~よっしぃの独り言                   医者として10年程仕事をしてきました。 医療関係者と一般の方々の間に大きな隔たりがある事も実感しました。 これは、お互いにとって不幸なことです。 このすきまに橋を架けれたらと思いブログを始めました。
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ある美しい国の物語 
2008/02/26 Tue 12:39
m3のブログに去年の6月21日にエントリーした記事です。

じつは、ことり先生のブログへのコメントを書き込もうとしてるときにこの話が頭に浮かんできました。

コメントに書くだけではもったいないと思ってエントリーしたいきさつがあります。
お気に入りのひとつです。




その美しい国は、すべての国民がみな平等に低料金で質のよい医療を受けれる国でした。皆保険制度のおかげです。

貧しい人が多く、平等な医療が受けれない人が多かった過去を反省してそのような制度ができたのです。

ある時期より政府は、医療費が国の財政を圧迫する。医療費の削減が必要である。また、医者の数が多すぎる。医者を減らせ。と連呼し出しました。

医療費削減の様々な政策が行われました。体力のない医療機関の経営は苦しくなりました。

それでも、医師たちは、目の前の患者さんのために働きました。
当直で眠れなかった次の日も手術を行いました。外来診察を行いました。36時間以上病院にいることも特別なことではありませんでした。

医師たちのがんばりにより世界有数の高齢化社会がやってきました。
高齢者が増えます。高齢者は若い人と比べると治りも遅く治療費は高くなります。

また、様々な新しい薬剤、治療法などが開発されました。今までと同じ病気でも今までよりよりお金がかかる治療がどんどん増えてきました。
しかも、専門的な技術を持つ医師しかできない治療も増えました。

それでも、医療費を削減しようと政府はしています。

しかし、一般国民に充分な医療が提供できない状況が生まれつつありました。医療費削減のために病院が廃院に追い込まれ、医者のいない地区が増えてきたのです。

さすがに政府はあわてました。いろいろな策をねってみます。
一番簡単なのは、お金をかける事ですが、なかなかそうはいきません。

昔、この美しい国には、『姥すて山』と言う伝説がありました。

医療費を一番費やしているのは高齢者です。高齢者の医療費を削ろう。必要最低限の治療は国がカバーしよう。それ以上の治療は自己負担でやってもらおう。

70歳を超えた国民は、20世紀に開発された治療しか健康保険上は認めない。という『高齢者医療20世紀法(俗称  姥捨て山法)』が成立しました。

春野ことり先生の天国へのビザ、残像の小説のような世界が現実のものとなってしまいました。

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ついでに 道標主人先生の75 歳を迎えられるみなさまへもぜひお読みください。

後期高齢者の制度が現実となれば『ある美しい国の物語』も起こりえることかも知れません。



春野ことり先生の名作

『天国へのビザ』

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テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

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