~よっしぃの独り言                   医者として10年程仕事をしてきました。 医療関係者と一般の方々の間に大きな隔たりがある事も実感しました。 これは、お互いにとって不幸なことです。 このすきまに橋を架けれたらと思いブログを始めました。
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続・PEACEの中身 
2009/05/30 Sat 12:13
CATEGORY【緩和】
PEACEのエントリーの続きでPEACEの中身の2回目です。

今回は、『消化器症状(嘔気・嘔吐)』からです。

STEP1:原因の究明、治療・制吐剤の頓用
STEP2:病態にあわした制吐剤の定期投与
STEP3:制吐剤の変更、併用

STEPに関わらず考えることと
胃管挿入、消化管ドレナージ

・効果判定は、3から7日で行う
・治療目標は嘔気、嘔吐の消失だが達成できない場合は、持続する嘔気がないや患者が許容できると目標を変更することとかかれています。

また、アカシジアという制吐剤で起こりうるけど経験がないとなかなか気がつかない副作用にも言及されています。

もちろん、専門家への相談のタイミングやケアの具体的な方法もかかれています。

今日のメインは、『せん妄』です。

STEP1:原因の治療・抗精神薬の頓用
STEP2:抗精神薬の定期投与
STEP3:抗精神薬の変更、併用

とあります。

せん妄は、一般の医師なら必ず経験したことのある病態なのですが多くは抗精神薬を用いることが多くせん妄の治療が得意という内科医はあまりいないと思います。

私も苦手です。

簡単に言うと、しんどさ、つらさなどで今自分はなぜ入院治療しているかわからなくなり、急に家に帰ろうとしたりすることです。

時には、点滴などのルート類もなぜ必要か離解できなくなり抜いてしまったりします。

終末期のがん患者さんの4割程度はせん妄の状態になるそうです。

原因としたら、薬物が原因のこともあるし、がんが原因のこともあるしで複合した原因で起こっていることが多いのです。

薬物以外の対応としては、
・照明の調整(昼夜の区別をきっちり)
・日付、時間の手がかりを(時計、カレンダーを置く)
・眼鏡や補聴器の使用
・親しみやすい環境(例えば愛用のコップなど)

せん妄は患者さんへの対応だけでなく家族への対応も重要で家族には予想される原因を説明して家族にもケアの手伝いをしてもらうのがせん妄がよくなるのひとつなのです。

せん妄に関しては苦手なので自分の勉強のためにも少し詳しく書いてしまいました。

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ほかには、ロールプレイといって参加者(ほとんど医師)が医師役、患者役などをシナリオに沿って演じるというようなこともプログラムの中に組み込まれています。

なにせ2日間にもわたるプログラムですからね。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

コメント
この記事へのコメント
緩和ケアって。。。
精神科領域の知識も必要になるんですね。。。
アカシジアとは、抗精神薬を服用したときに見られるもので、本人の感覚としては、「足がむずむずする、そわそわして落ち着きがなくなる」といった症状と聞いていますが、経験がないと見ただけではわかりにくいかもしれませんね。

せん妄とは、「寝ぼけた」状態、夜驚症(やきょうしょう、低年齢の子供によくみられる、原因は不明だけれど、日常生活のストレスなどが原因ともいわれる)に近いのかなと思いました。

いずれにせよ、家族や周囲の人に支えられているという実感が大事なのでしょう。
2009/05/30(土) 14:30:12
URL | あずき #-[ 編集 ]
緩和ケアではないのですが
現在も入院している義祖母が、認知症が原因でせん妄の症状が出ていました。
私は最初にこのせん妄という言葉を聞いたときに、病気の名前かと思ったんです。(恥)

病院の言葉は難しいですね・・・
2009/05/30(土) 19:39:47
URL | ダイヤモンドダスト #-[ 編集 ]
>あずきさん
>アカシジアとは、抗精神薬を服用したときに見られるもので、本人の感覚としては、「足がむずむずする、そわそわして落ち着きがなくなる」といった症状と聞いていますが、経験がないと見ただけではわかりにくいかもしれませんね。

一度経験すればすぐにわかります。
立ったり座ったり本当に落ち着きがなくなるんですよ。
患者さんに聞くとじっとしていられない感覚だそうです。

>ダイヤモンドダストさん
せん妄なんて誰でも起こりえます。
極端なものがICU症候群といわれるものです。
そんなに恐縮しなくても大丈夫ですよ(^o^)
2009/05/31(日) 00:02:23
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
せん妄かぁ…
父のことを「急激にボケた」と思ってましたが、せん妄だったのかも。

入れ歯がないと大騒ぎして家族のせいにし(誰も取らないわぃ!)実は口にはまってたり、本当にゴミ箱から出てきたり。
父の部屋には雨戸がないのに「夜なんだから雨戸を閉めろ」と言い出したり。
暮れも近いのに「蚊がいるから蚊取り線香つけて」とか、もうメチャクチャで…。

それが一つの終末期の症状なら、もっと受け入れて優しくすべきだったと悔やんでも悔やみきれません。
精神薬も何も飲んでなかったことを考えると、やっぱり病気のせいかと思います。

もしかしたら、「どうせ死ぬんだ」って通院を拒否したり薬を飲まなかったのも、ある種のせん妄が言わせてたのかなぁと。
元来ガンコな人だったけど、病が言わせてたのかどうかは難しい判断ですね。
闘病生活が長引けば、誰しもヤケになったり気が変になるでしょうし。

で。
そういうのは、いわゆる精神科医や心療内科医で対応は出来ないんでしょうか?
その方が家族としては安心なのですが。
2009/05/31(日) 01:41:05
URL | 女王様 #-[ 編集 ]
急激にぼけたのはせん妄の可能性ありますよね。

>精神科医や心療内科医で対応は出来ないんでしょうか?
対応できます。
ただし、夜間起こることが多いので現実的に対応が難しい場合もあります。
あとは、本人を受診させる動機づけが難しいときもあるのでねぇ。
2009/06/01(月) 13:19:57
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
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