~よっしぃの独り言                   医者として10年程仕事をしてきました。 医療関係者と一般の方々の間に大きな隔たりがある事も実感しました。 これは、お互いにとって不幸なことです。 このすきまに橋を架けれたらと思いブログを始めました。
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抗がん剤の分類 
2009/07/09 Thu 12:55
『抗がん剤について』

『分子標的薬の分類』

抗がん剤について、今までも何度かエントリーをあげてきました。

でも、いわゆる殺細胞性抗がん剤の分類の話はしていませんでした。

なぜかというとややこしいからです。

なんかとっつきにくかったのです。

でも、ずいぶん理解できるようになりました。

なぜかというと抗がん剤の分類には

・作用による分類

・化学構造による分類

・原材料による分類

など分類方法が何種類かあります。

その何種類かの分類方法をごちゃ混ぜにして分類していたからややこしかったのです。

『新臨床腫瘍学』と言う教科書があります。


その中では、抗がん剤以下のように分類されています。

・アルキル化剤
構造の中にアルキル基を持ち、DNA塩基にアルキル基を結合させることによりDNA複製を阻害(つまり細胞分裂出来なくなり)細胞死を起こす薬剤。

・白金製剤
その名の通り白金(プラチナ)を含む薬剤。
DNA鎖同士を架橋形成して(くっつけて)DNA合成を阻害する薬剤。

・代謝拮抗剤
必要な代謝物と間違えて細胞内に取り込み細胞死に導く薬剤。
正常な代謝物と似た物質。

・トポイソメラーゼ阻害剤
DNAが複製、転写などをズムーズに行うために必要な酵素(トポイソメラーゼ)を阻害することで細胞死をもたらす薬剤。

・抗がん抗生物質
微生物が産生する物質でがんの増殖を抑える物質の総称。
トポイソメラーゼ阻害剤など他に重複して分類される薬剤もある。

・微小管阻害剤
微小管は、細胞分裂をするのに不可欠な働きをするがその働きを阻害する薬剤。
タキサン系とビンカアルカロイド系のみである。

など書いてありますが、他の分類をみると上記以外にも

・植物アルカロイド
植物由来の抗がん剤。
タキサン系、ビンカアルカロイド系、イリノテカンなど

ですので、植物アルカロイドの中に微小管阻害剤は含まれることになりますよね。

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今まで同じ薬剤が教科書によって分類される場所が違うことがあったので???だったんですよね。

このことに気がついてようやくすっきりしました。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

コメント
この記事へのコメント
分子標的薬との違い
いまいち良く理解出来てなかったんですが…

つまり殺細胞性の抗がん剤はがんでない細胞にもダメージを与えることで脱毛などの副作用が起きる。

に対して分子標的薬はがん細胞だけに働くので脱毛などは起きない。

けど副作用がないという訳ではない。

このあたりで少しすっきりしました。
2009/07/09(木) 20:41:38
URL | あずき #-[ 編集 ]
抗がん剤といっても、いろんな作用があるんですね。

よっしぃ先生が???ってあるんですね~。

ところで、キャシー中島さんの長女が、肺がんで亡くなったそうですが。
まだ20代で、こんなに若くて、煙草吸わないのに、肺がんになるって、びっくりしました。
咳がとまらなくて、病院へいったら、肺がんって...。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090708-00000009-ykf-ent

長引く咳は、あなどれないですね...。
2009/07/09(木) 23:29:37
URL | kei☆ #tHX44QXM[ 編集 ]
ううむ…
難しいですねー。
文系一般人には、何が何やら。
父が扁平上皮ガンと言われてから、ずいぶん抗がん剤を検索しました。
が、読めば読むほどわからないので、結局お任せでイイや~と(笑)

国立ガンセンターのサイト「ガン情報」は結構細かく薬品名も出ててわかりやすかったかな?
難解なのは薬理だけでなく、膵臓なら認可されてるが肝臓は使えないとか、扁平上皮にイレッサはダメとか、そういう諸々がまたややこしいんですよねー。

何でもいいからピンポイントでガン細胞だけ死滅させてくれる、副作用のない抗がん剤を作って欲しい。
内視鏡でも使って、患部に直接塗りたくったら消えるとか。

何故か我が父は、脳みそが昭和で止まってるのか「丸山ワクチンを試したい」なんて言い出して困らせてくれました。
今となっては所詮民間療法。
扱ってる病院なんてナイよ、と言い聞かせましたが。
テキメンに効かなくても、副作用の苦痛がなく普通の生活を送れる方がいいんでしょうね。

それはそうと。
清志郎に続いて吉田拓郎もヤバそうですねー。
確か拓郎も肺ガン手術をしたようですが、慢性気管支炎の急性増悪って発表もなんだか…。
プロとしてどうお考えですか?
ドタキャンしたライブをいつか延期して埋め合わせ出来るでしょうか。
涼しくなる秋を待たずに強行したのは、それなりの理由があったのかも? とも。

ま、喘息持ちで愛煙家なんて、自業自得もいい所ですけどね。
このままっぽいイヤーな予感もしますが、拓郎と清志郎両方が消えたら、打撃は大きい。
なんとか持ち直すといいですね。
2009/07/10(金) 10:14:25
URL | 女王様 #-[ 編集 ]
I feel all alone
よっしぃ先生、お疲れ様です。

実は春に知り合い、直ぐに求婚され先月末まで婚約していた恋人が先月頭の健康診断で引っ掛かり、精査結果、信じられないことにPancreatic cancerでした。
私は側にいて、抗がん剤の投与の時もおそらく全身に一気に回すでしょうから手を繋いでいたかったのですが、遠隔メタも解り、抗がん剤も出来なくなり(元々抗体もない)、私を大切に想うからとお別れを告げられました。
彼の従兄弟Dr.は余命も言っています。

最後に会った時も「かわいそうだねー、かわいそうだねー。寂しいんだねー。ありがとー、ありがとー」と静かに言って泣いて震える私の頭を撫でて。

毎日泣いています。
抗がん剤の更なる開発と、Pancreatic cancerが発見が早く出来る様になる事を祈っています。
2009/07/10(金) 11:39:10
URL | エビ #XbnZBJT2[ 編集 ]
>あずきさん
殺細胞性の抗がん剤は、細胞分裂に関係するところに作用するので分裂をよくする細胞(脱毛であれば毛根)に作用して副作用が出ます。
ですので、どの抗がん剤も似たような副作用となります。

分子標的薬は、そうではありませんので。
その薬剤が働く場所に特異的な副作用が出ます。

>kei☆さん
分類はややこしくてイヤだなって思いとどれもそんなに副作用かわらんし、分類なんてわからなくても大丈夫と思っていたんで。。。

20代の肺がんねぇ、辛いですね。
18歳の肺がんもあったようです。

>女王様
>国立ガンセンターのサイト「ガン情報」
これは、国のお金で運営しておりますのでいい情報たんまりです。
私もときどきのぞいています。

>ピンポイントでガン細胞だけ死滅させてくれる、副作用のない抗がん剤を作って欲しい。
これが理想ですね。
こうなるようにいろいろな薬が開発中です。

>吉田拓郎
どうなんでしょう。
病状がよくわからないのでなんとも。

>エビさん
なんと言っていいのかわかりません。

いつの日かがんが克服できる日がくることを望みます。
2009/07/10(金) 13:12:13
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
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