~よっしぃの独り言                   医者として10年程仕事をしてきました。 医療関係者と一般の方々の間に大きな隔たりがある事も実感しました。 これは、お互いにとって不幸なことです。 このすきまに橋を架けれたらと思いブログを始めました。
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PEACEの中身 
2009/05/26 Tue 12:58
CATEGORY【緩和】
PEACEのエントリーの続きでPEACEの中身です。

その前に、WHOの3段階徐痛ラダーをご存じでしょうか?

誰でも、簡単に疼痛コントロールができることを目的におよそ20年前に提唱されました。

第1段階として、非オピオイド性鎮痛薬を使用し疼痛が残る場合に第2段階、弱オピオイドの使用をし、それでも疼痛が残る場合に強オピオイドの使用を推奨するというものです。
(オピオイドとは麻薬性の鎮痛剤のことです。)

要するに最初に行う方法、ダメなら次にこれ、それでもダメならこうしたらいいですよ。
とやり方を簡単に教えてくれるものです。

PEACEプログラムは、この3段階の考えを最大限に取り入れて確かに医者なら誰でもマニュアルにそった緩和ケアが実践できそうなのです。

例えば、『疼痛の評価と治療』の講義内容は

STEP1:NSAIDsと呼ばれる解熱鎮痛薬の使用から最大投与量まで増量
STEP2:定期的なオピオイドの使用と増量(増量する量や期間まで書いてます)
STEP3:オピオイドローテーション(オピオイドの種類を変更すること)や鎮痛補助薬
となっており、さらに

STEPに関わらず考えることとして
・放射線治療
・神経ブロック

となっています。

非常に、わかりやすく医者でなくとも医療関係者ならできそうです。


次は、『呼吸困難』です。

呼吸困難とは、患者さん自身が呼吸困難と感じることであり医学的に酸素が不足している状態かどうかは関係ないと最初にでてきます。
(もちろん、酸素不足と呼吸困難が同時にある場合も多いですよ。)

STEP1:モルヒネ又は抗不安薬の頓用、ステロイドの使用
STEP2:モルヒネの定期投与、治療目標の設定(完全取り除くことが難しい場合)
STEP3:抗不安薬の追加

STEPに関わらず考えることとして
・酸素投与
・点滴量の調整
・痰や咳への対処

また、治療目標の設定として
『呼吸困難を取り去ることが目標であるが時に難しいことがある。』として

呼吸困難と眠気のバランスを考えて、患者・家族が満足できる目標を設定するとあります。

さらに、専門家へ相談するタイミングや症状を緩和しやすい体位や環境のへの対応にまで言及しています。

今までの教科書よりも具体的にポイントだけかいてあり非常に実践的です。

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長くなってきたので、後は次回にしたいと思います。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

コメント
この記事へのコメント
緩和ケアのありかた。
当たり前のことかもしれませんが、痛みなど苦痛を和らげながら同時に患者さん自身のQOLを向上させることに重点が置かれている点は相応に評価できると思います。時代に即していると言いますか…後はいかに個に合わせたケアに繋げる事ができるかどうかにかかっているのでしょう。
何をもってクオリティ オブ ライフを実感するかはみんな違うでしょうから…。
2009/05/26(火) 19:06:51
URL | あずき #-[ 編集 ]
>後はいかに個に合わせたケアに繋げる事ができるかどうかにかかっているのでしょう。

これは、マニュアルでは、対処不可能なのでね。
ただ、その手前までを誰でもできるようにというのが大切ですから。
2009/05/27(水) 12:34:48
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
NSAIDって、ボルタレンがそうですよね。

昨年、猛烈な膝の痛みに襲われまして。
液を抜いて検査したところ「偽痛風」とのことで。
ボルタレンを投与されて随分痛みは治まりました。
随分前に親不知抜歯した時も頂きましたが、その時もテキメンでした。
先日抜歯した時は「カロナール」で、これは全く効かない。プラセボ薬かよ?!ってツッコミたくなっちゃいました。

ま、それはともかく。
痛みってツライですからね。
今年はヒョウソウもやっちゃったんですが、もう、そこが心臓みたいに脈打って、いっそのこと指がなくなった方がいいとさえ思いました。
痛みが緩和されるだけで、気分はかなり和らぎます。
気分が落ち着くと、看てる側も安心できますから重要ですね。

お医者様にもいろいろ考え方があるのでしょうが、私の行った歯科医師は「そんなに痛い筈ないですけど?」とか「想定の範囲内でしょうから」とか、痛みに関する理解が少ない。
反対に、父の癌の時の内科医は、やたらに「痛いですよね。お薬出しますから」と。親切なのか何なのか、薬嫌いで痛がらない父に山ほど投薬してました。
結局殆ど飲まず、死後整理したら手付かずの薬袋がどっさり出てきたんですが…。

痛みの感覚は個人差がありますね。
もちろんお医者様自身は、実感としてわからない。
わからないのは仕方ないけど、なるべくマニュアルにこだわらないで、訴えを理解して欲しいです。
鎮痛剤を使いたくない・出来るだけ我慢したい気持ちも、またわかって頂きたいし。
勝手なんですけどね。
お医者様の都合もわかるんですが…。

私的には、痛みと痒みは本当に苦手なんですけれど(笑)。
大袈裟な痛がりと思われるのも、また悲しいモノです。
なるべく融通をきかせてくれると嬉しいです。
2009/05/27(水) 17:11:41
URL | 女王様 #-[ 編集 ]
ボルタレンは痛みによく効きます。カロナールの効果は弱いです。
海外では、2gとかは普通に用いるので日本の容量設定が少ないだけかも知れません。

>痛みの感覚は個人差がありますね。
痛みは、本人にしかわかないので。。。
難しいのですね。

ある程度のところで線引きをしないといけないですね。
2009/05/28(木) 00:13:10
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
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