その前に、WHOの3段階徐痛ラダーをご存じでしょうか?
誰でも、簡単に疼痛コントロールができることを目的におよそ20年前に提唱されました。
第1段階として、非オピオイド性鎮痛薬を使用し疼痛が残る場合に第2段階、弱オピオイドの使用をし、それでも疼痛が残る場合に強オピオイドの使用を推奨するというものです。
(オピオイドとは麻薬性の鎮痛剤のことです。)
要するに最初に行う方法、ダメなら次にこれ、それでもダメならこうしたらいいですよ。
とやり方を簡単に教えてくれるものです。
PEACEプログラムは、この3段階の考えを最大限に取り入れて確かに医者なら誰でもマニュアルにそった緩和ケアが実践できそうなのです。
例えば、『疼痛の評価と治療』の講義内容は
STEP1:NSAIDsと呼ばれる解熱鎮痛薬の使用から最大投与量まで増量
STEP2:定期的なオピオイドの使用と増量(増量する量や期間まで書いてます)
STEP3:オピオイドローテーション(オピオイドの種類を変更すること)や鎮痛補助薬
となっており、さらに
STEPに関わらず考えることとして
・放射線治療
・神経ブロック
となっています。
非常に、わかりやすく医者でなくとも医療関係者ならできそうです。
次は、『呼吸困難』です。
呼吸困難とは、患者さん自身が呼吸困難と感じることであり医学的に酸素が不足している状態かどうかは関係ないと最初にでてきます。
(もちろん、酸素不足と呼吸困難が同時にある場合も多いですよ。)
STEP1:モルヒネ又は抗不安薬の頓用、ステロイドの使用
STEP2:モルヒネの定期投与、治療目標の設定(完全取り除くことが難しい場合)
STEP3:抗不安薬の追加
STEPに関わらず考えることとして
・酸素投与
・点滴量の調整
・痰や咳への対処
また、治療目標の設定として
『呼吸困難を取り去ることが目標であるが時に難しいことがある。』として
呼吸困難と眠気のバランスを考えて、患者・家族が満足できる目標を設定するとあります。
さらに、専門家へ相談するタイミングや症状を緩和しやすい体位や環境のへの対応にまで言及しています。
今までの教科書よりも具体的にポイントだけかいてあり非常に実践的です。
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長くなってきたので、後は次回にしたいと思います。




