~よっしぃの独り言                   医者として10年程仕事をしてきました。 医療関係者と一般の方々の間に大きな隔たりがある事も実感しました。 これは、お互いにとって不幸なことです。 このすきまに橋を架けれたらと思いブログを始めました。
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2009/05/22 Fri 12:00
CATEGORY【診療】
日本感染症学会より緊急提言がでました。

内容は、医療者向けですのであしからず。

岩田センセも含まれています。

「一般医療機関における新型インフルエンザへの対応について」

内容
① 過去の我が国における新型インフルエンザ流行の実態から学んでください
② 新型インフルエンザは、いずれ数年後に季節性インフルエンザとなって誰で
も罹患しうる病気です
③ 新型が流行すると青壮年層の被害が甚大となるのには理由があります
④ 流行初期から一般医療機関への受診者が激増します
⑤ 重症例にはウイルス性肺炎よりも細菌性肺炎例や呼吸不全例が多く見られます
⑥ 一般予防策ではうがい、手洗い、マスクが効果的です
⑦ 医療従事者の感染予防にはサージカルマスク、手洗い等が効果的です
⑧ 全ての医療機関が新型インフルエンザ対策を行うべきです

全文を読んでいただくのが一番ですけど、一部を紹介します。

>スペインかぜ当時の死亡者の大多数は発展途上国に集中しており、英米の死亡者数は少なかったことも知られています。日本の全人口に対する死亡率は0.87%、英国0.3%、米国0.6%、シンガポール1.4%、インド4.4%と報告されています。当時のわが国はまだ発展途上国から完全には脱していなかったため、死亡者数が英米に比べてやや多かったと考えられています。

>個人の栄養・感染防御能も著しく向上しております。また、インフルエンザの迅速診断とノイラミニダーゼ阻害薬による治療では圧倒的に世界をリードしており、日本で確立したインフルエンザの診断と治療を生かすことができれば、新型インフルエンザの被害を大幅に制御することが可能と思われます。

>過去のどの新型インフルエンザでも、出現して1~2年以内に25~50%、数年以内にはほぼ全ての国民が感染し、以後は通常の季節性インフルエンザになっていきます。現在流行している香港かぜもこのようにして季節性インフルエンザとなった歴史を持っており、今回のS-OIVもやがては新たなH1N1亜型のA型インフルエンザとして、10年から数十年間は流行を繰り返すと見込まれます。

>高齢者の多くは過去に型の変異したインフルエンザの洗礼を何度も受けたため免疫のメモリーがありますが、若年層ではそれが乏しいため新型が流行する初期には被害が甚大となるものの、数年して若年層の多くが免疫を保持するようになると全年齢層がほぼ等しく免疫を保持するようになり、その結果、相対的に抵抗力の弱い高齢者に被害の中心が移って行くと考えられています。

>抗菌薬がなかったスペインかぜの当時では細菌性肺炎による多数の死亡は避けられないことでしたが、抗菌薬療法が発達している現在、同じことが起こることはありません。

>日本の医療従事者は一般市民と同様、新型インフルエンザに対して強い恐怖を抱いているという報告17)もありますが、ここまでで見たように、また、今回のS-OIVの内外での流行状況を見る限り通常の感染予防策で臨めば大きな心配はありませんし、万が一感染したとしても対応策は万全です。


あと、「神戸市立医療センター中央市民病院からの報告」も同じところにありました。

この報告の中で迅速検査との比較なる表があります。

迅速検査とは、インフルエンザキットと呼ばれる簡易検査です。

だいたい、10分から15分程度で結果が出ます。

A(-)B(-) 20
A(-)B(+) 0
A(+)B(-) 13
A(+)B(+) 0

最初のアルファベットは、迅速検査の結果です。

マイナスはもちろん、インフルエンザ(季節性インフルエンザのキットですから)ではないとの結果です。

後ろの数字は、新型インフルエンザと確定した人数です。

ということは、新型インフルエンザに罹っている人は迅速検査で陰性であることの方が多いんですね。

すくなくとも迅速検査で陰性であったとしても、新型インフルエンザでないとはいえないのです。

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またまた、インフルエンザの話でした。

そろそろ、普通の話題に戻りたいです。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

コメント
この記事へのコメント
少なくとも…
慌ててマスクを探し回らなくても 殆どの人は大事には至らない…ですが持病のある人は注意が必要でしょう。

迅速検査で陰性だった人でも感染してる可能性がある…ということは 水際対策で検査した時点で 感染者を確実にチェックしきれたいから そこからひろがっ た可能性も否定できないわけでしょうか?まあ 完全に防ごうと思えば鎖国くらいのことをしないとまず無理でしょうね。
2009/05/22(金) 18:20:14
URL | あずき #-[ 編集 ]
こんばんは、はじめまして。
いつも読ませていただいております。
今回の記事も非常に参考になりました。
実は、、、
今回の事態について、私も色々思うことがあり、先生のこの記事を紹介させていただきました。
事後承諾になってしまって、申し訳ありません。(もし、不都合があれば削除いたします。)
これからも勉強のために参考にしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
2009/05/22(金) 22:58:31
URL | ひなまま #rYocxPFA[ 編集 ]
さすがに、ねぇ
もう「わかったわかった」って言いたくなります。
あまり神経質にならないように、とニュースワイドショーしゃべってるのを見ると苦笑しかありません。
感染者の足取りなんて、ニュースが調べてどうすんだよ?って。
大阪ドームに行って清水寺に行って。それで彼しか感染してないなら、大したことではないんじゃないかしら。

確かに、腎炎と喘息を持つ私は危険因子があります。
けどそれは旧インフルでも同じことですよね。
体内で猛毒に変化するとかなら怖いけど、今のところは旧インフルと大差ないようだし。

まぁ、マスコミのことですからそのうち沈静化するでしょうけどね。
私の住んでる方は、むしろ子供達のおたふく風邪が流行ってるようです。
風疹も「今日だけで2人来た」と、かかりつけ医が申しておりました。
マスクや手洗いで防げない風疹の方が、よっぽど怖いような。

どころで。
感染症って、伝染病とはまた違うんですか?
感染症学会を見てもよくわからないんです。
「おでき」だってある意味細菌感染だし、大抵の炎症は感染症ではないんでしょうか?

管理人センセの所を拝見するようになってから、改めて○○学会なる物の多さに驚きました。
気をつけて見ると、通院している耳鼻科医も歯科医も、やたら○○学会会員だの認定だのの肩書きがあるわあるわ。
どの程度権威があり、信用があるのかわかりませんが、あまりにもズラズラ並べてると却って微妙に思えてきます。

HPで経歴や肩書きを紹介することが定着したせいでしょうけど、比較やものさしにはなりませんよね。
2009/05/23(土) 02:34:45
URL | 女王様 #-[ 編集 ]
>あずきさん
そうそう、完全に封じ込めるには、鎖国。
しかも、入国する人は、飛行機なり船なりの中で3日間発熱がないかどうか待機。
そこまでしたら、封じ込めるかも。

>ひなままさん
薬剤師さんですね。
多くの人に知ってほしいこともエントリーしています。
広めていただいて結構です。
できたら、教えてほしいです。
私も引用多いですけどね。

>女王様
>感染症って、伝染病とはまた違うんですか?
感染症でも他の人にうつらない感染症は伝染病ではありません。

結核は、うつる病気ですが似た病気で非定型抗酸菌症は、うつらない病気です。
ですので、非定型抗酸菌症は感染症ですが、伝染病ではありません。

>改めて○○学会なる物の多さに驚きました。
学会は、医者からしても減らしたらいいのにと言うほど多いです。
おそらく、上の方の人たちにメリットがあるから減らさないんじゃないでしょうかね。

その辺の話もブログに書いてみようかと思っています。
2009/05/23(土) 08:56:35
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
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