~よっしぃの独り言                   医者として10年程仕事をしてきました。 医療関係者と一般の方々の間に大きな隔たりがある事も実感しました。 これは、お互いにとって不幸なことです。 このすきまに橋を架けれたらと思いブログを始めました。
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まだ、大丈夫ですか? 
2008/03/08 Sat 11:30
CATEGORY【緩和】
m3のブログに去年の7月17日エントリーした記事です。




悪性疾患の末期の患者さんをよく診ています。

家族の方から『まだ、大丈夫ですか?』とか『あと、どのくらいですか?』とよく聞かれます。

余命がどの程度かを見極めるスコア、Palliative Prognostic Index(PPI)と言うのがあります。
鎮静のガイドラインにのっています。)

このスコアで6点以上あると3週間以内にお迎えのくる確率は8割程度とされています。(8点以上なら1から2週間)

実際に家族が気になるのは、あと1週間程度なのか、3日なのか、1日なのか、あと数時間なのかという場合が多いです。

『遠くにいる息子にそろそろ来てもらったらいいか。』とか
『今から、数時間、家に帰るけどその間は大丈夫そうか。』とかが非常に気になるわけです。

ほんとのところ、残された時間がどれだけあるのか?それは、全くわかりません。

しかし、あと1週間を切るような状態になると何となく想像できます。
まず、寝てる時間が増え、倦怠感を訴えるようになります。

あと、数日もない状態になると、だんだんと呼吸の状態が悪くなり、酸素を必要とする事が多いです。また、心拍数は増加(大体100から130毎分程度)してきます。

あと、1日くらいになると尿量が極端に低下します。1日で100mlとか全く出ないとかの状態になります。また、徐々に血圧は低下していきます。尿が出なくなってから24時間以上頑張る人はほとんどいらっしゃいません。

あと、1時間も残っていない状態になると頑張ってた心拍数が落ちてきます。ほんの数分の間に0なる方、数時間の間に徐々に落ちてくる方などさまざまです。ただし、心拍数が50を割るとあとは、早い事が多いです。

ここに、挙げた事は一般的な経験的なものであり、もちろんすべての人に当てはまるわけではありません。

尿が出なくなってから3日頑張った方もいらっしゃいましたし、心拍数が40前後で1週間ほど頑張った方もいらしゃいました。

このような方の場合主治医としては、何回も家族に『今日、明日が危険だと考えられます。』と説明するので、自分でオオカミ少年のようやな。と思うときもあります。

参考にはなると思いますが、絶対的なものではないと言う事です。

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みなさん、他にも何か指標を持っておられたら教えてください。




いくら、最期を予想しても、当たるも八卦当たらぬも八卦って感じです。

お昼ご飯を普通に食べていて、夕方に眠るようにお迎えがきた方もいましたしね。

本当に、人間の体はわかりません。



テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

コメント
この記事へのコメント
今日の授業
人間の体にもある程度法則みたいなものがあるのですね。
今日も大変良い授業でした。
このような経過を数値で知る機会は、私達にはそうそうあるものじゃないので。
興味深かったです。
2008/03/08(土) 15:19:30
URL | ガーネット #0ll.HrS2[ 編集 ]
人間の死期
2年ほど前ですが、90歳でMKで手術した患者様が、93歳で癌性腹膜炎で当院でお亡くなりになった時のことです。バイタルは全然問題なかったのですが、ある日の夕方7時ころ突然のナースコール、看護師に対し、お世話になったね~~今墓の準備もしてきたよ。家族にも伝えておいてね。。。。。なんて真顔でおっしゃったそうです。電話でそう連絡を受けたので、気になって、夜間だけモニター付ける様に指示を出して。。。。。次の朝の職員が交代の時間
突然レートが落ちて、逝かれました。気になって泊まっていた家族に見守られて
これに近いことを何回か経験しました。
2008/03/08(土) 15:31:26
URL | 若開業医 #99DFA69w[ 編集 ]
余命
余命を見極めるのはとても難しいですね。ある程度の勘はききますが、僕は基本的に患者にいいませんし、家族にもいわないです。それはけっして真実はわからないし、おっしゃるように、人それぞれですから。大切なのは、患者自体がどのような死を迎えたいかをまわりと共有できるプロセスを元気なうちに作ることですね。
2008/03/08(土) 20:24:12
URL | 上野直人 #/Gbb2fdw[ 編集 ]
ガーネットさん
あくまでも目安ですからね。
結局人間の体は、わからないのです。

若開業医先生
自分の最期を知ってる方もたまに出会いますね。自分で、もう無理って思うんでしょうかねぇ。

上野直人先生
私も、キッパリとあと○○日です。と断言することはありません。
ただし、あと1週間ほどかも知れませんね。おしっこがでなくなるとかなり近いと思いますよみたいな感じはよく使います。

>『どのような死を迎えたいかを共有できるプロセス』
大切なことだと思いますが、うまく出来ていないことが多いと実感します。
今後、この分野をもう少し勉強していきたいと思います。
2008/03/09(日) 16:15:40
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
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