~よっしぃの独り言                   医者として10年程仕事をしてきました。 医療関係者と一般の方々の間に大きな隔たりがある事も実感しました。 これは、お互いにとって不幸なことです。 このすきまに橋を架けれたらと思いブログを始めました。
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PEACEでの出来事 
2009/06/05 Fri 12:07
CATEGORY【緩和】
先日、PEACEプログラムに参加したエントリーを挙げました。先日、PEACEプログラムに参加したエントリーを挙げました。

先日、PEACEプログラムに参加したエントリーを挙げました。
そのときある参加者がで非常に面白かったと言うか、核心に迫った質問をしました。

その参加者は、開業医のN先生です。

N先生
『緩和医療、緩和ケアの必要性が最近特に言われており、このような研修会も多く開かれていますが、多くの研修会の対象疾患は、がんなどの悪性腫瘍であることがほとんどです。

緩和医療、緩和ケアとは、がん患者さんのみを対象にしているのですか?』

主催者側も少し困ったようです。

前回のエントリーを読んでいただければわかるのですがPEACEプログラムの趣旨は

がん対策基本法に基づくがん対策推進基本計画(平成19年6月15日閣議決定)において、「すべてのがん診療に携わる医師が研修等により、緩和ケアについての基本的な知識を習得する」ことを目標としているのです。

もちろん本来の緩和医療、緩和ケアとは、症状を和らげるために行う医療やケアを指しますので、がん以外の疾患にも適応されるわけです。

さらにN先生は続けます。

『慢性疾患、神経筋疾患(筋ジストロフィーなど)や慢性呼吸不全その他の疾患はほとんど想定していないのではないでしょうか?』

主催者側も切り返します。
『みなさんは、緩和ケアの定義をどのように考えますか?』

と質問を返してきました。

その後に、

『がんにかかる患者さんの割合が高く緩和ケアが必要な患者さんの中でも多くを占めるがん患者さんについての知識を広めるのがPEACEプロジェクトの意味なのでどうしてもがん患者さんしか対象としていないように感じるのでしょう。』

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個人的な意見ですが、広義の緩和医療、緩和ケアとは

『症状を和らげるための医療、ケアすべてを指す』

と考えています。

病気の根本を治すための治療と症状をとるための治療とに分けられ、症状をとるための治療はこの概念に含まれるのではないと思っています。

極端な話、熱が出たときに使う解熱鎮痛薬などもそうなんじゃないかなぁ。

少なくとも、終末期だけのものではありません。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

コメント
この記事へのコメント
素晴らしい先生
確かに ご指摘は鋭いですがその場できちんと発言した勇気に拍手を送りたいです。確かに緩和ケアが対象になるのは終末期だけではないけど、私なら仮に考えていたとしてもここまで突っ込んで発言できなかったと思います。
2009/06/05(金) 12:30:46
URL | あずき #-[ 編集 ]
ソクラテスのような・・・
「問答法」でしたっけ? 相手の主張に対して疑問を投げかけ続けて相手の主張の破綻を導くことで有名な・・。

もちろんN先生がそれを目的として質問したわけではないのでしょうが、主催者側が質問に対して質問で返したところを見ると、N先生の質問攻めにあうことを警戒したのでしょうね。

ちょっと恐いけど面白い話でした。(;゚∇゚)ヒヤアセ
2009/06/05(金) 13:35:19
URL | ダイヤモンドダスト #-[ 編集 ]
>先日、PEACEプログラムに参加したエントリーを挙げました

が、3つありまする(笑)

開業医の先生ならではの質問ですね~。
開業医の先生は、患者との距離が近いし...。

がんは悪性だけれど、良性であっても、完治できなければ、がんみたいに辛い痛みをずっとずっと抱えていたりするし、緩和ケアって、どんな病気にも必要かも、、、と思います。
2009/06/05(金) 21:18:19
URL | kei☆ #tHX44QXM[ 編集 ]
>あずきさん
そうそう、非常に鋭い筆問でした。
本質をついていますしね。
ただ、このプログラムはがんを見据えたプログラムなんで。。。

>ダイヤモンドダストさん
一瞬、ピンと張り詰めた空気が流れました。
本質をついていたんで。。。

>kei☆さん
良性疾患でも緩和は必要ですよ。当然ながら、開業医さんからしたらがんだけとりあげるのが疑問だったのでしょうね。
当然だと思います。
でも、研修はがんを対象にした研修だったのでね。
2009/06/06(土) 01:45:13
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
ごもっとも。
頭痛薬や歯痛薬も、広い意味での疼痛緩和ですよね。
逆に言えば治療薬ではないから、ごまかしてるだけというか。
原因を追求して根治しなければ、良くなったとは言えないわけですが。

根本的解決が出来ない点で、癌の緩和とは異なりますよね。
私は喘息持ちですが、これも喘息自体を完治させるのは難しいので、発作を出さないような投薬と発作を緩和させる薬でごまかしてると言えます。

骨折等は完治しますが、はじめは鎮痛の緩和処置をするでしょう。
ある意味、大抵の医療は広義での緩和ケアが伴うと思います。

ピースって、基本的に癌疼痛の緩和ケア(ターミナルケア)ですよね?
その席で改めて言われても…。

まぁ、どんな席にも「確かにそうだけど、何故今ここで??」って意見をしちゃう御方はいますね 。
間違いではないが、ちょっとズレてるというか。
これがいわゆるKYなのかな?
あまり好きな言葉ではなきけど。

何にせよ、一番の緩和特効薬は「優しさ」だと思います。
さすってくれる手であり、苦痛を聞いてくれる耳であり。
それだけで痛みが和らぐことはあります。
ドクターもナースもお忙しくて一患者に構ってはいられないでしょうが、気分的にラクになれたりします。

面倒がらないで少し相手をして下さると、患者も家族もとても嬉しいです。
2009/06/07(日) 00:49:36
URL | 女王様 #-[ 編集 ]
>ピースって、基本的に癌疼痛の緩和ケア(ターミナルケア)ですよね?

そうなんです。

>まぁ、どんな席にも「確かにそうだけど、何故今ここで??」って意見をしちゃう御方はいますね 。

この内容だけ見たらずれているように思われるかも知れませんが。。。

でも、最近この手の方々が幅をきかせすぎているような気がして、緩和医療とは何ぞや。と。

それでこの先生も聞いてみたのでしょう。

緩和の本質は何?
主催者の意図は?

>面倒がらないで少し相手をして下さると、患者も家族もとても嬉しいです。
はい、できるだけやってみます。
2009/06/07(日) 21:19:25
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
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