~よっしぃの独り言                   医者として10年程仕事をしてきました。 医療関係者と一般の方々の間に大きな隔たりがある事も実感しました。 これは、お互いにとって不幸なことです。 このすきまに橋を架けれたらと思いブログを始めました。
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2008/07/17 Thu 12:11
m3に去年の12月22日エントリーした記事です。




「患者と医療従事者のコミュニケーションギャップを減らし、双方の満足度を向上させること」を研究している先生方とディスカッションする機会がありました。

いろいろ考えてみましたが、やはり、患者さんへの教育だろうと思います。


今の日本人は、死に関する情報が極端に不足している事実。

病気になっても病院に行けば治ると思いこんでいる人が多いと実感します。

ですので、正しい知識を患者さんや家族に知ってもらう事が大切かなって思います。


①から⑤は、私の個人的な意見です。

①人間の体はすべて異なっている事。(まったく同じ人間は、いない。)

同じ名前のついた病気でも病態は、個々に異なる事実。(がんでも出来る場所が悪いと早期でも手術が難しい。など)

なので、同じ病名でも治療法が異なる事があります。


②病気を良くするためには、医師の力だけで良くならない事も多く、患者さん自身の努力が必要となる事もあります。

医者は、患者さんが良くなるためのお手伝い程度しか出来ない事も多いです。


③病状によっては、どんな治療を受けても良くならない事がある。


④人間は必ず死ぬという事実。


⑤どんな治療(行為)にもメリットとデメリットがあるという事。



なぜ、このような事を考えるかというと最近ときどき私の感覚からしたら信じられない患者さんがいらっしゃいます。

そのような方々の特徴は、

身体をデジタル器械のように考えており、人体に関する不確定要素を理解できない方々。

根本的治療より、姑息的な症状消失を強く求める方々。

自身の都合(仕事など)を最優先とし、治療の必要性や経過観察の大切さを理解しない方々。

などのタイプが代表的です。(他の先生の意見も参考にしました。)


=============================

1)説明を聞いたらば、可能な限り、自分たちでも、勉強して欲しい。
がんセンターなどのサイトもあり、自分たちでも学習ができる。ある程度の基礎知識を持ってもらえると、その後の、話を進めやすく、誤解も少なくなるような。時々、とんでもないサイトをみている方もいますけど。

2)経過観察 という事を理解してほしい。
診断をするのに、時間軸が必要な疾患が多数あります。即時診断が不可能な疾患がある、という事を知ってほしい。焦る気持ちもわかりますが、必要な時間です。

3)待つ という事を学習してほしい。
経過観察とも似ているかもしれません。待つ、時間がかかる事は、すなわち悪い事、、という概念ができてしまっています、今の日本。外来でも、自分は時間をかけてほしいくせに、他の方の診察に時間がかかるのは、許せない人が多々。特に初診外来で見かけます。体調が悪ければ別ですが、、。待つ事を覚えてほしい。

4)不可抗力 がある事をしって欲しい。
どれだけ気をつけても、予想外のことが起こりえます。誰かが悪い事をしたのではなく、本人の体質、病気の性質などによる事も大きいのですが、、。

=============================

上の1)から4)は、血液内科の先生の意見でした。


私の意見ともかぶっている所もありますよね。

医師側からの意見としては、だいたいこの辺りだろうと思います。

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http://blog.m3.com/yosshi/20071222/2#comments

コメント盛りだくさんでした。

読んでみてくださいね。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

タグ : 医療崩壊

コメント
この記事へのコメント
明日はあるのか
私は7歳の時奇跡的にせいかんしました。
しかし、当時の医療では20才くらいまでしか生きられないと聞かされていました。同じ病気で亡くなった方、肢体不自由児になった方、殆んど植物状態になった方々を外来で散々みてきました。私の父は彼らを哀れみ「お前じゃなくてよかった」みたいな言い方をしましたが、一つ間違えば私もこの世に存在しなかったり、一生人様のてをかりなければならなかったのだ、と思うと彼らの生きていることの意味を考えさせられましたどんな形であれ、生きていることが家族にとってどれだけの活力になるかしれないのです。
ちょっと本題からずれましたが、私の人生は毎日が死とも向かい合っていたのです。たった7才のこが自分中から湧いてくるいきる力によって生き延びたのです。死を学ぶのではなく、身近な死から、生と死は対であること、明日があるなんて、誰の上にも確証は無いことをふまえたうえで、1日1日を大事にいきることが大切ではないでしょうか?

2008/07/17(木) 19:46:12
URL | ツーさん #-[ 編集 ]
ツーさん
おっしゃる通りだと思います。
ツーさんのような修羅場?をくぐり抜けてきた方は、言わなくてもわかると思うのですが、現代の多くの方は、死に対する意識が希薄になっているような気がします。
それが、今の医療問題の原因のひとつだと思っています。ですので、このような内容を書いているのです。
2008/07/17(木) 23:34:06
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
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