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放射線科と緩和ケア診療部は、日本人の「死生観」と「望ましい死」についてのアンケート調査の結果が公表されました。
東大病院放射線科外来受診のがん患者312名と、一般353名(東京都民から無作為抽出だそうです)、東大病院の医 師106名、看護師366名から得られた回答を比較して分かった、現代日本人の「死生 観」、「望ましい死」についての結果・解析です。
ちなみに、患者さんの75%は治療済みで20%が治療中だそうです。
医療者と一般の方でギャップが大きかったモノがあります。
・「最後まで病気と闘うことが必要とした」のは、患者の81%、一般66%、医師は19%、看護師は30%
・「やるだけの治療はしたと思えること」は、患者の92%、一般75%、医師は51%で、看護師は57%
・「知らないうちに死が訪れること」は、患者の49%に、一般42%、医師は21%、看護師は24%
・「身の周りのことが自分でできること」は、患者、一般88%、医師は54%、看護師は65%
・「よくないことは知らないでいられること」は、患者の40%、一般39%、医師は13%で、看護師は22%
・「同じ医師や看護師にずっと診てもらえること」は、患者の91%、一般82%、医師は48%、看護師は73%
・「家族やまわりの人に弱った姿をみせないこと」は、患者の66%、一般50%、医師は26%、看護師は30%
・「死を意識せずに、普段と同じように毎日を送れること」は、患者の88%、一般77%、医師は44%、看護師は58%
同病院緩和ケア診療部の中川恵一部長は「『望ましい死』に対する考え方の違いは、医師が終末期の現実をよく知っていることで生じているのだろう。価値観は人によって異なるため、予後の説明や病状の説明などは、個別に配慮して行われるべき。患者にとって知ることは権利であって、義務ではない」と語った。
これらの結果を見ると多くは、医療関係者とそうでない方で見解が異なっています。
非医療者の方が、
「さいごまで病気とたたかうこと」
「家族やまわりの人に弱った姿をみせないこと」
「やるだけの治療はしたと思えること」
「身の回りのことが自分で出来ること」
「知らないうちに死がおとずれること」
「よく知らないでいられること」
を望む傾向が強いんですね。
これは、中川部長の言葉にもあるように医療者は、経験が多いがために一般の方とは考え方が変わっていると思われます。
「同じ医師や看護師にずっとみてもらえること」が面白い結果になってますね。
医師が半分以下なのに対して、看護師は一般の方より少し低い程度で医師と医師以外でわかれています。
おそらく、医師の専門性を活かすためにはずっと同じ医師ではない方が患者さんにとってよりよいと考えているのではないでしょうか。
でも、同じ医師、看護師、病院が安心できるのはわかりますし、私も自分の患者さんはずっと診ていきたいと思っています。
死への恐怖、がん患者より医師の方が強い
http://news.cabrain.net/article/newsId/20068.html
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また、死への恐怖は医師が一番高くその他(看護師、患者、一般)は、同じくらいでした。
これは、まだ医師の間で『死=敗北』という概念がインプットされたままだからじゃないでしょうかね。
死は苦しみや痛みからの解放と考えるのはやはり、患者さんが一番多かったようですね。
死後の世界に対する見方では、一番信じているのが看護師。
ついて一般の方、患者さんと続いて医師が一番信じていないようです。
この結果は、なかなか解説しづらいですね。
私も信じませんけど。。。
結構、楽しませてもらいました。
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医療者と非医療者の差は経験や知識で説明がつくんですけどね。