~よっしぃの独り言                   医者として10年程仕事をしてきました。 医療関係者と一般の方々の間に大きな隔たりがある事も実感しました。 これは、お互いにとって不幸なことです。 このすきまに橋を架けれたらと思いブログを始めました。
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2009/08/16 Sun 17:22
個人的には、秋以降に新型インフルエンザが再びはやると思っていたのですが、もうすでに広がりを見せているようですね。

『新型、8月3-9日の集団発生は554件』

さらに、重症化した症例も報告されてきました。

とうとう、人工透析中の方のようですが国内で初めて死者も出たようです。

僻地の産科医先生のところがよくまとまっています。→ここをクリック

インフルエンザ脳症であったりとか人工呼吸器を使わなければなかったりとか。

また、妊婦は重症化しやすいようなことも言われています。→ここをクリック


それを受けて産婦人科学会は妊婦へのワクチン接種と速やかなタミフル投与が推奨されているようです。

まあ、5月と比べると時間が経過しているだけ新たにわかってきたこともありますがまだまだ不明なことも多いです。

そんな折、以前にもご紹介させてもらった岩田健太郎先生(神戸大学 感染症内科 教授)がいいことを述べているものを見つけました。

メディカル 朝日という雑誌です。

タイトルは『新型インフルエンザをどう考えるべきか』

・新型インフルエンザという現象
インフルエンザという病気は現象です。
実体のある『もの』と考えるとその本質を見誤ると私は思います。

急性発症の、発熱、咽頭痛、寒気、筋肉痛といった症状の総合がインフルエンザです。
そこに布団があれば寝込んでしまいたくなるようなだるさがインフルエンザのもたらす現象です。
5から7日程度うんうんうなっていると、いずれは欲なり、多くの方では完治してしまうのがインフルエンザです。
しかしときに重症化し、肺炎/ARDSを伴って集中治療を必要としたり、時には死に至ることもある病がインフルエンザです。

これらはすべて現象に過ぎません。
そして、その現象の原因となっているのがインフルエンザウイルスであり、今回見つかったタイプA(H1N1)というのは、新しく生まれたものではありますが、そのインフルエンザウイルスの一つの亜形に過ぎないのです。

繰り返しますが、最初にインフルエンザという現象=『こと』があり、その現象の原因たるマテリアル=『もの』(新型を含めた)インフルエンザウイルスなのです。




まさにその通りですが、多くのかたは理解していません。

私も、この文章を読んで非常にすっきりとした気持ちになりました。

岩田先生、まだ引用します。

ごめんなさい。

でも、多くの方に知って欲しいから。

ネット上にはなさそうですし。



現象たる疾患と『もの』たる病原体を混同するとあれこれ不都合なことが生じます。
その象徴が感染症法です。
私は以前から感染症法は目的を見失った欠陥の多い法律であり、改正した方がいいと主張しています。
それは、『もの』である病原体だけで感染症を切ってしまい、現象=『こと』に全くといってよいほど無頓着であるからです。
日本の感染症界も、全体的にはこの『もの』と『こと』の混乱を起こしてあれこれ失敗してきました。
5月から行われている新型インフルエンザ対策でうまくいったこともいかなかったこともありますが、うまくいかなかったことの根本的な原因には、この認識にあり方の混乱が遠因としてあります。

・自立と支援という関係性
・一歩手前の判断を
・情報は二重構造で。ひった屁は数えない。

などとまだ続きますが長くなってきましたので終わります。

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テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

コメント
この記事へのコメント
現象と原因
先を読みたい気がしますが、一般人には買えない雑誌なのでしょうか?

岩田先生の文章は前回こちらで紹介があったときも感銘を受けたので、できればもっと読みたいですね。

2009/08/16(日) 18:14:56
URL | あずき #-[ 編集 ]
度々ですが…
「原因と現象は分けて考える」。もし私の理解がずれていなければ、ずっとひっかかっていた、ある事がなんだかスッキリしたような気がしました。

病気というのは社会的な偏見につながることがしばしばです。それはある意味、現象のほうにとらわれてしまうから…じゃないでしょうか?

度々ですみませんでした。
2009/08/16(日) 20:50:32
URL | あずき #-[ 編集 ]
>一般人には買えない雑誌
そんなことはないでしょう。
誰でも買えるはずです。

>病気というのは社会的な偏見につながることがしばしばです。それはある意味、現象のほうにとらわれてしまうから…じゃないでしょうか?

感染症はこととものがあるわけですが、他の病気に当てはめられないこともあり、一概には言えないと思います。
2009/08/17(月) 22:42:08
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
やっぱりねー
それ見たことか!っていう気がします。
喉元過ぎれば何とやらで、初めは狂ったように騒ぎ立て、ちょっとたつとすっかり忘れる日本の報道の典型です。

わが神奈川県では、夏休み初めに小中学生の「喘息キャンプ」とかってイベントで、集団感染があったとか。
医師も1人いたようですが、どうもばらまいた震源地はボランティア引率の大学生らしい。

あろうことか、よりにもよって喘息の子に広めるとはねぇ。
呆れてものが言えません。
こうなるともう、渡航歴も行動パターンもありませんね。
ただでさえ、夏休みは不特定多数の人間が、あっちゃこっちゃに無限に動いてますから。

まあ、まだまだほんの序章に過ぎない。
夏の疲れがドーンと出てくる9月半ばにはとんでもないことになりそうです。

特に私は、透析はまだまだ先であろうIgA腎炎であり、喘息があり、蕁麻疹持ち。
自分の髪を異物と認識する「円形脱毛症」もあるほど、免疫系がぶっ壊れてますからねぇ。
改めて気をつけないといけません。

うちは母親も「膠原病」のリウマチ持ちで、最近夏バテで微熱があるとぼやいていますが。
単なる夏バテならいいけど、微熱が続くのはよくないような…。

ワクチンがどうなったかわかりませんが、なるべくこういう「かかるとヤバい患者」だけにでも優先的に出来るといいですねー。
2009/08/18(火) 10:09:08
URL | 女王様 #-[ 編集 ]
新型インフルエンザなんてすべての国民が数年以内にさらされるような気がします。

そしたら、早くかかっておいてよかった。
なんて話も出てくるかも知れません。

現実はどうなるかは誰にもわからないんですよね。

続きの話も非常にためになるのでまた読んでください。
2009/08/18(火) 12:42:59
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
たびたびでスミマセン
根本的に。

新型と通常インフルって、何がどう違うんでしょうか。
毒性が高いとか、感染力が強いとか致死率が高いとかってあるんですか??

まぁ、報道は若干大げさな感じもありますが。
「例年の夏の60倍」とか日経に書いてありましたけど、それまで夏は「夏風邪」とか「クーラー病」や「プール熱」って扱いで、いちいちインフル検査をしなかっただけじゃないかな?と思ったりするんですが。

夏風邪くらいで、わざわざ病院行かない人もいたでしょうし。

実は私も、嘔吐&下痢で顔面蒼白・冷や汗で立っていられなくなり。
こりゃ新型かと動揺したんですが…。
しばらく横になったら落ち着いたので、お腹が冷えただけだったようです(笑)。
冷たい物の食べ過ぎですね多分。

ただ、私のように「ちょっと変だけど様子見るか」って人の中にも新型インフルがいるかも知れないし、そうなるともっと莫大な患者数でしょうね。
何にしろ、あまり広がらない方がいいに決まってますが…。
2009/08/19(水) 05:23:46
URL | 女王様 #-[ 編集 ]
>新型と通常インフルって、何がどう違うんでしょうか。
わからないから新型なんですね。
ある程度の情報はあるんですけど、それが本当に正しい情報かどうかがわからない。
だから、みんなおそるおそるなのでしょう。

ただ、確実だと思うことは数年以内に新型インフルエンザは普通のインフルエンザになるってことです。
2009/08/19(水) 12:34:12
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
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