~よっしぃの独り言                   医者として10年程仕事をしてきました。 医療関係者と一般の方々の間に大きな隔たりがある事も実感しました。 これは、お互いにとって不幸なことです。 このすきまに橋を架けれたらと思いブログを始めました。
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2008/01/04 Fri 08:36
「患者と医療従事者のコミュニケーションギャップを減らし、双方の満足度を向上させること」を研究している先生方とディスカッションする機会がありました。

いろいろ考えてみましたが、やはり、患者さんへの教育だろうと思います。

今の日本人は、死に関する情報が極端に不足している事実。
病気になっても病院に行けば治ると思いこんでいる人が多いと実感します。
ですので、正しい知識を患者さんや家族に知ってもらう事が大切かなって思います。

①から⑤は、私の個人的な意見です。

①人間の体はすべて異なっている事。(まったく同じ人間は、いない。)
同じ名前のついた病気でも病態は、個々に異なる事実。(がんでも出来る場所が悪いと早期でも手術が難しい。など)
なので、同じ病名でも治療法が異なる事があります。

②病気を良くするためには、医師の力だけで良くならない事も多く、患者さん自身の努力が必要となる事もあります。
医者は、患者さんが良くなるためのお手伝い程度しか出来ない事も多いです。

③病状によっては、どんな治療を受けても良くならない事がある。

④人間は必ず死ぬという事実。

⑤どんな治療(行為)にもメリットとデメリットがあるという事。

なぜ、このような事を考えるかというと最近ときどき私の感覚からしたら信じられない患者さんがいらっしゃいます。

そのような方々の特徴は、

身体をデジタル器械のように考えており、人体に関する不確定要素を理解できない方々。

根本的治療より、姑息的な症状消失を強く求める方々。

自身の都合(仕事など)を最優先とし、治療の必要性や経過観察の大切さを理解しない方々。

などのタイプが代表的です。(他の先生の意見も参考にしました。)




1)説明を聞いたらば、可能な限り、自分たちでも、勉強して欲しい。
がんセンターなどのサイトもあり、自分たちでも学習ができる。ある程度の基礎知識を持ってもらえると、その後の、話を進めやすく、誤解も少なくなるような。時々、とんでもないサイトをみている方もいますけど。

2)経過観察 という事を理解してほしい。
診断をするのに、時間軸が必要な疾患が多数あります。即時診断が不可能な疾患がある、という事を知ってほしい。焦る気持ちもわかりますが、必要な時間です。

3)待つ という事を学習してほしい。
経過観察とも似ているかもしれません。待つ、時間がかかる事は、すなわち悪い事、、という概念ができてしまっています、今の日本。外来でも、自分は時間をかけてほしいくせに、他の方の診察に時間がかかるのは、許せない人が多々。特に初診外来で見かけます。体調が悪ければ別ですが、、。待つ事を覚えてほしい。

4)不可抗力 がある事をしって欲しい。
どれだけ気をつけても、予想外のことが起こりえます。誰かが悪い事をしたのではなく、本人の体質、病気の性質などによる事も大きいのですが、、。




上の1)から4)は、血液内科の先生の意見でした。

私の意見ともかぶっている所もありますよね。
医師側からの意見としては、だいたいこの辺りだろうと思います。






上記の記事をメインブログに年末エントリーしました。

一般の方々からコメントを頂きました。その中には、いろいろな意見がありましたのでここにあげたいと思います。

①経過観察するのが不安

医者側からすれば経過観察する場合としない場合があるので適切に選択がなされていると考えていますが、初めての受診の患者さんからしたら経過観察は待たされてるだけって感じるのでしょうね。
ただ、経過観察も大事なんですけどね。

②やはり知は力であり、病気・死・障害も人間の人生の大事な一部分であり、幼児のうちから教えておくべきなんではないかな、とボチボチ実践しております。

人間知っていないとどうしていいかわからずうろたえる事が多いですよね。
だから、少しでも知って欲しいと思います。

③癌発覚時に医師は5年生存もありうることなどは絶対ないような見解で治療して1年、それまでに起こるデメリットにより死期が早まる。。等々。。あまりにも絶望的な発言ばかりです。やはり頑張れば5年生きられますよといって1年で亡くなってしまった場合患者サイドに訴えられてはいけないとでも思っていてでのことでしょうか?実際ほんの僅かの人ではありますが5年生存しておられる方もいます。担当医には希望が持てる発言を期待してしまいます。。

現実として厳しい話しをせざる終えない状況です。
事実は、事実として伝えなければなりません。どんな残酷な事であっても。
それが、医者の仕事なのです。
ただし、言葉を選んで、少しでも希望がもてるようにしているつもりです。

④「どんなに治療をしても・・・」と言う時でも患者の家族としては一言「一緒にがんばりましょう」とか言ってもらえると、嬉しかったりします。
命が掛かっている時に、言葉って大切だと思います。

はい、全くその通りだと思います。
気をつけて診療にあたりたいと思います。

⑤「治せないのなら、治せる医者をさがせ」
「ガンだって治るんだ、移植だってあるだろう」
上司から、病気を理由に辞めさせられた時の言葉
何でも医者なら治せる・治せないのは無能な医者だ!
一般の人は当たり前に思うようです。治らない病もある事を知らない”幸せな人なんだな”と悲しくなりました。

人間の体は機械でない。
この事は、ぜひともわかった欲しいです。当たり前すぎることにも思えるのですが。

⑥有志のボランティアによる「病状や思いの上手な伝え方」講座とかがあるといいかも?!プレゼンみたいですね。満点のプレゼンするのが目的ではなくて、自分のわかりたいこと・もやもやしてうまく方向性が見出せない部分がみえてくればと思うんですが。

いいアイデアだと思います


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タグ : ギャップ

コメント
この記事へのコメント
人間
医者も患者も人間なんですよね、結局。
だから、わかんない事もあるし、治らない事もある。
場合によっては、ミスもあるし気づかない事もあるんですよ。

今はわからなくても、時間が経てばわかる、って事もあるから、経過観察をするんですけどね。
そこら辺の感覚が、医師以外の方には難しいとは思いますが。

基本的には、病院に来る人はみんな病気を持っていて、それで来るのですから。
悪くなる事もあるし、死ぬ事もあるんですよね。
でも、それは医療ミスがなくても、病気で死ぬって事がほとんどなんですけどね。
2008/01/04(金) 19:37:21
URL | Dr.I #sSHoJftA[ 編集 ]
わ~い、2番目!
昨日だったんですね。もう、一丁!のブログ、毎朝、毎夕、チェックしてたのに気づきませんでした。

メインブログでお知らせしないんですか?
2008/01/04(金) 21:28:50
URL | ako #-[ 編集 ]
さっそく...
早速来ました☆
いつも葉っぱのブログを見ていたので、
なんだか新鮮ですね。
楽しみにしていますよ~。v-82
(どっかで見たコメント...と思ったら自分だった...笑)
2008/01/04(金) 23:44:36
URL | Kei☆ #tHX44QXM[ 編集 ]
信じられない患者
よっしい先生
新年&新ブログ開設おめでとうございます。(とてもいいタイトルですね。)

年明けからこんなことを云っていると「信じられない患者」と嫌われてしまいそうで怖々ですが・・。

>根本的治療より、姑息的な症状消失を強く求める方々。

死期を早めるが、一時的には効果抜群の薬。
長期に渡る疾病を思うと、こういったものを望みたくなる患者の気持も分からなくもないです。
Drより情報が提供された後の患者の意思であれば、延命よりもQOL、これも有と思ってはいけないでしょうか?

>自身の都合(仕事など)を最優先とし、治療の必要性や経過観察の大切さを理解しない方々。

治療の内容にもよりますが、特に自営業の場合などは、「入院や検査は月始めまで待って下さい」とお願いしたい気持ち、とても良く解ります。
よっしい先生、どうかそんな場合もお怒りにならないで下さい。
どうかそのまま患者を放り出さないで下さい。
悪化した場合は患者の自己責任ということで、ほんの少しの猶予をお与え下さい。

どうか・・お願い致します。
2008/01/05(土) 02:51:35
URL | aqua #-[ 編集 ]
返事
Dr.I先生
少しずつ少しずつ、啓蒙していくことが大切だと思うのでブログを続けます。
先生も頑張って続けてくださいね。

akoさん
m3のブログに宣伝しないでどんだけアクセスがあるか見たかったので。。。
しかし、ちょこっとしかアクセスなかったので悲しくなって宣伝しましたw

Kei☆さん
ここは、m3と異なり選択の幅が広いです。
m3のブログの焼き直しが中心なので、読んで欲しいコメントも転載する予定です。

あまり、個人的なことは出したくないですねぇ。
ブログの本文中にときどき混ぜているのでそちらを参考にしてくださいね。
趣味とか身元がバレそうな気がして。もうすでにバレてたりして。(笑)


2008/01/05(土) 11:07:03
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
返事
aquaさん
死期を早めるが、一時的には効果抜群の薬。
長期に渡る疾病を思うと、こういったものを望みたくなる患者の気持も分からなくもないです。
Drより情報が提供された後の患者の意思であれば、延命よりもQOL、これも有と思ってはいけないでしょうか?


ありかも知れませんが程度の問題だと思います。
この内容でぴったり来るのが副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)です。
リウマチや喘息、自己免疫疾患に効果をあらわしますが副作用として高血圧、血糖上昇、高脂血症、胃潰瘍、脱毛、中枢性肥満、易感染性などがあり長期的に多量のステロイドを使用することはできれば避けたいものです。

また、感染症でも一時的に(見かけ上)よくなることはありますができれば使用したくないものです。だって、感染症なら基本よくなるんですから。

治療の内容にもよりますが、特に自営業の場合などは、「入院や検査は月始めまで待って下さい」とお願いしたい気持ち、とても良く解ります。

もちろん、急がない検査入院などはそれで全然よいのですが、本当に緊急性のある状態の時に『今すぐ入院できない。1ヵ月先でないと無理』とか言われると。そんなときは、1ヵ月先にはよくなってるか悪くなりすぎてるかどちらかですから。
2008/01/05(土) 11:17:42
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
christmasさんごめんなさいm(_ _)m
christmasさんのコメントを間違って削除したようです。ごめんなさいm(_ _)m

 くぅぅー、出遅れた、、、こんにちは、よっしぃ先生らしいブログタイトルに
なりましたね、新設おめでとうございます。文字が見やすいし、飾り文字も使え
て、す、て、き、です

1)説明を聞いたらば、可能な限り、自分たちでも、勉強して欲しい。

 ネットから勉強するとなると、ちと難しい側面もあります。。。自分じゃまっとうな選択だと思ったサイトが、‘とんでもサイト’だったってこと、結構ありますた
 で、そんな経験をわんさかした私は、医師のブログです! ここなら、とんでも知識を植え付けられることは稀だろうと。今後が楽しみでーす


掲載致します。


お褒めの言葉ありがとうございます。
とんでもサイトにはならないように頑張ります。←当たり前ですが。
2008/01/06(日) 13:24:51
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
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2008/01/05(土) 11:05:24 | よっしぃの独り言

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