~よっしぃの独り言                   医者として10年程仕事をしてきました。 医療関係者と一般の方々の間に大きな隔たりがある事も実感しました。 これは、お互いにとって不幸なことです。 このすきまに橋を架けれたらと思いブログを始めました。
スポンサーサイト 
--/--/-- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
TRACKBACK --  |  COMMENT --  | 編集
2009/10/16 Fri 12:24
CATEGORY【診療】
MUSって何でしょうか?

聞いたことないですよね。

MUSとは、Medically Unexplained Symtomsの略で日本語で言うと『医学的に説明がつかない症状』と訳されます。

医者は患者さんの訴えに対して診断(的確な理由)をつけられないときに

『異常ありません。』

『病気はありません。』

『精神的なものでしょう。』

『不定愁訴』、『更年期障害』

などと説明することがあります。

プライマリケア(最初に医療をうける場合)においてMUSは15%から39%にもなると言われています。

このように言ってしまう原因の一つは

生物医学モデルの中で判断しているからです。

生物医学モデルとは身体の病気のあるなしでの判断です。

つまり、死ぬ可能性があるかどうかの判断でした。

昔はそれでよかったのですが、今の社会は生物医学モデルで判断できない問題が出てきました。

身体心理社会モデルでアプローチする

MUSが起こる原因を考えてみると

・未知の疾患による身体症状

これを見つけ出すのは至難の業でしょう、頻度も低いでしょうし。

・能力不足のために未診断で放置されている症状

例えばうつ病で食欲が低下、パニック障害で動機や息苦しさなど

逆に心因性と決めつけられたが実はちゃんとした病気があった

・身体症状化(Somatization)や身体感覚増幅現象

身体症状化とは、『深層心理に存在する精神症的な原因によって生じる身体面での障害のこと』です。

なんだか、精神科領域の話のようで私には少し難しいようです。

ただ、昔なら、

『異常ありません。』とか『どこも悪くないです。』

『精神的なものではないでしょうか?』

みたいに考えられていた症状もしっかりと原因と対策を考えられる時代になってきたんだなって思います。

やはり、調べてみても何も悪いデータがなくてしかも生命の危機を感じなくて、日常生活にも困っていないなら様子を見て欲しいですもんね。

もちろん、それが原因で日常生活が困っていれば何とかならないかと考えますけどね。


『人気ブログランキング』へ←ポチッとお願いします。


参考:医学的に説明がつかない症状(MUS)の12Tips

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

コメント
この記事へのコメント
昨年夏、父のがんのことで思い悩んでいた時期、
立っても座っても寝ても
自分がぐらぐら回っている感覚に襲われる日が
しばらくありました。

かかりつけに相談して大きな病院に紹介してもらいましたが、
問診だけで検査なしでした。

猛暑と心の悩みが重なったせい、と後から自分で納得しましたが、
やっぱりその期間は怖かったです。

そんなことを思い出しました。
2009/10/16(金) 21:49:28
URL | くろすけ #-[ 編集 ]
病は気から。
ただ単に、気合いを入れて頑張っていれば、病気になんてならない。そんな意味合いだけじゃないと思います。この気の部分に精神的な要因が多いに働いていると思います。
精神的なものって目に見えて出血してるとか画像に出てるとかじゃないですよね~
でも、神経伝達物質のセロトニンとかノルアドレナリンとかずいぶん解明されてきましたね。
偏頭痛も解明されて来ましたが、それに伴う治療法ももう一歩先に進んで欲しいです。
例えば誘発物質の食べ物を食べたのに頭痛が起こらない時もあれば、てきめんに頭痛が起きる時もある。説明を着けて欲しいですが… 着かないですよね(-o-;)
でも完治できないのなら付き合っていかきゃならないし…
良いお付き合いも治療の選択わくの一つですし。
あれ、何か話それました?
2009/10/17(土) 02:08:17
URL | ぴなぷ #-[ 編集 ]
>くろすけさん
医者からしたら、まず生命に関わる病気かどうかが一番心配です。
その分野から医学は進歩していきます。

ですので、症状はあるけどしばらくしたら治るものなどはあまり研究の対象になりませんでした。

これからの分野だと思います。

>ぴなぷさん
偏頭痛も生命に関わることがないからあまり研究が進まなかったんでしょうね。

でも、仕事が出来なかったりとかなりきつい症状が出るために10年ほど前から画期的な薬が出来ましたよね。

今後も、今の医学で説明のつかない分野が解明されていくと思いますよ。
2009/10/17(土) 11:00:20
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
わからないって
患者は皆、痛いとか苦しいとか、何かあるから来院するんですよね。

それを「わからない」「大したことない」「精神的なもの」と言われると、とても凹みます。
まるで大袈裟に騒いでると思われそうだし。
実際、大袈裟な方もいるんでしょうけど、何もなければ普通の人はわざわざ行きません。

喘息持ちだと、深夜に苦しくなることはたまにあります。
朝、開院するのを待って病院に行っても、サチュレーションが97あるから問題ないとか言われちゃうんですよね。
何故わかってもらえないんだろう?と悲しくなります。
せめて聴診くらいしてよ、と。

何かあると、ストレスでしょうとか過労でしょうって言う医師も、ちと困ります。
痛風に悶絶して「酒も臓物類も甲殻類も食べないんですが、何故…」と尋ねても「わからないけど痛風は痛風ですから」なんてマヌケな言葉を返されました。
こうなると、単なる無知医師にしか見えません。

医学は、統計学ではありませんよね。
数値的には考えられないけれど、痛い辛いと訴えるなら、何かしらの要因があると思ってほしいです。
あれこれ調べて、それでも見つからないなら仕方ないですが。

原因不明ということは即ち「治せない」ということになります。
それはかなり絶望的。
根本的対策にはならなくても、例えば鎮痛剤やら気管支拡張剤やら、何かの処置に積極的にしてほしいと思います。

あと。
「更年期でしょ」とか「飲みすぎだね」みたいな安易な見方もムッとしますよ。
更年期なんて年じゃないつもりだし、下戸だし。
不真面目な医師に感じて、必死に脳内噴火を抑えておりますから(笑)。
2009/10/18(日) 23:07:24
URL | 女王様 #-[ 編集 ]
>何もなければ普通の人はわざわざ行きません。
中には、安心したくて受診する人もいますよ。

>朝、開院するのを待って病院に行っても、サチュレーションが97あるから問題ないとか言われちゃうんですよね。
緊急性はないとの意味ではないでしょうか?

>こうなると、単なる無知医師にしか見えません。
実際、わからないですからね。
私は、体の中の代謝の問題なので食べ物以外の要因が強いんでしょうね。
と説明します。

>原因不明ということは即ち「治せない」ということになります。
医学的に治せなくても、症状をとるクスリがあったり、時間経過で自然と治ることも多々あります。
喘息のように原因がそこまでわかる病気は少ないのですよ。

>根本的対策にはならなくても、例えば鎮痛剤やら気管支拡張剤やら、何かの処置に積極的にしてほしいと思います。
当然そうすべきでしょう。

>「更年期でしょ」とか「飲みすぎだね」みたいな安易な見方もムッとしますよ。
それは、いけない見本でしょう。
2009/10/19(月) 12:08:43
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://tugagu.blog34.fc2.com/tb.php/441-4b16de21
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック

copyright © 患者と医者をつなぐもの all rights reserved.


template by http://flaw.blog80.fc2.com
Powered by FC2ブログ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。