~よっしぃの独り言                   医者として10年程仕事をしてきました。 医療関係者と一般の方々の間に大きな隔たりがある事も実感しました。 これは、お互いにとって不幸なことです。 このすきまに橋を架けれたらと思いブログを始めました。
スポンサーサイト 
--/--/-- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
TRACKBACK --  |  COMMENT --  | 編集
2009/03/12 Thu 12:00
CATEGORY【診療】
以前から時々取り上げていた国立国語研究所の『病院の言葉をわかりやすくする提案』の最終報告が出ました。

医療用語を明解に伝える工夫―国語研が最終報告

国語研の最終報告が書籍化


ちなみに拙過去ブログはこちらから
『わかりやすい説明』m3
『わかりやすい説明』fc2

『言葉をわかりやすくする提案』m3

『言葉をわかりやすくする提案』fc2

最終報告で
・診療所は「狭さを自慢すべきだ」
患者さんとの距離感がメリットになるとのことです。

>初めての患者の場合、「診察室に入った時からが勝負」とし、「待たせた人ほどゆっくり対応し、決して患者の前では忙しそうにしないこと」とアドバイス。また、方言や言葉の癖など「患者の言葉」で話をするよう心掛け、「難しい言葉でも、ゆっくり、はっきり話すことで、患者の理解は深まる」と、会話のこつを語った。さらに、「医師にとって、診断の正しさを確証できる検査結果はうれしい」が、検査結果が出る前日は眠れない患者も多いことから、医師と患者の間にある溝を指摘し、「検査結果の『異常なし』はめでたいこと。一緒に喜ぶべきだ」と述べた。

なるほどと思いますがどこまで出来るようになるでしょう。

がんばります!

・「患者は自分の体の専門家」

普段と違うと感じることは患者さん自身にしかわかりませんからね。

>「患者は自分の体の専門家だ」というシュバイツァー博士の言葉を引用し、「医療の専門家である医療スタッフと、自分の体の専門家である患者とその家族は、同等の立場でチーム医療に参加すべきだ」と強調。そして、双方の視点からコミュニケーションを考えた上で、「患者側が自分の意志で最適な診療を選択し、医療者から詳しい説明を引き出すことも重要なスキルだ」と述べた。


あと、身振り手振りや明るさなども考慮してコミュニケーションをとればいいようです。

ただ、これも実際問題どこまで出来るかですよね。

・「患者も自分で勉強する時代」
これは、是非ともがんばっていただきたいと思います。

>理解できなかった理由として、▽耳で聞くだけでは分からない▽言葉自体は分かるが、意味が理解できない▽日常で使う意味とギャップがある―の3つを挙げた。
>治療を始めたばかりの「新人患者」と病院の言葉に慣れている「先輩患者」では知識量に差があることから、「新人患者向けの手引が必要」だとし、病気によって言葉が異なる場合もあるため、疾患別のマニュアルの必要性にも言及した。さらに、患者用の図書館の重要性に触れ、「お任せ医療から、患者も自分で勉強する時代になった」と述べた。

大きな規模の病院だと同じ病気の患者さんが同じ病棟に入院していることが多く先輩患者さんからの知識も大切だと。

ただし、間違った知識を教えてくれる先輩患者さんもいるのでその辺もわかって聞いて欲しいですね。


・「医者と患者はダンスを踊るようなもの」
いい表現ですね。
あまり距離が離れていたらダンスは踊れないですからね。

>「患者も医療者の心の動きに配慮できればよいのではないか」と患者側の立場から発言。医療者との信頼関係が構築された結果、「分かっていれば教えてくれるのだから、今言わないということは何か言えない理由があるのか。もしかしたら先生も分からないのかもしれない」と、逆に医師に聞きづらくなった経験を話し、「お互いの“弱さ”というか、不確実性の共有ができるようになれば、本当の意味での信頼関係ができるのではないか」

簡単に言うと、お互いのことを思いやることですね。

>「患者が治療の覚悟をしたら、わたしたち医師も覚悟を決める。最期まできちんと面倒を見て、『ご臨終です』と言うまで、何年かかるか分からないが、その間、ずっと患者を支えるという覚悟が必要になってくる。その覚悟の共有ができれば、コミュニケーションの問題はうまくいくと思う」と強調。
「医者と患者はダンスを踊るようなもの。医者が少しだけリードするのかもしれないが、一緒に付くことで病気の治療が進むのではないか」と述べた。

ダンスを踊りたい方『人気ブログランキング』へ←ポチッとお願いします。

「病院の言葉を分かりやすく -工夫の提案-」なる本も出版されたようですね。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

コメント
この記事へのコメント
>患者用の図書館の重要性に触れ、「お任せ医療から、患者も自分で勉強する時代になった」と述べた。

病院内に患者のための図書館があったらいいなと身にしみて思います。
医師から説明されたことを時間を置かずに調べることができると思うので。
調べて自分である程度理解しないと何も質問できませんからね。

上野直人先生の本を読んで、上野先生が働いている病院には司書が常駐している立派な図書館があると知りました。
資料の貸し出しももちろんOK、通院治療の患者なら郵便での返却も出来るそうです。

アメリカの病院のシステム全てが優れているわけではないでしょうけど、これは日本でも取り入れてほしいです。
2009/03/12(木) 17:43:05
URL | ダイヤモンドダスト #-[ 編集 ]
>病院内に患者のための図書館があったらいいなと身にしみて思います。

多くの病院はないですね。

ただ病院によっては詰所(ナースステーション)に何冊か病気に関する本をおいていたりしますよ。

>アメリカの病院のシステム全てが優れているわけではないでしょうけど、これは日本でも取り入れてほしいです。

うちの病院でも意見してみます。
2009/03/13(金) 12:00:30
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
患者を育てる力
日本でどのようにしていくのはみんなが話し合う必要がありますけど。医療従事者達が患者を育てる力をどのように多角的にアイデアを出すことが大切ですね。
2009/03/20(金) 04:59:40
URL | 上野直人 #vY1T7d6c[ 編集 ]
上野先生、コメントありがとうございます。

患者を正しい方向に育てていくことは、大事ですし医療関係者にしかできないことですからね。

それでは、臨床腫瘍学会に行って参ります。
2009/03/20(金) 07:42:32
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://tugagu.blog34.fc2.com/tb.php/366-a42c749f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
モンスターペイシェントって、ペイシェントから見るとすごーく腹立ちますよね。 こんな事件が起きてしまうと、私はもー、ブッとばしたくなっちゃいます。で、脳内ブッとばしです。 皆さん、このショート漫画を読んで、スカッとしましょう^^            ...
2009/03/12(木) 22:37:32 | 乳がん患者のサロン2 - ノエル編

copyright © 患者と医者をつなぐもの all rights reserved.


template by http://flaw.blog80.fc2.com
Powered by FC2ブログ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。