~よっしぃの独り言                   医者として10年程仕事をしてきました。 医療関係者と一般の方々の間に大きな隔たりがある事も実感しました。 これは、お互いにとって不幸なことです。 このすきまに橋を架けれたらと思いブログを始めました。
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分子標的薬の皮疹 
2008/09/03 Wed 13:40
先日、勉強会に行ってきました。

ゲフィチニブ(イレッサ)やエルロチニブ(タルセバ)の皮疹のお話です。

以前から言われていたことですが皮疹の出る患者さんの方が効果が高いとの事でした。

やはり、皮疹はイレッサやタルセバの皮膚にでる効果をみているようなものみたいです。

ですので、皮疹が出た方が効くというのは正しいようです。

タルセバは90%以上の方に皮疹が出るようなのでタルセバの方が効きそうですよね。

まあそれにしても、これらの薬は皮疹がよく出ます。

治療の基本はステロイドの外用薬と言うことになります。

しかし、顔にステロイドは使いにくい薬なのです。

長期間使用しなければ大きな副作用が出ないことが多いので顔にもステロイドを用いてでも、これらの内服続けた方がいいとの事でした。

ただ、ステロイドが使いにくい皮疹がありました。

ニキビみたいな皮疹です。

先っぽに膿を持った感じの皮疹です。

ニキビは、アクネ菌などによる感染があるため、感染症を悪化させる可能性があるので使いにくいのです。

最近、いろいろわかってきてこの皮疹もニキビとは全く違うモノだそうです。

何が違うかというと先っぽの膿の細菌(バイ菌)を調べても何も菌が検出されないのだそうです。

イレッサやタルセバによりできたニキビみたいな皮疹(ニキビとは異なる)は、無菌性なのでステロイドの使用に何の問題もないのです。

やはり、これらの皮疹により大切な薬が飲めなくなるくらいならしっかりと、コントロールしてできるだけ続けていった方がいいと思います。

あまりこの皮疹をみたことのない皮膚科の先生もステロイドを使うことを躊躇するそうです。

イレッサやタルセバの皮疹をたくさんみている皮膚科の先生ってそんなにはいないと思いますけどね。


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ちなみに、今度発売になるセツキシマブ(アービタックス)で起こる皮疹も同じような皮疹だそうです。

セツキシマブは、抗体化合物(大分子化合物とも言われます)でEGFRの抗体です。

また、点滴で使われます。

ゲフィチニブやエルロチニブは、小分子化合物でEGFRチロシンキナーゼ阻害剤です。

ご存じのように内服薬です。

詳しくは、『分子標的薬の分類』をご覧ください。
コメント
この記事へのコメント
セツキシマフってどれくらい強いの?
イレッサは良く効いたのですが、タルセバは副作用のわりに効き目がなくわずか一月半で待った無しになってしまいました。私は肝臓の転移が大きくなってそれが辛いのですがセツキシマフは効果はあるのでしょうか?
2008/09/05(金) 21:35:51
URL | ツーさん #-[ 編集 ]
どうなのでしょうね。
EGFレセプターの伝達シグナルを阻害して細胞内で効果を発揮するイレッサ、タルセバ。

それに対して、セツキシマブは、EGFレセプター自体をブロックして信号を通さない様にして効果を発揮します。

実際使うとどうなのでしょうね。わかりません。

今は、臨床試験でしか使うことはできませんよね。
2008/09/06(土) 09:03:38
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
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