~よっしぃの独り言                   医者として10年程仕事をしてきました。 医療関係者と一般の方々の間に大きな隔たりがある事も実感しました。 これは、お互いにとって不幸なことです。 このすきまに橋を架けれたらと思いブログを始めました。
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2008/11/03 Mon 12:34
m3のブログに去年の6月10日にエントリーした記事です。




もう、ずいぶん前のことです。

Aさんは、近くの診療所から紹介された患者さんです。
検査の結果は、4期の肺癌でした。

『検査結果がそろったので、説明をしたい。家族を呼んでください。』
と病状説明の約束をしました。

その日がやってきました。

『肺癌の可能性があります。きっちり、しらべましょう。』と入院時に話をしていたのでAさんは、なんとなくわかっていたようです。

告知ってにあるようにAさん、Aさんの家族の気持ちを考えながら持っている知識を総動員し、行います。こちらも真剣です。1時間以上かかることもざらです。

病状説明は抗癌剤治療そのものよりも大事だと思えるぐらい重要なものです。

Aさんは、病状説明を真剣に聞き入っていました。

ときどき、Aさんに尋ねます。『ここまでの話は理解できましたか?ここまでで何か質問はありませんか?』
Aさんはうなずきながら、『わかりました。』と答えます。

本当は、Aさんに今までの内容を自身の言葉で説明してもらうのが理想である。と言われてますが、現実にはなかなかそこまで行う余裕がありません。

約1時間かけてすべての話が終わりました。
特に、Aさん、Aさんのご家族ともに取り乱すことなく『わかりました。これから、よろしくお願いします。』と頭を下げられました。

席を立とうとしたとき、Aさんは奥さんに言いました。『おい、写真とって。』

正直、初めての経験でしたのでびっくりしました。

『今、どんな顔してるか記録しておくんや。これから、闘病日記を書いていくから。』とおっしゃられたとたん、Aさんの目から涙がこぼれました。

もらいそうになりました。

そのとき、『先生も一緒にとってください。笑っててくださいね。』

最高の笑顔で写真に写ったつもりです。

宝物の写真です。

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今でも、写真は机にあります。
少し、色あせてきつつありますけど。
コメント
この記事へのコメント
人生いろいろ・・・は辛い
拭っても拭っても・・・涙がでてくる。
私なんぞには計り知れないものがそこにはあったんだ。

4期の患者さんに告知するも、しないも辛いですね。
闘病記。闘いたかったのに・・・4期でも闘おうとしたのに。
きっと彼は闘ったんだ。

気持ちを落着かせてコメント入れようと何度も中断したけど、
やっぱり涙が止まらない。

よっしぃ先生は何度もこのような場面に立会ってるのですね。
2008/02/04(月) 22:57:36
URL | ガーネット #0ll.HrS2[ 編集 ]
そうです。患者さんも私も必死です。
一番気合いのはいるところです。

1年で、20人ほどにこのような話しをしなければなりません。
また、印象に残っている患者さんの話は続きますよ。
2008/02/05(火) 12:38:02
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
告知・・・
世間でいわれているホスピスでの経験があります。
告知の現場・・・。何度も経験しました。
おみおくりも・・・・。
死を受け入れるしか道がない・・・・。
そのような方に逆に励まされていたように思います。
そこでは、一緒に笑い・一緒に泣き・・・特別に医療従事者として意識しなくても良かった所でした。その時を共に歩むところ。
たくさんの方が、忘れらない言葉を残していかれました。
その言葉や写真・思い出の物・・・。
すべてが、今の私の支えになっています。
亡くなられたという現実はありますが、心の中でみんな今でも生きていますからね。
共に歩んだ時がある
一人でもその方を思う人がいる
だから今も生き続けているのだと・・・。
きっと、みんなの心の中にも永遠にいき続けている方が・・・心の中で一緒に歩んでいる方が一人は、いるのではないか・・・と感じてます。

2008/11/03(月) 21:29:02
URL | ryo #qhVXTLRM[ 編集 ]
>告知の現場・・・。何度も経験しました。
おみおくりも・・・・。
死を受け入れるしか道がない・・・・。
そのような方に逆に励まされていたように思います。
そこでは、一緒に笑い・一緒に泣き・・・特別に医療従事者として意識しなくても良かった所でした。その時を共に歩むところ。
たくさんの方が、忘れらない言葉を残していかれました。
その言葉や写真・思い出の物・・・。
すべてが、今の私の支えになっています。

なるほど、ryoさんも医療の中でも死と関わりの深いところで勤務されていたのですね。
そうすれば、死についていろいろ考えたりしますよね。
2008/11/04(火) 12:51:33
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
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