~よっしぃの独り言                   医者として10年程仕事をしてきました。 医療関係者と一般の方々の間に大きな隔たりがある事も実感しました。 これは、お互いにとって不幸なことです。 このすきまに橋を架けれたらと思いブログを始めました。
スポンサーサイト 
--/--/-- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
TRACKBACK --  |  COMMENT --  | 編集
どうすればいいの 
2009/09/19 Sat 20:44
CATEGORY【診療】
また、新型インフルエンザネタです。

『新型インフルエンザ:簡易・陰性でもタミフル投与を 厚労省が連絡』

新型インフルエンザに感染した横浜市の小6男児(12)が死亡したのを受け、厚生労働省は18日、簡易検査で陰性でも、インフルエンザのような症状がある場合はタミフルやリレンザの投与などの治療ができるとする事務連絡を、都道府県を通じて医療機関に出した。男児は、2度の簡易検査でいずれも陰性の結果が出ており、治療薬は使われなかった。簡易検査は発症初期段階では陽性と判定されないことも多い。【清水健二】

なんだか、この報道を見ていると今後、新型インフルエンザを疑ったらタミフルやリレンザを使わないといけないような気がしてきます。

新型インフルエンザの症状は多彩です。

発熱もなく、下痢など腹痛症状だけのもものもあります。

簡易検査が陰性でも新型インフルエンザであったことなど報告としてはいくらでもあります。

疑い例にもタミフルを使うとすれば、簡易検査をすることの意味自体が薄れてきます。

だって、陰性でも疑ったら使えってことでしょう。

まあ、私のような内科医はいいですよ。

これに従うことは可能ですから。

でも、小児科医はどうするんでしょう。

タミフルの添付文書(製薬会社の薬の説明書)にこう書いてあるんですから。

>10歳以上の未成年の患者においては、因果関係は不明であるものの、本剤の服用後に異常行動を発現し、転落等の事故に至った例が報告されている。
>このため、この年代の患者には、合併症、既往歴等からハイリスク患者と判断される場合を除いては、原則として本剤の使用を差し控えること。
>また、小児・未成年者については、万が一の事故を防止するための予防的な対応として、本剤による治療が開始された後は、
>(1)異常行動の発現のおそれがあること、
>(2)自宅において療養を行う場合、少なくとも2日間、保護者等は小児・未成年者が一人にならないよう配慮することについて患者・家族に対し説明を行うこと。
> なお、インフルエンザ脳症等によっても、同様の症状が現れるとの報告があるので、上記と同様の説明を行うこと。

さあ、小児科の先生は困りますよね。

使った方がいいのか、使わない方がいいのか?

マスコミもこのあたりのことを再度報道して欲しいものです。

『人気ブログランキング』へ←ポチッとお願いします。

また少し前ですが、こんな記事も

『新型インフル「陰性証明出して」急増、医師が困惑』

>大阪府高槻市でも今月に入り、「会社に感染していない証明が必要と言われた」と市民が病院で検査を求める例があるといい、市医師会や医師らが情報交換するメールで数件報告されている。
>市医師会は「症状のない人の検査は健康診断と同じで保険が適用されない。
>できるだけ受診を控えて」としている。

この陰性証明が何の意味もないことがわかりますよね。

簡易検査で陰性でも新型インフルエンザでない証明にはならないんですよ。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

コメント
この記事へのコメント
私の周りでは
びっくりするくらい?流行ってません…これからはらかりませんが、流行具合?をみながら対策は臨機応変に、という結論になっていますが…
2009/09/20(日) 08:45:34
URL | あずき #-[ 編集 ]
そんなに流行っていないんですか?

当たり前にいますよ。
また、近いうちに流行るでしょうね。
2009/09/20(日) 18:20:30
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
多分
近いうちに流行るだろう…とは思います。

発熱している人はまだチェック可能だからいいですが、発熱症状がない人は難しいですよね。熱がなくて、腹痛や下痢だけだと、すぐにインフルエンザと結び付かない人もいるかもしれません。

それにしても、感染していない証明を出してと言われても困りますよね。
2009/09/20(日) 18:53:54
URL | あずき #-[ 編集 ]
私の住んでいるところでは、学校閉鎖や学年閉鎖が相次いでいます。
学級に1人でも罹患者が出たら、学級閉鎖という話も出ています。
学校では、罹患者の机を中心に順番に罹患者が増えるという状況らしいです。
私の学校も マスク着用が任意ですが呼びかけられています
2009/09/21(月) 10:12:24
URL | のんちゃんさん #-[ 編集 ]
>学校では、罹患者の机を中心に順番に罹患者が増えるという状況らしいです。

感染力が強いことを示すような事実ですね。
そんな細かい話まで知らなかったので勉強になりました。

ありがとうございます。
2009/09/21(月) 19:25:17
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
多いですよー。
タウン誌には毎週、学級閉鎖の数と学年閉鎖の数が載ってます。
2才児の脳症も出たので、かなり子供には広まってるようです。

ちょうどこの連休は、文化祭やら運動会やらあちこちでやってますし、不特定多数が集まると一段と増えそうな気がします。

広まるのはもはや仕方ないけど、喘息の持病とか書かれるのは如何なものかと。
重篤発作で亡くなったわけじゃないし、喘息で発熱なんてしませんよね。
沖縄の女性はくも膜下、この子は頭蓋内出血。
インフル患者がたまたま偶然に脳出血って、考えにくいと思うんです。
関連性は少し気になります。

もっとも私は今のところ、痛風でそれどころじゃありませんが。
謎の肝機能数値といい、既往症で頭が一杯。
いろいろな薬を使いたくないので、とりあえずうがい手洗いで防御しております。

案の定、この行革でワクチン会議も止まっちゃいましたし。
モタモタしてるとドンドン広まり、下手すると型が違う季節型が出てきたりするんじゃないかしら。

で。
ふと思い出したんですが、肺炎球菌ワクチンを接種すれば悪化は防げるんですか?
昨年、故父が勧められて受けたのですが。
何もやらないよりはいいかな、と思ったんですけどどうでしょうか。
2009/09/22(火) 07:02:05
URL | 女王様 #-[ 編集 ]
>インフル患者がたまたま偶然に脳出血って、考えにくいと思うんです。

何人、インフルエンザに罹っているかはわかりませんがその中に偶然脳出血があっても不思議とは思いません。

しかも、男児の場合はインフルエンザ脳症はなかったとのことですのできちんと検査されているならなおさら無関係でしょう。

>ふと思い出したんですが、肺炎球菌ワクチンを接種すれば悪化は防げるんですか?

肺炎球菌による肺炎を起こすリスクを下げます。
インフルエンザにより体力が低下していると肺炎などを合併しやすくそれが命取りになりやすいのです。
肺に病気のある方は、もともと肺炎を起こしやすいのでワクチンが推奨されます。
2009/09/22(火) 08:35:02
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
知りたい情報は
一般の多くの人は多分、『どうしたら予防できるか』ということや『感染が疑わしい場合、病院に行くタイミング』が、知りたいのではないかと思うのです。

完全に防ぐことはできないけれど、比較的効果が認められる予防法があれば教えていただければと思います。出来れば、医学知識のない一般の人にもわかりやすく、実行しやすいものがいいですね。今のところ『手洗い』『うがい(口腔内の清潔)』『マスク』あたりでしょうか。

特に、一般の人が解らないのが『病院に行くタイミング』だと思うのです。これがわからないから、どうしても『コンビニ受診』になってしまうのではないでしょうか?

突然で、すみません。
2009/09/22(火) 19:22:06
URL | あずき #-[ 編集 ]
あずきさんもご存じだと思いますが、私は感染症の専門家ではありません。

私は一般内科医もしくは、呼吸器専門医として現在のインフルエンザの状況に対してわかる範囲でのみ報道その他に関して意見を述べています。

もちろん、間違っていることもあるかも知れません。

新型インフルエンザでいつどんな症状で受診すればいいのかは専門的にはわかりません。

なぜなら、普通の人が普通のインフルエンザなら受診しなくてもいいと考えているからです。

定期的に罹っている病気のある方は担当医と相談されればいいと思いますし。

今回のは何度も言いますが初めての体験です。

また、匿名の私的なブログでありそんなに責任は生じないかも知れませんが、自分で納得して責任がとれると判断したことしか記事にしたくありません。

ですので、今回のあずきさんのコメントに関してブログ上できちんと説明できるだけの知識がありません。
もちろん、多くの方の疑問点としてあずきさんの意見には同意します。

以上、あずきさんのコメントに対する返事とさせていただきます。
2009/09/23(水) 15:35:11
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://tugagu.blog34.fc2.com/tb.php/482-8e00e6e6
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック

copyright © 患者と医者をつなぐもの all rights reserved.


template by http://flaw.blog80.fc2.com
Powered by FC2ブログ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。