~よっしぃの独り言                   医者として10年程仕事をしてきました。 医療関係者と一般の方々の間に大きな隔たりがある事も実感しました。 これは、お互いにとって不幸なことです。 このすきまに橋を架けれたらと思いブログを始めました。
スポンサーサイト 
--/--/-- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
TRACKBACK --  |  COMMENT --  | 編集
10年の歳月・特別編 
2009/10/11 Sun 11:13
10年以上仕事をしていると、やはり、10年前は昔だなぁと思うことがあります。

前回の続きというか関連です。

そう言えば、もっと前、医学部に入学する前、もう20年近くも前の話です。

友達と話をしていました。

細かい話は忘れたのでいきなり本題ですけど。

そのとき、医学部を目指していたと思います。

友達は医学部志望ではありませんでした。

がんの話をしていました。

私が、

『がんの告知をした方がいい。

自分の人生なんだから、自分で決めないといけない。

病名を知らないまま人生を送るのはその人にとってマイナスだ。

病名、病状をきちんと説明するようにした方がいい。

そうでないと悲しい。』

すると、友人は

『そんなん無理や。

耐えられない。

それが原因で死んでしまうかも知らん。』

昔のことなのでどこまで正確に覚えているかわかりませんがニュアンス的にはあっているはずです。

その言葉を聞いてショックでした。

だって、まだまだ若いんですよ。

当たり前ですけど。

考え方も柔らかいだろうから。。。

理解してもらえると思ったのに。。。

ちゃんと、告知するメリットを説明したのに。。。

完全に納得してくれなくても。。。

ある程度は同意してくれると思ったのに。。。。

完全否定されたまま、話は終わったと記憶しています。

そのときは、自分ががん診療のまっただ中にいる将来像は全く描いていませんでした。


でも、最近は病名を伝えることを拒否されることがほとんどなくなりました。

しかも、以前は病名を家族に伝えてから本人に伝えることも多かったのですが、今は、本人と家族と同じ時に説明をすることがほとんどです。

本来はそうあるべきだと思います。

ただ、言われる本人、家族も辛いけど、話をする医者も辛いんですよ。

長々と綴ってきましたが、10年前と全然違うでしょ。

全然違うと思う方『人気ブログランキング』へ←ポチッとお願いします。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

コメント
この記事へのコメント
20年近く前なら、日本人の死因の第一位は脳血管障害、二位が心臓病、三位が悪性新生物でした。

私の周りでは、がん告知を受けた人の自殺が結構あった頃でもあります。緩和ケアもなかったですし、何より、「不治の病」として、この病気になったら人生終わり、って雰囲気がありました。
数か月の入院で苦しみながら亡くなる、という噂を本気にしていた人も多かったです。

ですので、この頃、よっしぃ先生が上記のようなお考えをお持ちだったことに私は新鮮な驚きを感じます。

10年前となると、私も癌になるかもなあ、、、と漠然と想像するようになっていました。悪性新生物の順位は1位に迫る勢いでしたから。
2009/10/11(日) 22:47:03
URL | christmas #-[ 編集 ]
そのときは、まだ医者になるかさえわかってませんでした。

でも、そのときから生意気かも知れませんががんでもちゃんと説明しなければならないと感じていました。

今現在、がん治療のど真ん中にいるなんて想像さえしていませんでしたが。

もしかしたら、そのころから今のポジションを目指していたのかも。。。

昔の思い出ですが、なんかおぼえているんですよね。
2009/10/12(月) 20:40:02
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
私はひとりで受診して、ひとりで告知されましたよ。「残念ながら、悪性でした」って。
999.999%は癌だろうと自分でも思っていたので、「あ~、やっぱり」と思っただけで、淡々と聞いていました。

正直言って、親に告げるのが苦しく、術前抗がん剤の治療が終わり、いよいよ手術というときまで言いませんでした。

10年前ならいざしらず、昨年放映されたテレビ朝日開局50周年記念とかの大作?「告知せず」というドラマは、非常に違和感がありました。外科医の夫が隠してるんだもん。あんな医師にはかかりたくないと思いました。
2009/10/13(火) 11:54:27
URL | みゅうみゅう #z8283xuI[ 編集 ]
私は「嘘派」かなー
大学入る前なら、よっしぃセンセもまだ10代だったんですね。
正義感とか倫理観とか、いろんなモノに燃えてた時期だったんでしょう。
しかも結構、強い人間だったのでは?
世の中に告知やインフォームドコンセントが定着しても、やっぱり弱い人はいるし、自分は知ってていいけど家族には黙っていたいとかって逆バージョンもあります。

それこそ、20年前の有名人は家族がひた隠しにしました。
逸見さんのカミングアウトがきっかけというか、割と芸能人有名人も「癌なのでしばらく休養」とか「実は乳ガンでした」とか、驚くほどあっさり暴露するようになりましたよね。
確か清志郎も…宣言して禁煙し、健康の為にチャリンコ族になったし。

告知が定番化しすぎて、聞きたくない方がおかしいと思わないで欲しいです。
性格は人それぞれ。どうしても伝えたくない家族もいるし、うちの父のように「家族には知られたくなかった」人もいるんですよ。

くだらない例ですが「君が好きだ~」と口先だけで嘘を告げても、受けたほうが信じれば事実になるし嬉しい告白になりますね。
二股しながら「君だけだ!」と言っても、惚れてれば信じたくなります。
つまり、嘘は自分を騙してることであり、嘘か否かは相手が判断することなんです。
「実は浮気をしてました」も「実は貴方は癌でした」も似たようなもので。嘘をついてる自分が苦しくなって、事実を告げることで自分が楽になりたいだけではないかと…。

うまく表現は出来ないけれど、告げた後に心身共にフォローできないなら、ごまかしたほうがいいような気がします。
せめて「まだ中期だよ」くらいの嘘は、愛情なのではないかと。
全て知ったら闘う気も失せるような。

実は私も、万一見つかるのが怖くて癌検診に行けません。
見つかってもどうしたらいいのかわからないし、それこそ知らぬが仏で。
変なヤツでしょうが、こんな人も現実にいるんですよ。
2009/10/13(火) 13:14:02
URL | 女王様 #-[ 編集 ]
>みゅうみゅうさん
最近は、外来での話も多いので一人しか来られておらずというパターンも多いと思います。

できたら、避けたいことですけどね。

>「告知せず」
確かに、今時何やってんだと思いますね。

>女王様
>自分は知ってていいけど家族には黙っていたいとかって逆バージョンもあります。

時々いらっしゃいます。
家族には言わないでくれ。
これは、本人の意志なので尊重します。
家族にも病状説明させて欲しいと説得しますが。。。

これも困ることがあるんですよね。

もしも、お亡くなりになったときに家族が聞いてなかったと怒って来られることもあるんです。

がん患者さんではなくエイズ患者さんに多いようですけど。

>告知が定番化しすぎて、聞きたくない方がおかしいと思わないで欲しいです。
病名と病状は最低限話さなければならないと思います。
ただし、もう治療も放棄する場合は知らせなくてもいいかと思うんですけど。

治療する場合は、話をしなければしんどかったりしたらおかしいと思いますよね。
毛が抜けたりしたら。。。

はやり、病状を説明せずに治療はできません。

>全て知ったら闘う気も失せるような。
闘う気が失せて闘わない方が幸せな場合もあると思います。
治療したからと言ってよくなる補償はなく、悪くなる可能性もあります。
だからこそ、いろんな事を知った上で治療して欲しいのです。
正確な情報を知らなければ、治療法の選択ができないのです。
そうした場合は、家族の意志に基づいた治療になりますからね。

もちろん、辛いと思いますけど。

>うまく表現は出来ないけれど、告げた後に心身共にフォローできないなら、ごまかしたほうがいいような気がします。
家族ならそれでいいかもしれません。
いつかごまかしがきかなくなったときが来ますけど、家族ならそばにいてそれがフォローできるでしょう。

でも、『よくなりますよ。』なんて医者が言って
そのまま悪くなってしまったらどうでしょう。
よくなってから、何か大切な用事を済まそうなんて考えていたら。。。
悔やんでも悔やみきれないんじゃないでしょうか。
もちろん、全力でフォローはしているつもりです。至らない部分もあるでしょうけど。

>知らぬが仏が幸せ
本気でそう思っているのであればそれでいいと思います。(特に治らないがんの場合)
ただ、治る状態で見つかるがんであれば非常にもったいないと思います。

2009/10/13(火) 23:09:30
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://tugagu.blog34.fc2.com/tb.php/469-902682eb
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック

copyright © 患者と医者をつなぐもの all rights reserved.


template by http://flaw.blog80.fc2.com
Powered by FC2ブログ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。