~よっしぃの独り言                   医者として10年程仕事をしてきました。 医療関係者と一般の方々の間に大きな隔たりがある事も実感しました。 これは、お互いにとって不幸なことです。 このすきまに橋を架けれたらと思いブログを始めました。
スポンサーサイト 
--/--/-- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
TRACKBACK --  |  COMMENT --  | 編集
告知って 
2008/09/19 Fri 12:00
m3のブログで去年の5月28日にエントリーした記事です。



告知って、重い響きがありますよね。上から下に言うようですね。

実際は、病名、病状、今後の治療方針を説明することですよね。

欧米ではtell the truthと言うようです。事実を告げる。横の関係ですね。
がんであると医師から説明を受けたときの心因反応は、
告知があったときから1週間程度が衝撃~否認、絶望、怒り(頭が真っ白~認めたくないなど)の時期であり、
2~4週間が抑うつ、落胆、不安~適応を行ったり来たりして徐々に適応の状態が保たれるようになると説明されています。

では、告知をしない方がよいのではと考える方も多いと思いますが、実際どうなんでしょうか?
昔は、がんであると告げないで抗癌剤治療をしたりしてたようですが、現在、治療する人で病名を知らない人はほとんどいなくなってきたのではないでしょうか?

やはり、手術、抗癌剤、放射線などで治療するのであればがんであることを知った上で治療することが必要だろうと思います。しかし、家族から『本人に病名を告げないで欲しい。』と言われることはよくあります。
5年程まえのアンケートですが『自分ががんであったとき病状を知りたいか?』にyesのひとは、80%以上でしたが、『家族ががんであるときに伝えてよいか?』にyesのひとは、50%程度でした。


非常に考えさせられる結果でした。


また、東海大学の保坂隆先生は、告知したがん患者さんの精神症状発現率は43%であり、告知しなかったがん患者さんの精神症状発現率は、49%であった。つまり、告知しないがん患者さんのほうが発現率が高いと述べております。

なぜか?やっぱり、人間ですからなんとなくわかるんでしょうね。それで、隠されてるのに気づくもしくは、病状が全然よくならないから精神症状が出てくるからじゃないでしょうか?

また、治療の選択肢が何種類かある場合、特にその一つが無治療(経過観察、対症療法、緩和医療など)である場合。正確な判断は予後を含めてすべての情報を知った上で選択しないといけません。というか知らないと選択できないです。

現実問題として、若くて、理解力があって仕事もしているような人には予後も含めてすべての病状を説明することが多いです。
しかし、高齢者には、病名、病状と治療法のみで予後は話しないことが多いですね。


知る権利、知らない権利があると言われています。患者さんがどこまで知りたいかなんて本人にしかわかりません。


どこまで正確な情報を患者さん自身に伝えるかということは、本当に難しいです。

みなさんは、どうしてますか?どうして、欲しいですか?

『人気ブログランキング』へ←ポチッとお願いします。




この記事は、医師からのコメントが非常に多かった記事です。
詳細は、http://blog.m3.com/yosshi/20070518/1を見てください。

今は、悪性疾患の病名の告知は当たり前のこととなりました。
私が、医者になった頃よりもずいぶん話しやすくなったものです。

これからは、予後の話しをする事。
それと、ギアチェンジの話しをするときの方が大切だなと感じております。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

コメント
この記事へのコメント
検診で、「ガン」と告知されたら、
きっと、その時は、頭が真っ白になると思います。
これだけ、検診に通っていても、心の中では、
「今回もきっと大丈夫(のはず)」と思っているから。

でも、もし告知されたその日は、
急には自分でその事実を受け入れられないから、
いきなり、治療の詳しい話になってしまうと、
混乱するかもしれないなぁと思いました。

実際は、治療へ入るまでは、どんな風に進むのでしょうか?
告知から治療へ入る過程の中で、
自分が受け入れられる時間があるだろうか?
と、ふと思ってしまいました。
(悪性の度合いにもよるのでしょうが...。)

でも、自分の体のことは、全部教えて欲しいかな。
2008/01/25(金) 22:25:50
URL | Kei☆ #tHX44QXM[ 編集 ]
お返事
肺がんの場合は、胸部異常陰影で紹介されることが多いです。
ですので、初診の外来の時や、入院時にがんの疑いもあるので(その人によって強く疑うとか可能性もある程度とかいろいろですが)ちゃんと調べましょうと軽く肺がんの可能性を認識して頂きます。(もちろん、がんでない場合もありますし。)

そして、検査などを行いやはりがんであった場合は、家族と一緒に説明をする事がほとんどです。

前日とかに、やっぱり治療とか必要とか少し長めの入院になりそうとか言うことも多いです。

そして、当日は、病名、病気の拡がり、おすすめの治療方針を説明します。
セカンドオピニオンの希望がなければ、じゃあ、いつから治療しますか?来週ぐらいからとかして治療日程を決めます。

ご参考になったでしょうか?
2008/01/26(土) 10:28:37
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
治療法があるかないかで
一人で告知を受け、手術法まで決定してから家族に知らせました。
乳癌の場合手術したら誰でも癌って分かるから、隠しようがないと思うけど。

もし他の癌で余命を宣告される病期だったら、知りたくないかも知れません。
兄が余命半年と告知されましたが、本人は怖くて聞けなかったようです。
気付いていただろうけど。

自分の命が半年、1年と知ってしまったら、自分の性格として投げやりになってしまうかなと・・・
治療法があるのであれば、絶対告知して欲しい。

今迄お医者さんは、本人に告知する方が大変なんだと思っていましたが、病名を知らせないで治療する方がずっと大変なんだと知りました。

それぞれのお医者さんのコメントは大変興味深いものがありました。
本音100%じゃないにしても、お医者さんの思いを知ることができました。
2008/01/26(土) 10:56:37
URL | ガーネット #0ll.HrS2[ 編集 ]
病名言わないで
昔は、肺がんなら肉芽腫とか真菌症とかの病名を患者さんに説明して治療してたみたいです。
今は、ほとんどの方病名を知って治療されているわけですから、その中に病名を知らない患者さんがいると医師、スタッフともに非常に対応が難しいです。

思わず、ポロッと言いそうになったりとか家族が耐えられず言ってしまったりとかいろいろです。

隠すことは、本当に大変なことです。
2008/01/26(土) 12:20:02
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
ありがとうございます。
なるべく、そんな日が来ないことを、
祈るばかりですが、
もし、そんな日がやってきたら、
よっしぃ先生みたいなv-433
相談しやすい医師に出会えたら、いいな。
2008/01/26(土) 16:46:28
URL | Kei☆ #tHX44QXM[ 編集 ]
告知後が大事
告知と聞くと、
いまでも鮮明に思い出される嫌な出来事です。

私に「がんです」と言われたその時の医師の様子は、
目を真っ赤にして、今にもナミダが流れそうな悲愴
な表情でした。


一番辛いのは、患者本人のワタシなんだけど、
先生も辛いのだな~と思いながら、治療法や予後の
説明を受けました。

体験から、この告知後が一番大事だと思っています。

患者が告知により大きな衝撃を受け、自分に起こった
事故のような話を受け止め、自身が自立するまで相当
な時間を要します。
そして、第二の患者である家族も同様に、心の動揺を
隠しつつ患者と接する。辛い時期です。

やはり、ここは、医師の対話力にかかっているのでは
ないかと、思うのです。
対話は、不安感を和らげ、早期に希望へ向かっていく
ことができます。

そして、この期間が上手くいけば、そこに、患者と医
師の信頼関係が生まれ患者は、安心して治療を開始し、
闘病生活を送れるように思います。


最近の医学部の講義では、がんのサバイバーから直接
闘病中の色々な話を聞き、患者とのコミュニケーショ
ンの実習を取り入れている大学が増えているそうです
ね。こういう教育はどんどん取り入れてほしいですね。



よっしぃ先生のブログのタイトルの
患者と医者をつなぐもの、

それは、患者と医者の上下関係を越え、
人間同士の”こころ”だと思っています。

ワタシは、そんな先生に出会うことが夢です。
(ちなみに主治医は、
対話があまりお上手ではない方でした。)

長々とまとまりなくすみません。。。



2008/01/28(月) 13:13:23
URL | momoko #-[ 編集 ]
お返事
そりゃ、誰だってイヤなことは言いたくないですよ。
患者さんが凹むところ見たい主治医なんていないですよ。
よくなったら、素直に嬉しいし。

告知後のフォローは、大切です。
私は主に終わった後しばらくしての、看護師に患者さんや家族の状況を見てきてもらいます。どうも、主治医が行くと気を使うようなので。

誰が1番凹んでるか。誰が1番他人に気を使ってるかなどがきになります。
患者さん自身が1番家族に気を使ってる場合もあります。

それぞれの状況に合わせたよりベターな対応をしたいと思っています。
出来てるかどうかはわかりませんが。


2008/01/29(火) 12:34:05
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
こんにちは。
時間の経ってしまった記事にコメントすみません。
私は20代で癌の告知を受けたので比較的若い患者に入るのでしょうか。告知以前に誤診されて進行して再検査→手術→告知という流れだったので、告知を受けたときはショックというよりも、やっぱりな…という感じでした。問題はその後でした。

地元に血液内科がある病院が無く遠方へ転院し入院したのですが、そこでは、徐々に精神的に辛くなる一方でした。担当の先生は病気について、かみくだいて説明して下さってるつもりなのかもしれませんが、なんだか曖昧で適当な事しか教えて下さらず、同室の年配の患者さんには「若いから大丈夫よ」などと意味不明な言葉をかけられ、精神的にどんどん追いつめられていきました。年齢関係なく死ぬときは死ぬし、死なないなら治療後の仕事を探したり、どのみち全く何も大丈夫じゃないんですけどね。

屋上から飛び降りようとするまでそう時間は必要ありませんでした。(しかしそれは看護師にも医師にも気付かれませんでした)そうなって自分でヤバいと思い、看護師さんに「辛いのでゆっくり落ち着ける薬とか何か方法はありませんか?」と相談したところ「そんな物があるなら自分が欲しい」と愚痴られたというか逆切れされたというか。先生には相談しずらい雰囲気でしたし、どうしようもなく、気持ちだけが追いつめられて、病室で大泣きして初めて眠剤処方されました。それでも精神科やカウンセリングという話は一切ありませんでした。私は、そういう物があること自体退院してからインターネットで自分で調べて知りました。(病室は回線が無かったので)

全ての人がそうとは思いませんが、私は告知は絶対にしてほしいです。初診時の問診票?にもそう希望する事を書きました。全てちゃんと説明して欲しい、と。でも、全てが中途半端で、逆に不安にされる事ばかりでした。医学知識の無い素人に理解できなと判断されたのかもしれません。説明する時間がなかったのかもしれません。ただ告知…、もとい自分の予後を予測できなければ、計画的な生活を計画することは出来ません。死ぬなら死ぬ生きるなら生きるで色々やらなければいけない事がありますから。未来が不透明なまま苦しい治療を受けていくのは非常に精神的負担が大きいです。若ければなおさらだと思います。告知を希望するのはそういう意図で、精神的に耐えられる自信があるかどうかは関係ありませんし、患者自身で告知以前に自分がどうなるかなんて分からないでしょう?

患者が希望する告知をするのは当たり前として、した後ほどケアが欲しかったです。治療後落ち着いてから自力で色々調べた癌専門の心療内科を受診しました。受診してみて、治療中こそ治療を受けたかったと思いました。

また現在治療の長期的な副作用に苦しんでいます。就職にも支障をきたし経済的に苦しい生活に陥っています。社会的な補助もありませんし、中途半端な医療費は保険適応でも数割自己負担で楽ではありません。いっそ死んでしまえば良かったのにと思う事も少なくありません。私には2つの治療の選択肢がありましたが、医師の勧めるままに選択したことを後悔しています。もっと詳しく知る事が出来たらと思うと悔やまれてなりません。

医療不信から医師になられたというよっしぃ先生の言葉は非常に共感しました。病気になってみて初めて心底医師になりたいと…というか医者にはなりたくないけど医学知識が欲しい思いました。と思い調べてみましたが当然ながら無理でした(笑)医学部というと医師になることが前提だし、そういう勉強だけをする場所って無いんですよね。これだけ癌が流行っているのに知識は一般人にはまるでブラックボックスです。どうなっているのやら。告知と一言に言いますが医学知識の無い人間に理解するのは難しいですね。自分の命を左右する事なのに、なんとなくで、将来を決断し行動するのは、辛いです。でも知らされないのはもっと辛いです。本人も隠す周囲も隠している周囲を見る本人も。

お医者んが色々と苦心なさっているのは、こちらを読んでも、通院していても、想像に難しくありませんが、精神的なケアは治療の中にもっと当たり前に存在しても良い、告知と切り離してはいけない問題だと思いました。精神科というと何故か凄い偏見を受けますが。

長々すみませんでした。は、恥ずかしいです。いえ、別に主治医の先生や病院を信頼していないわけじゃないんですよ。感謝しています。精神的な事は専門外というか管轄外なんだろうなと納得してます。こういう例もあるということで。医師であるよっしぃ先生に尊敬と羨望で一杯です(笑)癌患者である自分の生き方を決めて行動するに足る根拠となる知識と情報が欲しいです!本当に。扱い辛い患者だろうなあと思います。

それでは失礼致します。
2008/01/31(木) 09:05:20
URL | Maico #AGI7I832[ 編集 ]
大変でしたね。
Maicoさん
大変でしたね。すごく長い間いろいろな悩みや苦しみがあったんですね。
本来は、病気と治療に伴う悩みと苦しみだけであるはずなのに。
告知後のケアは、医師にはなかなか難しいです。
本来ならば、精神科、心療内科医師や心理カウンセラーなどがあたるべきです。
しかし、マンパワーの問題があり現実は、ナースなどが手助けしている場合が多いです。

私は、出来るだけの情報を出来るだけわかりやすく患者さんに提供していきたいと思い仕事をしています。
2008/01/31(木) 13:28:22
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
がん医療に携わる医師に対するコミュニケーション技術講習会
日本サイコオンコロジー学会(サイコ=精神、オンコロジー=癌医学)から、癌患者さんに対する精神的配慮を系統的に指導するプログラムが提供されています。
http://www.jpos-society.org/

HP上には、E-Learningとしてビデオを自由に視聴できるものもあります。
http://www.jpos-society.org/e-learning/room1.html

イヤなことを伝えるにも技術があることを知っておくと、プロとしては気が楽になります。
地雷を踏まないための配慮というものも身につくかもしれません。

2008/09/26(金) 09:43:30
URL | Med_Law #FMO0O5Mc[ 編集 ]
詳細な情報をありがとうございます。
今後ともよろしくお願いします。
2008/09/27(土) 09:43:12
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://tugagu.blog34.fc2.com/tb.php/25-6f22b94b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック

copyright © 患者と医者をつなぐもの all rights reserved.


template by http://flaw.blog80.fc2.com
Powered by FC2ブログ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。