~よっしぃの独り言                   医者として10年程仕事をしてきました。 医療関係者と一般の方々の間に大きな隔たりがある事も実感しました。 これは、お互いにとって不幸なことです。 このすきまに橋を架けれたらと思いブログを始めました。
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効果判定の方法 
2008/09/16 Tue 13:28
今まで、がん関連の話はたくさんしてきましたけど、抗がん剤が効いたかどうかの話はあまりしてなかったような気がします。

効果判定は、客観的に出来なければなりません。

ですので、元気になったとか、痛みが和らいだというのは効果判定の基準にはなりません。

もちろん、その患者さんにとっては効果があったと考えていいんですけどね。

主に、臨床試験などで新しい治療の効果が今までの治療と比べてどうかって事が大切ですからね。

効果判定の基準は今、主にRECIST(Response Evaluation Criteria in Solid Tumor)なる基準を用いることが多いです。

まず、長さの測れる病変(測定可能病変)を見つけます。

あまり小さすぎると適当ではありません。

小さすぎると次回のCTなどでスライスとスライスの間にはまりこんじゃうと、見えなくなることがあるんですね。

基本は、CTなどのスライス厚(何mm毎に撮影したか)の2倍以上の大きさが必要です。

そして、測定可能病変の長さを測ります。

どうやって、測るかって?

その病変の中で一番長く測定できるように測ります。

いくつかの測定可能病変がある場合は全部測ります。

ただし、1臓器につき大きい方から5個まででいいですよ。

そして、その長さを全部足します。

その和を治療前と治療後で比較します。

そこで、治療前の70%以下であれば、治療効果があったと判断します。

面積ベースで行けば50%以下ですからね。(0.7×0.7=0.49)

このことをPR(Partial Response)と表現します。

病変が全部消えたらCR(Complete Response)と言います。

残念ながら120%以上になっていたらPD(Progressive Disease)です。

それ以外の大きな変化がなければSD(Stable Disease)になります。

患者さんにはあまり関係のない話だったかも知れませんね。

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実は、どの程度の時間PRやSDをキープしないとダメとか、非標的病変の扱い方などもあります。

もっと知りたい人は、こちらへ

少し、古いですけどね。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

コメント
この記事へのコメント
おもしろ~い (^-^)
単純に表面積だけの比較かと思ってました。
スライスした画像で計算してたんですね。
3D画像でも同じ方法なのですか?
判定用語が英語の直訳っぽいのが意外でした。
2008/09/16(火) 21:38:32
URL | ガーネット #0ll.HrS2[ 編集 ]
>その長さを全部足します

ほぅ。長さを足しちゃうんですね。
私は一つ一つ、治療前後の差分を出すのかと思っちゃってました(笑)

今日届いたロハスメディカル10月号にも、CRとPRって出てきましたっ。
すごくタイムリーなエントリーですv-218

でも、よっしぃ先生のが詳しいです。
2008/09/16(火) 22:13:18
URL | Kei☆ #tHX44QXM[ 編集 ]
>元気になったとか、痛みが和らいだというのは効果判定の基準にはなりません

そうでしょうね
患者はいか普通に生活できるか。が問題なわけで完治する可能性がなくなればこの判断数値ってあまり意味がないような。。。
医師の治療に題する判断材料ですね。医療効果を知るには大切な数値ですね
主治医と一緒にCT画面眺めて「これがここで、これがそこ。おおきなってるねぇ」それだけで患者としたらそれだけで十分だわ

どんどん進んでもそれなりに困った生活ではなければ「元気になった。楽になった」が自己免疫を高め、もしかしたら良い方向に向く。なんてこともあるかも?
2008/09/16(火) 23:28:44
URL | ran #LA1CAGAE[ 編集 ]
ガーネットさん
効果判定の方法は世界的にこの基準が使われることが多いので直訳的な。。。。

Kei☆さん
全部足して効果判定なのでだいぶんおおざっぱな判定なんです。

きっと、欧米人は、日本人ほど細かく測らないでしょうからね。

ranさん
>患者はいか普通に生活できるか。が問題なわけで完治する可能性がなくなればこの判断数値ってあまり意味がないような。。。

そうです。
患者さんのための効果判定法でなく、薬の効果を他覚的に判定できるためのモノですから。

患者さんにとっては、症状なく長い間過ごすことが大切ですよね。

でも、小さくなると嬉しいのも事実ですよね。

きっと、主治医も嬉しいですよ。
2008/09/16(火) 23:36:38
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
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