~よっしぃの独り言                   医者として10年程仕事をしてきました。 医療関係者と一般の方々の間に大きな隔たりがある事も実感しました。 これは、お互いにとって不幸なことです。 このすきまに橋を架けれたらと思いブログを始めました。
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嘔気予防 
2009/03/30 Mon 23:06
抗がん剤の副作用で吐き気があります。

最近の抗がん剤は吐き気が少ないものが多いのでいいのですが、中には昔からあるシスプラチンなど吐き気の強い薬を使った方がいい場合も多々あります。

『最近、吐き気を押さえるいい薬が出てきたので昔と比べるとずいぶん楽になっています。』などと説明することがありますが、心の中ではもう最近じゃねぇよなぁ。などとつぶやいております。

その理由の一つはセロトニン拮抗薬が出来たからなんですけど。

これは、薬価収載されてからもう15年にもなります。

15年近くかわってないのにずいぶん楽になったとは嘘つきと思われるかも知れませんがここ5年で吐き気予防のステロイドの使い方や量が確立されてきたので嘘ではありません。

高容量のステロイドを使うことが吐き気を抑えるとの報告があります。

ただ、新薬も出てきています。

その一つは、NK拮抗薬であるアプレピタントです。

もう、欧米では当たり前のように使われているのです。

主に遅発性の吐き気を押さえるのです。

今まで、セロトニン拮抗薬は遅発性の吐き気を抑える効果は弱いとされていたので画期的です。

実際吐き気予防効果も高いようです。

さらに、最近は長時間作用型のセロトニン拮抗薬(パロノセトロン)も開発されています。

これはセロトニン拮抗薬ですが長時間型であり遅発性の吐き気も抑えるようです。

ただ、残念なことに両新薬ともに日本では認可されていません。

いろんな国で認められているんですけどね。

吐き気を抑えることによって、抗がん剤治療がより楽になります。

吐き気や嘔吐が強いとみていても本当につらいです。

ドラッグラグ~薬がない!で卵巣癌のドキシルの話題をあげましたがようやく認可されたそうです。

次は、ぜひ吐き気止めの2剤を早く使えるようにしてください。

今でも、制吐剤をうまく使うことによって、70から80%の方は抗がん剤治療をしても吐きません。

ただ、この2剤が使えればもっと吐かないでいいでしょうし、吐き気もましになるでしょう。

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テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

アンケート 
2009/03/29 Sun 00:00
CATEGORY【診療】
今日は、アンケートのお願いです。


4月11日に『医療志民の会』が設立されるようです。

医療志民の会の設立趣旨はこちら

そんでもって、4月11日に設立シンポジウムが行われるそうです。

おそらく、医療に興味のある方がたくさん集まってくるものと思われます。

そこで、『東京日和@元勤務医の日々』のskyteam先生が中心となって医療ブログの存在を知ってもらおうと現在がんばっています。

>A4判で500部、全頁フルカラーで。当日参加されるメディアの方、そして一般市民の方に、医療系ブログの存在を知ってもらうチャンスかなと。題して

>LMネットSpecial Edition特別編集「医師ブログの歩き方ガイド」

ちなみに医療志民の会とは無関係ですけどね。


個人的にも大賛成です。

このブログも載せてもらえそうなので載せてもらう方向で考えています。

そのときにブログのトップページも載せてもらうのですが、さすがに『どうでもいい話』がたまたまトップにあったら興ざめです。

そんなわけで、トップページに載せたらいいエントリーのアンケートをとりたいのです。

どのエントリーが「医師ブログの歩き方ガイド」に載るにふさわしいエントリーか?

ぜひ、皆様のご意見をお願いします。

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ちなみに、31日が締めきりだそうで、それまでにコメント入れてくれたら参考にします。

よろしくお願いします。m(_ _)m

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

ほっと一息 
2009/03/27 Fri 23:31
CATEGORY【診療】
東京女子医大人工心肺事件

無・罪・判・決

でました。

詳細は

あかがま先生『東京女子医大人工心肺事件の判決に際して』
『続 無 罪 判 決(判決内容の概要)』

うろうろドクター『東京女子医科大学事件、高裁判決文です。』

yahooのコメントも見てください。『女児死亡で元医師、二審も無罪=東京女子医大の医療事故-東京地裁』

などを見てください。

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取り急ぎ、報告まで。

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病理解剖の裏 
2009/03/26 Thu 12:00
CATEGORY【診療】
この間、病理解剖に対するバックグラウンドと一般の方との感覚のずれについてのお話をしました。

『ギャップ 解剖』

『ギャップ 解剖 2』

当たり前のことですが、一般の方が医療のことを知らないからHさんのような感覚を持ったのでしょう。

それで、D医師の説明を受けたから納得されたのだと思います。

今回は、病理解剖の裏を説明します。

表の理由は、患者さんが亡くなられた原因を調べることです。

そうすることによって、新たな事実がわかり医学の進歩に役立つんです。

これは、患者さんやご家族のためであり医学のためですね。

ただ、それ以外の理由もあります。

それは、医学教育のために病理解剖を行うことがあるのです。

それは、施設の認定のためです。

例えば、教育施設としてその病院が認定されなかったとしますね。

そしたら、その病院で行った研修が専門医取得のための単位として認められなくなったりします。

教育施設として認定されるには、ある程度以上の病理解剖の実績が必要です。

また、病理解剖の割合が低いと医学的にちゃんと出来ない病院なのかと思われたりします。

具体的には、内科学会の認定施設と指導医についてをみていただくとわかるのですがこうあります。

# 教育病院は下記の(1)~(5)の基準全てを満たさなければならない.

1. 単独型もしくは管理型臨床研修病院の資格を満たす病院,および管理型臨床研修病院に準ずる病院
2. 内科病床数が50床以上あること
3. 内科剖検体数が10体以上あること
4. CPC※が年5症例以上定期的に開催されていること
5. 内科指導医が5名以上で,全員が総合内科専門医であることが望ましい
6. 本会年次講演会、または地方会での発表が年3演題以上あること

ちなみにCPC*とは、

CPCの定義
CPC (Clinico-pathological conference)とは,その症例の診療に関与した臨床医と病理解剖に関与した病理医を中心として,剖検例の肉眼的,顕微鏡的病理所見と臨床所見との関連について双方の立場から意見交換をし,詳細な病態および死因の解明に向けて検討を行うものである.この目的を達成できるものであれば,その規模や主催者の如何を問わない.病院全体や内科全体のCPCだけでなく,従来,担当病理医と主治医等が少人数で行っていた,いわゆる剖検整理会(剖検報告会)といったものもこの目的に沿ったものであり,CPCとみなされる.また,大学附属病院等で学生CPCが実施されている場合はこれも含める.

http://www.naika.or.jp/info/rireki/info080507.html
とあります。

簡単にまとめると、貴重な病理解剖によって得られた情報を病理医と担当医のみならず他科のドクターなどと意見を出しあい、死因その他について議論するものです。

あと大きな声では言いにくいのは、あえて深夜や週末に病理解剖を行う医学的理由はないと言うことです。

当然ながら、1分、1秒を争う必要はないのです。

ただ、早く亡きがらを連れて帰りたいとのご家族の方の気持ちも理解できます。

そこで、主治医としては早くして欲しくて夜中に電話することもありますし、実際に来てくれる病理の先生もいました。

ただ、それは、病理医・主治医にとっては負担も大きいことなのです。

人手不足な病理医を夜中に呼び出してまですることは総合的にみるとしてはいけないのです。

もちろんそれが可能なマンパワーがあれば許されるのでしょうけど、多くの病院で病理医は1人しかいません。

遺族感情も理解できます、しかし、生きている患者さんのために使う力をそいでは逆効果なのです。

解剖を、もちろんひとりで行うことはできません。

病理医と担当医の最低2名は必要です。

ほとんど、病理医が解剖を行い担当医が書記をすることが多いです。

だいたい、1から2時間程度で解剖が終了します。

そして、ご遺体をご家族にお返しして、肉眼的に解ったことをお伝えてして、お見送りをします。

あとは、病理医からの最終報告を待つだけです。

実は、最終報告が帰ってくるの早くて3ヵ月後、遅ければ1年後くらいなのです。

どうしても、生きている方の仕事を優先するので仕方がないのですけどね。

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解剖するの大変なのご理解頂けましたか?

これが、全部病院の持ち出しで行われています。

費用も、労働も。

何とかなりませんかね。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

野球 
2009/03/24 Tue 17:42
WBC終わりましたね。



そう、みなさんご存じのように、優勝です。



2連覇です!!



凄いことですねぇ。



だって、この記録を破るには最低あと3大会必要なんですよ!



しかし、力が入ってみていましたねぇ。



といっても仕事の合間しか見れないことも多かったんですけどね。



一番楽しかったのは、最初の韓国戦かな。

コールド勝ちですからね。

それにしても、よくキューバに2回も勝って、アメリカにも勝ちましたね。

韓国には、勝ったり負けたりですけど。



最後は、韓国に2連勝でしかも決勝戦はシーソーゲームで最後の最後にイチローが勝ち越しのタイムリーを決めてダルビッシュがスライダーで抑える。



日本の野球としてはほぼ満足のいくものだったのではないでしょうか?



アジアの野球って強いんでしょうか?

日本は投手力が本当に凄かったですよね。

なんせ、盛り上がりましたしね。

サッカーも以前と比べて人気があり、Jリーグが出来たときは野球よりもサッカーの方が人気があるような印象も持ちましたがやはり、日本人は野球好きなんですね。

サッカーと一番異なる点は攻撃と守備が分かれていることでしょう。

個人的にはゆっくりみるときはビールでも飲みながら観戦したいので途中、席を外すこともあり攻撃と守備が分かれている方がうれしいんです。

サッカーだと試合中は、いつ点が入るか、入れられるかわかりませんからね。

それに比べると野球は、攻撃中は絶対に点は入りませんから。

安心して、トイレにもいけるし。。。

また、間合いがあるのでゆっくり考えることが出来るんですね。

次の球種は何だろう。とか盗塁はするか?とか。

そんなのが日本人にあっているんじゃないかと思います。

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野球万歳!!

日本万歳!!

テーマ:WBC - ジャンル:スポーツ

老々介護の現実 
2009/03/22 Sun 13:59
今まであまり介護についての話しはなかったような気がします。

何故かというと医者は介護の現場を直接は知らないことが多いからです。

往診などをたくさんしている開業医の先生はよく知っているかも知れませんけど。

個人的には、看護師やヘルパー、ケアマネージャーの話を聞いて介護の現場を想像していたのでした。

そんな中、老々介護についてまさに百聞は一見にしかずと思われる映像がありました。

『夫の介護の日々映像に…80歳主婦の作品が準グランプリ』

>寝たきりで認知症の夫を介護する日常を描いたもので、内田さんは、「介護に漠然としたイメージしか持っていない人に『老々介護』の現実を知ってほしい」としている。

作品の説明には
『80歳を越した老夫婦が日常生活から介護の現状や家族の大切さを考えるドキュメンタリー。「介護4」の夫を介護する妻が、自らの負担や介護サービスの実態、好きなカラオケを楽しむ夫の姿を通じて老老介護の現実を描き出し、最後は夫婦の絆と実感する。』とあります。

実際の映像を見ると家の中での日常からはじまり、夫の状態の説明、体(膀胱)に入った管の管理など。

そして、訪問看護、ディサービス、ショートスティの実際が描かれている。

おそらく、ディサービス、ショートスティなど介護にかかわったことのない方は知らないであろう。

後半の、カラオケや絵を描いたり(塗り絵)するところを見ていると介護が必要な方には見えなかったんですけど。

介護者のレクリエーションはあまり見たことがなかったので勉強になりました。

あまりこれ以上書くよりも見て頂いた方がわかりやすいので。

実際の映像はこちらから『共に行く道』

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テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

2009/03/20 Fri 21:03
CATEGORY【診療】
前回『リビングウィルへの試み』というエントリーをあげました。

リビングウィルとは、文字通り『生前の意思』のことです。

前の時に紹介した『国立長寿医療センターにおける終末期の希望調査開始のお知らせ』の書類にはアンケート形式でリビングウィルが示せるようになっています。

もちろん、あくまでアンケートであるので記載された内容通りの終末期医療が行われるかどうかはわかりません。

ただ、終末期を考えるきっかけとしては非常にいいと思っています。

大きな項目としては
「苦痛を取り除く場合の方針」と
「最期をどこで過ごしたいか?」
あとは、栄養の取り方とか細かいことです。

こんな項目を読むことで終末期医療が何となく見えてきて考えるきっかけになるのでしょう。

さて前置きが長くなってきましたが、本題の問題点は何でしょうか?

『国立長寿医療センターにおける終末期の希望調査開始のお知らせ』のアンケートの始めに

私の医療に対する希望 (終末期になったとき) 終末期とは「生命維持処置を行わなければ、比較的短期間で死に至るであろう不治で回復不能の状態」です。

と書いてあります。

つまりリビングウィルを文書などで記載するときは、不治で回復不能の状態である場合の意志である事をキチンと記載しないと誤解される場合があるのです。

もちろん、治る見込みがある場合でも救命の処置はいらないと言う考えの人もいるでしょうが多くは治らないと判断された場合の意志でしょう。

そうでないと、本人の意識がなく周囲に家族などいなかった場合リビングウィルに従わざる終えない場合もあるでしょうから。

日本ではまだリビングウィルを示した文書を持っている方はほとんどいませんが、アメリカなどでは結構いるそうですからね。

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テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

110 
2009/03/19 Thu 12:01
CATEGORY【目次】
100万を超えたあとの110万なんであんまりたいしたことないように感じてしまいます。

まあ、そんなことよりもようやく暖かい春の足音がやってきましたね。

もうすぐ、桜の季節です。

また、背景を一瞬だけかえてみるかも知れませんのでお楽しみに。(m3のほうね。)

そんなこんなで目次をつくります。

医療情勢のコーナー

『オンラインレセプト義務化』m3
『オンラインレセプト義務化』fc2

最近も日経新聞がこの事について記事にしていましたね。
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20090308AS1K0600707032009.html
bone head先生も記事にしていました。
レセプト完全電子化を後退させるな

『まともな医者が言わない言葉』m3
『まともな医者が言わない言葉』fc2

ネットの上でも絶対治るとか副作用がないとか書いてあるのはかなりあやしいものと思ってもらっていいと思います。

『壁はこんなに高くないけど』m3
『壁はこんなに高くないけど』fc2

いやはや、凄い方がいるものですね。

『わかりやすい例え』m3
『わかりやすい例え』fc2

合併症、十分理解できましたよね。

『8つ子』m3
『8つ子』fc2

これまた、すんごい人ですね。

『臓器移植』m3
『臓器移植』fc2

さて、どうなるのでしょう。
日本の移植は。

『ハローキティ病院』m3
『ハローキティ病院』fc2

しかし、すごい病院ですね。

『ガセの情報』m3
『ニセの情報』fc2

実は、題を少しかえていました。

『ルート確保について』m3
『ルート確保について』fc2

やっぱり、イッシー31先生絵がうまいです。

『前の医者、後ろの医者』m3
『前の医者、後ろの医者』fc2

個人的な思いつきでの分類でした。

『原因究明のため』m3
『原因究明のため』fc2

原因究明を第一と考えるなら罰を与えてはダメでしょう。

『わかりやすいー最終報告』m3
『わかりやすいー最終報告』fc2

『わかりやすいー最終報告2』m3
『わかりやすいー最終報告2』fc2

よりよい理解をするために必要ですね。


がん関連

『原発不明がん』m3
『原発不明がん』fc2

よりよい治療が出来るようにいろいろ試されてます。

『痛みの評価』m3
『痛みの評価』fc2

何故かひさしぶりの人生いろいろです。

『人生いろいろ(誰の意志か)1』m3
『人生いろいろ(誰の意志か)1』fc2

『人生いろいろ(誰の意志か)2』m3
『人生いろいろ(誰の意志か)2』fc2

肺結核特集です。

『肺結核』m3
『肺結核』fc2
『続・肺結核』m3
『続・肺結核』fc2
『続・続・肺結核』m3
『続・続・肺結核』fc2

結核3部作でした。

解剖の話し2つです。

『ギャップ 解剖』m3
『ギャップ 解剖』fc2

『ギャップ 解剖2』m3
『ギャップ 解剖2』fc2


どうでもいい話
『カップとスープ』m3
『カップとスープ』fc2


『欲しいもの』m3
『欲しいもの』fc2

『国盗りカウンター』

レベル5まで来ましたよ!
fc2だけの限定ブログでした!?

ホント、どうでもいい話でした。

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こっちのブログはようやく5万アクセスを超えたところです。
2009/03/17 Tue 12:10
少し前に人生いろいろ(誰の意志か1)人生いろいろ(誰の意志か2)のエントリーをあげました。

患者さん自身が意思決定を出来ない状況でどのような医療を行うのかという問題です。

Mさんの場合は、尊厳死を望まれており書類にもサインがされていたこと、またその控えも尊厳死協会に保管されていることより医療関係者としては方針を決めやすい状況にあります。

ただ、そんな場合でも身近な家族が反対し続けたならば一筋縄ではいかなかったでしょう。

元気なときからの意思表示の問題点としては状況が変わったときも元気なときと同じ方針を望んでいるのかという問題がある。

誰しも元気なときは、悪くなった状況を想像して意思表示を行うわけですが元気なときにどこまで細かい状況を想定して意思表示をしているのでしょうか?

たとえば、急に事故などにあって急に状態が悪くなった場合と慢性の良性疾患で徐々に衰えていく場合、また、悪性腫瘍で数ヶ月から1年程度で衰えていく場合など様々です。

どの場合でも同じ意志表示ができるかはわかりません。

そこまで細かい意思表示を事前にすることは一般の方にはきわめて困難でしょうし、医療関係者でも難しいと思います。

そんな中国立長寿医療センターで『国立長寿医療センターにおける終末期の希望調査開始のお知らせ』なるものがあります。



これまで、多くの高齢者の方々は最後の瞬間(とき)にどうして欲しいのかの希望を残しておられませんでした。そのため、特に終末期の治療方針について、医療スタッフやご家族が判断に困り苦悩する場合がしばしばありました。
この調査票では、将来ご本人が終末期を迎えた時に、どのような医療を希望されるかを記載・提出していただきます。



と前置きがあり本題に入ります。


私の医療に対する希望(終末期になったとき)
終末期とは「生命維持処置を行わなければ、比較的短期間で死に至るであろう、不治で回復不能の状態」です.
・患者様が終末期になったときの受けられる医療に対する希望を患者様ご本人が記載してください


・患者様ご自身で判断できなくなられたとき,主にご家族・主治医の参考になると思われます.
・この希望はいつでも修正・撤回できます.
・法律的な意味はありません.

1.基本的な希望(希望の項目をチェック(✓)してください)
・痛みや苦痛について□ できるだけ抑えて欲しい(□ 必要なら鎮静剤を使ってもよい)□ ・自然のままでいたい
・終末期を迎える場所について□ 病院□ 自宅□ 施設□ 病状に応じて
その他の基本的な希望(自由にご記載ください)

2.終末期になったときの希望(希望の項目をチェック(✓)してください)
・ 心臓マッサージなどの心肺蘇生□ して欲しい□ して欲しくない
・ 延命のための人工呼吸器□ つけて欲しい□ つけて欲しくない
・ 抗生物質の強力な使用□ 使って欲しい□ 使って欲しくない
・ 胃ろうによる栄養補給□ して欲しい□ して欲しくない
「胃ろうによる栄養補給」とは、流動食を腹部から胃に直接通したチューブで送り込むことです
・鼻チューブによる栄養補給□ して欲しい□ して欲しくない
・点滴による水分の補給□ して欲しい□ して欲しくない
その他の希望(自由にご記載ください)

3.ご自分で希望する医療が判断できなくなったとき,主治医が相談すべき人は
どなたですか.(お書きいただかなくても結構です)


ちょうど1枚の紙におさまるアンケート用紙です。

必要な情報がびっしり詰まっています。

このアンケートがあると医療現場は非常に助かります。

もちろん、アンケートに沿って医療を行うわけではなく、参考にしてご家族の方と最終的な治療方針を決定するのでしょう。

また、1年後に内容の再確認を行うようになっています。

非常にいい試みだと思います。

日本ではこういうのが受け入れやすいかなぁと思います。

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後ろに言葉の説明もついていますし。

参照ください。



1.基本的な希望 痛みや治療について
・ 強い鎮痛薬(麻薬系鎮痛薬等)で痛みを抑えると意識が低下する
場合が多い。
・ 鎮静剤を使うと、意識は低下するが、副作用で呼吸が抑えられる
ことが多い。
・ 「自然のままでいたい」とはできるだけ自然な状態で死を迎えたい、
したがって、ある程度痛みがあっても、強い薬で意識レベルを低
下させることは避けてくださいという希望です。

2.終末期になったときの希望について
心臓マッサージなどの心肺蘇生
・ 心肺蘇生とは、死が迫ったときに行われる、心臓マッサージ、気管挿管、気管切開、人工呼吸器の装着、昇圧剤の投与等の医療行為をいいます。
・ 心臓マッサージをすると、心臓が一時的に動き出すことがあります。
・ 気管挿管の場合、必ずしもすぐに人工呼吸器を装着する訳ではなく、多くの場合、手動のバック(アンビューバック)を連結して医療スタッフが呼吸補助をします。この行為により、一時的に呼吸が戻ることがあります。
延命のための人工呼吸器の装着
・ 終末期の疾患の違いにより、装着後、死亡するまでの期間は異なります。
抗生物質の強力な使用
・ 感染症の合併があり、通常の抗生剤治療で改善しない場合、さらに強力に抗生物質を使用するかどうかの希望です。
胃ろうによる栄養補給
・ 事前に内視鏡と若干の器具を用い、局所麻酔下に開腹することなく栄養補給のための胃ろうを作る手術(経皮内視鏡的胃ろう造設術)を受ける必要があります。鼻チューブよりも一般的に管理しやすい方法です。
鼻チューブによる栄養補給
・ 胃ろうや鼻チューブでは、つねに栄養補給ができます。しかし、終末期の状態では供給された栄養を十分に体内に取り入れることができないため、徐々に低栄養になります。また、栄養剤が食道から口の中に逆流して肺炎を合併することがあります。
点滴による水分補給
・ すぐに重度の脱水にならないようにできます。栄養はほとんどなく次第に低栄養が進行します。
・ このほかに太い静脈に点滴チューブを通し、より多くの栄養を持続的に入れる高カロリー輸液(IVH)という方法がありますが、胃ろう・鼻チューブでの栄養補給の時と同様、終末期では徐々に低栄養になります。また、点滴チューブを介した感染症を起こすことがあります。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

欲しいもの 
2009/03/15 Sun 11:11
今日はどうでもいい話なので。

実は、今欲しいものがあります。

なくても全然困らないものです。

必要に差し迫られて欲しいわけではなく、どんなに凄いものかみてみたいから欲しいというのが正直な気持ちです。

なので、一度手にしたら『ふうん』で終わるかも知れません。

それは、『ルンバ』と言う掃除機です。

いろいろ取り上げられているので知っている人も多いと思いますけど。

ルンバとの初めての出会いはテレビの番組だったと思います。

掃除が終わると勝手に充電に戻ってくる。

すごいなぁ。

最初にみたときは、おもしろいけど実用性はないやろーって感じでおもちゃとどう違うの?と考えていました。

それから、いろいろなところでルンバの話題を耳にしたり、目にしたりしてきました。

掃除機なのですから実用性がなければすぐに話題にならなくなるでしょう。

それで、だんだんと気になる存在になってきたんですね。

自動掃除機ルンバの実力を検証する~オフィスと家庭で実際に使ってみた~
なる記事を発見。

動画もありながらルンバの魅力を紹介してくれます。

正直な感想として

『すげー』

結構きれいになるようだし、段差も楽々乗り越えてます。

問題点としては、カーペットなどは下にもぐって止まっちゃうことがあるようです。

それと、ある程度片づけていないと掃除できないようです。(←当たり前か)

自動掃除ロボット「ルンバ」の凄さとはなんて記事もあり

内容を見てみると

>世界40カ国で既に250万台も売り上げているルンバですが、Seattle Timesの記事によるとアメリカでルンバを購入した家庭のうち、7割の家庭で「愛称」をつけているそうです。

確かに、愛着わきそうです。

しかも、掃除してくれますからね。

250万台はすごいんでしょうね。

>私がルンバを買ってからあまりにも可愛いので、友人に勧め、早くも7名が購入しました。 共通で言っているのは、「ルンバが掃除をがんばっている姿を見ると、自分も掃除しなきゃいけない気になる」そうです。

なるほど、みてたらそうなるかも。

私は、スイッチ入れてから外出してしまいそうですが。

ただ、メンテが大変と書いてありました。

気になります。

必要に差し迫られてないけど欲しいです。

さて、価格は、5万円から9万円程度です。

一番安いのは勝手に充電機能はないみたいですけどね。

やっぱ、欲しいです。

意外と!?使えそうだし。

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もう少し、安かったらなぁ。


タグ : 掃除機

2009/03/14 Sat 09:40
CATEGORY【診療】
前回の続きで国立国語研究所のHPをみてみます。

まず、トップページはここです。

「病院の言葉」を分かりやすくする提案

>病院で使われている言葉を分かりやすく言い換えたり説明したりする具体的な工夫について提案します。

内容は以前お伝えしたときとほとんど変わっていないような気がしますが。。。

その中で自由記述意見が見れます。


自由記述意見

 アンケートの最後には,「病院の言葉」を分かりやすくする提案への意見を自由に書いてもらう欄を設けました。この欄に記入があったのは,500件以上に上り,その多くは具体的で詳しく,非常に参考になる内容でした。多様な意見がありましたが,重要だと考えた七つのタイプに分け,特に参考になりそうなものを一部引用します。引用にあたっては,読みやすくなるように表記や文体に手を加えました。

* (1)医療者と患者の言葉のギャップに気づかされた

* (2)患者への説明に使いたい
* (3)教育や研修に使いたい
* (4)提案をこう使いたい,こんな工夫がしたい
* (5)よりよい医療のために
* (6)医療の現状の問題点
* (7)患者も知る意欲を持って欲しい

非常に建設的な意見が多かったのですがその中でも特に印象に残ったものを。

>最近もがんの「病期4」を「末期」と思い込まれるケースがありました。医療者と患者さんが同じ言葉でイメージするものが違っていると双方に無用なストレスになります。我々が気づかないそのような言葉をもっと掘り起こしていただければと思います。(医師・50代)

末期と4期は違うんですけどね。

>医師研修のプログラムに是非取り入れて,コミュニケーションスキルの習得に役立てたいと思います。(医師・40代)

>地域保健活動を行う学生に対して,地域住民への説明の際に分かりやすく説明するための参考とします。(医師・60代)

医師、医学生、医療関係者、そして地域住民などへの説明に使えますよね。これは。

是非、機会があれば医学教育の一環で使ってみたいと思います。

>言葉を平易にすれば,理解率は上がるでしょうが100%にはならないでしょう。この100%までのギャップをどう埋めるか,という課題がもう次に待っていると思われます。医療者に最初から「お任せ」で,大して話を聞こうとしない患者や家族の姿勢は現場では決して少ないとは言えません。用語一つ一つの見直しだけではなく,どうコミュニケーションを図っていくか,国語の研究者たちの示唆がほしいです。(医師・40代)

なかなか、手厳しい意見もありました。

確かにこれだけでよいかと言われるとダメだけど現段階では十分に合格かと思います。

>出版物やインターネットの情報だけに頼るのは危険であること,必ずプロフェッショナルの介在が必要であることを,一般も医療者も十分認識する必要があると思いました。(看護師・50代)

本当にそうです。

インターネットの情報はプロでない方が発信している場合もあれば、純粋に金儲け以外考えていなさそうな情報もあります。

もちろん、いい情報もいっぱい転がっているのですが。

その情報の選択には、やはりプロが関わらないといけないですよね。

ここから3つは、同じ意見です。
医師、薬剤師、看護師の立場からですけど。

>病院の言葉を分かりやすくすることも必要だと思いますが,自分の病気,病状を知ろうとしない,知りたくない,すべて医師任せ,自分がどんな薬を内服しているかさえ知らない(説明は受けているはずなのに)人が多すぎます。(医師・50代)

>人は,多くの場合言葉を使ってコミュニケーションします。コミュニケーションとは,双方向に情報を伝達することです。「病院の言葉」を分かりやすくする提案は,医療者側に対する教育だけでなく,患者側にも教育する手段として利用できればさらによい仕事になると思います。(薬剤師・40代)

>患者さんは,病院に来ると「まな板の上の鯉(こい)」で,何も言いませんし,簡単に「ハイ」と返事をします。国民の意識を変えることが非常に重要と考えます。(看護師・40代)

ちゃんと考える方もいますけど、考える方は選択の余地がない場合でもいろいろ考えすぎて失敗することが多いように思います。

十分な理解が大切ですね。

以下、3つもほぼ同じ意見です。

>一般市民にとって,提案された言葉は家族に医療関係者がいれば別ですが,病気にかかって初めて接する言葉群と思います。健康な方にとって病院は特別な社会と思われるかもしれませんが,病気も生活そのもの(四苦)であります。生活用語の一部としての国語教育の中に含めていただきたいと願っております。(薬剤師・60代)

>医療用語をもっと学校教育の中で学ぶようにすべきではないでしょうか。日本の保健体育で学んでいる言葉が多いのに,国民自体が重要性を理解せず,医療は医療機関に任せっぱなしにしているのがおかしい。提供する側からのアプローチばかりが過大であるような気がするが,いかがなものでしょうか。(コメディカル・40代)

>私も昨年入院した時に医師から手術前に説明を受けました。よく理解できない言葉が多かったのですが,「分りません」と医師に伝えると医師は絵を描いて説明してくれました。患者サイドも分からなければ分からないと言えばいいのですが,どうしても遠慮してしまいます。すべて医療者にお任せではなく,自己学習もすべきだと思いました。(非医療者・50代)

非医療関係者への啓蒙、教育が大切です。

これから、患者と医者がうまくダンスを踊るためにはお互いに勉強しなければならないですね。

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2009/03/12 Thu 12:00
CATEGORY【診療】
以前から時々取り上げていた国立国語研究所の『病院の言葉をわかりやすくする提案』の最終報告が出ました。

医療用語を明解に伝える工夫―国語研が最終報告

国語研の最終報告が書籍化


ちなみに拙過去ブログはこちらから
『わかりやすい説明』m3
『わかりやすい説明』fc2

『言葉をわかりやすくする提案』m3

『言葉をわかりやすくする提案』fc2

最終報告で
・診療所は「狭さを自慢すべきだ」
患者さんとの距離感がメリットになるとのことです。

>初めての患者の場合、「診察室に入った時からが勝負」とし、「待たせた人ほどゆっくり対応し、決して患者の前では忙しそうにしないこと」とアドバイス。また、方言や言葉の癖など「患者の言葉」で話をするよう心掛け、「難しい言葉でも、ゆっくり、はっきり話すことで、患者の理解は深まる」と、会話のこつを語った。さらに、「医師にとって、診断の正しさを確証できる検査結果はうれしい」が、検査結果が出る前日は眠れない患者も多いことから、医師と患者の間にある溝を指摘し、「検査結果の『異常なし』はめでたいこと。一緒に喜ぶべきだ」と述べた。

なるほどと思いますがどこまで出来るようになるでしょう。

がんばります!

・「患者は自分の体の専門家」

普段と違うと感じることは患者さん自身にしかわかりませんからね。

>「患者は自分の体の専門家だ」というシュバイツァー博士の言葉を引用し、「医療の専門家である医療スタッフと、自分の体の専門家である患者とその家族は、同等の立場でチーム医療に参加すべきだ」と強調。そして、双方の視点からコミュニケーションを考えた上で、「患者側が自分の意志で最適な診療を選択し、医療者から詳しい説明を引き出すことも重要なスキルだ」と述べた。


あと、身振り手振りや明るさなども考慮してコミュニケーションをとればいいようです。

ただ、これも実際問題どこまで出来るかですよね。

・「患者も自分で勉強する時代」
これは、是非ともがんばっていただきたいと思います。

>理解できなかった理由として、▽耳で聞くだけでは分からない▽言葉自体は分かるが、意味が理解できない▽日常で使う意味とギャップがある―の3つを挙げた。
>治療を始めたばかりの「新人患者」と病院の言葉に慣れている「先輩患者」では知識量に差があることから、「新人患者向けの手引が必要」だとし、病気によって言葉が異なる場合もあるため、疾患別のマニュアルの必要性にも言及した。さらに、患者用の図書館の重要性に触れ、「お任せ医療から、患者も自分で勉強する時代になった」と述べた。

大きな規模の病院だと同じ病気の患者さんが同じ病棟に入院していることが多く先輩患者さんからの知識も大切だと。

ただし、間違った知識を教えてくれる先輩患者さんもいるのでその辺もわかって聞いて欲しいですね。


・「医者と患者はダンスを踊るようなもの」
いい表現ですね。
あまり距離が離れていたらダンスは踊れないですからね。

>「患者も医療者の心の動きに配慮できればよいのではないか」と患者側の立場から発言。医療者との信頼関係が構築された結果、「分かっていれば教えてくれるのだから、今言わないということは何か言えない理由があるのか。もしかしたら先生も分からないのかもしれない」と、逆に医師に聞きづらくなった経験を話し、「お互いの“弱さ”というか、不確実性の共有ができるようになれば、本当の意味での信頼関係ができるのではないか」

簡単に言うと、お互いのことを思いやることですね。

>「患者が治療の覚悟をしたら、わたしたち医師も覚悟を決める。最期まできちんと面倒を見て、『ご臨終です』と言うまで、何年かかるか分からないが、その間、ずっと患者を支えるという覚悟が必要になってくる。その覚悟の共有ができれば、コミュニケーションの問題はうまくいくと思う」と強調。
「医者と患者はダンスを踊るようなもの。医者が少しだけリードするのかもしれないが、一緒に付くことで病気の治療が進むのではないか」と述べた。

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「病院の言葉を分かりやすく -工夫の提案-」なる本も出版されたようですね。

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原因究明のため 
2009/03/10 Tue 11:43
『全日空 ミス不問の制度導入へ』なるニュースを見つけました。

以下、一部抜粋します。

>全日空は、パイロットなどから事故やトラブルの防止に役立つ情報をありのまま報告してもらうため、ミスを処分しないとする新たな社内制度を導入することになりました。

普通の考え方ですよね。
懲罰を厳しくしてもシステムエラーはなくならないってことですね。

>旅客機のパイロットや整備士などのミスには、今後の事故やトラブルの防止に役立つ教訓が含まれていることがありますが、処分の対象となることが障害となって、すべて報告されていないのが現状です。

誰しも、ヒヤっとしたことがあっても何事もなかったら自らすすんで報告したい。とは思わないですよね。

>ミスを処分しないとする新たな社内制度を来月から導入することになりました。制度では、「避けられないミスだった場合は、当事者の懲戒処分や不利益な扱いを一切行わない」と社内規程に明記し、重大事故につながった場合でも適用するとしています。ミスを報告しやすい環境を作り、危険の芽をいち早く見つけて対策をとるのがねらいで、責任の追及よりも事故やトラブルの再発防止に重点を置くとしています。




後ろめたい気持ちや不安な気持ちを少しでも軽減させて今後の事故防止につなげようということですんなり受け入れられますよね。

その一方で故意の場合や職務怠慢の場合はビシッと処分するようです。

>こうした制度は、国内では日本航空がすでに導入しているほか、欧米の航空会社でも広く取り入れられていて、効果をあげているということです。

安全管理がきっちり出来ている会社では当たり前のことなんですね。

医者の世界なんて、勤務時間なんかむちゃくちゃで安全管理の概念なんて少なくとも10年前までは全くなかったですね。

最近は、インフルエンザに罹ったら休むように言われたりしますけど。

患者さんにうつしたらいけないと言う安全管理はすすんできましたが、医者の勤務時間の安全管理なんてまだまだです。

たとえば、駒込ピペットを生んだ駒込病院の当直の体制の問題。

詳細はYosyan先生の新小児科医のつぶやきでどうぞ。

しかし、なんで医療に刑事免責を持ち込もうとしたら反対意見が根強く出るのでしょう。

もちろん、全面ではありませんよ。

例の銀座の眼科なら、刑事責任を追求されても仕方ないでしょう。

医師への刑事免責を取り入れている国は数多くありますし、

もう、1年も前になりますがなな先生の『ななのつぶやき』のコメントに鶴亀松五郎先生からのコメントがありました。

WHOのガイドラインあるんですよね。

医療安全システムのガイドラインが。

詳しくは、あかがま先生の『いちかばちかはやっぱりあかんか?』に転載されていました。


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また、抜粋引用します。

>医療安全委員会をきちんと機能させるために、世界標準としての2005年にできたWHOの医療安全システムのガイドラインがあります

>刑事罰を行わないー医療事故(診療関連死)の報告者は、報告をしたことにより刑罰から免責されなければならない。

>秘匿ー診療関連死の患者名、報告者(医療従事者)、医療機関は決して第三者に明かされてはならない。

>独立性ー報告システム(医療安全委員会)は、報告者や医療機関を罰する権限を持つ当局から独立していなければならない。

>連死の報告は診療関連死が起きた状況を理解でき、かつ問題となっているシステムを把握できるようにきちんと訓練を受けた専門家によって評価されなければならない。

>時宜を得た報告は、特に重大な状況であると判った時は、即座に分析され、いち早く情報を必要とする人々(医療従事者)に広く周知されねばならない。

>システムそのものの問題の勧告ー診療関連死の当事者である医療従事者の個人の能力に目を向けるのではなく、システム、過程、結果の変化に焦点を当てることが望ましい。

>反応ー報告を受けた部局は、勧告を周知させることができる。関係する機関は可能な限りいつでも、勧告を実行に移さねばならない。



また、『ぐり研ブログ』に『過失はどこまで罪なのか 医療業界と航空業界』なる記事も発見です。

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2009/03/08 Sun 09:30
結構大きな梗塞でした。

もしかしたら、腫瘍塞栓(がんが脳の血管につまって梗塞をおこす。)かも知れません。

脳梗塞の治療をしながらMさんの回復を待ちました。

病状は安定していましたが、再度梗塞をおこすと命にかかわるかも知れない話しを息子さんにしました。

1週間くらい経った頃でしょうか。

Mさんの容態がおかしい。

自らしゃべることはなかったのですが目を開けてうなずいたりしていたのですが、目を開けることがなくなっています。

CTを撮りましたが、前回のCTと比べてさほど変化はありません。

息子さんに、よくなる可能性は極めて低いこと。を説明しました。

その翌日、息子さんは尊厳死協会のMさんがサインをした書類を持ってきました。

尊厳死の宣言書
 私は、私の傷病が不治であり、且つ死が迫っている場合に備えて、私の家族、縁者ならびに私の医療に携わっている方々に次の要望を宣言致します。
 この宣言書は、私の精神が健全な状態にある時に書いたものであります。
 従って、私の精神が健全な状態にある時に私自身が破棄するか、又は撤回する旨の文書を作成しない限り有効であります。 
  
① 私の傷病が、現代の医学では不治の状態であり、既に死期が迫っていると診断された場合には徒に死期を引き延ばすための延命措置は一切おことわりいたします。

②但しこの場合、私の苦痛を和らげる処置は最大限に実施して下さい。
そのため、たとえば麻薬などの副作用で死ぬ時期が早まったとしても、一向にかまいません。

③私が数ケ月以上に渉って、いわゆる植物状態に陥った時は、一切の生命維持装置を取りやめて下さい。
 
以上、私の宣言による要望を忠実に果たしてくださった方々に深く感謝申し上げるとともに、その方々が私の要望に従って下さった行為一切の責任は私自身にあることを附記いたします。

この書類にMさんは、署名捺印をされていました。

息子や他の家族に、延命治療をしないと言うことは人工呼吸器を使ったりとか心臓マッサージなどは少なくとも行わないということを説明しました。

『少しでも、長く生きていて欲しい。』

と言ったあと、少し考えたいと。

家族の気持ちとしては、少しでも長生きして欲しいというのは当然の願いです。

ただ、Mさんの場合はご自身で尊厳死を選択されています。

もし、息子さんが出来る限りの治療をして欲しい。と望まれた場合、私はどうしたらいいか悩みました。

息子さんは、返事をもう少し待って欲しい。としか言いません。

Mさんが亡くなられたあとのことを考えれば息子さんの希望通りの治療をした方がもめなくてすみます。

ただ、現在のMさんの意志は確認しようもありませんが、尊厳死を望んでいた方です。

私の正直な気持ちとしては、息子さんがなんと言っても人工呼吸器などは使わないでおこうと思っていました。

そうした場合、息子さんからなんと言われるかわかりません。

再梗塞から1週間ほどたった日、息子さんからMさんの希望通りにお願いします。との返事をいただきました。

正直、ほっとしました。

その日の夜、その光景を見ていたかのように、Mさんは息を引き取りました。

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2009/03/06 Fri 12:07
Mさんは、数年前にうちの病院に胸部レントゲンで影があると紹介された患者さんでした。

非常に家族思いの方でした。

標準的な治療である抗がん剤治療を行い、腫瘍も小さくなりました。

ただ、副作用も相当きつかったようで2回で治療を拒否されました。

1年くらい前からだんだんと腫瘍は大きくなり始めてきたのですが、Mさんはもう抗がん剤はしたくないとの一点張りです。

肺がんの初回治療は、プラチナ製剤と第3世代抗がん剤を組み合わせて使うのが標準です。

Mさんもその治療をうけました。

ただし、プラチナ製剤は、吐き気が強いのです。

もちろん、吐き気を押さえる薬を使ったのですがなかなか押さえることが出来ませんでした。

その記憶から『もう治療はしたくない。』との事でした。

ですので、2回目の治療としてドセタキセル1種類の治療をオススメしました。

1種類だけだと吐き気の頻度は高くありません。

なんとか、Mさんも納得して抗がん剤治療を始めました。

幸い、前回のような吐き気はなく、順調に治療を続けていました。

腫瘍も小さくなっており、2回目の治療も終了しそろそろ退院しようかという頃、その出来事は起こりました。

Mさんの調子が何かおかしいとナースから連絡を受けました。

『Mさん、Mさん。』

『………。』

反応が鈍すぎるのです。

もしかして、、、、

そうです、医者ならなんとなくピンとくるあのイベントが起こったのです。

『Mさん握手しよ。』

Mさんは、左手を差し出しました。

特に問題はありません。

『Mさん、反対の手は?』

しばらくしても、Mさんの右手は動きません。

バイタルは安定していますが、右半身がほぼ完全に麻痺しています。

すぐにCTを撮ってもらいましたが特に異常を認めません。

おそらく、脳梗塞をおこしたのです。

脳梗塞の初期は、CTで異常を認めないことがほとんどなのです。

脳卒中を専門に扱う病院への転院も考えましたが、MさんとMさんの家族は、できれば転院したくないとのことでした。

翌日再度CTをとりました。

頭の中に広範囲に黒く抜けている部分があります。

結構大きい梗塞でした。

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重たいですか? 
2009/03/05 Thu 18:05
皆さん、すでにお気付きだと思いますが、プラグインを変更しました。

若干重くなったかも知れません。

前の方が軽くてよかったという方がいらっしゃいましたらコメントお願いします。

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そろそろ、人生いろいろ久々にアップ予定です。
前の医者、後ろの医者 
2009/03/04 Wed 12:07
CATEGORY【診療】
医者にもいろんなタイプの医者がいる。

当たり前のことですが。

ふと、いろいろ考えてみると前の方が好きな医者と後ろの方が好きな医者がいるなぁ。なんて、思いついた。

何のことかわからないでしょう。

きっと。

前の方が好きな医者の方が多いと思う。

私も、昔は前の方が好きでした。

でも最近は後ろの方が好きです。

ピッチャーが先発、中継ぎ、抑えとわかれているように。

医者の仕事も前が好きな医者と後ろが好きな医者で違っているじゃないかと思う。

前の医者の仕事は、救急で診て応急処置をしたあとに専門家に振り分けたりする仕事。

当然ながら、一番難しく、大変で大切な仕事だと思う。

ピッチャーにたとえると抑えが最初に仕事をするような感じ。

一番大切。

ここで間違うとえらいことになる可能性があるからです。

ある程度、診断がつくとその専門の科にまわってくる。

これは、中継ぎの仕事でしょう。

専門家が手慣れた病気を診るので基本は安心して任せられます。

ただ、多くの場合は中継ぎが最後まで診ます。

ここで言う最後までと言うのは退院するまでとか外来のフォローアップまでという意味です。

ただ、中には治らないものもあります。

そんなときに後ろの医者の登場です。

もちろん、中継ぎの医者が診る場合も多いです。

私も、ほとんど中継ぎから診ていますし。

後ろの医者は、患者さんの心の中まで考えて付き合っていかないといけない。

大変だけど、面白いと思います。

後ろ専門の医者もいますけど、後ろばっかりじゃ大変だなとか患者さんとの関係を築くのに時間がかかりそうとか考えてしまいます。

そんなんだったら、今の私の仕事のように中継ぎから最後まで頑張るのが理想かな。

とか思ったりします。

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ただ、つれづれなるままに書いてしまいました。

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ルート確保について 
2009/03/02 Mon 12:07
CATEGORY【診療】
少し前にイッシー31先生の下界の外科医というブログに『点滴をさすということ』というエントリーをあげていました。

このエントリーには、非常に共感を覚えたため紹介したいと思います。

>点滴をさすという作業は簡単そうに見えて職人技です。
>点滴をさすといことをルートを確保すると言ったりします。

そうなんです。
奥が非常に深いです。

>太い血管、細い血管、もろい血管、硬い血管、動く血管、いろいろあります。

あと、奥深くにある血管(表面からはみえずにさわったらわかる)とか。
これがいろいろ組み合わさっています。
細いけど、動かない血管とか。

血管は努力してなんとかなるもんじゃないですからね。

ただ、ひとつ言えることは、調子が悪いときの血管は確保しにくいことです。

本当に難しいときは入りません。

>またさされる患者さんもいろいろいらっしゃいます。
>にこにこしている人、じっと見つめてくる人、あっちを向いている人、すごんでくる人、「絶対に一回で入れて」とプレッシャーをかけてくる人、意識がない人、血管が龍の鱗の中にある人、そっこーでルートをとらないと死んでしまう人さまざまです。

本当にいろんな人がいます。

私が一番やりやすいと感じるのは、普通にしている人です。(難しいですよね。)

やりにくいと感じる人は一言でいうとプレッシャーをかける人です。

例えば、イッシー31先生も書いているように
・針先をじっと見ている人
・すごんでくる人
・「絶対に一回で入れて」という人

一般的に、逆効果です。

緊張すると成功率が下がる場合が多いです。(特に若いうちは)

一番イヤなパターンは、これです。

・「この血管で」と血管を指定する人

やはり、こちらもプロなのですからいろいろな要因を考えてどこの血管を確保しようかと思うのです。

ですので指定されると、正直ムカツキすら覚える事があります。

普段失敗したら、ごめんなさい。と思うのですが血管を指定されて失敗しても「おいら、悪くないよ」などと思ってしまいます。


>点滴をさされる患者さんに言っておきたいことがあります。
>これからルートをとろうとしている、医者、看護師には「絶対に一回で入れて」とかは言わないでください。
>ただでさえプレッシャーになります。
>そして何回かはずれてしまったときは優しく言ってください。
>「人を替えてやってみたら?」
>ルートをとる人を替えるとさくっと点滴が入ることが多いです。
>失敗するとどんどんプレッシャーが強くなって頭に血が上ってルートがとれなくなってしまうのです。
>ルートがとれなくて困っている人に「人を替えて」と頼むのはある意味優しさなのです。

本当にいいことが書いていますね。

その通りです。

不思議なことに血管による相性もあります。

Aさんの血管確保は失敗したことないのにBさんのは、しょっちゅう失敗する人がいれば、逆の人もいるのです。

もちろん、人間的な相性が悪いから失敗しやすいとかそんなことはないのです。

馬の合う患者さんでも血管の相性の悪い場合があります。


>プレッシャーをはねのけて仕事ができる人をプロフェッショナルと言います。
>ルート確保のプロフェッショナルへの、道は険しいのです。
>たかがルート確保、されどルート確保です。

ルート確保の技術は年々進化することが多いのですが長い間していないと落ちますし、年をとると老眼という新たな敵も現れます。


このエントリーは、盗作じゃないと思う方『人気ブログランキング』へ←ポチッとお願いします。


このブログ盗作されていたようで。

『悲しいっす』
『Dr.ゆうじとやら、他人の記事をパクる奴は医師の風上にもおけねえぜ!』

人のお気に入りのエントリーをパクって許せないですね。

このエントリーは、イッシー31先生の許可をいただきましたよ♪




イラストもリアリティと遊び心があって楽しめますので見てくださいね。

『手術は成功しました。』も好きなエントリーです。

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