~よっしぃの独り言                   医者として10年程仕事をしてきました。 医療関係者と一般の方々の間に大きな隔たりがある事も実感しました。 これは、お互いにとって不幸なことです。 このすきまに橋を架けれたらと思いブログを始めました。
スポンサーサイト 
--/--/-- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
TRACKBACK --  |  COMMENT --  | 編集
嘔気予防 
2009/03/30 Mon 23:06
抗がん剤の副作用で吐き気があります。

最近の抗がん剤は吐き気が少ないものが多いのでいいのですが、中には昔からあるシスプラチンなど吐き気の強い薬を使った方がいい場合も多々あります。

『最近、吐き気を押さえるいい薬が出てきたので昔と比べるとずいぶん楽になっています。』などと説明することがありますが、心の中ではもう最近じゃねぇよなぁ。などとつぶやいております。

その理由の一つはセロトニン拮抗薬が出来たからなんですけど。

これは、薬価収載されてからもう15年にもなります。

15年近くかわってないのにずいぶん楽になったとは嘘つきと思われるかも知れませんがここ5年で吐き気予防のステロイドの使い方や量が確立されてきたので嘘ではありません。

高容量のステロイドを使うことが吐き気を抑えるとの報告があります。

ただ、新薬も出てきています。

その一つは、NK拮抗薬であるアプレピタントです。

もう、欧米では当たり前のように使われているのです。

主に遅発性の吐き気を押さえるのです。

今まで、セロトニン拮抗薬は遅発性の吐き気を抑える効果は弱いとされていたので画期的です。

実際吐き気予防効果も高いようです。

さらに、最近は長時間作用型のセロトニン拮抗薬(パロノセトロン)も開発されています。

これはセロトニン拮抗薬ですが長時間型であり遅発性の吐き気も抑えるようです。

ただ、残念なことに両新薬ともに日本では認可されていません。

いろんな国で認められているんですけどね。

吐き気を抑えることによって、抗がん剤治療がより楽になります。

吐き気や嘔吐が強いとみていても本当につらいです。

ドラッグラグ~薬がない!で卵巣癌のドキシルの話題をあげましたがようやく認可されたそうです。

次は、ぜひ吐き気止めの2剤を早く使えるようにしてください。

今でも、制吐剤をうまく使うことによって、70から80%の方は抗がん剤治療をしても吐きません。

ただ、この2剤が使えればもっと吐かないでいいでしょうし、吐き気もましになるでしょう。

早く認めて欲しい方『人気ブログランキング』へ←ポチッとお願いします。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

コメント
この記事へのコメント
はじめまして
ほぼ毎日ブログを読ませていただいています。

父と義母がそろって闘病中です。

義母は肺&腺がんで、1月前から抗がん剤治療を始めたものの、3日目が一番吐き気が強いと。
これが遅発性っていうことでしょうか?

そして、吐き気どめってステロイド剤だと、はじめて知りました。(父も転移肝がん、抗がん剤とセットで点滴しています)

ステロイド=体に悪い薬と思っている一般人は多いと思います。

でも、吐き気で苦しむのはしんどいことだし、
百害あっても一利、ということでなければいいのですが、、、
2009/04/01(水) 20:48:33
URL | くろすけ #-[ 編集 ]
くろすけさん
はじめまして。
3日目の吐き気であれば遅発性でしょう。
ステロイドはちゃんと使えば怖がる必要はなくてメリットの方が圧倒的に多いですよ。

ただ、怖がって主治医が思っている以上に自己判断で使用しない方がいるのが問題ですね。

吐き気で苦しむことのメリットはないです。
吐き気がなければないにこしたことはないですよ。
2009/04/01(水) 23:18:55
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
なるほど
よっしぃ先生

ステロイドのこと、ありがとうございます。

喘息の吸入から、ちょっとした軟膏まで、ステロイドに出くわす場面がよくあります。
正しく使えばオッケーということですね。
2009/04/02(木) 21:06:38
URL | くろすけ #-[ 編集 ]
短期間の使用で副作用が出ない訳ではないですが頻度は極めて低いです。

やはり、長期に使うことによる副作用が問題となってくると思います。

そんなわけで、吐気にステロイドはOKです。

ステロイドの使い方は難しいので一概には考えないでください。
担当医の指示に従い、疑問点があれば質問してくださいね。
2009/04/03(金) 00:19:53
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://tugagu.blog34.fc2.com/tb.php/379-7a85ff55
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック

copyright © 患者と医者をつなぐもの all rights reserved.


template by http://flaw.blog80.fc2.com
Powered by FC2ブログ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。