~よっしぃの独り言                   医者として10年程仕事をしてきました。 医療関係者と一般の方々の間に大きな隔たりがある事も実感しました。 これは、お互いにとって不幸なことです。 このすきまに橋を架けれたらと思いブログを始めました。
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2008年9月 
2008/09/30 Tue 12:24
CATEGORY【目次】
肌寒い日が増えてきましたね。

もう半袖は終わりですかね。

このブログのアクセスは少し増えてきました。

ですが、m3ブログは、8月の終わりからアクセスが減ってます。

例の判決をピークに減りました。

あの裁判のことでm3ブログを見に来ていた人が多かったんじゃないかと推測します。

じゃ、9月の目次です。

『がんの予防』   9月1日
『もう一丁!』   9月2日
『分子標的薬の皮疹』   9月3日
『抗がん剤について(再掲)』   9月4日
『臭いでがんがわかるの?』   9月5日
『ゆるキャラ祭り』   9月6日
『抗がん剤の標準治療(再掲)』   9月7日
『がんと病理』   9月8日
『イレッサ(ゲフィチニブ)について(再掲)』   9月9日
『人生いろいろ(happy birthday?)』   9月10日
『タルセバとイレッサ(再掲)』   9月11日
『医者のスタンス』   9月12日
『がんの専門医 1(再掲)』   9月13日
『患者のスタンス』   9月14日
『治療関連死について(再掲)』   9月15日
『効果判定の方法』   9月16日
『臨床試験とは(再掲)』   9月17日
『がんが引き起こすこと 1   9月18日
『告知って(再掲)』   9月19日
『結婚式』   9月20日
『がんが引き起こすこと 2』   9月21日
『分子標的薬とは』   9月22日
『がんの自然治癒』   9月23日
『がん細胞』   9月24日
『研究所』   9月25日
『健康食品の意義』   9月26日
『がんが引き起こすこと 3』   9月27日
『丸山ワクチンなど』   9月28日
『外来抗がん剤治療』   9月29日



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テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

外来抗がん剤治療 
2008/09/29 Mon 12:13
最近、外来で抗がん剤治療を行う施設が増えてきました。

病院によっては、入院よりも外来での抗がん剤治療の方が多い施設もあるようです。

外来治療の最大のメリットは何かというとそれは、もう患者さんのQOLの向上以外にありません。

入院での治療だと温泉に行きたくてもなかなか行けないですよね。

仕事をしたくてもなかなかできないですよね。

趣味に没頭したくてもなかなかできないですよね。

抗がん剤治療をしながらかなえてくれるのが外来抗がん剤治療です。

広がってきたのは理由があります。

患者さん達が希望されている1面もありますが、他にも大きく2個の理由があります。


ひとつは、医療政策として国が医療費を抑えるために外来抗がん剤治療をするように誘導していること。

例えば、外来化学療法加算ができたりとか包括医療制度などです。


もうひとつは、医学的な理由です。

短時間の抗がん剤治療が増えてきたこと。

特に乳がんの治療は短時間の治療が多いですからね。

支持療法(副作用への対策)の進化、専門的な知識をもつ医師、薬剤師、看護師の増加などが挙げられます。

ただし、専門的な資格を持っている人の数は少なすぎて全国に広まっているというような状況ではありませんけど。

こんないい面があるんですけど、まだまだ日本のどこでもってわけではないですよね。


もちろん、1医師のがんばりで外来抗がん剤治療は、できます。

でも、その医師にすんごい負担がかかることもあるんです。

外来中に、点滴のルートの確保をするのは、負担です。

当番で回してくれると楽なんですけどね。

病院によっては、看護師が抗がん剤治療のルート確保してくれるところもあるんですけどね。

まだ、一握りです。

また、患者さんが不安がって外来での治療を嫌がる人もいますね。

1泊2日の抗がん剤治療入院の方が日本人にはなじむのかも知れませんね。

アメリカでは、24時間稼働の抗がん剤の外来治療センターがあるようです。

24時間凄いけど、べつにそこまでいらないんじゃないって思う方『人気ブログランキング』へ←ポチッとお願いします。


それにしても24時間って、凄すぎます。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

丸山ワクチンなど 
2008/09/28 Sun 12:31
m3のブログに去年の10月25日エントリーした記事です。




丸山ワクチンって聞いた事ありますよね。がんに効くと一時期かなりもてはやされました。

最初は結核の薬って知ってましたか?

では、生い立ちから始めます。

1944年に結核治療薬として誕生。1960年頃よりがんに効果があるとのことで、約35万人に投与されているようです。

また、同じようながんワクチンとして蓮見ワクチンも1948年に誕生しています。

これらは、簡単に言うと自己の免疫力を高めてがんを排除しようと言うものです。

本当に効果はあるのでしょうか?

私の患者さんでも何人か使用したことがあります。(自身で勧めた事はありません。患者さんの希望です。)
今まで5人くらいでしょうか。明らかに効果があった患者さんはいません。もう少し、多くの患者さんに使えば効果があるのかも知れませんが。

1人は、抗がん剤、放射線治療後、丸山ワクチンを5年以上続けています。
私の印象としては、丸山ワクチンなしでも治癒しているのではないかとの印象です。
しかし、本人がやめることを拒否しています。

がんに対する免疫療法も様々です。
丸山ワクチンのように全体的な免疫力を上げるもの。
自分のがんの組織が必要でそれに対して特異的に作用するとうたっているものもあります。

では、免疫力をあげればがん細胞はやっつけられるのでしょうか?
もともと、自分の体からできたものなので免疫をくぐり抜ける可能性はあります。

もし、免疫力をあげるだけで排除できるとするならば、ごく初期のがんであると思います。

なぜなら、がんの末期の状態では自身の免疫力も低下しているからです。低下した状態を、高めたとして以前の状態までもどせるかどうか。
そのレベルであれば効果がないのは当たり前です。

前の免疫力でがんを排除できるなら、そもそもがんにはならないですよね。

もう、丸山ワクチンも蓮見ワクチンもやめませんか?

だって、特に丸山ワクチンは、50年も前から治験をしていますよね。
しかも、1981年から有償治験ですよね。

最近の文献でも1例報告(こんなに効いた患者さんもいますよ。みたいな論文)とかがある程度じゃないですか。
もちろん、中には効果ある方もいらっしゃると思いますよ。

プロスペクティブ(信頼性が高い)な論文ではないんじゃないですか。
丸山ワクチンのHPでも2001年以降の論文は掲載してませんね。

そんなんだったら、やめたらいいのにって思います。

標準治療があるのに丸山ワクチンなどを強く希望される方もいらっしゃいます。
50年も試験を行っていて認可されていないのは、効果がないからなんじゃないでしょうか。

治る見込みのある患者さんを惑わして欲しくないですね。ホントに。

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ギアチェンジした後の心の支えには悪くないと思いますけど。
私の中では、健康食品と同程度の意義しかないって事ですけど。





あえて、健康食品第4弾としておきます。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

タグ : 健康食品

2008/09/27 Sat 09:46
今日は、3回目、お腹の中にがんがあるとどうなるかのお話です。

主に消化器がんの方に多く見られる症状です。
(当たり前と言えば当たり前ですけど。)

肝臓とか腎臓に転移があって肝機能とか腎機能が落ちる場合があります。

ただし、腎臓は2個あるので腎不全になることはまずありません。

肝臓も半分程度の腫瘍の広がりなら自覚症状がないこともあります。

ただし、肝臓の表面近くの腫瘍は痛みを伴うこともあります。

お腹の中も出来る場所によって症状が違って、胆汁の通り道を腫瘍がふさいでしまうと黄疸が出ます。

全身倦怠感やかゆみが出てきます。

あまりにひどいと多臓器不全になる事もあります。

ですので、体の外から、もしくは、内視鏡を使って管をいれてたまった胆汁を体の外へださなければなりません。

腫瘍によって尿の流れる道がふさがれると水腎症といいおしっこがでなくなって体の老廃物を捨てられなくなります。

老廃物が捨てられないので当然、尿毒症になりもうろうとしたり、むくんだりします。

これも、放っておくと命に関わることがあるので、尿を外へ出すように管を入れたりします。

また、消化管が細くなると腸閉塞(イレウス)となり便が出ない状態になります。

最初はお腹が痛くて便が出にくいだけですが、だんだんむかつきも出てきます。

応急処置としては、イレウス管という管を入れたりします。

根本的に改善するためには、バイパス術をしたり、人工肛門を作ったりしなければなりません。

もちろん、イレウスが解除されなければ食事をとることができません。

これらの管を入れたりというような処置が難しいこともあります。

お腹にも水がたまることがあります。

胸水は、胸水を抜いて水をたまりにくくする薬を入れることによりたまりにくくすることができますが、腹水のコントロールとしてそのようなことは出来ないのです。

ですので、利尿剤で様子を見たりとかたまに腹水を抜いてみたりして様子を見ます。

もちろん、腹部の腫瘍からの出血(お腹の中や吐血、下血)などもあります。

消化管の症状も多彩ですね。

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何度も言いますが、この症状はすべての人に起こるわけではありませんからね。

何の症状もない方も大勢いらっしゃいますから。

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健康食品の意義 
2008/09/26 Fri 19:03
m3のブログに去年の10月6日エントリーした記事です。




今まで、抗がん剤、その他の薬についてお話ししてきました。
基本的には、健康食品に関してよい話しをしてこなかったと思います。

しかし、中には有用な健康食品もあるようです。エビデンスのしっかり出ているものもあります。

以下、がん関連の健康食品についてのお話しです。

残念ながら、がん関連にはエビデンスのしっかりしたものはないみたいです。

エビデンスレベルC(不確かな根拠がある。もしくは、相反する根拠がある。)クラスがもっとも信頼性のある健康食品です。

このクラスに分類されている健康食品には、アロエ、紅茶、緑茶、朝鮮人参、大豆、ニンニクなどまで分類されています。

がん患者さんが好んで買ってくるキノコ関係の健康食品などはほどんど入っていません。

私は、患者さんから『飲んでいいですか?』と聞かれたときに

『今から、治療が始まります。併用すると副作用が強く出る可能性があります。だから、今はやめときませんか。』

『せっかく、効果があった場合に何らかの副作用が出て抗がん剤か健康食品か原因がわからなければ、両方止めて様子を見ないといけませんよ。』

これで、初回治療の患者さんはほとんどやめます。

もちろん、それでもいいから使いたい人には無理矢理やめさせるようなことはしません。

では、意義はどこにあるのか?

ここからは、個人的な意見ですので。

一番の意義は、ギアチェンジの後です。

ギアチェンジの話しをしてほとんどの方は頭で理解するのですが、やはり、何かしておかないと不安に感じてしまう方が多いのです。

その理由は、日本に宗教が根ざしていないことだと思うのですが。

困った状況で頼るものがないので出来るだけの治療をしたい。となるような気がします。

本当に、精一杯の治療は体にとっても負担になり厳しい。
そう言うときに、健康食品に頼る。

もちろん、ほとんどの方は、過度の期待はしていません。
『自分ががんと戦っている。』
その気持ちも大切だなって思います。

それで、充実した時間を過ごしている患者さんを見ると健康食品もすてたもんじゃないよね。って思います。





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健康食品関連の第3弾です。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

タグ : 健康食品 緩和医療

研究所 
2008/09/25 Thu 12:20
>研究所ってどんなイメージがありますか?

思わず、マジンガーZの光子力研究所やゲッターロボの早乙女研究所など子供の頃の記憶がよみがえってきます。

Wikipediaにも、研究所は、載っています。

『研究所(けんきゅうしょ、けんきゅうじょ)とは、自然科学、人文科学、社会科学の研究、および研究開発、試験や鑑定を行うための機関である。』
とあります。

一般的なイメージはこうですよね。

>民間研究所において、業務や整備計画を行うと、税制上の優遇措置が得られなくなる。
とあります。

税制上の優遇措置などもあるんですね。

知りませんでした。

Wikipediaの最後の方に『その他の研究所』の欄があります。

美術大学の予備校、習い事の塾、一部の(研究機関でない)民間企業、親睦団体の名前として「研究所」が用いられることもある。

これは、研究所というネーミングをつけることでその機関に対するハクをつける場合ですね。

○○研究所と名前をつけるのは簡単です。

ときどき、医院とか歯科医院の前に○○研究所併設とか○○医院付属研究所とか書いてますよね。

はー、ここは凄いんだ。なんて思いますよね。

実際、研究をしているところもあると思いますが大半は文献を読んだり学会発表の原稿などを書いたりしている程度が実際だと思います。

その程度なら、ほとんどの医者はしてることですからね。

そう言えば、ネット上でも患者さんをまどわすような○○研究所をなのるHPも見受けられますね。

研究所と名乗るのはすぐに出来ることなんで、研究所の名前だけで信頼できそうとか思わないでくださいね。

十分に中身を吟味して信じられる情報かどうかを判断してくださいね。

そんな研究所なら、光子力研究所や早乙女研究所の方が夢があっていいですよね。

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がん細胞 
2008/09/24 Wed 12:19
m3のブログに去年の8月7日エントリーした記事です。



がんと診断されるとは、どういうことでしょう?

一部のがんは、画像だけで診断するのですが、ほとんどの場合は、病理の医師が、組織や細胞を顕微鏡で見て判断します。

では、正常な細胞、組織とがん細胞、組織は簡単に区別が付くのでしょうか?

『簡単に区別がつく時もあれば、簡単に区別つかない時もある。』が正解でしょうか。

やはり、中には区別が付きにくくて『がんである』とも言いにくいし『がんでない』とも言えないようなものがあるのです。

そのようなとき、病理の先生は、私たち臨床医に再検査してください。との返事をかかれます。(もちろん、臨床医の力不足でいい検体がうまく取れてないときもあるんですが。)

再度同じ検査や別の検査法で診断をつけに行くのです。
やはり、がんと診断されないと治療にすすめないのです。

がんの治療は、抗癌剤や放射線、手術となってきます。
やはり、正常な細胞、体にダメージをあたえる治療となりますのできっちりとした診断に基づかないと治療できないという事になります。(治療関連死についてもご参照ください。)

しかし、この境界あたりにある細胞、組織は、A先生はがんでない。B先生は、がんである。と意見が分かれたりする可能性のあるものなんです。(非常に稀だと思いますが。)

炎症が非常に強い細胞は悪性と見なされやすいですし。悪性度の高くないがんは、良性か悪性かの判断が難しいですから。

ですので、手術前にがんと診断されて実際に手術を行ってみたらがん細胞はなかった。という話しを聞くこともあります。

この話しを読んでみてどう思われましたか?
そんな、あり得ないと思いましたか?やっぱりって思いましたか?

でも、これが事実なんです。

医学ってパシッと割り切れないことが非常に多いんです。
人間の体は不思議なんです。

一般の方はありえないって思うのが普通だと思います。
医療関係者は、やっぱりとか当たり前って思う方が多いんじゃないでしょうか?

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この、ギャップ埋まるといいですね。




コメントで
『たとえば1000人位の人がいてその中で見渡して女か男か見分ける場合何人かは悩む人がいるってイメージなんです。ましてやくざかどうか?まで判断するような場合もあり・・明らかにやくざっぽいけど凶悪犯ではなさそう?ちょっと見いい人っぽいけどやくざの雰囲気もある、見極めは難しい・・とかなり面白い説明をされました。』
こんな説明をされたと言う方がいらっしゃいました。

こんな説明、最高ですね。

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タグ : がん

がんの自然治癒 
2008/09/23 Tue 10:28
世の中には、科学的に理解できないことがあります。

人間の体は特にそうです。

機械と違うのですから、だから医者の技術はartとも呼ばれることがあります。

なかには、がんが自然治癒したとの報告があります。

もちろん、ちゃんとした報告です。

検索をかけると多くのがんの自然退縮例の症例報告があります。

多いのは、腎臓がん、前立腺がん、肝臓がん、悪性黒色腫、リンパ腫あたりでが多くみつかります。

これらの症例報告をまとめた科学的な本もあるのですが、ハッキリとした自然退縮する理由はかわからないのです。

自然退縮だから、何もしなくてもよくなるって事です。

中には、がんでないのにがんであると診断した症例なども含まれているでしょう。

ですので、純粋に自然退縮する頻度はきわめて低いと考えられます。
(先進国では、3人から4人にひとりががんで死亡する時代です。)

おそらく、1000人のがん患者さんのうちひとりあるかないか程度の頻度かもっと低い頻度でしょう。

そのように、めでたく自然治癒した方は、自分の体験談やしたことを広めたりします。

もちろん、何かの法則なり共通点があればいいのですが、今までのところそう言ったものはありません。

あやしげなHPのようにこうすればみんな治るみたいなものはありません。

でも、実際自然に治癒したとしか考えられない患者さんがいるのは事実です。

ただ、それは、ほんのごくごく一握りの方だけなのです。

可能性を信じ、よくなろうとすることも大切なことだと思います。

宝くじに当たるのと同じ程度の確率に命をかけてはいけないと思います。

標準的な治療があるならば、標準的な治療をしてみるだべきである。と思います。

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分子標的薬とは 
2008/09/22 Mon 12:36
m3のブログに去年の10月2日にエントリーした記事です。




今日は、真面目な話しを。

以前抗がん剤についてで殺細胞性の抗がん剤についての話しをしました。

そこでは、分子標的薬(抗がん剤のに限定して話します。)は除外しての話しでした。なぜなら、まったく異なる作用をもつ薬剤だからです。

分子標的薬とは、簡単に言うとある特定の分子をブロック(ある種の信号を出ないよう)して、腫瘍の増殖、転移、浸潤などを押さえる薬剤です。

ですので、殺細胞性薬剤が至適投与量と致死的投与量が非常に近いと以前述べたのですが、分子標的薬にこのようなことはありません。
細胞分裂を止めるのではないからです。

ですので、最大の効果を発揮できる用量が投与量にできます。(理論的には、殺細胞性薬剤は用量が多いほど効果があります。)

なんとなくイメージできてきましたか?分子標的薬。

そんな効き方をするので、当初は腫瘍縮小効果はないのではないか。と言われていました。しかし、実際、驚くほど縮小を認めることがあります。

分子標的薬のなかで小分子とか抗体(大分子)とか分類されています。これは、薬剤を作るアプローチの仕方に違いがあるんですがあまり気にしないでいいと思います。

ちなみに、イレッサはEGFRチロシンキナーゼ阻害剤と言ってチロシンキナーゼと言う特定のホルモンの働きを抑えるような作用があります。

ほとんどの分子標的薬は、開発当初からこの部分の働きを抑えるにはどんな立体構造をしてたら、この部分を押さえるのかと言うことをコンピューターで計算して創薬したりしています。

ずいぶん、殺細胞性薬剤と違うことがわかってきましたね。
分子標的薬が花盛りな理由もわかりますよね。
とにかく、殺細胞性薬剤の開発や治療は乱暴な方法で行われてきたんですが、分子標的薬は、繊細ですよね。

ですので、白血球が減ったりとかひどい吐き気だとか全身倦怠感とかの副作用はほとんどありません。

しかし、間質性肺炎とか皮疹、喀血、下血、血圧上昇、不整脈など従来の殺細胞性薬剤では考えにくい副作用がよく出るようになっています。

もちろん、そんな薬なのであらかじめ効果のある人がわかっている薬剤もあります。
その話しはまたの機会にしたいと思います。

今後の展望としては、血管新生(腫瘍が増殖するのに栄養が必要なので血管を新たに作り出す事)を抑える薬剤が今、注目を集めてます。大腸癌では認可されています。

また、ひとつの薬剤でいろいろな部位に影響を及ぼし効果を発現するマルチターゲットドラッグと呼ばれる薬剤も注目されています。

以上、分子標的薬の基礎知識でした。

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えーと、この話ここでは初めてですよね。

何をここに挙げたかわからなくなってきました。すみません。


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2008/09/21 Sun 09:46
今日は、2回目です。

私の専門の肺の話をしますね。

肺にあれば、呼吸機能が落ちますよね。

息切れなどの症状が出ます。

普通の肺機能なら、半分の機能があれば日常生活は大丈夫ですよ。

ただし、肺気腫などあれば半分じゃダメなこと多いですけど。

呼吸機能への影響は、腫瘍の大きさも大切ですが出来る場所が非常に大切です。

肺の末梢(はしっこ)の方にある腫瘍なら多少大きくても呼吸機能にはさほど影響しません。

ただし、胸膜まで浸潤すると痛みが出たりとか胸水がたまったりしますけど。

肺の真ん中、特に右肺と左肺に分かれる気管の辺りに顔を出していたりすると、医者が焦ります。

だって、腫瘍で気管がつまったら窒息死しますから。

また、大血管(心臓のそばの血管など)に腫瘍がくっついていたりすると大出血する危険性がありますよね。

そうでなくても、腫瘍そのものから出血して血痰とか喀血しますけどね。

他には、上肺野にあるときに、声がしわがれてくることがあります。

嗄声と言います。

これは、声を出す声帯を支配する神経(反回神経)が頭からいったん肺の中(正確には縦隔)に降りてきてそれから声帯(のどぼとけの付近)まであがります。

ですので、この神経が腫瘍に押されたりして麻痺すると嗄声になります。

あと、有名なモノとして上大静脈症候群というものがあります。

名前の通りに腫瘍が上大静脈を圧迫して血液が通りにくくするのです。

かなり太い静脈ですので圧迫されて血流が落ちると血液が心臓にかえってこれなくなります。

すると、、、、

顔や手がむくみます。

ひどい場合だと手が破裂しそうなほどむくみます。

しかも、片手だけです。(左右の血管を同時に腫瘍が圧迫する可能性ってほとんどゼロですからね。)

イヤですね。

でも、この症状は、だいたい2週間ほどで何もしなくても引いてきます。

人間の体はすごいもんで、新たなバイパス(血管)を自分で作って迂回させるんですね。

すごいですね。

そのバイパスが完成するまでの期間がだいたい2週間ほどです。

ちなみに、がん患者さんがあやしげな商法にだまされるときは上大静脈症候群のときに、あやしげな事をして10日ほど経って改善して、あやしげな商法にはまったりするらしいですよ。

ホントは、自分の力でよくなってるのに。

信じ込んだら何をいっても聞いてくれませんからね。

あら、話がだいぶずれましたね。

今日はこのへんで終わります。

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また、心臓の周りに水をためて心不全となることもあります。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

結婚式 
2008/09/20 Sat 09:35
もうずいぶん前のことです。

O先生が研修医1年目として、私のいる病院にやってきたのは。

O先生は、何でも器用にこなす個性的な青年でした。

文献検索も得意のようです。

もしかしたら、何でも調べることが趣味みたいなのかもしれません。

文献検索が苦にならないなら医者としては強い武器です。

患者さんへのあたりも悪くありません。

他の研修医と比べても優秀でした。

そんなO先生は、かなりの酒飲みでした。

当然のように彼と飲みに行くようになりました。

ある時、彼に女性を紹介する事になりました。

気がつけば、付き合っていました。

そして、結婚式の招待状が送られてきました。

先日、結婚式に出席してきました。

その日、O先生は輝いていました。

もちろん、新婦の方が輝いてましたけど。

おめでとうございます。

これからも、末永くお幸せに。

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こんな事があると、本当に嬉しいですよね。

タグ : 結婚式

告知って 
2008/09/19 Fri 12:00
m3のブログで去年の5月28日にエントリーした記事です。



告知って、重い響きがありますよね。上から下に言うようですね。

実際は、病名、病状、今後の治療方針を説明することですよね。

欧米ではtell the truthと言うようです。事実を告げる。横の関係ですね。
がんであると医師から説明を受けたときの心因反応は、
告知があったときから1週間程度が衝撃~否認、絶望、怒り(頭が真っ白~認めたくないなど)の時期であり、
2~4週間が抑うつ、落胆、不安~適応を行ったり来たりして徐々に適応の状態が保たれるようになると説明されています。

では、告知をしない方がよいのではと考える方も多いと思いますが、実際どうなんでしょうか?
昔は、がんであると告げないで抗癌剤治療をしたりしてたようですが、現在、治療する人で病名を知らない人はほとんどいなくなってきたのではないでしょうか?

やはり、手術、抗癌剤、放射線などで治療するのであればがんであることを知った上で治療することが必要だろうと思います。しかし、家族から『本人に病名を告げないで欲しい。』と言われることはよくあります。
5年程まえのアンケートですが『自分ががんであったとき病状を知りたいか?』にyesのひとは、80%以上でしたが、『家族ががんであるときに伝えてよいか?』にyesのひとは、50%程度でした。


非常に考えさせられる結果でした。


また、東海大学の保坂隆先生は、告知したがん患者さんの精神症状発現率は43%であり、告知しなかったがん患者さんの精神症状発現率は、49%であった。つまり、告知しないがん患者さんのほうが発現率が高いと述べております。

なぜか?やっぱり、人間ですからなんとなくわかるんでしょうね。それで、隠されてるのに気づくもしくは、病状が全然よくならないから精神症状が出てくるからじゃないでしょうか?

また、治療の選択肢が何種類かある場合、特にその一つが無治療(経過観察、対症療法、緩和医療など)である場合。正確な判断は予後を含めてすべての情報を知った上で選択しないといけません。というか知らないと選択できないです。

現実問題として、若くて、理解力があって仕事もしているような人には予後も含めてすべての病状を説明することが多いです。
しかし、高齢者には、病名、病状と治療法のみで予後は話しないことが多いですね。


知る権利、知らない権利があると言われています。患者さんがどこまで知りたいかなんて本人にしかわかりません。


どこまで正確な情報を患者さん自身に伝えるかということは、本当に難しいです。

みなさんは、どうしてますか?どうして、欲しいですか?

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この記事は、医師からのコメントが非常に多かった記事です。
詳細は、http://blog.m3.com/yosshi/20070518/1を見てください。

今は、悪性疾患の病名の告知は当たり前のこととなりました。
私が、医者になった頃よりもずいぶん話しやすくなったものです。

これからは、予後の話しをする事。
それと、ギアチェンジの話しをするときの方が大切だなと感じております。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

2008/09/18 Thu 13:46
以前、以下のようなコメントをいただきました。

>患者の中には私のように我慢してしまう方も多いと思うのでそういったアプローチも取り上げて下さい。

答えになるかどうかわかりませんが、参考になればと思います。

がんは、いろいろな症状を引き起こします。

その症状は多彩ですべてを説明しろと言われてもなかなか難しいです。

ただ、がんのある場所によって予測できることもあります。

例えば、頭にがんがあれば、そのがんが占拠した脳の働きがやられます。

例えば、左の側頭葉を占拠していれば、右半身に麻痺が出ることが多いですし、小脳にあれば、ふらつきや吐き気などの症状が出ることが多いです。

これ以外にも、脳幹部には、さまざまな中枢があるのでここをやられたら生命を維持することができません。

また、腫瘍の周りに大きく浮腫を伴うことがあり、浮腫が大きいと周囲を押します。

場合によってはすることは、脳の中枢(脳幹)の働きを止めてしまうこともあります。
(こうなれば、もちろん生命を維持出来ません。)


あと、体表にあれば、見栄えが悪くなったりとか、特定の動作がしにくくなったりしますよね。
(間節が曲がりにくくなったりして)

口の中に出来ちゃったりすると、ご飯を食べられなくなります。
(痛かったりすることが多い)

しかも、かなりの臭気を発します。

よく考えてください。

特に体表にがんがいたとしたら。

その場所場所によって症状は、全然変わってきますよね。

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こわいこといっぱい書いてるかも知れませんが、何にもおこんない人も結構いますよ。

寄生虫だって出る場所によっては失明することもあるし。

全く無症状のこともあるし。

悲観してもらうためにブログを書いてるのではないですからね。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

臨床試験とは 
2008/09/17 Wed 19:13
m3のブログに去年の9月7日にエントリーした記事です。




ひさしぶりに、まじめな話題です。

新しい抗がん剤の誕生でいろいろ薬ができるまでについて書きましたが今日は主に抗癌剤の臨床試験について書きます。

どんな、患者さんが臨床試験に入るかというと、きれいな患者さんです。きれいとは、何も見た目がきれいことではありません。他に合併症がない患者さんのことです。

やはり、以前に脳梗塞したことのある患者さんや何らかの既往歴を持ってる患者さんは、除外基準に書いてない限り試験に参加することはできるのですが、担当医としてはできるだけそういう病気をしたことがない患者さんを入れたいと思うのです。

なぜなら、担当医もこの治療法はすぐれていると考えている場合が多いのです。ですので、治療以外のところで、試験にマイナスとなるような事はおこって欲しくないのです。

もし、おこってしまうと有望(と思われる)な治療法が闇の中へ落ちていきます。本当に有望であればそれは避けたい出来事です。(この事は、社会的な損失です。)

すると、おのずときれいな患者さんを選びがちになります。
そこで、医師の主観が入らないようにランダム化二重盲検法 (医師の主観が試験に反映されない客観的な結果が得られる。)というやり方が主流になってます。

それでも、臨床試験では非常に成績がいいけど、実際販売後の成績は以前の薬とあんまりかわりなかったよって事もあります。

また、臨床試験では、予期せぬ事が起こる可能性があります。
使った患者さんの数が少ないのですから当たり前と言えば当たり前ですけど。

臨床試験は、参加する患者さんのためのものではなくて、5年後の同じ病気の患者さんのために行われているものです。もし、臨床試験に参加するならそのことを十分に理解した上で参加するようにしてください。

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臨床試験って、一般の方にはよくわからないですよね。

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効果判定の方法 
2008/09/16 Tue 13:28
今まで、がん関連の話はたくさんしてきましたけど、抗がん剤が効いたかどうかの話はあまりしてなかったような気がします。

効果判定は、客観的に出来なければなりません。

ですので、元気になったとか、痛みが和らいだというのは効果判定の基準にはなりません。

もちろん、その患者さんにとっては効果があったと考えていいんですけどね。

主に、臨床試験などで新しい治療の効果が今までの治療と比べてどうかって事が大切ですからね。

効果判定の基準は今、主にRECIST(Response Evaluation Criteria in Solid Tumor)なる基準を用いることが多いです。

まず、長さの測れる病変(測定可能病変)を見つけます。

あまり小さすぎると適当ではありません。

小さすぎると次回のCTなどでスライスとスライスの間にはまりこんじゃうと、見えなくなることがあるんですね。

基本は、CTなどのスライス厚(何mm毎に撮影したか)の2倍以上の大きさが必要です。

そして、測定可能病変の長さを測ります。

どうやって、測るかって?

その病変の中で一番長く測定できるように測ります。

いくつかの測定可能病変がある場合は全部測ります。

ただし、1臓器につき大きい方から5個まででいいですよ。

そして、その長さを全部足します。

その和を治療前と治療後で比較します。

そこで、治療前の70%以下であれば、治療効果があったと判断します。

面積ベースで行けば50%以下ですからね。(0.7×0.7=0.49)

このことをPR(Partial Response)と表現します。

病変が全部消えたらCR(Complete Response)と言います。

残念ながら120%以上になっていたらPD(Progressive Disease)です。

それ以外の大きな変化がなければSD(Stable Disease)になります。

患者さんにはあまり関係のない話だったかも知れませんね。

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実は、どの程度の時間PRやSDをキープしないとダメとか、非標的病変の扱い方などもあります。

もっと知りたい人は、こちらへ

少し、古いですけどね。

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2008/09/15 Mon 12:52
m3ブログで昨年の5月29日エントリーした記事です。



治療関連死。嫌な言葉ですね。医師としては非常にブルーになる言葉です。しかし、抗癌剤治療をする上では避けて通ることができないものです。

やはり、抗癌剤治療に絶対安全はありません。細胞が分裂するところに作用してするのですから正常の細胞ももちろんダメージを受けます。

分子標的薬(癌が増殖、転移などするときにだす信号をでなくして抗腫瘍効果を発現する薬)が出現したときは、腫瘍縮小効果は望めないが重篤な副作用もないだろう。とみんな期待していました。

しかし、実際どうでしょう。副作用のプロフィールは異なるものの、重篤な副作用で命を落とされた方も多数いらっしゃいます。

分子標的薬(特にイレッサ)での治療関連死はマスコミなどで話題になったことがありそれだけで長い話になりそうなのでまたに機会にします。ここでは、分子標的薬以外での治療関連死について主に述べます。

過去の文献によると抗癌剤による治療関連死の割合は報告によっても異なりますが1~4%程度であります。
もちろん、最近は支持療法(抗癌剤の副作用を抑えるような治療)が進歩し、過去の報告よりはいいだろうと推測されます。
例えば、セロトニン拮抗薬(吐き気止め)、GーCSF(白血球を増やす。)など支持療法の定番です。

治療関連死の当院のデータでは、放射線治療では0.6%、抗癌剤治療では1.2%、抗癌剤+放射線治療では2.8%となっています。
原因としては、放射線肺炎がもっとも多く、続いて好中球減少時の感染症(肺炎が多い。)、喀血、消化管出血、自殺と続きます。(2001年までのデータです。)

当たり前ですが、PS(全身状態の指標)の悪い患者さんで治療関連死の率が高かったです。

これから、抗癌剤治療を受ける方をおどすつもりはありませんが、やはり、上に述べたような事が起こる可能性がある治療をするんだ。ということを十分理解した上で治療を受けて頂きたいと思います。
癌でない細胞にとっては毒なのですから。

もちろん、治療関連死がどうしても嫌だ。と言う考え方なら抗癌剤治療などを受けない方がいいと思います。ただし、このまま治療しなかったときどうなるかを十分に理解した上での事ですけど。

現在での肺癌治療の治療関連死は、イレッサ(ゲフィチニブ)による肺傷害(薬剤性肺炎)が1位か2位になっているものと考えられます。

今後、致死的な副作用の少ない新規抗癌剤の開発、よりよい支持療法の確立により治療関連死がなくなることを期待します。

分子標的薬、主にイレッサについては次にします。
ほとんど、肺癌についてしか述べれなくてすいません。



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今は、支持療法なども進歩しているのでもう少し低いことが予想されます。

あまり、こわがりすぎてもダメですが、100%安全だと思ってもいけません。

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タグ : 抗がん剤 副作用

患者のスタンス 
2008/09/14 Sun 12:38
CATEGORY【診療】
医者のスタンスもいろいろだと言う話をしましたが、患者さんもいろいろだと感じます。

医者の言うことを本当によく聞く患者さんもいれば、そうでない患者さんも。

非常に細かい性格で、ストイックな事ばかりする患者さんもいれば、そうでない患者さんも。

家族に頼りたいと考える患者さんもいれば、なるべく頼りたくない、それどころか病状説明さえして欲しくない患者さんも。

病院を選ぶにも自分にとって通いやすさに重きをおく患者さんもいれば、どんなに遠くても名の通った○○センターに行きたがる患者さんも。

抗がん剤治療もう、しない方がいいよって説明しても、どうしてももっと抗がん剤をしたいと言う患者さんもいれば、初回治療から抗がん剤はしたくありませんと言う患者さんもいます。

でも、みんな思うことはひとつです。

病気がよくなればいい。

最高の治療をうけたい。

あわよくば、しんどくない方法で。

ある程度、患者さんのスタンスも理解できるしなんとかしてあげたいと思う。

でも、どうしようもないときがありあます。

医者が詳しく説明するのは、患者さんのスタンスにできるだけ近くて、よいと考える治療をして欲しいからです。

患者さんの希望どおりに治療がすすむことは、あまりないと思います。

この治療をしたら、90%以上治りかつ副作用の少ない治療なら、患者さんが嫌がっても尻をたたいてでも治療しましょう!と、いいますよね。

10%程度しか良くならない治療で副作用も軽くない治療を無理矢理行おうとはしません。

そんなときは、患者さんのスタンスを重視して治療方針を決定します。

もちろん、その患者さんの家族構成、仕事の状況、場合によっては趣味のことまで考えて。

まあ、いろんなスタンスの患者さん、いろんな性格の患者さんがいるから、人生いろいろが書けるわけで。

患者さんのスタンスにより、経験したことが私たち医師のこやしとなり、今後の診療に役に立ったりするわけで。

まあ、最初の方は、とことんまで抗がん剤治療をしたい患者さんと、抗がん剤はなるべくしたくないと言う患者さんと極端だなと思ったことがきっかけでこのエントリーを立ててしまいました。

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がんの専門医 1 
2008/09/13 Sat 12:37
m3のブログのエントリーしたもので同じような話題を幾つかまとめてみました。




先日、がん拠点病院の3割ががん専門医不在という記事がでてました。

専門医の数を考えると当たり前のものです。
ここで指す専門医は『がん薬物療法専門医』のことであろうと思われます。NPO臨床腫瘍学会が認定しています。
現在、専門医試験は2回行われ1回目で47名が合格、2回目で79名が合格しています。つまり、全国で150名もいないんです。専門医が1人もいない県もあるようです。

しかも、受験資格は過去5年以内に受け持った抗癌剤治療をした症例で、造血器、呼吸器、消化器、肝・胆・膵、乳房、婦人科、泌尿器、頭頚部、骨軟部、皮膚、中枢神経、胚細胞、小児、原発不明の腫瘍のうちから少なくとも3臓器・領域より選択し、各臓器・領域3例以上で、1臓器・領域20例以下とし、総数30例を記載し報告をする。

つまり、最近5年は、特定領域(例えば肺癌)の抗癌剤治療しかしていない人はがん薬物療法専門医の申請ができませんよ。って事です。医療関係者はわかると思いますが、ある程度経験をつんだ医師は特定領域の抗癌剤治療しかしていません。ですので、自分の専門外の領域の抗癌剤治療を行わないと専門医になれません。ベテラン医師は、きわめて専門医となりにくい制度です。

日本には、癌治療学会(主に外科の先生主体)と臨床腫瘍学会(内科主体)と癌学会とがあり専門医制度を作るときにお互いの利益になるように主張がありいろいろありもめたと言う話もあります。

がん治療認定医なるものも平成20年から日本がん治療認定医機構なるところから認定されるようになります。

何だか、よくわかりませんね。自分自身も癌と関わる仕事をしていないと全く理解に苦しむような状態です。




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前回、がん薬物療法専門医はベテランの先生がなりにくい制度であるとお伝えしました。
特に外科系の先生ががん薬物療法専門医を取得するのは至難の業であると思います。

がん薬物療法専門医になるためには、さまざまな領域のがんの抗癌剤治療を勉強しないといけません。薬物相互作用、副作用、そして最近ふえてきた分子標的薬など抗癌剤の知識。また、対症療法、緩和的治療、精神的なサポート、臨床試験の知識などもカリキュラムに含まれています。すばらしいことだと思います。
しかし、がん薬物療法専門医となったほとんどの先生は、今までなんらかの専門分野で抗癌剤治療を行ってきた先生です。主に血液内科医(血液腫瘍)、呼吸器内科医(肺癌)が多いようです。

もちろん、がん薬物療法専門医ですから、乳癌、前立腺癌なども専門的に治療しないといけない立場となります。
本当に完璧ながん薬物療法専門医であるとするならば、骨髄移植関連の知識などをもち、消化管内視鏡、気管支鏡の手技を習得し、甲状腺、乳腺、前立腺、腎などの生検も行うことができるようになスーパードクターになる必要があるのでは?でも、現実問題無理ですよね。
ということは、他科のドクターとの連携が重要になってくるじゃないですかね。

個人的な意見としてがん薬物療法専門医でも肺癌の専門医、大腸癌の専門医、血液腫瘍の専門医と分けて資格を考えてもいいんじゃないでしょうか? 婦人科のがん(子宮癌、卵巣癌など)は、婦人科の先生も専門医になってほしいものです。やっぱり『もちはもちや』ですから。

現時点では、がん薬物療法専門医に診てもらうよりもその道(そのがん)の専門家に診てもらった方がいいと思います。将来的にどうなるかわかりませんが。

あと、根治的ながん治療が困難になって緩和医療が中心となる患者さんをベットがないなどの理由で自施設で診ないがん拠点病院も問題ではないでしょうか?いわゆる、がん難民の話ですが。




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医者のスタンス 
2008/09/12 Fri 13:27
CATEGORY【診療】
医者にもいろんなスタンスの医者がいます。

患者さんとの関わりが好きな医者もいれば、あまり関わりたくない医者もいます。

自分で適正を考えて科を選択しています。

しゃべりが好きな医者が放射線科や病理にいったらつらいですもんね。

ほかにも、いろいろです。

手先が器用で手術がうまく神の手と呼ばれる医者もいれば、そうでない医者も。

自分で手先が器用でないと判断したら、手技の少ない科を選択するでしょう。

研究が好きで、新しい治療法や検査法、病気の原因などを見つけて患者さんの役に立ちたい医者もいれば、そうでない医者も。

臨床医とならなくて純粋な研究者への道を選ぶ医者もいます。
ですので、同じ科を選択した医者のキャラクターは必然的に似てくることが多く、○○科の先生はこんな感じだとか、こんな雰囲気だとか言われたりします。
でも、実は同じ科を選んでもその中でスタンスの違いがあります。

私は、がん治療、特に肺がん、主に抗がん剤治療に関わっています。

その中でも、いろんなスタンスがあります。

エビデンスを重視して、標準的と言われる抗がん剤治療を行うことに喜びを感じる医者。

気管支鏡検査など病気の診断することに喜びを感じる医者。

がん治療における患者さんとのふれあいに喜びを感じる医者。

緩和医療に主に喜びを感じる医者。

エビデンスがあまりなくても、何とか頑張って治療を行うことに喜びを感じる医者。

いろいろです。

でも、みんな標準的な治療をベースに行った上でですよ。

実は、裏を返せば、喜びを感じない領域がみんなあるんじゃないかなって事です。

要するに、緩和医療なんてしたくないって考えてたりとか、診断の気管支鏡とかしたくなくてがん治療だけしたいとか、感染症はあまりみたくないとかですね。

あまり口では言わないですけどね。

でも、心の中では絶対あると思うんですけど。

どうでしょう。

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私は、厳しい事実ををお伝えした後にその患者さんや家族のフォローをしていくことに喜びを感じます。

もちろん、抗がん剤治療も好きですよ。

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タルセバとイレッサ 
2008/09/11 Thu 12:34
昨年の12月17日m3ブログにエントリーした記事です。
タルセバが発売になったために書いてみました。



久しぶりにマニアックな話しをします。
タルセバもイレッサも分子標的薬です。

どちらもEGFRチロシンキナーゼ阻害剤と言う分類に入っています。
この酵素をブロックする事により腫瘍が増殖、転移、浸潤などをおこさないようになるのです。
飲み薬です。構造も非常に似ています。

何で、今この話題かというと今まで肺がん領域でこの系統の薬はイレッサだけでしたが、今月タルセバが発売になったからです。

ですので、治療の選択肢が広がったわけです。
では、どのようにして使い分ければいいのでしょうか?
もちろん、タルセバが新しく認められたわけですからイレッサ以上のメリットがあるのでしょう。

イレッサは、承認時の試験で250mg/dayと500mg/dayの量で検討が行われ、効果の差がほとんどないため承認用量が250mg/dayとなったいきさつがあります。

それに対して、タルセバは副作用として皮疹が95%以上の方に皮疹が出ます。(イレッサは、50から60%です。)
なぜなら、タルセバは副作用が許容できる目一杯の量が標準的な1日投与量と設定されたからです。(150mg/day)

ですので、有効濃度はイレッサの3倍あると言われておりイレッサよりも効果が期待できると言われています。

しかし、問題があります。

イレッサも発売後、イレッサによる肺傷害で多くの方が命を落としました。
現在、イレッサで肺傷害は5%程度おこり、そのうち約半分はどんな治療をしても死に至る事がわかっています。

この肺傷害の副作用は日本人に多く欧米人に少ないのです。

タルセバは、欧米ですでに使用されており安全性は確認できているのですが、日本人に使用した場合の安全性は不明です。

効果がイレッサよりあって、肺傷害の頻度がイレッサと同等もしくは少なければいいのですが。
今のところわかりません。

今あるデータは、日本人120名程度に使用したデータしかありません。
そのデータを信頼するならイレッサと同程度の肺傷害の発症率なのですが、イレッサはすでに何万人にも投与されています。

また、本当にタルセバにイレッサを上回る効果があるのかも使ってみてはじめてわかる事もあります。

個人的な意見としては、データがそろってくるまではタルセバはあまり使いたくないな。肺傷害怖いし。と言うような意見です。
イレッサが効かなくなった患者さんなら比較的安全に使えそうな気もしますので、そう言った患者さんを中心に使ってみたいとも思います。

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イレッサとタルセバのすみ分けはどうなるのでしょうか?
ちなみに、タルセバは、1錠約1万円、イレッサは約7千円です。3割負担だと月にタルセバは10万円、イレッサは6万円です。(薬代だけですよ。)

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タグ : タルセバ イレッサ 分子標的薬 肺がん

2008/09/09 Tue 12:33
m3ブログで昨年の5月31日のエントリーです。



イレッサ(ゲフィチニブ)は、何回か新聞紙上をにぎわしております。
まず最初ににぎわしたのは、登場したとき。当時としては画期的なスピードで承認され発売されました。
もちろん、賞賛を持って報道されました。
肺癌治療で初めて認可された分子標的薬(癌が増殖、転移などするときにだす信号をでなくして抗腫瘍効果を発現する薬)です。

腫瘍縮小効果はあまり期待できないかもしれない(大きくならないようにする薬)が副作用はたいしたことないだろう。そして、様々な施設でイレッサが使われました。
呼吸器疾患にあまり精通していないような施設でもたくさん使われたようです。

そうすると、肺傷害(薬剤性肺炎)という副作用で新聞をにぎわせました。
そこでは、さんざんたたかれました。発売中止になるかの勢いで。
その直後の学会にはたくさんの報道関係者の方もいらっしゃいました。

肺傷害(薬剤性肺炎)の出現率は約5.8%(今までの抗癌剤の約2~3倍の発生頻度)であり、その中の約半数の方が残念ながら命を落とされるようです。

しかし、恩恵をこうむった患者さんには夢のような薬となっています。
肺癌の予後は非常に悪く、生存中央値は抗癌剤治療をしても1年半程度です。

にもかかわらず、3年以上飲み続けている患者さんもいらっしゃいます。
あと、1~2ヵ月の命だろうと思った人がイレッサを飲んで1年以上悪化を認めなかった人もいます。

ただし、そこまでの恩恵をこうむる方はほんの一握りです。

ほとんどの方は、イレッサが効いていても1年程度で再発してくることが多いです。

また、女性、腺癌、非喫煙者に限って使えば奏効率(効く割合)が非常によいこと(4~5割)。EGFR遺伝子変異のある方に使うと奏効率が非常によいこと(7~9割)がわかっています。

しかし、肺傷害が起こりやすい人ははっきりとわかっていません。(いくつかの危険因子は言われていますが奏効する人ほどはっきり分かっていません。)

効果のある人を予測することも重要ですが、重篤な副作用を予測する方がもっと重要だと思います。

現時点において、イレッサに延命効果があるというエビデンス(証拠)はありません。しかし、実地臨床(実際の患者さんに投与しての経験)でイレッサによる恩恵を受けた人を何人も知っています。

また、秋頃にはイレッサとほぼ同じ作用機序をもった肺癌に対する分子標的薬タルセバ(エルロチニブ)が発売になる予定です。
タルセバはアメリカで延命効果が認められています。

イレッサとタルセバのすみ分けはどうなるのでしょうか?副作用の頻度はどうなのでしょうか?
非常に気になるところです。



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早いもので、昨年の12月にタルセバ(エルロチニブ)が発売になりました。

その話題を近々出したいと思います。

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タグ : 分子標的薬 イレッサ タルセバ

がんと病理 
2008/09/08 Mon 12:07
病理って何か知っていますか?

正確には、『病理学』といいます。

わからない人はWikiをみてください。

簡単に言うと手術や検査でとった組織を顕微鏡で見てどんな病気か診断する学問です。(極論ですけど。)

この中でもがんかどうかは、非常に重要な問題です。

正常な組織の顕微鏡像と比べて、おかしな顔つきをしています。(細胞異型が強いと言います)

もちろん、手術の前にがんであることがわかっていればいいのですが、中には、がんの可能性があるから手術をすることがあります。

そのときには、手術中に採取した組織をすぐに病理の検査室に持って行って、悪性かどうかすぐにみてもらいます。

術中、迅速診断と言います。

手術でなければしっかりと固定して、染色(色づけ)をしてみます。

少なくとも当日に結果が出るはずがありません。

手術は、この迅速診断の結果によって術式がかわってきます。

非常に大切なモノです。

でも、迅速なんですから、ホルマリンでじっくり固定しての標本より診断力が劣るのは想像つきますよね。

そうなんです。

迅速診断とじっくり固定後の診断は約3%程度異なるようです。

この中で半数以上が迅速固定の方法による問題です。

この中で33%が、診断するのが難しい病気、つまり良性悪性の境界領域のものです。(3%の1/3なので約1%ですけどね。)

そんな、状況の中で病理の先生は悪性か良性かを判断して外科医に伝えて、どこまで切除するかの決定材料になっています。

こんな重要な役割をこなしている病理の先生ですが、なかなか一般の方にはどんな仕事をしているのか見えないですよね。

最近、病理外来なるものが増えてきています。

想像つきましたか?

例えば、手術したら、外科の先生から術後にこんなんだったよ。って説明がありますよね。

『見えるところは、全部とりました。リンパ節にもがん細胞はいませんでした。よかったですね。』とか説明があります。

病理外来は、手術でとった組織について病理の先生から直接説明してもらう外来です。

まだ、一般的ではないですけど、徐々に増えてきています。

がんの悪性度とか、拡がりとか、主に顕微鏡的な話をするそうです。

病理外来での説明を聞いた患者さんへのアンケートでは、次に手術することがあったら病理外来で説明を聞きたい人は100%だそうです。

エクストラのお金がかかっても聞きたい人が8割もいるようです。

病理外来、一般的になるといいですね。

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恥ずかしながら病理外来、最近まで知りませんでした。

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抗がん剤の標準治療 
2008/09/07 Sun 12:47
m3のブログに去年の9月12日にエントリーした記事です。





抗癌剤についてでお約束したように、今、標準治療と言われる治療法がどのようにして標準となったかについて述べたいと思います。

他の治療法を考慮しないでよい状態、すなわち、根治的な手術、放射線治療の適応でない、3B期、4期の肺がんについての話しをします。

まず、今までの標準治療と呼ばれる治療と標準治療より優れていると思われる治療とを比較試験を行って戦わせます。

何を持って優れているかなのですが、奏効率(がんの画像上の面積が半分以下になる割合)や治療後再発しない期間、死亡するまでの期間を指標とする事が多いです。

そして、効果が優れていれば文句なく標準治療となります。(こじんまりとした臨床試験ではダメですよ。)
また、効果は同等でも、副作用が少ないとかのメリットがあれば標準治療のひとつに加えられます。

大規模、小規模なこのような臨床試験が行われ現在の標準治療は、白金製剤(シスプラチンやカルボプラチン)と第3世代抗がん剤(90年代以降に開発された抗がん剤4、5種類)からそれぞれ1種類を組み合わせて使う2剤での治療が標準となっています。

もちろん、無治療群と抗がん剤治療群の試験もされていて、高齢者でも全身状態のよい患者さんは単剤(第3世代抗がん剤1種類)での治療が治療しない群より優れている事がわかっています。

最近は、分子標的薬(今度ゆっくり説明します。)がどんどん開発されており、分子標的薬を含んだ臨床試験もたくさん行われており非常に混沌としております。

また、再発治療の標準治療もあります。しかし、再々発した場合の標準治療はありません。(臨床試験を行おうにも参加できる人数が少なくてなかなか試験が行われないため)

以上、肺がんの標準治療でした。

今の標準治療は、過去いくつもの臨床試験で勝ち続けてきた治療法なのですよ。

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しかし、3回目以降の治療に標準的な治療法はありません。主治医の考えによって行われています。(肺がんの場合。)



以前も述べましたが抗がん剤が効くか効かないかは個人個人異なります。ですので、残念ながら標準治療で効果のない方もいらっしゃいます。

全身状態が悪い患者さんには、抗がん剤は、使わないですよ。




標準治療がなぜ当たり前のように行われるかわかりましたよね。

でも、現実問題としては多くの方に効果的である可能性が高い。と言うだけで個人個人をみたならば効果がない場合もあります。

できるだけ、そんなことが起こらないようにしていきたいと思います。

真面目な話しが続いていますが、よろしくお願いします。

明日は、気楽な話しの予定です。

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ゆるキャラ祭り 
2008/09/06 Sat 19:28
夏ももう終わりですね。

祭りの季節も終わりました。

最近、マジメな話題、例の裁判がらみの話題が多かったような気がします。

そこで、肩の力が抜ける祭りをみつけました。ゆるキャラ祭りなる祭りをみつけました。

「キグるミさみっと」といいます。

各キャラクターに、ひこにゃん名義の「招待状」を郵送しており、「いろんなご当地キャラが、知名度を高めるきっかけになれば」としている。

ゆるキャラの超有名キャラであるひこにゃんを中心に集まるようです。

9月6日現在46キャラが集結するようです。

参加キャラ一覧をみると

ひこにゃん(滋賀 彦根市)
やちにゃん(滋賀 彦根市)
しまさこにゃん(滋賀 彦根市)
いしだみつにゃん(滋賀 彦根市)

って、上から4つは、全部彦根市やん。と思わずつっこみをいれたくなります。

おそらく、一番有名なまりもっこりは参加しないんですかね。

『みんなのゆるキャラ』なるHPもありあました。

みてみるとホントにいっぱいありますよね。

でも、ほとんど知らない。汗

当たり前か。

ゆるキャラ祭り、行ってみたいかと聞かれると。

ビミョーですよね。

ところで、ゆるキャラは、かのみうらじゅん氏が名付けたそうです。

知ってましたか?

どうでもいい話でした。

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個人的には、月島モンジャーも好きです。

もんじゃー

タグ : ゆるキャラ

2008/09/05 Fri 13:42
どうも、がんには特有の臭いがあるようです。

イヌががんの臭いをかぎ分けるらしいです。

がん探知犬『マリーン』がいるそうです。

どうも、がん患者さんの息の臭いで判断しているようです。

しかも、ほぼ100%でわかるようです。

ちなみに予備群のイヌもおりこちらの診断率は、80%だそうです。

すごいですね。

息を吐くだけなので患者さんの負担がほとんどないのが素晴らしいです。

がん特有の臭いってどんなんでしょうね。

その臭いを分析して診断に結びつけようとしている研究者もいるようですね。

現実すればいいですけど。

あと、体表にあるがんなどが壊死におちいり、感染を起こしたときにかなり強い臭いがするようです。

この臭いのためにQOLを著しく落とすことがあるそうです。

その臭いを減らす研究もされているみたいです。

臭いを減らす研究も、臭いでがんがわかる研究も早く実現すればいいですね。


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小ネタでした。

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抗がん剤について 
2008/09/04 Thu 20:20
m3のブログに去年の8月28日にエントリーした記事です。




治療関連死についてイレッサについてで抗癌剤のことについて少し述べました。もう少し、抗癌剤全般のことについて述べたいと思います。

抗癌剤は今大きく2つに分かれます。まず、昔からあるタイプの抗癌剤でcytotoxic agent(殺細胞性薬剤)と呼ばれる薬剤と2000年代になり急速な進歩をとげている分子標的薬と呼ばれる薬剤とにわかれます。

殺細胞性薬剤とは、簡単に言うと細胞分裂に関するところに作用して細胞を分裂できなくして死に至らしめる薬です。

これ以後は、殺細胞性薬剤のことについて述べます。

がん細胞は、無秩序にどんどん分裂していくのでこの種の薬にやっつけられるのです。ですので、正常な細胞(特に分裂能力の高い細胞は)もダメージを受けます。正常な細胞は抗癌剤投与から3、4週間でダメージから抜け出します。正常細胞がダメージから抜けきったところで、2回目の治療に入ると言うイメージでしょうか。

正常な細胞の方が、がん細胞より分裂能力が低い分ダメージから回復するのが早い、その差を利用して、がん細胞にどんどんダメージを与えるのが抗癌剤治療です。

と言うことは、分裂能力の高いがん(悪性度の高いがん)は、抗癌剤が効きやすいのでしょうか?

正解です。(例外はもちろんあります。)

抗癌剤の投与量の設定はどうなっているのでしょうか?
一般的な薬剤と比べて、至適投与量と致死的投与量が非常に近いです。(がん細胞の分裂を止めようとする薬剤です。正常細胞の分裂も止まります。)
より多くの人により多くの効果をもたらす、かつ致命的な副作用が出にくい量を臨床試験で見いだして至適用量となります。

では、副作用とはどのようなものがあるのでしょうか?
嘔気、嘔吐、全身倦怠感、しびれ、口内炎、脱毛(治療後3ヵ月程度で戻ります。)、肝障害、腎障害、心毒性、肺毒性、アレルギー、皮疹、筋肉痛などなどいろいろありますし、抗癌剤投与からどの位の期間で出てくるかがだいたいわかってます。

また、骨髄抑制(白血球、赤血球、血小板減少)がもっとも注意しなければならない副作用です。赤血球が減れば貧血となりフラフラするし、血小板が減れば血が止まりにくくなるし、白血球が減れば感染症にかかりやすい状態となります。

貧血と血小板減少はある程度以下になれば輸血をして対応することになります。ですので、エホバの証人の信仰者の方の抗癌剤治療は、慎重に行わなければなりません。
白血球が下がれば、G-CSFという白血球を増やす注射をしたり、発熱があればすぐに抗生剤を使用したりしないといけません。

一番治療関連死で多いのが白血球減少時に感染症を併発して命を落とすことが最も多いのです。

抗癌剤でないどの薬もそうですが、個人個人を見れば効果があるかどうかや致死的な副作用がでるかどうかはわかりません。
副作用が強いからよく効くとか、副作用がないから効きにくいとかいうようなことはありあません。
結局、やってみないとわからないのか。と言われるかも知れませんがその通りです。

やってみないとわからないので、やってみる価値はあると思うのですが。いかがでしょうか?

今度は、標準治療ってどうやって決まったのかについて話したいと思います。

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ですので、効果がないのにあんまり頑張りすぎると命、縮めることになりますよ。




もう、皆さん知ってますよね。

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分子標的薬の皮疹 
2008/09/03 Wed 13:40
先日、勉強会に行ってきました。

ゲフィチニブ(イレッサ)やエルロチニブ(タルセバ)の皮疹のお話です。

以前から言われていたことですが皮疹の出る患者さんの方が効果が高いとの事でした。

やはり、皮疹はイレッサやタルセバの皮膚にでる効果をみているようなものみたいです。

ですので、皮疹が出た方が効くというのは正しいようです。

タルセバは90%以上の方に皮疹が出るようなのでタルセバの方が効きそうですよね。

まあそれにしても、これらの薬は皮疹がよく出ます。

治療の基本はステロイドの外用薬と言うことになります。

しかし、顔にステロイドは使いにくい薬なのです。

長期間使用しなければ大きな副作用が出ないことが多いので顔にもステロイドを用いてでも、これらの内服続けた方がいいとの事でした。

ただ、ステロイドが使いにくい皮疹がありました。

ニキビみたいな皮疹です。

先っぽに膿を持った感じの皮疹です。

ニキビは、アクネ菌などによる感染があるため、感染症を悪化させる可能性があるので使いにくいのです。

最近、いろいろわかってきてこの皮疹もニキビとは全く違うモノだそうです。

何が違うかというと先っぽの膿の細菌(バイ菌)を調べても何も菌が検出されないのだそうです。

イレッサやタルセバによりできたニキビみたいな皮疹(ニキビとは異なる)は、無菌性なのでステロイドの使用に何の問題もないのです。

やはり、これらの皮疹により大切な薬が飲めなくなるくらいならしっかりと、コントロールしてできるだけ続けていった方がいいと思います。

あまりこの皮疹をみたことのない皮膚科の先生もステロイドを使うことを躊躇するそうです。

イレッサやタルセバの皮疹をたくさんみている皮膚科の先生ってそんなにはいないと思いますけどね。


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ちなみに、今度発売になるセツキシマブ(アービタックス)で起こる皮疹も同じような皮疹だそうです。

セツキシマブは、抗体化合物(大分子化合物とも言われます)でEGFRの抗体です。

また、点滴で使われます。

ゲフィチニブやエルロチニブは、小分子化合物でEGFRチロシンキナーゼ阻害剤です。

ご存じのように内服薬です。

詳しくは、『分子標的薬の分類』をご覧ください。

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タグ : イレッサ タルセバ アービタックス セツキシマブ 皮疹

2008/09/02 Tue 22:55
m3に去年の12月18日にエントリーした記事です。

このブログが誕生した理由がここにあります。




実は、もうひとつブログを作ってみようかと企んでおります。

その理由は、

①昔、書いた記事の中で時間が経っても風化しないネタがあります。
それが埋もれていくのが悲しい。
なので、昔のネタを復活させる場所が欲しい。

②『よっしぃの独り言』と言う題名をメインではなく、サブタイトルぐらいにしたい。

③ここ(m3)が融通が利きにくい場所であるという事。

などなど、理由はあるのですが、①が一番大きな理由です。

ですので、ここがメインブログ。
新しいのがサブブログという感じなると思います。

そこで、皆様に質問です。

次のブログのタイトルを募集中です。

個人的には、『医者のかかるのための予備知識』とか『入院しても驚かないように』とか『健康なうちに考えて』とか『健康だから読んでみて』とか。。。。。自分自身では考えてますけど。
そして、サブタイトルで『よっしぃの独り言』としようかな。

まあ、前々から言ってるように、医療関係者の常識と一般の方々の常識に大きな隔たりがあり、それを少しでも埋まればとブログを始めました。

最近、一般の方でも医療に関して多くの知識のある方とそうでない方とがある事も理解できました。

今のブログの読者は、おそらく医療関係者もしくは、医療機関に長い事かかった事のある方が中心だと思います。

それ以外の方の目にとまるようなタイトルにしたいのです。

自分自身で考えるよりかは、多くの方々の意見を聞いた方がよりよりタイトルに近づくと感じています。

皆様、いいタイトルありませんか?
私に、素敵なクリスマスプレゼントをお願いします。

ご意見よろしくお願いします。

このエントリーのコメントはすぐには反映されません。
つまり、預かり制度に致しましたので、やさしいご意見から厳しいご意見まで公表しないで欲しいコメントまでご自由にご利用ください。

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新しいブログは、平成20年、年明けそうそうの立ち上げをもくろんでおります。

平成ももうすぐ成人なんですね。

そりゃ年取りますわ。


今後ともよろしくお願いします。




このブログの考想を公にした瞬間です。

そういえば、ブログ名公募してたんですね。

http://blog.m3.com/yosshi/20071218/1#comments

皆様、いろいろなご意見、ありがとうございました。

微力ながら、続いております。

今度から、新ネタでないときは、ガンネタでいきます。

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タグ : ブログ

がんの予防 
2008/09/01 Mon 12:23
以前『がん予防の方法』などをエントリーしました。

今回は、少し趣が違います。

前回お届けした話は、1次予防と言います。
1次予防とは、発がんの予防です。

危険因子を避けたり、予防因子を摂取したりすることです。

タバコを吸わないようにしたり、熱い食べ物や濃いお酒を飲まないようにすることです。

また、1.5次予防と言って前がん病変への介入することです。

例えば、C型肝炎の方にウイルスを排除するような治療をすることです。

要するに1次予防とは、がんにならないようにする事です。


次は、2次予防です。

2次予防とは、早期発見、早期治療です。

主に検診ですね。

早期診断、早期治療を行ってがんによって命を落とすことを防いだりすることです。

前立腺がんのPSAを意味がないとかあるとか去年あたり話題になりましたよね。

個人的には、測定してもいいけど、評価が難しいと思いますね。

85歳を超えたら、あまり測定する意味ないような気がしますね。

大腸がんの便潜血とかは、簡単で負担も少なく、死亡率を減らすのでかなり推奨されていますよね。

2次予防の目的は、早期発見、早期治療することによってがんによる死を防ぐことが目的です。


続きまして、3次予防です。

これは、がんに打ち勝った方へのケアやサポートです。

QOLの維持、再発予防などです。

せっかく、打ち勝ったのにあまりおびえすぎないように。

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タグ : がん予防


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