~よっしぃの独り言                   医者として10年程仕事をしてきました。 医療関係者と一般の方々の間に大きな隔たりがある事も実感しました。 これは、お互いにとって不幸なことです。 このすきまに橋を架けれたらと思いブログを始めました。
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2009/11/23 Mon 10:47
もう、ずいぶん前のことです。

Eさんは、70歳を少し回った男性でした。

肺がんでの闘病生活を送っていました。

どちらかというと少し癖のある患者さんでした。

まあ、医者の仕事をしているとよく経験するのですが、医者の前のナースなど医者以外のスタッフへの態度が全然違うのです。

ただ、その態度の差が激しいのです。

もう、Eさんとのつきあいは1年近くになっていましたので私も、そして病棟のスタッフも心得ています。

ただ、ひとつ違う点があるとするならば、その入院の前まで、Eさんは元気だったのです。

もちろん、ひとりで院内どこでも散歩していましたし、入浴もひとりでこなしていました。

今度入院してきたEさんの足はふらふらしておりひとりで歩くのがおぼつかない状態でした。

原因を探してゆくと、頭(小脳)にある転移が原因でした。

『Eさん、ふらつく原因は、頭にある転移が原因です。

点滴での治療と放射線治療を開始しましょう。』

『わかりました。』

『Eさん、ただ、ひとつ約束して欲しいんです。

ふらつきがなくなるまで、ひとりで歩かないようにしてください。

もし、こけて骨でも折ったりしたら入院が長くなりますよ。』

入院嫌いなのを知っていた私はEさんにそう言いました。

すると

『わかりました。』と返事をされました。




しかし、翌日病棟に顔を出すとナースたちからブーイングの嵐です。

『先生、Eさんにひとりで歩かないようにもうきつく言ってください。

昨日も、声もかけずにトイレに行くし、注意しても「イヤだ、ひとりで行く。」って聞かないんです。』

それから、何度か私からもEさんに説明をしましたが、私の前では『わかりました。』なんて言うのですが、実際は勝手に歩いているようです。

そして、実際に転倒して腕に大きな傷を作りました。

幸い、骨折はしませんでしたが。

再度、Eさんに注意をする頃には放射線治療の効果も出てきておりふらつき症状はなくなっていました。

そして、Eさんは退院していきました。

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もちろん、続きます。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

コメント
この記事へのコメント
み、耳が痛い…。
ううう、なんじゃこりゃー、、、ン十年後の私の話か??と(笑)。

引き締まった筋肉を最上の美と捉える私は、Eさんと同様、どこでも散歩して‘鍛える派’です。
トイレだっていちいちナースコールなんてしないもーん。そーゆー点で他人をわずらわせるのはイヤ、と思っちゃうんですよ。
で、先生の前では「はい、わかりますた」って言っとけば、その場は済むでしょと(笑)。

非常にマズイ展開です。
続き、読みたいけど、読みたくなーいe-350
2009/11/23(月) 11:49:54
URL | christmas #-[ 編集 ]
トイレくらいでいちいちナースコールしない人で~す(笑)←ある意味不良患者
15cmも腹切りしていても、、、w
なんかねぇ、いやなんですよぉ。
忙しいってわかってるのに、ナースコールって。
ほんとは、転倒したりの方が大迷惑なんだろうけど、いざ、その時になると頼みにくいもんです。
さてさて、つづきは...?
2009/11/23(月) 19:38:44
URL | kei☆ #tHX44QXM[ 編集 ]
はははっ( ̄∀ ̄)
私も、トイレくらいイイか~ってタイプですf^_^;
いちいちナースの手を煩わすのも申し訳ないし、動きたいんですよね。

別に歩いちゃいけないとは言われなかったし…とトイレに立とうとしたら、輸液ポンプがピーピー!
モニターが胸についてるし、鼻チューブ、血圧計、サチュレーションメーター等々、見事なスパゲティ状態で「トイレに行きたいならコールして下さいっ!」とナースに叱られました。
渋々、もよおす度に呼んだ次第です。

歩けないなら仕方ないけど、動けるのに呼ぶのは気が引けます。
トイレや洗面、食器を戻すとか「ほんの数メートルだし」って思うし。

逆に、やたらと呼ぶ人もいますよね。
ハンカチを落としただの寒いだの毛布がズレたのと。
隣のベッドの老婦人は、ちょっとボケてるせいもあり、私に「すみませんけど看護婦さん呼んで下さいな」。
わざわざ呼び出して、オカズに味がないとか言ってました。

この病院は、いわゆる看護助手やヘルパーがいません。
ですから着替えや食事介助、排泄の世話やら清拭やら、全てナースがやるんです。
配膳もシーツ交換も。
勿論、ナースならではの任務もあるわけで、とてもじゃないけど動ける私が呼びつけるなんて申し訳なさ過ぎて。

というわけで。
ピーピー泣きわめく輸液ポンプを無視して、引っ張って歩いてました。
ちょっと充電機能が壊れてたみたい(笑)。
少しでもベッドから離れたかったりするんですよね。
デイルームから富士山見るだけで気分転換になるし。

にしても。
よっしぃセンセは、こんな丁寧に低姿勢に話しかけるんですか?
「~しましょう」「~して下さい」って。
たまたま私がハズレに当たったからかも知れませんが、感心しちゃいました。優しいんですねー。
爪の垢を飲ませてやりたくなりました。
2009/11/23(月) 23:00:04
URL | 女王様 #-[ 編集 ]
>christmasさん
なんじゃこりゃー、状態ですかw

>で、先生の前では「はい、わかりますた」って言っとけば、その場は済むでしょと(笑)。

医師がわざわざ説明するのはナースからの突き上げがあるからのことが多いのですよ。
その場は済みますけど、ナース達にあの人は医者の前と態度が違うと思われてしまいますよ。

つづきは、また明日くらいかな。

>kei☆さん
確かに忙しいのに、という気持ちはわかります。
でも、必要なコールはしてくれないと困るみたいですよ。

>女王様
コメントくれた3名様は、みな不良患者ですねwww

>逆に、やたらと呼ぶ人もいますよね。
ハンカチを落としただの寒いだの毛布がズレたのと。
そうそう、パジャマのボタンをしめてくれとかもあるようですよ。

>デイルームから富士山見るだけで気分転換になるし。
病棟からの眺めがいいとそれだけで病院のポイントアップですよね。

>よっしぃセンセは、こんな丁寧に低姿勢に話しかけるんですか?
「~しましょう」「~して下さい」って。

最初は基本こうですけど。
慣れて関係がある程度出来たと思うとその人にあった話し方になっていると思っています。
2009/11/24(火) 13:00:32
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
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