~よっしぃの独り言                   医者として10年程仕事をしてきました。 医療関係者と一般の方々の間に大きな隔たりがある事も実感しました。 これは、お互いにとって不幸なことです。 このすきまに橋を架けれたらと思いブログを始めました。
スポンサーサイト 
--/--/-- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
TRACKBACK --  |  COMMENT --  | 編集
混合診療限定解禁!? 
2008/03/28 Fri 11:59
こんな記事がありました。
混合診療を限定容認 4月から未承認薬の高度治療で
混合診療を限定容認 4月から未承認薬の高度治療で(魚拓)

未承認薬も混合診療に 来月から一定条件で保険併用
未承認薬も混合診療に 来月から一定条件で保険併用(魚拓)

まず間違いないことは、「高度医療評価制度」という制度が新設されることです。

①国内外の使用実績があり、安全性と有効性が期待できる医薬品や機器
②合併症や副作用、費用についての患者や家族からの同意
③病院内の倫理審査委員会で計画を承認など。

上の用件を満たしてかつ
主に大学病院や同様の技術水準を備えた病院で、厚労省に申請し認められれば保険併用となる。

具体的にはどうなんでしょうか?

>欧米で使用されていても国内で未承認の抗がん剤などを使えば、保険適用部分も含め全額が患者の自己負担となるのが原則。

>新制度導入で「海外の新たな治療薬を試したい」との患者の要望が実現する見通しとなった。政府の規制改革会議による混合診療拡大の主張を受けた形だ。

そうなんです、今の医療制度では外国では標準的な治療なんだけど国内では認められていないので使用できないものがあります。

例えば、サリドマイドは、多発性骨髄腫という悪性腫瘍の一種に効果が認められているのですが、日本では、認められていません。
現実問題として、個人輸入して使用している方もいるようです。

他にも、日本では臨床試験のすすみ具合が遅く、グローバルな製薬会社からは新薬の試験を行いにくい国とのレッテルを貼られているようです。

日本のがん治療で、世界的な標準治療が受けられないがん種はたくさんあります。(どこの国でも多少はありますけど。)
世界の標準治療として認められてから遅くても2年、できれば1年以内に認可してほしいと思いますけどね。

そのような観点からみると非常に喜ばしい制度だと思うのですが、最近の厚生労働省の方針を見ていると裏の意図も感じるのです。

『分子標的薬だけでもいい?2』でも少し触れましたが、新しい抗がん剤は高いのです。

例えば、去年の末に認可されたタルセバは、1日約1万円かかります。

もし、タルセバが日本で認められていなくてこの制度で使うとすれば1ヵ月で30万円です。

この、1ヵ月30万円がすべて自己負担!?

もし、国が意図的に新しい薬の認可を遅れさせれば医療費の増加をかなり抑えることが出来ると思います。

ただし、お金のある人は最新の治療を受けることができて、そうでない人は、受けることができない。

そんな世の中になるスタートなのかも知れません。
 
 
混合診療いいんですけどねぇ。『人気ブログランキング』へ←ポチッとお願いします。

 
今、受けたい治療が全額自己負担にならずに受けれる。

ここは、非常にいいと思います。

ただ、気になることもあります。

心配しすぎなだけならいいのですけどね。

コメント
この記事へのコメント
ちょくちょく拝見しています。
応援ポチッ!
2008/03/28(金) 15:28:09
URL | サトシ #-[ 編集 ]
>グローバルな製薬会社からは新薬の試験を行いにくい国とのレッテルを貼られているようです。

新薬の治療成績の発表を見るとよく無作為比較試験と出てくるのですが、無作為ですから患者本人は選択できないんですよね?(これは乳がんの抗ホルモン剤での事ですが)

海外でのこうした臨床試験により、日本はその結果から導入する訳ですからね。
しかも世界の標準でも日本人での比較がないと、医師も様子見ながら使う事になる。
日本で打つ手がない患者にとっては、本当に待ち遠しいと思います。
せめて本人の同意が得られれば、開発中の薬剤でも使えるようにして欲しいと思う。

日本の治験はまだ説明を受けてできるからいいけど。
無作為はやっぱり難しいかなと思う。
乳がんの分子標的薬トラスツズマブは予防に使えなかったのが、ようやく保険適用になったようです。
でもずっと使い続けなくてはいけないので、治療代はやっぱり大変でしょうね。
命もお金で買えるんでしょうか。 お金欲し~い!(^o^)
2008/03/28(金) 23:45:32
URL | ガーネット #0ll.HrS2[ 編集 ]
自己負担の問題もあると思いますが、
選択肢が増えたという点では、よいかな。

いずれにせよ、いい治療薬ができた時代に
生きていればこそなのかも。v-252
2008/03/29(土) 16:48:48
URL | Kei☆ #tHX44QXM[ 編集 ]
サトシさん
これからもよろしくお願いします。

ガーネットさん
無作為試験はもちろん、患者さんが選択できるのは試験に参加するかどうかだけで治療法は選択できません。
無作為でないと効果があるかどうかの判定ができません。
新しい治療に当たらなくても、標準治療と言われる治療に当たるのですから。

今後、お金がないからもっともよい治療が受けれないというような事になる可能性十分にあります。

m3のコメントをご覧ください。

http://blog.m3.com/yosshi/20080328/2#comments

Kei☆さん
自己の選択が増えるという点に於いては評価できると思います。

しかし、皆保険制度との兼ね合いを考えると本当にいいのでしょうか?疑問です。

え~、今のところ海外でのデータだけでは日本で認可されません。
日本での試験のデータが必要です。
2008/03/29(土) 18:38:02
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://tugagu.blog34.fc2.com/tb.php/101-23390d21
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
骨髄腫 に関する口コミ情報を探していますか?最新の検索結果をまとめて、口コミや評判、ショッピング情報をお届けしています…
2008/04/01(火) 02:12:05 | 人気のキーワードからまとめてサーチ!
混合診療制度が、今月から限定で開始されました。 ---------- 混合診療を限定容認 4月から未承認薬の高度治療で  2008年03月26日22時52分【Asahi.com】  厚生労働省は4月から、未承認の医薬品・医療機器を使った高度な治療と保険診療を組み合わせた「混合診療」を...
2008/04/03(木) 15:15:48 | 乳がん患者のサロン2 - ノエル編

copyright © 患者と医者をつなぐもの all rights reserved.


template by http://flaw.blog80.fc2.com
Powered by FC2ブログ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。