~よっしぃの独り言                   医者として10年程仕事をしてきました。 医療関係者と一般の方々の間に大きな隔たりがある事も実感しました。 これは、お互いにとって不幸なことです。 このすきまに橋を架けれたらと思いブログを始めました。
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お見送り 
2008/11/07 Fri 13:01
お見送りって言葉聞いたことがありますか?

医療関係者ならまず知ってる言葉なんですけど。

お亡くなりになった患者さんが病院から帰るときに見送ることです。

お亡くなりになったあと、多くは家族が葬儀屋さんに連絡を取ります。

そして、お迎えの車が病院に来ます。

葬儀屋さんの職員が寝台車まで患者さんを運びます。

その時、寝台車に乗せ病院の入り口から見えなくなるまで見送ります。

その行為を『お見送り』といいます。(地域、病院により違う面もあるかと思いますが。)

もちろん、都合により主治医によるお見送りが出来ない場合もあります。

そんなときでも、少なくとも看護師によるお見送りは行われています。

悪性腫瘍を多く見ていると、お見送りすることは、その患者さんが病気から解放されたとも考えることができます。

昔は、お見送りする時に家族の方になんと声をかけていいかわかりませんでした。

諸先輩からは『お役に立てませんで。』とか『力が及びませんでした。』などと言うのがよいと言われたのですが、悪性腫瘍の患者さんが亡くなる時というのは多くはもう余命幾ばくもないのが、本人も家族もわかっていることが多いのです。

そんな状況の中でお亡くなりになったあとに言う言葉としてはあまりにも白々しいような、実感がこもっていないような言葉のように思えます。

もちろん、心筋梗塞でやってきて頑張って、頑張って治療してお亡くなりになった時は心からその様な言葉が出てくるのでしょうけど。

最近、『○○さん、そんなに苦しい時間がほとんどなくてよかったですね。』とかが自然と出てくるようになりました。

昔から、『がんから解放されて楽になったかな。よかったんやな。』と心の中で思ったりはしました。

当時は、亡くなった患者さんの家族に、しかも、亡くなってまだ時間がほとんど経ってないときに『よかった』というフレーズを含んだ言葉を発することができなかったのです。

今でも、主治医が『よかった』と言ってはいけないのかな。と考えることもあります。

どうなんでしょうかね。

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テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

コメント
この記事へのコメント
どうなんでしょう・・・
主治医は息子とあまり変わらない年齢で「息子さんと同じ気持ちで見てる」「ホスピス〇〇(主治医の名」)なんて言っているので
彼は何といってくれるんでしょう。と。思ってしましました
「力及ばず・・・」・・・いえ。頑張ってくれました
「楽になってよかった」・・・最後が苦しければそうですようね
「苦しい治療に耐え。家族の協力に御苦労さま」なんてのはどうかしら?
2008/11/07(金) 17:08:54
URL | ran #LA1CAGAE[ 編集 ]
医師がかける言葉。
よかった・・・。どう受け取るか。関わりの度合いによっても違うのでしょうね。
よかった・・・。も決して悪いとは思いません。
私は、亡くなられた皆さんを抱きしめたり、手を握ったりして「今日からは、ゆっくり休んでくださいね。」と、声を掛けてきました。その後に、
ご家族へは一緒に励ましあった仲でもあり信頼関係も築けている状況でしたので、無言でお互い涙で涙で、ぎゅ~と強く手を握り、言葉にならないものを、共有していました。自然と・・・。泣きつつ笑顔をみせて下さるかたもいらっしゃいました。
先生方は、決して力及ばず・・・ではないとおもいます。しっかり向き合ったのであれば。
言葉を必ずかける必要があるのか・・・とも思ったりします。表情や態度で充分通じるとおもいますが、ぐっと、気持ちを抑え○○さんと出会えたことに感謝します。今までご苦労様でした。等・・・と自然とでるのは、一般の病院では難しいのでしょうか・・・。信頼関係次第なのでしょうかね。
2008/11/07(金) 23:20:39
URL | ryo #qhVXTLRM[ 編集 ]
ranさん
『力及ばず』は、なんか違和感があるんですよね。
力及ばなかったのは、悪性腫瘍の場合早い段階からわかっていることなので。

治る見込みが極めて低い状態となった時点が力が及ばないと言ってもしっくりとくるんです。

>「苦しい治療に耐え。家族の協力に御苦労さま」なんてのはどうかしら?

ご苦労さまは、上から目線のような気がして。。。。むつかしいです。

ryoさん
>言葉を必ずかける必要があるのか・・・とも思ったりします。

なるほど、言葉をかけないという選択もありなのですね。
気が付きませんでした。
2008/11/07(金) 23:49:02
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
未経験ですが
お見送りの時どんな言葉であっても、言葉だけで感じるものではないような気がします。
心ある言葉であるかどうかは、それまでの患者との関わり方によって、受取方も違うのではないでしょうか。

逆に心があれば、どんな言葉であっても残された家族は癒されると思います。
2008/11/08(土) 22:29:43
URL | ガーネット #0ll.HrS2[ 編集 ]
>お見送りの時どんな言葉であっても、言葉だけで感じるものではないような気がします。
心ある言葉であるかどうかは、それまでの患者との関わり方によって、受取方も違うのではないでしょうか。

そうですね。
どこまで、その家族と関わってきて理解しているかで異なるでしょうね。

初めてあった家族には、当たり障りのないことしかいえないですね。
2008/11/09(日) 14:12:37
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
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