~よっしぃの独り言                   医者として10年程仕事をしてきました。 医療関係者と一般の方々の間に大きな隔たりがある事も実感しました。 これは、お互いにとって不幸なことです。 このすきまに橋を架けれたらと思いブログを始めました。
スポンサーサイト 
--/--/-- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
TRACKBACK --  |  COMMENT --  | 編集
ギアチェンジ 
2008/10/08 Wed 12:02
m3のブログに去年の8月12日にエントリーした記事です。



悪性疾患の患者さんで治癒しない場合、ギアチェンジが必要となるときが来ます。

ギアチェンジとは何かご存じですか?

今まで行ってきたがんに対する積極的な治療(手術や抗癌剤や放射線治療などの根本からがんを治す治療)をやめて、緩和医療のみへと移行する事です。

患者さん本人、家族そして、主治医にとっても非常につらい事です。

昔は、本人に病名を伝える事が出来なくてニセの病名(肺癌であれば肺化膿症や肺真菌症、放っておいたらがんになるとか)で抗癌剤治療をしている時代がありました。(私の研修医時代が最期ぐらいでないでしょうか。)
そして、今では悪性腫瘍も病名を告知する事が日本でも一般的となりました。

今は、ギアチェンジをどううまく伝えるかが問題になるのではないでしょうか?つらいけど、必要な事なんです。

ギアチェンジを伝えないとどうなるか?
患者さんはもちろん、積極的な抗癌剤治療などを希望される事が多いです。
希望されても治療効果による延命のメリットよりも副作用によるデメリットの方が大きいと考えられるのでギアチェンジが必要なのです。

きっちりと伝えないと医師としては、少量の効くはずもない量の抗癌剤治療(もちろん、副作用もほどんど起こらない。)を使う場合もあります。

そんな治療にどんな意味があるのでしょうか?
無駄な事だと思いませんか?
そんな治療するくらいならもっと有意義に時間を過ごした方がいいんじゃないでしょうか?

本当は、実際に患者さんに伝える時の話しを書こうと思い書き始めました。しかし、難しすぎて全然すすみませんでした。

また、書けるように成長しましたら綴りたいと思います。

もっと頑張れよと思う方『人気ブログランキング』へ←ポチッとお願いします。




http://blog.m3.com/yosshi/20070812/1#comments

この記事もコメント欄大にぎわいでした。
一度見て欲しいと思います。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

コメント
この記事へのコメント
一度読んだ記事でも、こうして再度掲載してもらって、改めてコメントまで読んでみたら、時間がたってからも、またいろいろ考えちゃいますね。v-100

先日読んだ本にも、「何もしないという選択肢もある。そのためにも、癌治療の経験が豊富で、治療の選択肢の引き出しをたくさんもっている医師と、よく相談すること」と書かれていました。

そうそう、がんで亡くなられた昭和天皇も、積極的な手術ではなく、QOLを上げるための手術のみだったそうです。

よっしぃ先生の書かれていることを読んで、思い出しました。
2008/04/16(水) 23:03:14
URL | Kei☆ #tHX44QXM[ 編集 ]
治る可能性の十分あるがんなら、リスクはあってもがんばって治療をします。

しかし、がんばって治療しても延命にしかならない可能性が高ければ、治療によって命を落とす可能性はできるだけゼロにしたいと思います。(個人的に)

がん治療は、リスクとベネフィットを天秤にかけて方針を決めなければなりません。

難しいと言えば、難しいのですが。。。
2008/04/16(水) 23:23:00
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
ガン告知は、必ずしも 罹患=死 じゃ無くなったから広まってきたと思います。
でも治療を止める=近い将来の死 となったら・・・
それを知ってすべての人が、有意義に残りの時間を過ごせるかは疑問です。

私はもちろん、はっきり告知して欲しいですが。
2008/04/16(水) 23:50:41
URL | hitomi #-[ 編集 ]
医者サイドから、伝える事もあるんですかね。
もう辛いから、止めたい、と言うケースしか
知りませんでした。

PSが0か1で、更に年齢も若い場合でも、
そのように緩和に切り替えなければならない
状態になるんだとしたら、非常に辛い宣告
になるんでしょうね。
そんな嫌な思いは、普通の職業ですることは
余り無いですよね。営利が関われば別にして。

余談ですけど、透析中の患者が医者を襲う
的な事件があったようです。
そんな患者がいたとしても、医者はただただ
治療を継続せねばならぬ職業なのでしょうか?

辛い宣告を強いられたり、
理不尽な事をされたり、
その中で医者を続ける、という事ですけど、
何か使命感的なものが作用するんでしょうか。
2008/04/17(木) 09:11:05
URL | 患者家族(いつもはROM) #-[ 編集 ]
あるブロガーの死
昨日乳がん患者さんのブログを久し振りに訪問し、亡くなった事をしりました。
羅患から3年後の事です。

手術の翌年には肺転移、去年は肝臓、骨、リンパ転移、ラジオ波等での治療も施し、
打つ手がなくなりつつある事を本人も知っていました。
そして最後に免疫療法にチャレンジしたのです。1月の事です。

その時点でも北海道から東京へ一人で検査に行き、治療方針のお話まで
していたようです。
もちろん乳腺の主治医の了解の元での事です。

この時点でギアチェンジができるかどうかという事になるのでしょうが、
メリット、デメリット、頭では私も理解できますが、なかなか思い切れないと思います。
まだまだ動けているのに、あきらめる事はできないのです。
今の私は彼女の気持ち、行動を理解しています。

がん患者って亡くなる1ヶ月や2ヶ月前でも、今迄とそれ程変わった感じはないように
思うのですが(TVなどのドキュメンタリー等を見ても)
彼女も、なくなる少し前に抗がん剤は身体を弱めるだけだったと言っています。
しかし、その時点でも免疫療法に期待していました。

本人が希望を持っている場合は、本人が納得できるまで辛い治療でもしてあげて
欲しいと思うのですが、どうなんでしょう?
多分結果は分かっていても。

この間のリエゾン看護師のお話で、転移している患者さんは精神的にとても不安定
だという事を改めて知りました。
ブログでは楽しげにコメントのやり取りをしていても、皆さん不安をいつも抱えて
いるんだなぁと。

同じ乳がん患者でも、当事者になってみないと本当のところは分からない事かも
しれません。
私自身、今のところ転移はないので本当にどこまで彼女達の不安が
理解できているのか。
ブログの中でおちゃらけていても、いざシリアスな話題になると皆さん普段の会話とは
全くちがって、真剣にいろんな事を考えているのが分かります。

ギアチェンジ上手くできるように、精神的に強くなりたいです。
2008/04/17(木) 11:39:28
URL | ガーネット #0ll.HrS2[ 編集 ]
hitomiさん
そうですね。
出来るだけ事実を多くの方に伝えたいと思います。その方の人生ですから。

患者家族さん
医者の方からもう積極的な治療はやめましょう。って言うこと多いですよ。
あとのフォローが大切であり、大変ですけど。

ガーネットさん
>彼女も、なくなる少し前に抗がん剤は身体を弱めるだけだったと言っています。
しかし、その時点でも免疫療法に期待していました。

本人が希望を持っている場合は、本人が納得できるまで辛い治療でもしてあげて
欲しいと思うのですが、どうなんでしょう?
多分結果は分かっていても。

おそらく、フルドーズの抗がん剤をその状態ですると治療関連死となるでしょう。
かといって、半分以下でやっ手も効果はないです。
やはり、しない方がいいというより、禁忌(してはいけない)です。

難しいですけど。
2008/04/17(木) 12:01:06
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
「打つ手がありません」って言う言葉と同時にギアチェンジ?
それだと生きる希望まで失うようなそんな気分になります
覚悟はできていてもどうなのかなぁ~
私の場合ケモが効果を出してない現在は「緩和」に近いのかな?と思いつつ主治医は「まだ」と言っているのでそれについて行く。と決めましたから
先日亡くなった友人は副作用に耐えられなくて自分からケモを断った。と言ってました
それは本人が決めたことなので「打つ手はない」だけは避けてほしい。見捨てられた気持ちになるようなそんな感じがします
と、思いながら延命だけの治療、それに伴う副作用だけなら「ギヤチェンジ」は必要なんですよね。頭でわかっても気持ちがついていけない
我が主治医は「緩和だけの治療はしない」っていってますわ
2008/10/08(水) 23:01:03
URL | ran #LA1CAGAE[ 編集 ]
ranさん
消化器がんは、何回の抗がん剤治療がベターかがまだわかっていない領域なのです。

ですので、多くの場合は治療していても病気が広がるまで治療を続けます。

それに比べて、肺がんは、初回でも4回から6回以上の治療を続けてもそれ以上の効果は期待できないことがわかっています。

そんなからみもあるのでしょう。

ギアチェンジ頭と心の現実の差がありますからね。
難しいです。

ギアチェンジと言う言葉が嫌いな先生もたくさんいますよ。
2008/10/09(木) 08:33:00
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
患者も頭ではわかっている
>ギアチェンジ頭と心の現実の差がありますからね。

本当にそうですね。
患者も頭ではわかっているのですが、受け入れたくない気持ちがどうしても長引いてしまいます。その一因に、治療技術の進歩によりQOLが比較的保たれ、ギアチェンジの必要性の自覚がないということもあるのでは?

技術が進んで新たな問題が生まれたとするなら、新たな対抗策も必要なんでしょうね。たとえば精神腫瘍科などは、その結果の産物になるのでしょうか。
2008/10/09(木) 11:53:39
URL | christmas #-[ 編集 ]
>技術が進んで新たな問題が生まれたとするなら、新たな対抗策も必要なんでしょうね。たとえば精神腫瘍科などは、その結果の産物になるのでしょうか。

もちろん、そうですよね。
ただ、精神腫瘍科は、今まで誰も気がつかなかったことにスポットがあたり、発展しつつある状態です。
かならずしも、技術が進んだわけではないと思います。
2008/10/09(木) 21:21:41
URL | よっしぃ #-[ 編集 ]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://tugagu.blog34.fc2.com/tb.php/95-fcb8a12c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
精神腫瘍学 その1 がんのストレス 夏のダラダラ気分を吹っ飛ばすため、お勉強会に出席しますた。がん患者さん必読だよ~ん! 精神腫瘍学(サイコオンコロジー)とは  年間50万人以上の人ががんを経験する。2015年には89万人に達すると言われる。精神腫瘍学は、がん
2008/10/09(木) 11:54:47 | 乳がん患者のサロン2 - ノエル編

copyright © 患者と医者をつなぐもの all rights reserved.


template by http://flaw.blog80.fc2.com
Powered by FC2ブログ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。