先日、尼崎の病院で腹水穿刺後にトラブルが発生しました。
この件に関しては、いろいろなブログで意見が述べられています。
NATROM先生の『NATROMの日記』
『腹水穿刺後の死亡の記事比較』
『謝罪とミスを認めることは違う』
『大阪市会議員が尼崎医療生協病院を批判』
紹介された市議会委員のブログです。
『尼崎医療生協問題、医療ミスを証明することは患者側にとってははなはだ困難なことなのです』
今回の件でも医療者側と患者さんとの間に理解不足な点があるかと思われます。
NATROM先生もあげられているように謝罪とミスは異なります。
今回のケースでは、遺憾の意を表すことは当然ながら必要であったでしょう。
それが、手技や処置、診療行為に対する謝罪ではないと思います。
それを謝罪ととったために行き違いが出たのでしょう。
腹水が抜けなかったことに対して失敗したのは事実のようですが。
例えば、採血や点滴を行うときの静脈の確保。
これも基本的な手技のひとつですが、『10人連続で成功するか?』と聞かれると多分大丈夫だろうけど、100%の自信はありません。(自分自身で採血はうまい方だと思ってますけど。)
では、100人連続ならどうでしょう。
正直、少なくとも1回は失敗すると思います。
私も失敗したときに『すみません、痛い思いをさせて、もう一度させてください。』と言うことが多いです。
人間関係ができれいればもう少し砕けた表現をしますけど。
どんなに上手な人がやっても失敗することはあるのです。
これに対していちいち目くじらをたててミスだ。次からは何とかしてもらわないと。と言われてもやはり、一定の確率で失敗は発生してしまうのです。
場合によっては、1回でちゃんとやってなどとプレッシャーをかけられた方が緊張して失敗する率は高いと思います。
腹水穿刺は、手技の中でもどちらかと言えば容易に安全に出来る手技であると思います。
指導医の元、研修医に行わせるのはごくごく当然の事であると思います。
ただ、数回やってダメならば指導医に代わるべきだとは思いますけど。
今回の腹水穿刺は2回目でちゃんと抜けてますので手技自体の問題は全くないと考えられます。
そのあとの止血に関する問題はどうなのかわかりませんけど。
『医療報道を斬る』のbamboo先生のエントリーで『医師はミスを認めたか』もありました。
普通は、止血処置(圧迫など)など行わなくても出血することはないんですけどね。
肝臓が悪くて血を固める力が非常に悪かったと推測してしまいます。
また、bamboo先生のエントリーでこんなのがありました。
『警察はどう動くのだろう』
これは、胸腔内に管を入れようとして胸腔のすぐしたにある肝臓を刺してしまい出血したようです。
重症の合併症であったのですが、『医療の世界では、今回のような出血は、一般的に行われる医療行為、手術を行った時に起こる合併症とされており、ミスではない。止血の措置もちゃんとやっていた。』との事で異常死と考えないとしたようです。
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どんな上手な人が行ってもある一定の確率で起こることを合併症といいます。
合併症をおそれては医療行為はできません。
腹水を抜かない選択もあるのでしょうが、お腹が張って苦しかったのではないでしょうか。
腹水によるお腹の張りをとるために一番確実な方法は、腹水穿刺にて腹水を抜くことです。
一般の方々に医療の不確実性が広まることを望みます。
あかがま先生も『日本の医療よ。さよぉなら』なるエントリーをあげられました。
私も、研修医が腹水を1回抜けなかった事が問題になるなら医者をやめたい。と考えてしまいました。




