~よっしぃの独り言                   医者として10年程仕事をしてきました。 医療関係者と一般の方々の間に大きな隔たりがある事も実感しました。 これは、お互いにとって不幸なことです。 このすきまに橋を架けれたらと思いブログを始めました。
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喫煙と肺がん 
2008/05/03 Sat 09:36
先日、『実は喫煙と肺がんの罹患についてハッキリとわかりやすいデータはないの?』
みたいなコメントをいただきました。

コメントを引用します。



禁煙率が上がってきて久しいですが、なぜ肺がんの罹患率は下がらないのでしょうね?
たばこは喫煙者にとってリスクファクターにはなることは確かでしょうが、環境たばこ煙曝露が非喫煙者の肺がん罹患率に関係するのかはデータ不足でなんともうさんくさい感じを受けます。
もっとたばこ産業や厚生労働省はきちっとしたデータを出して欲しいと思います。




>禁煙率が上がってきて久しいですが、なぜ肺がんの罹患率は下がらないのでしょうね?

喫煙と肺がんのハッキリとわかりやすいデータががんセンターのHPにあります。

『出生コホート効果について(肝臓がんと肺がんの例)』

グラフを見ていただければ一目瞭然だと思います。(特に図10)

1930年代後半~40年代初めに生涯喫煙率の谷が見られます(図10の矢印)。この年代に生まれた男性は、第2次大戦後の物資不足の時代に喫煙を開始しやすい年齢を経験しているため、その前後の世代より生涯喫煙率が低く、それが肺がんの死亡率・罹患率が低いことの原因だと考えられています。

非常にスッキリしていてわかりやすいですね。

受動喫煙に関しては、なかなかきっちりとしたデータを出すのが難しいのかも知れませんけどね。

ただ、言えることは、肺がんのなかでは、扁平上皮がんと小細胞がんになる方は、重喫煙者が多いと言うことです。

喫煙量は、1日当たりの平均喫煙量(本数)と喫煙年数を掛け合わせた喫煙指数(ブリンクマンインデックス)として表すことが多いです。

例えば、40歳の方で20歳から今まで1日20本喫煙した方の喫煙指数は、400となります。

400を超えれば、肺がんにかかるリスクが高いと言われています。

もちろん、この指数が大きくなればなるほど肺がん、その他のがんのリスクは上がります。

ですので、非喫煙者の扁平上皮がんや小細胞がんは、稀です。

ただし、最近は非喫煙者の腺がんの方が増えてきています。

環境や生活習慣の変化なのかも知れません。

>たばこ産業や厚生労働省はきちっとしたデータを出して欲しいと思います。

厚労省は、ともかくたばこ産業が自分の不利になるデータを出すとはとてもじゃないけど思えません。

だって、ひどいですよ。

学生時代の話しです。

公衆衛生の実習でJTの工場に見学に行きました。

その時の担当者は、
『喫煙と肺がんの関係でハッキリとしたものはありません。』
と言われていました。

ひっくり返りそうになりました。

およそ、今から15年も経っていない頃の話しです。

あー、JTの人とは喫煙と病気の因果関係について何をしゃべってもムダだなと思いましたから。
 
 
と言うわけで、喫煙と肺がんの関係ハッキリしてるって再度わかった方『人気ブログランキング』へ←ポチッとお願いします。
 
 
 
たしかに、受動喫煙を評価する方法が難しいのでなんとも言えないですよね。

ただし、喫煙と肺がんはハッキリしています。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

コメント
この記事へのコメント
JTはたばこを売る商売だから、しょうがないですよね。
でも、たばこのCMってなくなりましたよね。

自分で吸って肺ガンになるのは、自己責任だけど、
受動喫煙だけは、すっごく迷惑きわまりないので、
なんとかしてほしいです。e-268
2008/05/03(土) 11:52:47
URL | Kei☆ #tHX44QXM[ 編集 ]
1つお聞きします。
多分、先生の担当患者さんの中にも1人はいらっしゃるのではないかと思いますが…
肺癌の転移が見つかり、禁煙を勧めても

「生きるための大きな息抜きすら奪う気か?!」

と言いながらも、

「生きたい。死ぬのが怖いから。何とか生かしてくれッ」

と言う患者さんが以前いました。医師・看護師・コメディカルスタッフが協力し、カンファを開いたり、患者さんとも話し合いを持ったり、ご家族からも言ってもらったりと、様々な形で禁煙を勧めましたが、禁煙はしてもらえず―…


そのようなケースにあたった場合、どのような関わりをよっし~先生は持たれますか?
2008/05/03(土) 15:50:19
URL | あゆぱん #0MXaS1o.[ 編集 ]
Kei☆さん
しょうがないと言っても、あんあまりですよねぇ。
受動喫煙が、病気を引き起こしたときはつらいですね。

あゆぱんさん
そのようなケースの場合は、その患者さんの言うことが矛盾していますよね。

出来るだけ長く生きるためにベストを尽くすのであれば禁煙する。

もしくは、多少寿命が短くなっても仕方がないと自覚した上で喫煙を続ける。

の二択しかありません。

そのことを患者さん自身とご家族に説明した上でどうするかを決めてもらうことが多いです。
2008/05/04(日) 09:37:16
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
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