~よっしぃの独り言                   医者として10年程仕事をしてきました。 医療関係者と一般の方々の間に大きな隔たりがある事も実感しました。 これは、お互いにとって不幸なことです。 このすきまに橋を架けれたらと思いブログを始めました。
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がんの専門医 1 
2008/09/13 Sat 12:37
m3のブログのエントリーしたもので同じような話題を幾つかまとめてみました。




先日、がん拠点病院の3割ががん専門医不在という記事がでてました。

専門医の数を考えると当たり前のものです。
ここで指す専門医は『がん薬物療法専門医』のことであろうと思われます。NPO臨床腫瘍学会が認定しています。
現在、専門医試験は2回行われ1回目で47名が合格、2回目で79名が合格しています。つまり、全国で150名もいないんです。専門医が1人もいない県もあるようです。

しかも、受験資格は過去5年以内に受け持った抗癌剤治療をした症例で、造血器、呼吸器、消化器、肝・胆・膵、乳房、婦人科、泌尿器、頭頚部、骨軟部、皮膚、中枢神経、胚細胞、小児、原発不明の腫瘍のうちから少なくとも3臓器・領域より選択し、各臓器・領域3例以上で、1臓器・領域20例以下とし、総数30例を記載し報告をする。

つまり、最近5年は、特定領域(例えば肺癌)の抗癌剤治療しかしていない人はがん薬物療法専門医の申請ができませんよ。って事です。医療関係者はわかると思いますが、ある程度経験をつんだ医師は特定領域の抗癌剤治療しかしていません。ですので、自分の専門外の領域の抗癌剤治療を行わないと専門医になれません。ベテラン医師は、きわめて専門医となりにくい制度です。

日本には、癌治療学会(主に外科の先生主体)と臨床腫瘍学会(内科主体)と癌学会とがあり専門医制度を作るときにお互いの利益になるように主張がありいろいろありもめたと言う話もあります。

がん治療認定医なるものも平成20年から日本がん治療認定医機構なるところから認定されるようになります。

何だか、よくわかりませんね。自分自身も癌と関わる仕事をしていないと全く理解に苦しむような状態です。




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前回、がん薬物療法専門医はベテランの先生がなりにくい制度であるとお伝えしました。
特に外科系の先生ががん薬物療法専門医を取得するのは至難の業であると思います。

がん薬物療法専門医になるためには、さまざまな領域のがんの抗癌剤治療を勉強しないといけません。薬物相互作用、副作用、そして最近ふえてきた分子標的薬など抗癌剤の知識。また、対症療法、緩和的治療、精神的なサポート、臨床試験の知識などもカリキュラムに含まれています。すばらしいことだと思います。
しかし、がん薬物療法専門医となったほとんどの先生は、今までなんらかの専門分野で抗癌剤治療を行ってきた先生です。主に血液内科医(血液腫瘍)、呼吸器内科医(肺癌)が多いようです。

もちろん、がん薬物療法専門医ですから、乳癌、前立腺癌なども専門的に治療しないといけない立場となります。
本当に完璧ながん薬物療法専門医であるとするならば、骨髄移植関連の知識などをもち、消化管内視鏡、気管支鏡の手技を習得し、甲状腺、乳腺、前立腺、腎などの生検も行うことができるようになスーパードクターになる必要があるのでは?でも、現実問題無理ですよね。
ということは、他科のドクターとの連携が重要になってくるじゃないですかね。

個人的な意見としてがん薬物療法専門医でも肺癌の専門医、大腸癌の専門医、血液腫瘍の専門医と分けて資格を考えてもいいんじゃないでしょうか? 婦人科のがん(子宮癌、卵巣癌など)は、婦人科の先生も専門医になってほしいものです。やっぱり『もちはもちや』ですから。

現時点では、がん薬物療法専門医に診てもらうよりもその道(そのがん)の専門家に診てもらった方がいいと思います。将来的にどうなるかわかりませんが。

あと、根治的ながん治療が困難になって緩和医療が中心となる患者さんをベットがないなどの理由で自施設で診ないがん拠点病院も問題ではないでしょうか?いわゆる、がん難民の話ですが。




テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

コメント
この記事へのコメント
>ここで指す専門医は『がん薬物療法専門医』のことであろうと思われます。

 なるほどねー! 家人の通う病院はHPで医師の写真・資格・学歴を公開しています。主治医はこの辺では名医と言われ、肺がんの手術はウンとやっているのに、化学療法になったら担当医が替わった。。。なんで実績があるのに肺がんの専門医じゃないのかなって不思議に思っていました。よっしぃ先生、患者と医者を繋いでますよ~v-238
 『もちはもちや』に、これは大切です(きっぱり)。多角的に検討すると、思いがけずよいアイディアが生まれることはありますが、その道の専門家の臨床実績は、大変貴重なものだと思いますです。
2008/01/21(月) 13:22:44
URL | christmas #-[ 編集 ]
お返事
まだ、150人程度ですからね。(2年で)
もう少し、拡がらないとなんとも。

『がん治療認定医』もスタートしました。
これから、どうなっていくのか心配です。
2008/01/22(火) 12:34:40
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
エキスパートって何だろう?
よっしぃ先生、がんの専門医1、2・・・3度読み返しました。
何だか腹がたった。納得できない。

>特定領域(例えば肺癌)の抗癌剤治療しかしていない人はがん薬物療法専門医の申請ができませんよ。って事です。

先生の言う通り『もちはもちや』。まったく誰にこの怒りをぶつけたらいいのやら。

今迄「よっしぃさんは医師」と言う事を意識しないでコメントしようと心掛けていましたが、今日は敬意を表して「よっしぃ先生」と呼ばせていただきました。

これからも色んな情報を発信して下さい。
明日から又よっしぃさんに戻します。はははは・・・・

2008/01/22(火) 22:56:23
URL | ガーネット #0ll.HrS2[ 編集 ]
へぇ~そうなんだ
てっきりその道の薬物専門医だと理解してました(^_^;)
通院中の病院には呼吸器科の医師がその専門医なので外科とは消化器科とは関係ないんだ。と、素人考えでいましたよ
でも、十人十色の病状&いろんな薬をかんがえるとなんでもござれ。っていうスーパードクターって無理でしょう
ある程度経験と症例をこなした医師に対しての専門医という制度は一つ目標。患者にとったら目安にはなりますが患者と主治医との関係はそれだけではないと痛感してます
なにしろ私の主治医さんはとっても若い(*^^)v
2008/09/15(月) 09:58:44
URL | ran #LA1CAGAE[ 編集 ]
最近の若い先生はがん拠点病院(とくに、○○がんセンター)で血液腫瘍を含む様々な分野のがんを勉強してからこの資格を取ろうとしているようです。

将来的には様々な分野の知識を持ったDrが誕生しそうですね。今は、ごく限られた先生だけでしょうから。
2008/09/15(月) 12:29:39
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
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