~よっしぃの独り言                   医者として10年程仕事をしてきました。 医療関係者と一般の方々の間に大きな隔たりがある事も実感しました。 これは、お互いにとって不幸なことです。 このすきまに橋を架けれたらと思いブログを始めました。
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2008/02/14 Thu 12:26
何だかよくわからない記事が目にとまりました。

終末期医療:延命治療の有無、「生前意思」に診療報酬 75歳以上対象--厚労省方針
終末期医療:延命治療の有無、「生前意思」に診療報酬 75歳以上対象--厚労省方針


内容を詳しく見ていきましょう。
以下引用です。

>制度は、75歳以上の患者が、治癒の見込めない終末期と診断された場合が対象になる。
医師や歯科医師、看護師などが病状や予後などを説明。患者と医療者双方が終末期と納得した上で、
①生活支援のあり方
②急変時に延命治療を希望するか
③急変時に搬送してほしい医療機関--などを決め、文書や映像などで記録する。

引用終わり

①と③は、いいですよね。

問題は②ですね。

まず、75歳以上の人で予後がある程度見えている方に冷静な判断能力のある方がどれだけいるのか?
詳細に病状、予後などを説明して理解できる方がどの程度いるのか?
一度、決めたら意志の変更はできないのか?
意志を変更する時点での判断能力の有無はどうなのか?

などなど様々な疑問が沸いてきますが、一番大きな疑問はなぜ75歳以上なんだろう?

しかも、診療報酬があるの?75歳以上だけに?
全く意味がわかりません。

最期どうするか決めることは、年齢に関係なく決めておきたい人が、きちんと決められてその人の意志が尊重できるような制度であればいいのですけど。


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現実問題、気管内へ挿管して人工呼吸器をつけたり、心臓マッサージをしたり、電気的除細動をしたりする事に医療費はかかります。

ちなみに、救命のために気管内挿管4000円、人工呼吸(安定した状態で)1日7450円、心臓マッサージ30分で2500円、電気的除細動35000円です。
もちろん、これ以外に薬剤費、酸素代、処置代などがかかります。

現場を知ってる人間からすればこの値段はむしろ安いと思います。(電気的除細動を除く。)しかし、人工呼吸器がついた状態で1ヵ月過ごせば人工呼吸器代だけで22万円を超えます。

はなから、しないと決めさせて医療費を減らそうとする前提にこの制度を作ろうとしているような気がしてなりません。


おそらく、いろんな所から叩かれて流れると思いますけど。

リビングウィルは、したい人だけしたらいいですよね。
75歳以上で区切る根拠と診療報酬をつける意味がわかりません。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

タグ : 医療制度

コメント
この記事へのコメント
なんか、「医者は余計な延命すんな。どうせ助からないと分かってる癖に金目当てでやってるだろ? 掴み金やるから止めろ」と言いたげな制度ですな。
2008/02/15(金) 13:09:02
URL | #-[ 編集 ]
本当にお金かけたくないのでしょうね。
2008/02/15(金) 15:27:07
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
75歳から加入義務の保険制度
良く分からないのですが75歳と聞いてもしかしてこれ関係あり?と思う事があるのですが。

http://www.wel.ne.jp/doc/healthcare/tokutei1-1.html
H20年4月から始まる特定健康診査、特定保健指導です。

http://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/10/dl/s1005-4c.pdf
新しく始まる後期高齢者医療制度では75歳以上が対象になるそうです。

会社の健康診断を担当している関係で、今年一度セミナーに出席した時、このような話を聞きました。
今後も対がん協会や保険組合の説明会が催されます。

メタボを早くから指導し、その成果によって医療保険者が負担する後期高齢者医療制度の負担金の増減が決まるのだそうです。(上手く指導効果がでないと負担増となる)
国はこの新しい制度に加入する75歳以上の患者の医療費を減らしたいという事でしょうか?
会社は健診データを保険組合に提出し、それに基づき指導の振り分けをするそうです。
今までは会社から再検査等の勧告書を本人に出していましたが、これからは保険組合から指導があるようです。
これって、何か関係るのでしょうか?
2008/02/15(金) 22:05:22
URL | ガーネット #apOwaiPs[ 編集 ]
公正証書は5000円から
遺言の公正証書にしたときに公証人に払う手数料が処分財産100万円で5000円だそうです。これに換算して診療報酬2000円ということは命の値段は40万円ということでになります。
この件でエントリ書きましたのでトラックバックさせていただきました。
2008/02/16(土) 00:28:37
URL | くらいふたーん #0uLC0/Kw[ 編集 ]
ガーネットさん
おそらく関係あると思います。
『新小児科医のつぶやき』のYosyan先生のところでさらに掘り下げて解説されています。参考にしてください。

くらいふーたん先生
なんだか、あほらしい話しですね。
しかし、この意志の確認を医師以外が行えば医師としては業務が減ってうれしいと思うのですがどうでしょうか?
2008/02/16(土) 13:11:50
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
医師以外がやれば・・・
生前意思確認システムを全国に導入し、その情報については一元管理・・・てな感じでさらに利権、役に立たない資金投入。そしてこれも医療費にカウントされ、さらにパイは削られる・・・明日の姿が目に浮かぶようでもあります。
2008/02/16(土) 13:28:08
URL | くらいふたーん #0uLC0/Kw[ 編集 ]
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2008/02/15(金) 08:24:03 | 新小児科医のつぶやき
生前意志についての報道読み飛ばしておりました。 http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20080215  小児科医のつぶやき さま http://tugagu.blog34.fc2.com/blog-entry-48...
2008/02/16(土) 00:22:21 | サッカーと地域医療の部屋

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