~よっしぃの独り言                   医者として10年程仕事をしてきました。 医療関係者と一般の方々の間に大きな隔たりがある事も実感しました。 これは、お互いにとって不幸なことです。 このすきまに橋を架けれたらと思いブログを始めました。
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2009/09/10 Thu 13:11
まあ、相変わらず報道は、新型インフルエンザの死者の数を数えています。

『新型インフルで男性死亡 国内12人目』

『新型インフル、大阪の45歳男性死亡…国内12人目』

でも、その中で本当に新型インフルエンザが原因であった方はどのくらいいるのでしょうか?

>慢性疾患や既往症がなくて死亡した国内初のケースとなるが、府は「症状はいったん治まっており、新型インフルエンザが死因とは考えにくい」としている。

読売の記事は、あまり関係なさそうとちゃんと書いてありますが、いかにも新型インフルエンザが原因で死亡したような書き方のニュースも見受けられます。

おそらくですけど、この方の死因はインフルエンザとは何の関係もなく心疾患や脳疾患が原因である可能性が高いと思います。

これだけ、新型インフルエンザがはやっていればたまたま罹った方が別の原因で死亡することは十分あり得ますからね。

要するに、最近命を落とされた方で新型インフルエンザに感染しているとわかった方が今まで12人いたってことです。

もちろん、新型インフルエンザで命を落とされた方もいると思います。

ただ、全部が全部そうではないと思ったんで。

そこまで、細かく報道しなくてもいいような気が。

こんな数かぞえても何にもならないでしょう。

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http://headlines.yahoo.co.jp/cm/main?d=20090909-00000181-jij-soci&s=points&o=desc

コメント見てください。

誤解している方多すぎです。

中には原因不明なのが怖いみたいなコメントも。

インフルエンザが死因とは考えにくいので、解剖しなければ原因不明となるのは当然で。

昔は、よくわからなければ心不全と言っていたんですよ。

もちろん、不整脈が原因なら解剖しても死因を突き止めるのは困難ですが。。。

皆様も、冷静に正確な判断をするようにまた、できるように心がけてください。


人生いろいろの続きは次回に延期しました。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

適応外使用の問題 
2009/09/04 Fri 13:32
以前、『ドラッグラグ~薬がない! 』要するに外国で普通に使われている薬が日本でなかなか認可されない。

というような話をしました。

最近、 「適応外治療を受けたいという願いはわがままなのでしょうか」

というメールマガジンを見つけました。

もちろん、外国で使えるのに自分や身内が使えないということは、つらいことです。

>適応外治療を受けたいという願いはわがままなのでしょうか
>「なんとか、ジェムザールを投与して貰えないか。」
>麻子さんの思いは強かったのですが、神奈川県立がんセンターの担当医は「適応外治療を
絶対にしない」と告げたといいます。
>神奈川県立がんセンターは「腎臓がん患者に対して混合診療していた」ということでマスメディアに取り上げられたことなど背景があったのかもしれません。
>医師の療担規則についても麻子さんは知っていましたが、担当の医師からは適応外治療をしないことに対して、何も納得のいく説明がなかったといいます。

適応外使用といって国内で他の治療として認可されている薬を使うことは可能です。

もちろん、ただ使うのは簡単ですが、混合診療の問題がまずあります。

適応外ですので、基本自費となり、健康保険がききません。

混合診療は禁止ですのですべての治療が自費となります。

多くの方々の医療費は3割負担ですので、10割負担と言うことは、払う金額が3倍強になるわけです。

もう一つの問題は、効果があった場合はいいのですが、効果がない、また副作用が強く出てしまった場合どうなるのかが不確かなわけです。

もちろん、患者さんに対してはよりよくなるために出来ることを行うわけですが。

医師の落ち度となるのかどうかがわかりません。

当然ながら国としては認可してない治療をしたわけですから知らんぷりをするでしょう。

多くの病院には、倫理委員会があり適応外の治療などを行うときは倫理委員会などで検討する場合がほとんどでしょう。

そのあたりを考慮すると病院としては、適応外の抗がん剤を使ってはいけないとなってくるわけです。

ですので、個人経営レベルの病院でしか適応外治療を行わないことが多いのです。

>適応外使用を考えるとき、効果よりも危険が高い治療や不利益な治療が行われるのではないかという不安も確かにあります。
>医師にはプロ意識を持ち、「国ではなく医師」が医師を監視する「自浄作用」をもって正しい治療を提供していく取り組みが必要なのではないかと思います。
>また患者も藁をもすがる思いだからこそ、患者力をつけ正しい治療にアクセスする必要があると感じています。
>いのちと向き合う患者が担当医としっかり話し合い、薬のリスクとベネフィットを理解し、それでも治療を望んだ時に、どうして国が「混合診療」だと口を出してくるのでしょう。

おっしゃることはもっともだと思います。

私もこの意見には同意します。

ただ、大きな問題があるのです。

スピード承認されたイレッサの件でもあるように予期せぬ副作用が多く出た場合、特に、副作用により命が奪われた場合、マスコミなどが批判するわけです。

もう少し、安全性を担保してから承認すれば良かったと。

それどころかイレッサの承認を取り消せなどと言う声も大きかったのです。

実際に使ったことのある医師はイレッサを取り消すことはあってはいけないと思っていました。

効果のある人には今まで経験したことの亡いほど効くからです。

そんな痛い経験をしているから政府として、慎重になるのです。

今の新型インフルエンザワクチンも似たような状況でしょうね。

リスクとベネフィットを天秤にかけて考えられる方はいいのですが、なかなかそのバランスを考えられない方に理解してもらうのは難しいのです。

ですので、報道に関わる方々もそのときそのときの被害者の側に立つ行き当たりばったりの報道ではなく、一本筋の通った報道をして欲しいものです。

さらに一般の方にも医療がわかるように医療をどうしていけばいいのかを理解してもらえるような報道をお願いしたいと思います。

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skyteam先生のところにあったネタです。

http://skyteam.iza.ne.jp/blog/entry/1199817/

「任意接種とはいえ,すべて個人に判断を任せて知らないというわけではない。国内外のエビデンスを吟味したうえで,最終的にどのグループにワクチンを接種するかを決定する」と発言。国民への周知の重要性と難しさに言及するとともに,「ワクチンの有効性は国際社会の常識となっている。しかし,日本は仮にワクチンの効果が100,副作用が1として,1の副作用によって100の効果を忘れてしまうという歴史があった。これが日本のワクチンプログラムが衰退した原因ともなっている」と副反応への過剰反応も戒めている。


これが日本の現状なんですよね。

そう言えば、抗がん剤の吐き気予防の薬も世界標準の薬はまだ未認可ですしね。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

お知らせいろいろ 
2009/08/30 Sun 09:52
以前からちょこちょこと紹介させてもらっている例の物語。

紹介エントリーは

『10年後の医療』

『おしらせ2』


『地中海病院』『菊花病院』

とうとうDVDが誕生しそうです。

まだ、仮のようですけどね。

詳細は、ボイスサイト


もう一つは、インフルエンザネタです。

またまた岩田先生のブログからです。

『新型インフルエンザワクチンについて』

科学的なデータを欠いている以上、明確な科学的な正解を模索するより、より納得しやすいコンセンサスを得ていく他はないと思います。集団感染を防ぐのか、個々を守るのか、この両者はオーバーラップしますから完全に分断できるものではありません。いずれにしても、副作用やコストのリスクを凌駕するものかどうかは、分からないと言うより他はないのです。




もう何も言うことはありません。

時間があれば全文読んでください。

やはりためになります。

ちなみにひとつ前のエントリー

『ことば、時間、空気』

研修医へ向けるエントリーですが、何事にも通じる事だと思います。

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小ネタですのでおまけを。

以下、知って欲しいことではありませんので。

こんなんありました。

『1人流しそうめんのすすめ』

1人で流し、1人ですくう。1人流しそうめんはまさに“そうめんエンターテインメント”だった。

組み立てるのに20分程度かかるようです。

昔あった、子供のおもちゃって感じで。。。

モーターで上に持ち上げて延々と流れるようにするのはどうなんでしょうか?

できるけど、風情がない!?

持ち運びも出来そうだし。

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タグ : インフルエンザ

2009/08/24 Mon 12:17
また、マスク売り上げが急増しているそうです。

流行開始宣言があったからでしょう。

おそらく、秋になるとさらに患者数は増えるでしょう。

やはり、危険の高い方にはそれなりの予防策が必要です。

ただ、現段階でわかっていることもいないこともあります。

また、今一番いい方法だと思われる方法も、1年後、5年後には否定される場合もあるでしょう。

だって、人類が初めて経験しつつあるウイルスなのですから。

そんな中こんな記事が。

『ワクチン輸入ピンチ、専門家「安全確認が先」』読売新聞オンラインです。

>政府が検討する新型インフルエンザワクチンの輸入について、ワクチンを供給する欧米の製薬会社が提示した契約条件が明らかになった。
>ワクチンが原因で副作用が起きた場合にメーカーを免責するよう求め、8月末までに契約しないと他国への供給を優先させるとしている。

製薬会社からしたら当然でしょう。

世界的にもゆとりのあるものではないのですから、いろいろと条件をつけるとするならば、条件をつけない国にまわすでしょう。

内容を見ますと輸入分は1500万から2000万人分だそうです。

そのほかは国内産でまかなうそうです。

ちなみに、5300万人分が必要と試算しているようです。

優先的に打つべき人は、妊婦、医療従事者、何らかの基礎疾患(呼吸器、腎臓、心臓など)のある方などが対象になるといわれています。

基礎疾患って、どの疾患までとかどの程度かとか議論し出すときりがないですけどね。

5300万人分なら少しの基礎疾患でもまわってきそうですけど。

当然、製薬会社の条件で新型インフルエンザのワクチンを輸入すべきだと思います。

そしたら、こんな続きが

>これに対し、専門家からは「国産ワクチンと接種方法が違ったり、免疫増強剤が入ったりしており、安全性が担保できない」「輸入するほどの数量が必要なのか」といった異論が続出。国内での安全確認や必要量の再検討を求めたため、メーカー側との具体的な交渉に入れないままとなっている。

今は、多くの人間が未経験であるウイルスに対しての対策です。

未経験であるが故、みんな騒いで怖がっているのです。

明らかに感染力が強いのは間違いないでしょう。

普通のインフルエンザでも死者は出ますが、感染者の数が多ければ死者の数も増えるのは当然でしょう。

そう考えると多くの国民がワクチンを希望すると思います。

仮に、国産ワクチンの副作用が1%起こるとして海外ワクチンの副作用が2%とします。

もちろん、ほとんどが軽いものでしょう。

新型インフルエンザでの死亡率はおよそ0.5%ぐらいであろうと言われています。

そのリスクとベネフィットを天秤にかけると海外ワクチンも必要だと思います。

もしかしたら、海外ワクチンの方が副作用が少ない可能性すらあります。

政府として、輸入を行い、もし副作用が起これば起こった方に対する補償をきちんと行うことを明言すればいいだけではないでしょうか?

海外で普通に使われる新型インフルエンザワクチンが

『日本人でのデータがないから使わないようにしたらどうですか。

もしかしたら、強い副作用が出るかも知れないですよ。

もう一度検討しましょう。』

と専門家が言っているんですよ。

この専門家は誰なのでしょう。

臨床を知っている専門家ならこんなことは言わないはずです。

もしかしたら、自分の責任にしたくないだけではないでしょうか。

あなたなら、海外産のワクチンしかなければ接種しませんか?

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もちろん私は接種しますよ。

任意接種と決まったようですね。

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タグ : 新型 インフルエンザ ワクチン

2009/08/16 Sun 17:22
個人的には、秋以降に新型インフルエンザが再びはやると思っていたのですが、もうすでに広がりを見せているようですね。

『新型、8月3-9日の集団発生は554件』

さらに、重症化した症例も報告されてきました。

とうとう、人工透析中の方のようですが国内で初めて死者も出たようです。

僻地の産科医先生のところがよくまとまっています。→ここをクリック

インフルエンザ脳症であったりとか人工呼吸器を使わなければなかったりとか。

また、妊婦は重症化しやすいようなことも言われています。→ここをクリック


それを受けて産婦人科学会は妊婦へのワクチン接種と速やかなタミフル投与が推奨されているようです。

まあ、5月と比べると時間が経過しているだけ新たにわかってきたこともありますがまだまだ不明なことも多いです。

そんな折、以前にもご紹介させてもらった岩田健太郎先生(神戸大学 感染症内科 教授)がいいことを述べているものを見つけました。

メディカル 朝日という雑誌です。

タイトルは『新型インフルエンザをどう考えるべきか』

・新型インフルエンザという現象
インフルエンザという病気は現象です。
実体のある『もの』と考えるとその本質を見誤ると私は思います。

急性発症の、発熱、咽頭痛、寒気、筋肉痛といった症状の総合がインフルエンザです。
そこに布団があれば寝込んでしまいたくなるようなだるさがインフルエンザのもたらす現象です。
5から7日程度うんうんうなっていると、いずれは欲なり、多くの方では完治してしまうのがインフルエンザです。
しかしときに重症化し、肺炎/ARDSを伴って集中治療を必要としたり、時には死に至ることもある病がインフルエンザです。

これらはすべて現象に過ぎません。
そして、その現象の原因となっているのがインフルエンザウイルスであり、今回見つかったタイプA(H1N1)というのは、新しく生まれたものではありますが、そのインフルエンザウイルスの一つの亜形に過ぎないのです。

繰り返しますが、最初にインフルエンザという現象=『こと』があり、その現象の原因たるマテリアル=『もの』(新型を含めた)インフルエンザウイルスなのです。




まさにその通りですが、多くのかたは理解していません。

私も、この文章を読んで非常にすっきりとした気持ちになりました。

岩田先生、まだ引用します。

ごめんなさい。

でも、多くの方に知って欲しいから。

ネット上にはなさそうですし。



現象たる疾患と『もの』たる病原体を混同するとあれこれ不都合なことが生じます。
その象徴が感染症法です。
私は以前から感染症法は目的を見失った欠陥の多い法律であり、改正した方がいいと主張しています。
それは、『もの』である病原体だけで感染症を切ってしまい、現象=『こと』に全くといってよいほど無頓着であるからです。
日本の感染症界も、全体的にはこの『もの』と『こと』の混乱を起こしてあれこれ失敗してきました。
5月から行われている新型インフルエンザ対策でうまくいったこともいかなかったこともありますが、うまくいかなかったことの根本的な原因には、この認識にあり方の混乱が遠因としてあります。

・自立と支援という関係性
・一歩手前の判断を
・情報は二重構造で。ひった屁は数えない。

などとまだ続きますが長くなってきましたので終わります。

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