面もあります。(3分付近)

考え過ぎかも知れませんが、ハンドルを持っているときに右手でいかりや長介の『つぎ行ってみよう』みたいに見えます。(2分30秒付近)


ちなみにハンドルは、黒いハンドルがとれたりして壊れます。

そして、白い船の舵みたいなものになり再度、黒いハンドルに戻っています。

やはり、休止しても再復活するよってメッセージでしょうか?

タグ : サザン PV I AM YOUR SINGER

2008/08/11 Mon 15:51
m3のブログに去年の12月30日にエントリーした記事です。




もうずいぶん前の事です。

Jさんは、笑顔が印象的な仕事が好きな人でした。

数ヶ月前より右の背中が痛くなって近くの病院を受診しました。

胸のレントゲンを撮ると5cm程度の塊があると言われて紹介されてきました。


Jさんは、20過ぎからずっと会社勤めをしてきました。

定年になったときも会社からもう少し働いてくれと言われ、会社で決まっている定年より5年長く働いてリタイヤしたそうです。

好きでやってた仕事なので全く苦にならなかったそうです。

そして、リタイヤして1年経たない間に入院する事となってしまいました。

入院時に、肺がんの可能性があります。と説明しました。

Jさんは、『しゃあないな、タバコたくさん吸ってきたもんな。』とつぶやいています。

『先生、隠さんと全部話ししてや。』


気管支鏡検査などを行い4期の肺がんである事がわかりました。

JさんとJさんの家族に病名、治療法、平均的な余命が1年程度であることなどをお話ししました。

Jさんは、ある程度覚悟していたとはいえ相当ショックな様子でした。


『今まで、仕事ばっかりしてきて、好きでしてきたから後悔はせえへんけど。
しかし、仕事やめてのんびりしよ思てた矢先やな。
まあ、うまいこといったら2年3年生きられるんやんな。』

『その通りです。Jさんが今後どうなるかは誰にもわかりません。治療が効果的であれば、もっとのびる可能性がありますから。』

うかない顔をしたJさんでしたが、しばらくすると素敵な笑顔が戻ってきました。


『先生、やっと悟りを開きましたわ。

「あきらめ半分、前向き半分」ですわ。』


それから、抗がん剤治療を受けられました。

しんどい想いをしたけど、非常に効果がありました。


退院後は充実した人生を謳歌されたようです。


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短い言葉の中にJさんの気持ちがぎっしり詰まっていました。

忘れられない言葉の一つです。




去年の最後のエントリーでした。

ホントに味のある、深い言葉ですね。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

2008/08/10 Sun 12:48
つい先日、『福島大野事件の教訓』というエントリーをあげました。

8月20日に福島に集まろう!

とのイベントがあります。

詳細は、新小児科医のつぶやき『集まれる人は福島に♪』『シンポジウム「福島大野事件が地域産科医療にもたらした影響を考える」』をご参照ください。

その中で、イベントに参加できない方がコメントなどを送る場所はないのかとのご意見をいただきました。

そこで、関係者に聞いてみました。

前向きに考えていただけました。

コメントを送る場所ができました。




コメント、会場にこれない一般の方から、
「コメントのみですが」と入れていただいて、
oono.obs@gmail.com までメールでお送りいただけますか?

当日読ませていただくか、配布させていただきます。

産科の崩壊、医療刑事事件の問題など、困っていることでもなんでもいいです。




そうです。

上のアドレスに「コメントのみですが」と入れてもらって、都道府県、年齢、性別その後に応援メッセージやご意見などを送ればよいとのことです。

当日読ませていただくか、配布させていただきます。
加藤先生への応援メッセージはご本人の手元に必ず届くようにします。

とのことでした。

どんどん、メールしてください。

あと、10日です。

いったい、どれだけの人間が大きな関心を持っているのかメールだけでも力になると思います。

我々は福島大野病院事件で逮捕された産婦人科医の無罪を信じ支援します。

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例のボールペンも配るようですよ。

http://blog.m3.com/yosshi/20080520/2

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タグ : 福島大野事件